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2023年6月の30件の記事

2023年6月30日 (金)

奥多摩参考記録【16話】「5m先にクマがいます。どうしたらいいですか?」とChatGPTに聞いてる場合じゃない

ダム湖百選モニュメントのそばに建てられている「小河内ダム概要」の看板には、このダムの取水施設、奥多摩湖に溜めた水がどこの浄水場に送られるかといったことが記されている。
小河内ダム全景図では、ダム堤防部分に「小河内ダム」とキャプションが付けられている。
ダムの専門家たちが何かの「議論」をする場合、この巨大なコンクリート堤防部分こそが「小河内ダム」なのだろう。

クモオーグが浜辺美波を拉致して、シン・仮面ライダーが藤岡立ちで対峙した場所は、第2号取水施設の上に設けられた長方形のスペース「第2号取水庭」であり、そこが「小河内防災ヘリポート」として運用されている。

■小河内ダムの歴史

1931年(昭和6年) 東京市長が貯水池設置計画を発表

1938年(昭和13年)11月12日 起工式

1952年 資材運搬用鉄道「小河内線」運行開始

1957年(昭和32年)11月26日 完成

1996年 小河内防災ヘリポート供用開始

2007年 「奥多摩湖いこいの路」全線開通


12:34
「小河内ダム概要」の看板を写真に収めると、堤防道路へ歩を進める。
堤防を渡ると、いよいよ、そこから先はサス沢山に入山する登山口だ。

堤防道路は「仮面ライダー」第1回怪奇蜘蛛男編で、蜘蛛男をライダーキック(この回では「ライダーキック!」とは叫んでいない)で倒し、緑川ルリ子をおやっさん(立花藤兵衛)に託した本郷猛がバイクで走り去るラストシーンが撮影された。

ちなみに、第10話「よみがえるコブラ男」編のラストシーンで藤岡弘がバイク事故で負傷、仮面ライダー2号(俳優:佐々木剛)が登場するきっかけとなった。


仮面ライダー第1回 ラストシーン
Copyright 東映・石森プロ・毎日放送



2023年現在


12:40
僕が歩く堤防道路を日が照りつけている
平日のお昼時、堤防には僕以外に誰もいない
工事中のスタッフを除いては

遠くから見えていた2つの「四角い箱」の建物のうち、最初の一つは外観からそれがなんであるかを推し量ることはできなかった。

つづく2つめの建物には「小河内ダム展望塔」と記されており、入口には「どうぞ、お入りください」という気持ちがにじみ出る「展望塔入口」の看板も設置され観光客を誘っていたが、さっきから奥多摩湖を1時間近く見ている僕は、その誘いには乗らなかった。
心はそろそろ「登山モード」の緊張感に満たされつつあった。

Bardは、この2つは展望塔と管理棟だと言っている。

12:44
堤防道路を渡りきり、右へ折れると「さぁ、ここから山ですよ」という風情を醸し出すゲートに出た。
ゲートにはいくつかのパウチされた紙が貼られていて、その一つは、さっき見てきた麦山浮橋の通行止について。それなら知ってるよとゲートを通り過ぎようとした時、僕は貼り紙の一つに「クマ」の文字を読んだ。

今年に入ってからNHK午後の「列島ニュース(旧:列島リレーニュース)」で「クマに襲われたと思われる怪我の跡」「最近は住宅地にもクマが出没している」といったニュースを見たけれど、それはテレビの中での話し。場所も東京ではなかったし、今日の僕に関わる話しじゃない

「クマ目撃情報」と書かれた内容を確認することもなく、ゲートから先に進んだ。
それでも「クマ」という情報のインパクトは十分で、歩きながら僕の脳は勝手に考え始めた。

クマと出くわしたら、どうするんだっけ
「死んだ振りする」っていうのは迷信で、確かダメなヤツだよな
リアルにクマが出た時、えっと死んだ振りかな、逃げるのかなと迷いたくないな
「体長3mほどのクマが5m先にいます。この場合の対処方法を提案してください。クマ撃退グッズは持っていません」とChatGPTに聞いてる場合じゃないし

僕は熊よけ鈴もクマ撃退スプレーも、武器代わりに使えそうなトレッキングポールも持っていない
クマが現れたら、まず様子をみよう。刺激しないことが大切だ
もしも、先方が攻撃してきたら、冷静に間合いを詰めてから相手の顔面を狙って・・・

妄想が始まると止まらないのが、僕の悪いクセ
今のうちにChatGPTに聞いておこうかと思ったが、リアリティを感じることができず、そのうち忘れてしまった。

「東京と言えば都会というイメージを持たれていますが、まだまだ珍しい動物も居ます。それは奥多摩にいます」
かつて僕に奥多摩を薦めてくれたDJトギーが言っていたが、僕は山歩きに来ているだけで、珍しい動物は要らなかった。


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2023年6月29日 (木)

西南学院大学から43年ぶりのプロ野球選手誕生 楽天イーグルスの辰見鴻之介を応援しよう!

辰見 鴻之介の支配下登録が近づいている。

西南学院大学のOB(ただし、学校が住所を把握している人)に送られる会報誌「Re:SPIRIT vol.12」「赤煉瓦通信vol.12」で、初めて僕はその名前を読んだ。


辰見鴻之介(たつみ こうのすけ)
43年ぶりに西南学院大学から指名されたNPB(日本プロ野球)アスリート

43年ぶりというと、それは1980年。ドラフト会議は1979年。
福岡にあったプロ野球チーム「クラウンライターライオンズ」を西武鉄道が買い取り、埼玉に移転した最初のシーズン(1979年)が終わったドラフト会議で、その選手は指名された。


■蓬莱昭彦(ほうらい あきひこ)

野球指導者
熊本工業高校-西南学院大学-西武-中日-少年野球指導者-横浜

1957年4月24日
熊本県生まれ

1976年~
西南学院大学 九州六大学野球で活躍

1979年
ドラフト4位で西武に指名される

1980年~1986年
西武ライオンズ

1987年
中日移籍

1988年
オフ、現役引退

1995年~2009年
少年野球チーム世田谷西シニア監督

2009年
世田谷西シニアが全国中学野球選手権で優勝。

2010年
横浜2軍湘南シーレックスコーチ

2011年
横浜2軍コーチ

2014年
シーズンオフ、横浜退団


既に福岡に居なかったライオンズからの指名。
福岡に本拠地を置いていたクラウンが、地元有力選手として蓬莱を追っていたのだろう。

当時、主の居なくなった平和台球場では「平和台野球株式会社」が、各チームの地方開催をマッチメークしていた。
西武が主催試合を行うことはなかったが、他のパリーグ球団は「ライオンズ・ファン」を当て込み、平和台開催では西武をビジターとすることが多かった。

僕は「平和台野球株式会社」でアルバイトをしていたので、西武が来ると蓬莱の姿を見ることはできたが、仕事柄、声援を送ることができないのが歯がゆかった。

その後も母校のプロ野球選手として、その存在を追い続けていたが、その名と共に西南の名が轟くことはなかった。


それから43年後、2022年の育成ドラフトで辰見鴻之介が指名される

■辰見鴻之介(たつみ こうのすけ)
内野手(二塁手) 右投げ右打ち 176cm 50m5.7秒

2000年11月24日
福岡県生まれ 小学一年でソフトボールを始める

2018年
4月、西南学院大学入学 1年秋からレギュラー

2019年
2年秋シーズン 10盗塁で盗塁王

2022年
4年春 打率.314、7盗塁でベストナイン

2022年
育成ドラフトで楽天イーグルスが1位指名
西南学院大学硬式野球部からは、蓬莱昭彦以来43年ぶりにNPB球団から指名を受けた
背番号146


■プロ1年め
2023年
4月1日、イースタンリーグ ヤクルト戦で初ヒット
6月22日「プロ野球フレッシュオールスターゲーム2023」の選抜選手に選ばれた
7月18日「プロ野球フレッシュオールスターゲーム2023」出場見込み
7月末、2023シーズンの支配下登録期限


