勝ちたい! 勝たせたい! 気持ちが起こした奇跡! 試合前にVELCAブースター応援ミーティング 「千葉遠征三日間」【9話】
Game3前の待ち時間、座席を譲ってくれたアルティーリ・ブースター、サトウさんと話している。
VELCAにはキッズ・スクール(名称は長崎ヴェルカバスケットボールスクール)があるのですが、ある時、その子ども達に「将来、どのチームに入りたい?」という質問をしたんですね。そしたら、2人くらいがNBAのチームを言って、最後の一人に期待したら「ジェッツ」子どもは正直というか、空気読まないですからね
(曖昧な記憶で構成しているので、一部、創作入っているかも)
僕が「ヴェルつく」で見たエピソードを自虐的に返していると、志波さんが「motoさん、きて、きて」と声をかけて、慌ただしく走っていった。
ただならぬ空気に「ちょっと失礼します」とサトウさんに断り、急いで後に続く
アウェイ側コートエンドの隅に数人のVELCAブースターが集まっていた。
昨日は応援が合っていなかった
どうやったら、合いますかね
アウェイの地で惨敗した翌日。最終決戦。揃わなかった応援・・
なんとかしたい、悔いを残したくない、できることは全部やりたい
そんな気持ちを持つブースターが、自然発生的に集まり、見知らぬ者どうしの応援ミーティングという奇跡が起きている
「今日はゼッタイ勝たせたいから、応援を揃えましょう」
Aさんの一言で僕らは1つになる
いつの間にか、応援ミーティングの輪は二重、三重に広がっている
コールとクラップはどうしましょう
昨日までと同じ「Go Go VELCA クラップ×4」「ディーフェンス クラップ×2」
ここは、すんなり決まる
どうやって合わせましょう
昨日は音が聞こえないなか、リズムが走り、バラバラになっていたことを、それぞれの座席の立場から意見を出し合う
目に見える目印が必要で、そこを決めましょう
誰かがコールの合図を出しましょう
ペンライトを持ってもらって
できれば、最前列の方がいいですね
最前列のBさん親子が、その役割を買って出る
気づくと、フェンスの向こう側に見慣れた顔が2つ
伊藤拓摩GM、高田旭人社長がいて「ありがとうございます」「よろしくお願いします」と声がかかる
じゃ、練習しましょう
Aさんの音頭で、Bさんがペンライトを掲げて「Go Go VELCA」を揃える
もう1回! 僕らの気持ちが1つになっていく
つづいて「ディーフェンス」
もう1回! 応援ミーティングの輪はさらに大きくなっている
スーツ姿の場内スタッフは、その輪に背を向けて目配り。僕らのミーティング・スペースを守ってくれている
最後に円陣(ハドル)しましょう
Aさんの「3,2,1」のカウントで「Go VELCA!」と拳を突き上げる
こんな奇跡が起きるとは
この日、2度めの泣きそうになった。
泣かなかったけど
Game3試合前 VELCAブースター応援ミーティング
⇒Kay Matsumotoさんのtweetより
「ありがとうございます。おかげで応援ミーティングに加わることができました」
ベンチ裏の席に戻り、サトウさんにお礼をいう
「いや(あなたなら)コートサイドから、目ざとく見つけて駆けつけたと思いますよ」
「ですね!」
アルティーリ・ブースターとVELCAブースターの垣根を越えて、僕らは笑い合った。
文中の専門用語については→ど素人!バスケットボール観戦用語をご覧ください!
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