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2023年5月18日 (木)

Game1を終えてアルティーリ・ブースターのお二人とエール交換会 「千葉遠征三日間」【3話】

【2Q】
0:15 【VELCA】 狩俣昌也がトップからディープ・スリーを決めて2Qの先取点
ここぞというところで決めてくれる頼れる狩俣の爆発を祈らずにいられない 18-21

試合開始早々から、ペイントの攻防で両チーム選手が「ファウルじゃないのか」と主張するシーンが相次いでいる。
「バスケットってファウルばっかりやなか?」
という声は、僕らのような新参ブースターの間でよく聞かれる。確かにルールではそうなのだろうが、「流す幅が広い」Jリーグと比べると、厳密すぎる気もする。

ただ、今日は明らかにジャッジ基準が違う。
なぜ、違うのかという要因はわからないが、1つだけ言えるのは、スローインやフリースローでプレーが停まらない分、ハイスピードでヒートアップしているということだ。

「今日はこういう試合なのだ」と選手たちも理解し始めている。

狩俣、高比良寬治の2発とVELCAの3pが立て続けに決まる
左隣りのスズキさん「はぁ~」それを入れるかねぇ・・と首をかしげている

すると、今度はアルティーリの3pが続けて入る
僕は「うんうん」 これが、アルティーリなのだと自分を落ち着ける

5:15 【VELCA】 今日もアタックを精度高く沈めているボンズが決めたところでOFFICIAL TIME OUT 32-33

VELCAのオフェンスがよく決まる。現地ではその理由はわかっていない。
数日後「バスケットLIVE」で確認したところ、アルティーリの守備の変化に対してアウトサイドとペイントの使い分けを瞬時に対応していた。
以前、伊藤拓摩GMが言っていた「Read&React」がここに活かされていたようだ。

2Q アルティーリ千葉 25-33 長崎ヴェルカ
SUBTOTAL 43-51
VELCAの集中力高いディフェンスがはまり、ペースを掴む
難敵アルティーリを相手に「今日は戦える日」だ

<ハーフタイム>
「いいですね」「スゴイね」志波さんと短い言葉を交わす
前田健滋朗ヘッドコーチが「今季のベストゲーム」と評した最終節愛媛戦から、テンション・強度・精度共に高いVELCAが続いている。
心の緩みが言霊にならぬよう、口にこそ出さないが「いける」という手応えがある。


「前、失礼します」
席に戻る時、きちんと挨拶。サトウさんが通路を通りやすいよう、背もたれにぴたりと体をつける。
右側に座っているサトウさん(仮名)には、着席時に挨拶を済ませていた。

彼はアルティーリ・ブースターだが、いつもアウェイベンチ裏に陣取るのだという。
僕だったら、アウェイ・ブースターに囲まれるのは避ける。この時は「奇特な方だな」という感想だったが、サトウさんとの出会いが後に大きな僥倖を生むことになる。


【3Q】
後半はエンドが替わり「ディーフェンス」コールが届かない分「Go Go VELCA」コールは届きやすくなる 僕らのコールは「バスケットLIVE」の集音マイクを通じて、長崎で見守る皆さんにも聞こえているはず。そんな確信めいたものがある

1:08 【VELCA】 VELCA最初の得点は狩俣がトップから3p 45-54
2:21 【VELCA】 狩俣のエクストラパス(→バスケットボール観戦用語)からパブロが3p 49-62
シーズン序盤に欠場が続いたパブロに賭ける思いが僕らにあり、この大事な試合で3pの連発
僕らのボルテージが上がる
2:43 【VELCA】 高比良寬治のエクストラパスからパブロが左コーナー3pを決めると、となりのスズキさんが頭を抱える 51-65

3Q アルティーリ千葉 27-28 長崎ヴェルカ
SUBTOTAL 70-79
VELCA最大16点リードからアルティーリがインサイドアタックを精度高く決めて9点差で4Qへ


「どんな逆境も跳ね返してきたアルティーリ千葉」
アリーナMCがブースターを鼓舞する。
そうなのか・・僕はアルティーリがどのような戦いをしてきたのかを知らない。考えると不安になるので、すぐ忘れる

【4Q】
0:17 【VELCA】 狩俣昌也が右ウィング3p 3Qに続き狩俣の3pで先取点 70-82
2:49 【VELCA】 松本健児リオンがアタックを覗い左ウィングのパブロへキックアウト パブロがキャッチ&3pショットを決める 75-87
この時間帯になると10点差の攻防が生命線 少しずつアルティーリにファウルの雪が積もる

3:17 【VELCA】 出た! マット・ボンズの優美なユーロステップ 77-89
5:02 【アルティーリ】 木田貴明のアタックが決まり5点差でOFFICIAL TIME OUT 84-89
MCが観客数を紹介 3,368人(確か固定席数は 4,380席)

5:19 【VELCA】 OFFICIAL TIME OUT明けの大切なポゼッション ボンズのショットをギブスがタップショット 84-91
6:09 【VELCA】 ショットクロックギリギリにギブスがタフ・フローター 87-93
VELCAはファストブレイクに行かず、極力24秒を使い時計を進める
7:20 【VELCA】 ディフェンスを背負って、ごりごり押してギブスがレイアップ 89-95
ギブスの連続得点が、アルティーリの追撃を跳ね返す!

9:06 【VELCA】 およそ1分互いのシュートが落ちて、時計が進む。このディフェンスが勝利をたぐり寄せた アルティーリチームファウル5を超過 ボンズFT○× 89-98

9:23 【VELCA】 アルティーリのファウルゲーム ジョーダン・ヘディングFT○○ ほぼ全館からのクラップとブーイングを受けても動じない。フリースローならばJH! 頼れる! 89-100

4Q アルティーリ千葉 21-25 長崎ヴェルカ
TOTAL 91-104


「おめでとうございます。いやぁスゴイ!パブロ、あんなに入りますかね」

となりのスズキさんが祝福の言葉をくださった。
いや、アルティーリ強いです。明日もよろしくお願いします!
僕はエールを返す

荷物をまとめ終えると、サトウさんと立ち話
実はこの時話したことを忘れていたが、バスケットLIVEのカメラに映っていた。
多分「明日もこの席ですか?」「そうです」といった内容だったと想う。
サトウさんはアルティーリ・ユニフォームを着ていなかったが、付けていれば、両チームのブースターが交流する、いい絵になったのにと想う^^)

勝ち負けで「分断」される場に身を置くことは苦しかった
だが、試合が終われば、バスケットボールを愛する仲間との日常が、そこにあった

つづく

「千葉遠征三日間」記録 もくじ

文中の専門用語については→ど素人!バスケットボール観戦用語をご覧ください!

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