本来は二塁手だが、6月は主に右翼一番でスタメン出場。「支配下」の選手を押しのけてレギュラーとなっている。
打率.285(イースタンリーグ4位)13盗塁(リーグ3位)
*6/27現在

当該シーズンにおける、育成選手からの支配下登録期限は7月末。
そこを逃すと来季まで支配下登録されない。

7月18日(火)18:00
「プロ野球フレッシュオールスターゲーム2023」
富山市アルペンスタジアム
放送はBS-TBS、BS-TBS4K

ここで活躍して、支配下を勝ち取ってもらいたい

西南学院大学OBの皆さん、辰見鴻之介選手を応援しましょう!
お知り合いや身近に西南OBがいたら、ぜひ教えてあげてください。

参考文献
「Re:SPIRIT vol.12」「赤煉瓦通信vol.12」

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2023年6月28日 (水)

奥多摩参考記録【15話】聖地へ 奥多摩と仮面ライダー

いつの頃からか人々は、映画、ドラマ、劇画などの舞台・ロケ地を「聖地」と呼ぶようになった。
感銘を受けた物語、夢中になった映像の舞台。その地に立つことは、それぞれのファンを特別な気持ちにさせる。
「聖地」を旅することが人々を高揚させることは、宗教でもエンターテインメントでも変わらない。

「聖地」とは本来、宗教的伝承と結びついて聖化されている土地のことであり、エンターテインメントの舞台を聖地と呼ぶことに違和感をもつ人もいるだろうが、昨今、聖地という言葉は「号泣」「爆上げ」「暴落」といった言葉同様、変数を改ざんして濫用されており、ことばのステータスを下げている。


子どもの頃「仮面ライダーはよく見ていました」というだけのファンならば、ロケが何処で行われたかなんて、どうでもいいことだと思う。僕もその1人だった。
ただ、大人になって時間とお金にゆとりができて、かつて欲しかったグッズや資料を「大人買い」できるようになると、僕は再び「仮面ライダー」に戻って来た。

人は必ず飽きる
だが、嫌いにならなければ、いつか戻ってくる

これは、名古屋にいた頃お世話になった師であるM氏の言葉で、座右の銘リストに入っている。
「仮面ライダー」は消しゴムで消しても、うっすらと跡が残った落書きのように、僕の心の奥深くに横たわっていた。
そして、ある時、尾張旭の書店でみつけた「フィギュア王」No.8仮面ライダー特集の「今でも買える仮面ライダーグッズ」が僕の中の寝た子を起こしてしまった。

子どもの頃は一文字隼人と「2号」が好きだったが、大人になった僕は恐怖感、古さ、いびつさを兼ね備えた「旧1号」に強く惹かれた。それ以来、お金を出すのは「旧1号」に限るという縛りをかけて、現在に至っている。


東京にはいくつか仮面ライダーの「聖地」があるが、多くは取り壊されており、残っている場所は多くない。
そんな中、今でも見に行けるのが観光地であり、僕らにとって聖地である「猿島」と「奥多摩」だ。

猿島(さるしま)は神奈川県の横須賀港から船で渡る無人島。
9話「恐怖コブラ男」 10話「よみがえるコブラ男」 80話「ゲルショッカー出現!ライダー最後の日!」のロケが行われている。
ゲルショッカーの結団式が行われた展望台のシーンは、仮面ライダーファンならば記憶があるかも知れない。

*猿島 聖地訪問記録
構想7年。仮面ライダーロケが行われた猿島上陸計画


ここ奥多摩(小河内ダム)では 1話「怪奇蜘蛛男」(1971年4月放送)のロケが行われた。
ショッカーに拉致された緑川ルリ子(俳優:真樹千恵子)を救出した旧1号が、蜘蛛の糸をつたって堤防下に逃れた蜘蛛男と対峙する。

蜘蛛男と対峙する旧1号

Copyright 東映・石森プロ・毎日放送


現在の堤防下

今年3月に封切られた映画「シン・仮面ライダー」では冒頭のクモオーグとの対決が、旧1号編と同じ小河内ダム堤防で行われた。
緑川ルリ子(俳優:浜辺美波)をクモオーグが拉致するシーンは、映画に合わせて販売されたシン・仮面ライダーチップス付属のカード「No.14:ルリ子がつかまった」に収録されている。

シン・仮面ライダーチップスカードNo.14

そのロケ場所を探すと、そこは立ち入り禁止だった。
仕方なく、柵の外から撮影する。周りの目が少し気になる。

ダムを臨む立ち入り禁止エリア

後でしらべると、この立ち入り禁止エリアは第2号取水庭の上に設けられた「小河内防災ヘリポート」だった。

奥多摩は大規模病院から距離が遠い場所にあるため、1996年に供用が開始された。
近隣には初心者には難易度の高い山が多く控えており、山岳遭難者の救出にも活用されているのだろう。


クモオーグに対峙する仮面ライダーのポーズは、旧1号ファンの間では有名な「藤岡立ち」
変身前の俳優自らヒーローのコスチューム・アクターとなる(自らヒーローを演じる)草分けとなったのが藤岡弘。彼がライダーコスチュームを纏い怪人と対峙する時の決めポーズが「藤岡立ち」だった。

シン・仮面ライダーの庵野秀明監督は、アクター自らヒーローを演じること、物語の端緒に蜘蛛の怪人を登場させること、奥多摩ロケ、そして「旧1号をリメイク」したと言えるほど、旧1号そっくりの造形。
旧1号ファンにとって、非の打ち所が無い作品を作ってくれた。世の中にはいろいろな立場と価値観の人がいて、好き勝手なことを言うのだろうが、誰がなんと言おうが「シン・仮面ライダー」は百点満点である。


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2023年6月27日 (火)

奥多摩参考記録【14話】見つからなかった奥多摩温泉神社

奥多摩温泉神社につづく階段を上りきると、そこには、ありふれた田舎の風景があった。
あたりを見回してみる。だが、神社はこちらと順路を示す手がかりは見つからない。
しかたなく、こちらかと思う右方向へ歩いてみる。けれど、材料はない。
(あとで地図を見返してみると、この時、左へ行くのが正解だった)

おかしい、確か神社は高台にあるはずで、僕がとっているルートが確かならば、上り坂が僕の心拍数を上げるはずだ。
ところが、僕の膝は体重を受け止める態勢に入っている。道が下っているのだ。

しばらくいくと標識があったが、温泉神社の文字はない。
上らなければ神社に着かないと分かっていても、あてもなく上って行くには、気温が上がりすぎていた。
そろそろ、エアコンを使いたいくらいの暑さだ。次に何処かで休憩した時にエアコンをつけよう。

だらだらとした下り坂を降りる途中、さっきの標識を写真に撮っておけばよかった。引き返そうか?と思ったが、体がノーと言った。
奥多摩温泉神社は、ここで断念した。
これで、参拝を予定していた三つの神社のうち二つにたどり着けず、残るは奥多摩駅そばの奥氷川神社だけになった。

