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2023年5月13日 (土)

「47全都道府県制覇!」まで、あと3県

「マラソン47全都道府県制覇!」は諦めたけれど、それでもまだ「47全都道府県制覇!」は、今もライフワークの1つだ。
子どもの頃、日本地図を見ながら、いつかこのすべての県を一度訪れてみたいと想っていたし、今でも日本地図の白地図ならば、一日中でもみていられる(いや、実際には10分くらいかも)

日本にある「47」都道府県のうち「44」の都道府県には、既に何らかのカタチで足を踏み入れた。
飛行機で上空を飛んだというのはダメだ。しっかりとこの足で踏みしめて、何らかの行動をすることをもって「足を踏み入れた」ことになると、僕は想っている。

たとえば、香川県は民主党政権下の偉大な功績と言える「高速1000円」の好機を捕らえ、朝早く東京を出て、その日のうちに鳴門海峡を越えて、高知に泊まるという道のりの途中、さぬきうどんを食べるため、高速のパーキングエリアに立ち寄った。
わずか数時間の、人によっては「通過」とも言える経験だったが、僕はしっかり、この足でその地に立った。
現地で食べる本場のうどんは、長時間の運転で疲れている体に、たまらなく美味しかった。


さて、全制覇まで残っている「3」県は、山形・福島・鳥取。

東京に住んでいる僕にとって、割かし近くにあるのに、なかなか行くことがなかった福島県。
2023年、ようやく足を踏み入れる機会が訪れた。
福島県のJリーグクラブ「いわきFC」が今シーズンからJ2リーグに昇格したことにより、我らがV・ファーレン長崎が「関東アウェイ戦」で乗り込む試合を応援に行くのだ。
(福島は南東北じゃないか?というツッコミはやめてほしい)


会場の「いわきグリーンフィールド」の最寄り駅をしらべると、JR常磐線の「湯本」
せっかくの初福島だ。サッカーだけではもったいない。
スタジアムの開場に間に合うより、ひとつ早い「ひたち3号」で湯本に入り、その時間を神社巡りに充てることにした。
この後に控えている「奥多摩神社巡り」の前哨戦とも言える。


まず、最初に「るるぶ」と「まっぷる」をチェックする。
版元が取材、編集、校正、法務のチェックと多重作業を経て紡ぎ出す「本」や「雑誌」には、ゆるぎない信頼感が醸成されている。
とても、その品質は「こたつ」の上では作れない。
時間をかけ、手間暇を厭わず、信頼すべき情報を探したいならば、ファースト・チョイスは「本」である。

ところが、湯本の情報は見開き2ページ程度と少なかった。
神社についての記述もあったが、選択肢として十分な情報は得られなかった。

平成の大合併を経て、日本には1700程の市町村があり、どの町にも地元が誇る名所はあるものだが、そのどこもが、観光ガイドに収録されるわけではない。
道の駅1つ紹介されない町や村だって、少なくない。
見開き2ページある「湯本」は、それでも恵まれている方なのだ。


本に書いていないならば、次は「Google先生」の出番だ。
情報の真偽、新旧に不安があるものの、守備範囲の広さが魅力だ。

キーワード「湯本 神社」で尋ねると、神社がマッピングされた地図が出た。
おぉ、これは助かる!この地図はそのまま、当日のガイドマップになるな・・
と思ったらそこは「箱根湯本」だった・・
改めて「JR湯本 神社」で尋ねると、それでも神社マップが出た。


ここで、2023年春に加わった新たな「しらべる」手段、ChatGPTにも意見を求めよう。
「福島県の湯本駅で降りて2時間以内で、できるだけ多くの神社を巡りたいです。プランを作って!」

ChatGPTはこうしたプランニングを一瞬でおこなう。
物理的あるいは事実として確定しているものを組み合わせて、時間軸を勘案する作業は得意らしい。
「最初に概要を掴む」作業はChatGPTに任せて、そのプランを受けて「詳細にしらべる」「裏を取っていく」作業をしてみよう。


ChatGPTの回答では、8つの寺社と、それぞれの移動時間が示されていた。
(回答内容は割愛)
2時間で8つも神社を回れるプランを瞬時に出すとは・・
ChatGPT、すごいな!

だが、そう思ったのは、つかの間だった
「Google先生」で裏を取り始めると、いきなりつまずいた。
ChatGPTが行程の一番めに記載していた「日本三大稲荷 金峯山寺」は、湯本にはなかったのだ。
金峯山寺は奈良県の寺であるし、そもそも、稲荷であるわけがない。

やはり、しらべるには「Google先生」に一日の長がある。
2023年4月現在において、ChatGPTは「参考にならない」状態だと思う。
ただ、ChatGPTがいつ頃、どれくらい精度を上げていくのか、このまましばらくダメダメなのかは注視していきたい。

つづく

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