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2023年5月21日 (日)

一見ワンサイドの劣勢に見える試合のなかで、Game3に向けた光明を見いだした後半 「千葉遠征三日間」【6話】

Game2
【3Q】
0:12 【VELCA】 先取点はVELCAがとる。ジョーダン・ヘディングのセット&3pショットは、日頃から3pのマエストロと呼ばれている彼にとっては遅く、Game2の3Qでようやく Semi Final 初成功の一投となった。爆発すれば手が付けられないJHの3p。できれば、彼の3pに当たりが欲しい。僕らは今か今かと待っている 49-34

5:57 【VELCA】 今日もまたボンズのユーロステップが冴える。ユーロステップは「一歩目と二歩めでステップする方向を変えること」という意味のバスケットボール用語であり、その技の使い手は数多いが、ボンズほど優美なステップを踏む者は居ないのではないか。
ボンズがユーロステップを踏むと時が止まったかと思う 62-42
ボンズは試合の状況によってぶれることがない。この劣勢の中でも、いつもと変わらぬ精度の高さを見せている。実にありがたい

ベンチ裏に座っている志波さんが掲げる「Go Go VELCA」のボードを見て、僕はコールを合わせているのだが、次第にコールがずれてしまう
この時は僕のリズム感が悪いせいだと想っていた

6:45 【VELCA】 小針幸也が異次元の速さでジグザグのペイントアタック 63-46
小針の小刻みなディナイ(パスコースに手をかざすディフェンス)は、VELCAにとって大きな戦力。そのクォリティの高さはシーズン途中、社会人から加入したばかりとは思えない

6:51 サイドライン沿いのボールアウトで前田健滋朗ヘッドコーチが、試合中1回しか使えないヘッドコーチ・チャレンジを成功させ、ポゼッションを取る

アルティーリ千葉 19-17 長崎ヴェルカ
SUBTOTAL 68-48


【4Q】
0:38 【VELCA】 4Qの先取点は、またもボンズのユーロステップ。今日は何度も決めてくれて嬉しい 68-50
3:30 【VELCA】 狩俣のスキップパスを右30度で受けたギブスが迷わず3p 76-55
■スキップパス
となりのプレーヤーを飛び越して(スキップして)その先のプレーヤーに出すパス

僕の思い込みかも知れないが、VELCAはファストブレイクを控えゾーンDFも使い、体力を温存しているように見える。
僕はまだ、割り切って明日を見ているわけではないが、前田HCの手腕を信じている。
伊藤拓摩GMと前田健滋朗HCという馬場猪木にも匹敵する最強タッグを信じなくて、誰を信じられるだろう(いや、信じられはしない^^)

5:29 OFFICIAL TIME OUT 82-56
あと、残り5分を切って26点差はさすがにしんどい。
心の中では、アルティーリがメンバーを落として主力を休ませないよう願っている

7:57 ここで、アルティーリがアシュリー、ラベネルを下げて休ませると、VELCAもオンザコートゼロで追随する 89-59
コート上に外国籍選手がいなくなり、勝負は明日のGame3を見据えたフェーズに移行した

8:40 【VELCA】 前田HCが判定に抗議してテクニカルファウルを受けて、フリースローで1点を献上するが、ここはOK 前田さんなりの考えあってのことだろう 89-59
9:48 【VELCA】 小針がアタックして、ミドルのボースハンドショット(両方の手で放つショット)でこの試合を締めくくる 93-61

アルティーリ千葉 25-13 長崎ヴェルカ
試合結果 93-61


今日もリオンがベンチの椅子を並べてから、コートを後にする。
試合後のコートではアンドレ・レマニスHCと選手たちのインタビューが行われている。
このアリーナではいつもブロック毎の規制退場が行わており、僕は静かに席に座り、彼らの声を聴いていたはずなのだが、実は何も聞こえてこなかった。

バスケットボール観戦ではお約束のスコアボード撮影
連日、志波さんのカメラマンを務める。彼は苦い表情を浮かべている。
昨日に続いて、ボード前は閑散としていて、順番を待つことも、映り込みを気にすることもない。
場内スタッフから「ご退場をお願いします」と促されるまで、僕らが呆然と佇んでいたからだ。

まだ、あと1つある。明日勝てばいいとか、うちが有利だとか不利だとか、人は時々口にするけど、この時の僕には、こうしたいかなる感情もなく、すっかり日が落ちた千葉の海辺を後にして、淡々と東京への帰路についた。


この「千葉遠征三日間」が始まる前、最低でも2日は来るのだから、千葉に泊まろうかと考えていた。
往復の交通費と天秤にかけて、3,000円程度で泊まれればと。
だが、あいにくカプセルホテル、インターネットカフェともに予算に合うところはなかった。
カプセルホテルは1度だけ経験があるが、ネカフェの人生初体験ができなかったのは、少し残念だった。

予算面もさることながら、試合を終えた夜から翌日の試合までの空き時間に空虚さを感じて、歓迎できなかった。
実際、この選択は正解で「復往」の電車に乗り、家で風呂に入り、食事をとることで気が紛れ、その分、リフレッシュできたと想う。

帰宅後に「バスケットLIVE」の映像をチェックする余裕はなかった。
フリースロー一本すら打たない僕が、映像で勝因や敗因を確認してもしかたがない。
それより、この時間にも、チームスタッフは映像を何度も見て、明日に備えているのだろうと想うと、千葉方面に足を向けては寝られないとは想ったが、実際に千葉の方位は調べなかった^^;)

「千葉遠征三日間」記録 もくじ

文中の専門用語については→ど素人!バスケットボール観戦用語をご覧ください!

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