坂を下り終えると、青梅街道のトンネルの隣りへ出た。
温泉神社に向けて僕が歩いてきた道は、旧道だったのだろう。

さて、ここからは「仮面ライダータイム」に入っていく。
果たしてうまくいくだろうか。


11:50
奥多摩湖沿いに青梅街道を歩く道に戻った
小河内ダムの堤防道路、その上に四角い箱が2つ
このアイコニックな建物がなんであるか、しらべてはいなかったが、もうすぐあそこへたどり着く。そう想うと神社ショックは何処へやら、気持ちがウキウキしてきた

12:00
奥多摩湖の駐車場にたどり着く。
奥多摩湖バス停周辺(小河内ダム管理棟周辺)には、大きく4つの駐車場があり、いずれも相当な台数がある。週末はわからないが、平日の今日はガラガラ。

駐車場の湖岸寄りに売店が1軒。土産物は登山後の帰り際に「奥多摩水と緑のふれあい館」で買う予定なので、ここはスルー。
後で知るのだが、ここ大麦代園地売店では「アメリカンドッグ」が名物であると「食べログ」に載っていて、ちょっと後悔した。
次に訪れる時は、アメリカンドッグを「行程」に入れよう。

駐車場のトイレを借りる。キレイだった。
トイレ周辺のベンチには、山の装備をした登山者や、バイクのライダーたちが、どこかで調達したおにぎりや弁当を食べている。
おっかなびっくりの僕とは違って、手慣れた風情だ。
僕は「ここでは初心者ですが、びびっていませんよ」と、治安のよい町には必要の無い平静さを装い、木陰のテーブルを選んで、パックを置いた。
太陽が直射するなか、1カ所に留まるのは、難しい状況になっていた。


12:05
準備してきた「山装備」を、パックから出してテーブルに並べる。
パテックス機能性サポーターハイグレードモデル膝用と足首用、レオンポケット4。
食べ物と勘違いしたわけではないと思うが、一匹の蟻がレオンポケット4の白い筐体に近づいてきた。
ここは奥多摩、山のどまん中なのだ。

蟻が機械に入り込む前に、着るエアコン「レオンポケット4」を首の後ろに装着。
専用の温度・湿度センサーである「レオンポケットタグ」はカラビナを介して、ウェストポーチにつける。
「レオンポケットタグ」はペンポケットなどにクリップする仕様だが、散歩・山歩きでは「必ず落とすやつ」だ。
そこで、カラビナを付けて、金具がクリップをすり抜けないようセラポアテープでテーピングした。
2ヶ月以上、これで使っていて、一度も落としたことはない。
「レオンポケットタグ」は、2023年4月の発売早々に品切れ完売した。貴重品なので、落とすわけには行かない。

膝サポーターをここで付けるのは、移動の電車で足がうっ血するのを防ぐため。
これで、体の露出部分がなくなり「登山モード」となった。暑かったので「2020灰パン」の膝下パーツは付けなかった。


12:10
再び路上へ
さっきまでの青梅街道はスポーツカーが、すぐそばをカッ飛んで怖かったが、ここから小河内ダムまではガードレールで隔てた舗道が整備されていて、安心して歩くことができた。

12:17
スマホアプリが記録していた気温は22度だが、日を遮るものがない路を歩いてきたので、体はずいぶんと暑さを感じている。
「ダム湖百選 奥多摩湖」のモニュメントに着いた。

僕は「関東の駅百選」も知らなかったし「ダム湖百選」はおろか「ダム湖」ということばも知らなかった。
後日しらべると「ダム湖百選」は日本ダム協会が選定していて、東京都からは、ここ奥多摩湖(小河内ダム)以外に多摩湖(村山下ダム)が選ばれていた。

ここは一枚押さえておこうと、ウェストポーチからiPhoneを取り出す。
「風が気持ちいいね」「景色いいね」
ドライブで来たのだろう。手荷物を持っていないグループが自然を満喫している。
彼らがフレームに入るため、僕は少し待った。

初めは腰当たりにあったiPhoneをお腹の前に上げた頃、その"何をするでもなく佇む"人の違和感を察してくれた。


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2023年6月26日 (月)

クレイソン V・ファーレン長崎 2022-23 アーカイブ

2023年6月23日
V・ファーレン長崎がクレイソン・ヴィエイラとの契約解消を発表した

入団から退団までちょうど1年。クレイソンのV・ファーレン長崎 2022-23 アーカイブをまとめた。

クレイソン ヘンリケ ダ シルバ ヴィエイラ

登録位置:FW
ブラジル代表歴なし
身長:166cm

■V・ファーレン長崎入団前の略歴

1995年3月19日
ブラジル生まれ
2013年
18歳でプロ入り イトゥアーノ(カンペオナート・ブラジレイロ=ブラジル1部)
2017年
2年半、コリンチャンスに在籍。当時の監督はファビオ・カリーレ
2022年1月~6月
アル・ファイサリー(サウジアラビア・プロフェッショナルリーグ)

 


■クレイソン V・ファーレン長崎 2022-23 アーカイブ

<2022>
2022年7月11日
V・ファーレン長崎への完全移籍加入が発表された(当時27歳)

2022年8月6日
【30節】away東京V戦で初めてベンチ入り
65分 村松航太に替わり初出場
79分 初シュートは大きく枠の上に外れる

2022年9月3日
【34節】away千葉戦で初スタメン
54分 初アシスト ハーフウェイラインで巧みなドリブルから前線はスルーパス オフサイドラインぎりぎりで飛び出した都倉賢がGKと1対1 左足下に見事に流し込む先制ゴール

2022年9月6日
【32節】away金沢戦
57分 初ゴール 都倉のヒールを受けて、狙い澄まして右隅へ決める

2022年9月14日
【36節】away水戸戦で決勝ゴール
71分 加藤聖のアーリークロスをエジガルがシュート。これはDFがぎりぎりクリアしたが、待ってましたと詰めていたクレイソンがたたき込み長崎先制。これが決勝ゴールとなった

インタビューを受けていたため、カンターレが終わった後に1人でゴール裏に来たクレイソン
この日「エリア毎声出し解禁」のゴール裏から「クレイソン」コールを受け、まるで日本人のように丁寧にお辞儀をしていた

試合後挨拶にきたクレイソンへのコール


初スタメン以来、着実にチームへの貢献度を増していたクレイソンに、不運が訪れたのが岡山戦。

2022年9月17日
【37節】away岡山戦 初退場
25分 足の裏を見せたとしてイエロー
26分 岡山がFKでセットしたボールを「ずれている」として、ファールがあった位置に戻そうと蹴ったボールが榎本主審に当たる。榎本主審は即座に2枚目のイエローを提示
チームはこの試合以降、シーズンを7戦勝ちなしで終えることになった。

2022年10月15日
【41節】home山口戦 前半だけで、イージーなトラップミスでボールを失うこと3度
対人での軽さがプレーに見え始めた

2022年10月23日(日)
【42節】away大宮戦
20分 FKをGKが寄っている狭い右側へ直接ゴール


<2023>
2023年4月16日(日)
【10節】away徳島戦 
9分 左CK ショートコーナーからの戻りをワンタッチクロス 櫛引一紀が左隅の狭いところへ決める このサインプレーはその後の試合でもみられた

2023年4月22日
【11節】home秋田戦
46分 FK 加藤大とのワンツーで位置を変えてクロス 秋田DFの跳ね返りをDFW櫛引一紀が蹴り込む

2023年5月3日
【13節】home水戸戦
37分 左CK ショートコーナーからの戻りをワンタッチクロス DFW櫛引がヘッドで左隅へたたき込む
65分 ロングスローを澤田崇がフアンマへ落とし、フアンマは左でフリーのクレイソンへ、ワントラップ入れて左隅ポストに当たるゴール

4月12日から5月3日までの5連勝は、序盤に出遅れたクレイソンのスタメン復帰から始まり、その中心にクレイソンがいた。
特にデザイン・セットプレーで見せるキック精度はチームの要だった。


2023年6月11日
【20節】away町田戦
64分 クレイソンのバックパスが町田に渡り、長崎のディフェンスがお見合いしてエリキに4点めを決められる
この試合を最後に、21節はベンチを外れた

2023年6月23日
22節の前日。V・ファーレン長崎から、両者合意による契約解除が発表された


関東アウェイ戦水戸戦で、ゴール裏の「クレイソンコール」一つ一つに大切に応えていた姿が忘れられない。
真摯な好青年、クレイソンのさらなる活躍を祈る。



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2023年6月25日 (日)

若き賢者、笠柳翼の「一喜一憂しないで」という言葉を重く受け止めたい

2023年6月24日(土)19:00
J2リーグ【22節】
V・ファーレン長崎 - ツエーゲン金沢
トランスコスモススタジアム長崎

<スタメン>
GK 波多野豪
DF 白井陽貴 櫛引一紀 今津佑太 米田隼也
MF 増山朝陽 鍬先祐弥 カイオ 笠柳翼
FW 都倉賢 フアンマ・デルガド
<ベンチ>
GK 富澤雅也
DF 岡野洵 奥井諒
MF 加藤大 秋野央樹 澤田崇
FW クリスティアーノ

都倉賢が今季初スタメン
澤田崇がベンチに戻って来た

<前半>
長崎は今日も高いエナジーで入る
10分【V長崎】
フアンマが前線でボールを奪いシュート こぼれ球を追った増山朝陽をGK白井が倒してPK
白井が左に飛んだあと、フアンマ・デルガドが中央上に弾丸シュート 長崎先制!

20分【V長崎】
米田隼也がドリブルで長距離を進み中央のフアンマへ シュートは白井がセーブ
21分【V長崎】
CKの流れからフアンマと白井が競る。ボールはゴールインしたがフアンマのファウルでノーゴール

27分【V長崎】
ロングスローからの流れを回収した鍬先祐弥がタテに見事なラストパス
受けた櫛引一紀が左の都倉賢へ。都倉賢がクロスを上げると出た!DFW櫛引 巧みにコースを変えるバックヘッドで白井の頭上を越えるゴール 長崎2点め

44分【V長崎】
正面でFK 都倉賢が巻いたボールを蹴るが、わずかに枠の左

白井陽貴の攻撃参加がおもしろい。最後列からドリブルで持ち上がるのは、長崎では珍しい


<後半>
1分【金沢】
縦パス1本に追いついた大石のグラウンダークロスに杉浦がスライディングシュートを決める
これで、悪い予感しかしない1点差。だが、次のプレーで若き賢者がやってくれた

2分【V長崎】
アタッキングサードに人数をかけてプレスする長崎 ボールを網に掛けて白井陽貴の横パスを笠柳翼がナイスゴール 嫌な流れを断ち切る
笠柳翼は、試合後のインタビューでサポーターに向けた一言を問われ「目標はJ1昇格なので、一喜一憂せずに一緒に戦ってほしい」と訴えた。

この日、二十歳を迎えた若き賢者に言われて、目が覚める思いだ。
サポーターが、1つの負けや失点で気落ちするのは仕方ない。
ただ、それをSNSで書いたり、態度で示すのはやめたい。
僕らはそれぞれの言霊と態度で、チームを正しい路へサポートしなければならないのだ。

12分【V長崎】
右サイドでフアンマが屈強なキープ 肘を使った井上にイエロー
FKは増山朝陽 エリア中央にどフリースペースを作ったフアンマが真芯ヘッドを地面に叩きつける 4-1

28分 笠柳翼→フェイスガードを付けた澤田崇 フアンマ→クリスティアーノ
33分 カイオ→秋野央樹 鍬先祐弥→加藤大 増山朝陽→奥井諒

38分【V長崎】
GK白井のパスを奪ったクリスティアーノが、コースを作って個人技ゴール 5-1

39分 奥井諒のユニフォームを引っ張って止めた加藤にイエロー


次節からは関東アウェイ戦2連戦
7月1日(土)清水エスパルス
7月5日(水)東京ヴェルディ
得失点に一喜一憂せず、180分のエールを送りたい。


■関東アウェイ戦 清水戦バスツアーについて(お知らせ)
2023年7月1日(日)18:00キックオフ ヴィヴィくん遠征試合
東京駅⇔IAIスタジアム日本平 直行直帰の有志バスツアー
費用:8,000円(往復・大人1人)
詳細情報・申し込み

※東京からの公共交通ルートは、新幹線、JR在来線、バスの乗り継ぎで、費用は往復およそ11,000円



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2023年6月24日 (土)

ナイトゲームに強く、22節に弱い? V・ファーレン長崎の後半戦が始まる

J2リーグは前半戦(21試合)を終えた。
V・ファーレン長崎は、10勝5分6敗、勝ち点「35」で4位
自動昇格圏2位との勝ち点差は「5」
2位圏内ラインの「80」に乗せるには、残り21試合で平均勝ち点「2.14」が求められる。
(前半は1.66)

1試合平均「0.5」ポイントを積みますことは容易ではないが、前回紹介したとおり、ここから8月末までの11試合は、長崎が得意なナイトゲームがつづく。

ちなみに去年のナイトゲームはというと、10月1日(away 大分戦)までだった。
それになぞらえると、今年は10月1日(away 磐田戦)までの5試合(←時間未発表)を含めて、16試合がナイトゲームとなる見通し。


■2020年~前節の147試合におけるデータ
※デーゲーム:16時以前KO、ナイトゲーム:17時以降KO
【凡例】年 勝分敗 勝ち点 平均勝ち点

全試合 71勝36分40敗 249 1.69
デー 37勝17分26敗 128 1.60
ナイト 34勝19分14敗 121 1.81


--- ・ --- ・ --- ・ --- ・ --- ・ ---

2023年6月24日(土)19:00
J2リーグ【22節】
V・ファーレン長崎 - ツエーゲン金沢
トランスコスモススタジアム長崎

■V・ファーレン長崎からみた金沢との対戦成績
7勝4分4敗 得点21 失点18

■過去の対戦内容(2017シーズン以降)

<2017シーズンの金沢戦>
○ 3月18日【4節】home V長崎 2-1 金沢
○ 9月2日【31節】away 金沢 1-2 V長崎

<2018シーズンの金沢戦>
V長崎がJ1に居て、対戦なし

<2019シーズンの金沢戦>
○ 5月19日【14節】away 金沢 0-1 V長崎
● 10月27日【38節】home V長崎 2-4 金沢

<2020シーズンの金沢戦>
△ 9月5日【17節】away 金沢 1-1 V長崎
○12月20日【42節】home V長崎 3-1 金沢

<2021シーズンの金沢戦>
○ 2月27日【1節】home V長崎 2-1 金沢
○ 8月25日【24節】away 金沢 0-2 V長崎

<2022シーズンの金沢戦>
● 3月26日【6節】home V長崎 0-1 金沢
△ 9月26日【32節】away 金沢 3-3 V長崎

<2023シーズン前半の金沢戦>

2023年5月13日(土)14:00
●5月13日【15節】away 金沢 2-0 V長崎

日付を見ただけで「あぁ、あの日か」と思い出す方がいるかも知れない
「千葉遠征三日間」の2日めだ。
長崎ヴェルカがB1昇格を賭けたアルティーリ千葉との死闘。その2日め
現地で試合開始前「MINATO CAFE」でDAZNを見ていた僕らは「見なかったことにしたくなった」試合をみてしまった。

関東アウェイ組の「千葉遠征三日間」記録


<スタメン>
GK 波多野豪
DF 増山朝陽 ヴァウド 櫛引一紀 米田隼也
MF クリスティアーノ 鍬先祐弥 加藤大 クレイソン
FW 澤田崇 エジガル・ジュニオ

<前半>
19分【金沢】 左サイドからのFK ゴール前で庄司朋乃也がうまく頭で浮かせたシュートが波多野の手の先に吸い込まれる。長崎は今季セットプレーで初失点
「第二GK」の活躍をしてきたフアンマ、カイオの居ない影響か

30分【V長崎】 増山朝陽の胸の空くようなドリブルでエリア侵入 加藤大シュートのこぼれ球をクレイソン「よし来た」と想ったが、GKを交わせず左へ外してしまう・・・

<後半>
6分【金沢】 エリア内でこぼれ球を拾った林 意外性のあるクイックターンからシュート 波多野の対応が遅れてゴール


ちなみに、データのしらべついでに、後半戦の初戦【22節】の成績を振り返ったところ、以下の通りであまり、芳しくなかった。
尻上がりによくなっているという噂もある ^^)

● 2018年 home V長崎 1-2 鹿島
● 2019年 away 水戸 1-2 V長崎
● 2020年 away 福岡 3-1 V長崎
△ 2021年 home V長崎 1-1 大宮
○ 2022年 home V長崎 2-0 群馬



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2023年6月23日 (金)

奥多摩参考記録【13話】期せずして憧れの「バリバリ伝説」青梅街道を歩く

10:53
次の目的地、奥多摩温泉神社まで、事前の調べでは4.5km。
右腕をくるりと後ろに回し、パックのポケットからOS-1を取ると、ひと口飲んでから歩き始める。
奥多摩湖は山間部を沈めてつくった小河内ダムであり、湖面は山が取り囲んでいる。
従って、奥多摩湖に沿って整備された国道411号線(青梅街道)は山間部を縫うように走るためトンネルが多い。
小河内神社のバス停からスタートすると、いきなり1本目のトンネル。けっこう長い。
トンネルを抜けるとそこは雪国ではなく、赤い橋だった。
峰谷橋(みねだにはし)は峰谷川が奥多摩湖に注ぐ際(きわ)にかかっている、赤い鉄骨が美しいアーチ橋。

ここは、麦山浮橋を渡って三頭山へ向かう登山口であり、無料の駐車場がある。
ちょうどチャーターバスが着いて、十数人の若者たちが降りて来た。
彼らはTシャツ姿で荷物すら持っていない。山歩きや散策というよりは「お昼ごはん休憩」の風情だ。
「かったりー、ソーメンなんか食いたくねぇ」
けだるそうな彼らの口に、勝手に台詞を当てはめながら、小河内ダムまで僕を乗せてくれないかなと考えていた。

10:56
少し歩くとまたトンネル。そのトンネルを抜けると右手に湖面が開けた。
あのあたりが小河内神社か?
足を停め、湖の先、森の中にあるであろう神社に向かって、二礼二拍一礼の遠隔参拝。お賽銭を納めることもできなかったが、この参拝は、この日のうちに大きな御利益があった。

少し歩いてはまたトンネルの繰り返し。トンネル率は50%くらいか。リニア中央新幹線の86%に比べると少ないが、時速5kmでトロトロ歩く僕にはちょっと多い。

トンネル内は最低限度の照度は保たれているが、それは、ヘッドライトを装備しているクルマが通るためのもの。舗道は人が1人通れる程度に白線が引かれているだけで段差はない。センターラインは何度か引き直されたのか白さを保っているが、舗道を区切る白線は排気ガスで煤けている。それはもはや「灰線」だ。そのすぐそばをクルマが通り抜けていく。
しかも、向こうから来るクルマがけっこう飛ばしてくる。
あのスピードで跳ねられたら、ひとたまりもない
こわっ
それは僕が想うところだが、クルマの運転手にとっても同じだろう。
あいにく、今日の服装にはリフレクター、つまりヘッドライトを反射する装備がない。
そこで、クルマがトンネルに入ったタイミングでiPhoneのライトを付ける。「人がここにいるよ」と。
運転手はそれで僕に気づき、オーバーなくらい俊敏にハンドルを切って避けていく。
「こわっ!こんなところ歩くなよ」と想っただろう。

山岳遭難者の体験記に「救難ヘリコプターから"近づいたらライトを点滅させて"と言われていたが、ヘッドランプを持参しておらず、代わりにスマホのライトを付けた」とあった。
ロック画面からタップ1つでオンオフできるiPhoneのライトは、まさに命を守る機能だと知った。


11:13
かぞえて6つめは室沢トンネル(215m)けっこう、長い。そして暗い。
ウェストポーチから取りだしたiPhoneをしっかり握りしめ、気を引き締めてから入っていく。
青梅街道が走る奥多摩湖沿いのトンネルは、後に直線距離で整備されたものであり、その側には湖面に沿った旧道がある。
側道(旧道)は地図には載っていないが、坑口の脇にそれらしき入口を見ることができた。恐らくその何処かで「仮面ライダー」第1回「怪奇蜘蛛男」編が撮影されたはずだ。


小河内ダム堤防につづく道では、トンネルは室沢トンネルが最後。ここから小河内ダムまで湖沿いの心地いい景色を望みながら歩く。
散歩者にとって気持ちがいいということは、ドライブに来ている人にも同じ。
さっきから、バイク、スポーツカー、中にはスーパーカーがカッ飛んでいく。
幌を開けたオープンカー、青い空に鮮やかな赤にリペイントした初代NSXが映える。

そうか、ここが青梅街道なのか
カッ飛んでいくバイクやスポーツカーをみていて、名前と現実が一致した。

学生の頃、博多で読んでいたのが漫画「バリバリ伝説」
その舞台として名前が出ていたのが青梅街道と奥多摩周遊道路。東京にあるらしいそのワインディングロード(曲がりくねった道) 巨摩郡と秀吉がバトルする道を1度走ってみたいと想っていた。

今日は自分の足で歩いているが、いつか、クルマで来よう。
そしてトロトロ走ろう 幌を開けて 何も考えないで往こう


11:34
小河内神社のバス停から歩くこと40分
「奥多摩温泉神社」と書かれた札がある階段の麓に着いた。
往路のバスで、車窓から「熱海(あたみ)」バス停を過ぎた右手に、この看板があることを確認していた。

さぁ、温泉神社だ。
そう想って、この階段を一気に上ると、急激に心拍数が上がった。

階段を上りきったところで、立ち止まり、息を整える。
午後から上る「サス沢山」は急な上りだという。大丈夫だろうかと不安が頭をよぎった。


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2023年6月22日 (木)

奥多摩参考記録【12話】寂れ往く神社の「現在」をしらべる方法がない

人は見知らぬ土地で「案内図」と対峙した時、その図にまず「現在地」という情報を探す。
だが「小河内神社案内図」の看板からは、現在地と目的地を相対化することができなかった。

「現在地」と書かれている文字の左には「温泉神社」、その上に「小河内神社」
「温泉神社」はここから 4.5kmほど離れており、自分の頭に入っている地図とは相対的な位置関係が違っている。
あとで(以下の)写真をみて気づいたのだが、現在地という文字から細く赤い矢印が出ていて、現在地の看板を指しているのだが、看板自体の色が煤けていて見えなかった。

看板を頼るのは諦めた。小河内神社までそう遠くはないはずだ。
多分こっちの方だと想う方向に歩き始める。
だが「小河内神社はこちら」といった看板は、どこにも見当たらない。
1度立ち止まり、360度ぐるりと見回していると、そばにある建物から1人のおじさんが出てきた。
助かった。きっと、彼に聞けば教えてくれるだろう。

すみません、小河内神社に行きたいのですが・・
すると、彼の口からは、あまり聞きたくなかった情報がもたらされた。

「去年の10月に崖が崩れて通行止めになっているんですよ。だから一般の方は通れないんです。橋も渡れなくてね」
彼が出てきた建物には一枚の貼り紙があり、そこにはこう書かれていた。

小河内神社方面 通行止
400m先崩落により歩行者も通行できません。

その貼り紙によると、現在地から神社までは600m。その手前200mの崖が崩れて通れなくなっているらしい。

おじさんは麦山浮橋が通れなくなっている理由についても、親切に説明してくれた。
「水位が上がらないと、工事してくれないんですよ。水道局の管轄だからね」

"水位が上がらないと工事ができない"というのは腑に落ちなかったが、あとから撮った写真を確認して初めて、水位が下がった状態では床版(しょうばん 渡る所)が水平にならないためだとわかった。

これは困った。麦山浮橋が渡れないばかりか、本日の主目的である小河内神社の参拝もできない。
次の目的地である温泉神社に行くしかないのだが、奥多摩湖バス停方面に戻るバスは、あと1時間こない。あたりにはそれまで時間を潰せそうな名所もない。

小河内ダムまで歩くしかないかぁ
僕は、おじさんに聞こえるよう、わざとらしく嘆きの声をあげた。
建物の前に1台の自動車があったからだ。
「よかったら、乗せていこうか?」
あわよくば、さらなる親切を期待したのだが、現実は甘くなかった。


「橋は通行止めですけど、大丈夫ですか?」
と言ってくれた運転手さんが「神社と橋は通行止めです」と言っていたら、僕は余計に混乱していただろう。もうここまで来てしまっているのだから、今さら言われても遅い。
僕が下調べする際「通行止め」というキーワードを追加しておくべきだったのだ。

「小河内神社 通行止め」については、帰宅後に「Google先生」に尋ねてみた。
東京都神社庁のページは小河内神社の概要を記しているだけで、現状をアップデートした情報は掲載されていない。
ヤマレコのページに日記として「東京 奥多摩 小河内神社への道が落石のため通行止めです」と報告が上がっていた。

麦山浮橋については、東京都水道局のウェブページに「通行止め」情報が掲載されている。
(引用ここから)
麦山浮橋は、小河内貯水池の水位低下により通行が危険となったため、当面の間通行止めといたします。
(中略)
通行止め期間  令和5年3月6日(月)から
当面の間(水位が回復するまで)
(引用ここまで)

これとは別に「令和4年6月11日から通行再開」の情報も見つかった。
こうして、水位が上下する毎に通行再開⇔通行止めを繰り返し、その都度、東京都水道局が「現在」の状況を知らせているようだ。とても、きめ細かい対応である。
*奥多摩湖(小河内貯水池)は水道取水専用湖であり、東京都水道局が管轄している


「Google先生」「生成AI」と、世の中には便利な情報収集手段が整いつつあるが、そこには、まだ整備が追いつかない情報属性がある。
それは「現在」という属性。現在、どうであるかという状態の情報だ。
情報は「誰か」が新規作成した時点の「現在」を伝えているのだが、その宿命として時と共に古びる。「誰か」がアップデート(更新)しない限り、その情報の現在地とは齟齬が起きやすい。

昨今、営業店舗の情報には「開店」「閉店」「混雑」といった情報が付加されている。
ただそれは "陽の当たる" 施設に限られる。
利用者が多く、情報を提供する「誰か」が多い施設の場合、より新しく詳細な「現在」を知ることができる。

だが "陽が当たらない" 注目度の低い店舗、観光地については、今どうなっているかがわからない。

ずいぶん前に調べて「ここの牛にぎり寿司、いつか食べに行こう」とメモしておいた情報がある。いざ行くとなって念のためにしらべると、情報の更新が止まっている。閉店したのかも知れないが、それについて追究する方法がない・・・といった具合に

そのようなことが全国の神社で起きている。と旧友から聞いていた。
ネット上の地図には載っているが、行ってみると宮司が居ない、放置され忘れ去られている・・
事前に「現在」を確認する方法がない。


10:53
麦山浮橋が渡れないのはわかっていたことだが、まさかの小河内神社参拝もできず。
僕は「情報が違っているかも知れない」と、いま1度、スマホの乗換案内アプリで復路のバスをしらべる。残念ながら、こちらは「現在」の情報だった。

奥多摩湖方面のバスが来るまで、あと1時間
次の目的地である奥多摩温泉神社までは4.5km
1kmあたり13分で歩くとして59分
歩くしかない

通気性が高いAirpeak Proを被っていても、額に湿気を感じているところをみると、どうやら気温が上がっているらしい
1度帽子を脱いで、額の汗を拭ってから、僕は歩き出した


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2023年6月21日 (水)

奥多摩参考記録【11話】バスの運転手さんの親切さは、その町の人口と反比例している

現在のJR奥多摩駅は、1944年(昭和19年)に国鉄「氷川駅」として開業した。
その後、1971年(昭和46年)国鉄「奥多摩駅」に改称。
2019年、駅舎をリニューアルして現在に至る。
外観は外壁の貼り替えにとどめて「氷川駅」からの面影を残した駅舎は「関東の駅百選」に選ばれている。

国土交通省 関東運輸局 関東の駅百選のウェブページ

故郷の「佐世保駅」は、2001年の高架化に伴う建て替えで、昔の面影が消えた。
思い出の「下関駅」は2006年に東口駅舎が放火により全焼。周辺の空が見えない重苦しい駅になった。
万物は諸行無常、カタチのあるモノはいずれ壊れる。昔ながらの駅舎には必ず、老朽化による建て替えの時期がやってくる。
近年、それぞれの想い出の駅が味気ないカタチに建て直されて、人々をがっかりさせる中で、いくつかの駅は地域の郷愁に寄り添い生まれ変わっている。奥多摩町の皆さんは賢明だ。


10:07 JR奥多摩着
電車が終点の奥多摩、一面二線の島式ホームに滑り込む。
そこには思いのほか多くの人がいて、たった今まで乗客だった誰もが心なしか小走りに見える。
もしかして、5分後に出発する西東京バスの座席争いなのか。
1点リードの終盤、交替で時間を稼ごうとするサッカー選手とは逆に、一見歩いているのだが、実は走っているという技巧を使い、僕は出口へ急いだ。

奥多摩駅を愛でるのは復路の楽しみとして、バス乗り場へ急ぐ。
西東京バスの乗り場は、駅を出て道路を隔てた正面に、呆気ないほど簡単にみつかった。
「小菅の湯」行きのバスは停留所に控えていて、既に乗車が始まっていたが、意外にもラクラク座ることができた。さっき急いでいた人たちは、どこへ消えたのだろう。

「これ、奥多摩湖の方へ行きますか」
念のため、運転手さんに確認すると「行きますよ。中ほどからICタッチしてください」と、プラスワンの親切がついた返事が返ってきた。

田舎にいくほど、運転手さんは親切だ。
バスの運転手さんの親切さは、その町の人口と反比例していると思う
(考えには個人差があります)


10:12 西東京バス奥12(小菅の湯)
往路では川沿いの景色を見ようと思い、左側の座席に座る。乗客は7人。そのうち山の装備をした登山者は1人だけ。僕を含めた3人が散策装備。残りは地元の人か。

バスが走り出して3分が経つと、車窓にはすぐに秘境感が現れ、あたりは山の風景となる。
進行方向左には多摩川が流れているはずだが、絶景の動画撮影ポイントはなかった。

境町のバス停では誰も降りなかった。
事前の調べでは、御前山への登山ルートはここで降りる。
このバス停の近くに白髭神社があることは、後に資料を読み直していて知った。調べが足りなかった。

10:27 奥多摩湖
「小菅の湯」行きは奥多摩湖に定刻で到着。ここでは3人が降りた。
登山者はまだ乗っている。彼の目指す山はもっと奥深くらしい。

左手に奥多摩湖を見ながらバスは進む。
ここではある程度の尺がある動画を撮ることができた。
ここは、スポーツカーのオーナーがドライブに来て、助手席の連れに「まぁ、素敵」と言わせるには、とてもいいコースだと思った。

次は小河内神社(おごうち じんじゃ)というアナウンスがはいり、ピンポンを押した

10:38 小河内神社
バスが止まってから立ち上がり、iPhoneを取り出しながら前方に歩き出すと、運転手さんが言った。
「橋は通行止めですけど、大丈夫ですか?」
「大丈夫です」という言葉は、僕の常用辞典には入っていないが、この状況下、最も速く的確に意図が伝わることを優先して、僕はその言葉を解き放った。

大丈夫じゃなかったとしても、ここまで来て、どうしろって言うの
バスを降りると、あたりには誰もいなかったので、僕は心の声を外に出した。

小河内ダムを作ったことで生まれた水道専用人造湖である奥多摩湖には、湖を歩いて渡れる浮橋があり観光スポットとなっている。
その1つ「麦山浮橋」が現在、渡れなくなっていることは事前にしらべがついている。渡れないのは残念だが仕方が無い。僕は小河内神社を参拝に来ているのだから。そういう意味で「大丈夫」なのだ。

青い空、緑の山、深緑の湖面
そこに、いかにも危なっかしい作りの橋が浮かぶ姿が、とても映えている
だからと言って「ばえ~」と言ったりはしない


手前側の床版(しょうばん 人が渡る部分)が取り外されている。渡れなくなっているのは、自然災害に因るものと想っていたが、破損した形跡は見られない。

さて、神社だ
「小河内神社案内図」の看板をみて現在地と目的地を相対化する。
だが、僕はこの看板を読み解くことができなかった。

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2023年6月20日 (火)

奥多摩参考記録【10話】奥多摩の一番人気は御嶽山らしい

奥多摩往き当日
東京は曇り。特にこれといって考えていることはない。1日無事に過ごそう。

「Weather News」アプリを開き、奥多摩町の天気を確認する。
奥多摩町も終日曇り、最高気温21度。前日に確認した時と変わっていない。
「山の天気は変わりやすい」というが「一時間ごと」予報を見る限り、その傾向は読み取れない。

「山の天気は変わりやすい」
というのは、急に雨が降りやすいという登山者の戒めとして広く知られている。
平地に比べると、山は起伏に富んだ地形であり、海からの風を受けると上昇気流が発生しやすい。すると、雲ができて雨が降る。
気難しい気象予報士の人がこれを読んだら「これだから素人は困る」というかも知れないが、親しみやすい気象予報士ならば「だいたい、そんなもんです」と言ってくれると想う。


8:02 南武線(立川)
立川を目指す南武線がこんなに混むとは想わなかった。
「階段そばでは乗車できないことがあります。その場合も発車時刻でドアを締めさせていただきます」
「溝の口」のホームに下りると、女性駅員ががなっている。
お勤めの皆さんに「始業時間」があるように、僕にも予定の「行程」がある。
奥多摩駅から先には、便数が少ないバス移動が控えており、ここで乗れないのは困る。
駅員の薦めに応じて移動を試みるが、ホームには人が溢れていて線路に落ちそうになる。
いつも、家に居るからわからなかったが、コロナが五類移行して、コロナ禍はすっかり終わっているようだ。
乗り合わせたのは、ほぼすべてが通勤・通学客。
これから山に行くぞという物見遊山な客は僕以外に見当たらない。


8:47 青梅線(青梅)
立川で青梅線「青梅」往きに乗り換えて西へ
南武線に比べれば、ぐっと空いている。これが、平日というものだ。
向かいに「山ガール」らしき二人連れが座っている。
もしかすると、この後、山の中で会うかも知れないな・・

電車を降りると、青梅駅のホームにはザックを抱えた人たちが沸いていて、誰もが足早に歩いていた。
青梅に降りるのは「0系静態保存車両」を観に来た時以来。あの時はずいぶん遠くまで来たと思ったが、今日はまだ目的地まで1時間の行程が残っている。
青梅昭島国立~1日で3本の0系を視察する!

ホーム上の乗り換え時間は3分。タイトな日程のためトイレに行けない。幸い今のところ切羽詰まっているわけではないが。
「奥多摩」行きの車内は既にザックの人で満席!立っている人もいる。
おいおい平日だよね、もっと閑散とした誰もいない感じかと思っていた。まぁ、奥多摩と言っても目的地はたくさんあるからな・・
心の声が漏れないよう、iPhoneにメモする


9:23 青梅線(奥多摩)
「青梅でトイレ行ける時間をつくるといいな」
「乗換を見越して前寄りに座る」
奥多摩往きがこれきりということはないだろう。またいつか来る時のためにメモを残しておく。

「この靴、2万円」
となりのおば・・山ガールが、そのとなりの山ガールに話している。
一瞬、友達が薦めてくれたアプローチシューズが頭に浮かんだ。確か、それくらいの価格帯だった。どんな靴かなと想ったが、周りの目もあるので足下をのぞき込むのはやめておいた。
「七駅だよね」
彼女がそう言っているから、僕が行くのとは違う山らしい。

「有休をとってきたの」と言う山ガールが喋り続けている
向かいのご夫婦らしき2人は目をつぶっている
その年齢層に相応しく「優先席」に陣取った三人組の山男たちは饒舌だ
単独行の山行者たちは、誰1人スマホを出すこともなく、じっと目を閉じている
体を休めているのか、それとも今日のルートを思い描いているのか、はたまた「男のくせにうるさいな」と想っているのかも知れない

今ここで「この車両の平均年齢当てゲーム」が開催され、真剣に当てに行くとしたら「65.7歳」と言うだろう。


電車が御嶽(みたけ)に着くと、あたかも運行がここで打ちきられるかのように、一斉にバックパッカー達がホームへ降りて行った。
ここが、奥多摩で人気の場所だったのか・・・

JR御嶽からはバス、ケーブルカーを経由して御嶽山(929m)その頂きに武蔵御嶽神社。
いつか来る「奥多摩2」の候補に入れよう。


電車が御嶽を出ると、車内は人影もまばら。斜め前には学生らしき男子2人組が座っている。さっきまでの満席時は立っていたのだろう。
彼らは公衆マナーをわきまえた好青年の見本を演じるかのように、2人分のスペースからはみ出さず、荷物は足下に置き、たまの会話も最低限の言葉数を小声で済ませていた。
やるな、若者!
僕は心の声でエールを送った。君たちのような青年が、これからの日本を支えていくだろう。


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2023年6月19日 (月)

奥多摩参考記録【9話】神社巡りを忘れていた。前日に作り直した行程表

奥多摩往きの前日、東京は晴れ
「Weather News」アプリを立ちあげて「ココ検索」で東京都奥多摩町を開く。
本来、現在地の位置情報に基づいた天気概況に強いアプリだが、1度検索した場所は検索履歴に表示されるため「週末にお出かけする場所の天気が気になる」という時に重宝する。

「1時間ごと」予報では、奥多摩滞在時間帯すべてがくもりアイコン。最高気温21度。思いのほか、過ごしやすそうな気温。
降水確率は最高でも30% 念のために、
折りたたみ傘は入れたが、レインウエアはパックに入れていない。(そもそも、その装備が必要ならば延期する)

 

最終準備として、旅の恒例である「情報サマリー」紙面の作成に取りかかる。
今回の情報は、山の地図、交通ダイヤ、行程、参考画像。これらをA4コピー用紙1枚にレイアウト。それを4つ折りにして、ウェストポーチに入れる。


登山を予定しているのは御前山:ごぜんやま(1405m)

【上り】
▼奥多摩湖(小河内ダム)の小河内ダム展望広場の登山口を出発
 ↓↓ 2.0km 1時間20分
▼樹林の急坂を上るとサス沢山(940m)
 ↓↓ 2.6km 1時間40分
▼御前山

4.6kmといえば平地ならば 1時間ほで歩ける距離。
「山登りはそんなに時間がかかるのか」
平地を歩く・走るプランと、上る・下るプランのギャップに驚いている。

ガイドブックには幅広い年齢層を想定した、ゆとりのある所要時間が書かれているのだろう。
記載された時間通りで計画しておいて、そこが短縮できれば、余った時間を平地の探索に回せる。
この時は、そんな風に考えていたが、後で想えばとんでもない勘違いだった。


【下り】
▼御前山
 ↓↓ 2.6km 1時間15分
▼サス沢山
 ↓↓ 2.0km 1時間
▼奥多摩湖

御前山頂からの下山は、奥多摩湖⇔奥多摩駅の中間にある「境橋」バス停に下りるルートもある。
せっかくならば、異なるルートを歩きたいという挑戦意欲が一瞬、頭をもたげたが「初めての登山でいきなり無理するのは止そうよ」と、もう1人の自分が囁いて、上ったルートと同じルートを下りることにした。
同じルートならば見覚えがあり、道に迷うこともないだろう。
後にこれが、とんでもない勘違いであると知ることになるのだが、この時の僕は山を知らなかった。

あるガイドブックに、サス沢山から奥多摩湖への下りついて、こうあった。

「樹林の急坂はなかかの勾配なので(中略)急坂の下りが苦手な人は、(境橋バス停に出る)栃寄へ下るコースの方が安心」

「長い下りが膝にくるので、足腰が弱い人は無理しないように」
ライターが「下りが苦手」という言葉に忍ばせたのは、そんなアドバイスなのだろう。
足腰・膝対策として、僕は「パテックス膝サポーター」を付けるし、テーピングも持参する。
このさらりとした一文からは、その意図する深刻な意味は読み取れなかった。


「情報サマリー」を作り始めてから 1時間が経った頃、愕然とした。
そういえば、神社について調べていない・・・

今回の奥多摩山行は、立春に旧友から得たアドバイスが発端だが、その要旨は「奥多摩の神社巡り」であり「ちょっと冒険で、深く山の中まで入る」だった。
メインは「神社巡り」なのである。時間が経つにつれて記憶は歪んでいく。いつの間にか僕は、登山の幻想に取り憑かれていた。

現時点で「行程」に入っているのは、奥多摩駅そばにある奥氷川神社だけ。それも、登山の時間が押した場合はかなり遅くなる。神職はもう帰った後かも知れない。
この時「神社には夕方行ってはいけない」という言い伝えがあることも知らなかった。


登山の幻想を打ち砕くことから始めてみた。

御前山の山頂往復に取るはずだった5時間15分をばっさりと切り取り、サス沢山までの往復2時間20分とした。これで、3時間が生まれた。

次に奥多摩湖周辺の神社を探す。
「Google先生」のお勧めは小河内神社(おごうちじんじゃ)
目的地である奥多摩湖バス停からは5kmほど西に離れている。

神社のそばにある「麦山浮橋」については、たいていのガイドブックで紹介されている。
「Google先生」は、今年の3月(2023年3月6日)から水位低下のため通行止めになっていることまで教えてくれた。

名物の浮橋は渡れなくとも、お勧めの神社は外せない。
西東京バスのウェブサイトに行き、奥12「小菅の湯」行きのルートをしらべると、奥多摩湖バス停で下りずに11個先のバス停「小河内神社」で下車すればよいことが分かった。
奥多摩湖から歩けば1時間だが、バスならば所要時間は 8分。

ダイヤ間隔が広いため、小河内神社から奥多摩湖へ戻るバスまでは 1時間12分ある。
「麦山浮橋」が渡れないのは痛いが、神社にゆっくり参拝して、あたりを散策しよう。
戻りは「奥多摩湖」より4つ手前の「熱海」バス停で下りて、奥多摩温泉神社へ。
こうして「神社参拝」を3カ所に増やした「行程」が以下の通り。

■行程

10:07 JR「奥多摩」着
10:12 西東京バス「小菅の湯」行
10:38 「小河内神社」下車
 小河内神社参拝・散策(1時間)
11:50 「小河内神社」発
    「熱海」着
 奥多摩温泉神社参拝
 徒歩で小河内ダムへ
 小河内ダム散策

13:00 奥多摩湖から入山
 サス沢山登山(3.5時間)
16:30 奥多摩湖に下山
16:48 「奥多摩湖」発
17:01 「南二丁目」下車
 奥氷川神社参拝
17:59 JR「奥多摩」発


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2023年6月18日 (日)

【21節】大宮戦 ナイトゲームの勝ち点が「0.21ポイント」高い長崎が、夏シーズンの白星発進

2023年6月17日(土)19:00
J2リーグ【21節】
V・ファーレン長崎 - 大宮アルディージャ
トランスコスモススタジアム長崎
長崎はこの試合からホームゲームがナイトゲームに移行する


V長崎は2018年以降、西村雄一主審が担当した試合で一度も勝てていない。
このところ、主審との関係性がギクシャクしており、まずはスッキリした試合をしたい。
2018年 17節 AWAY 川崎 ●0-1
2019年 26節 HOME 岐阜 ●1-3
2020年 27節 AWAY 北九州 △1-1
2021年 34節 HOME 新潟 △1-1
2022年 18節 HOME 千葉 ●0-2


<スタメン>
GK 波多野豪
DF 白井陽貴 櫛引一紀 今津佑太 米田隼也
MF 増山朝陽 鍬先祐弥 カイオ・セザール 笠柳翼
FW エジガル・ジュニオ フアンマ・デルガド
<ベンチ>
GK 富澤雅也
DF 岡野洵 奥井諒
MF 加藤大 秋野央樹
FW 都倉賢 クリスティアーノ


<前半>
試合の入りから長崎がハイ・エナジーなのが見て取れる
大宮も中央タテを通すパスからの展開で応戦
西村雄一主審がこまめにファウルをとってくれて安心感がある

24分【大宮】
長崎の自陣でFK 袴田がバックヘッドで合わせると左ポストに当たる 助かった!
31分【V長崎】
左CKの流れからカイオのクロスを米田がシュート「来たっ」と思ったがGK南が機敏に反応して跳ね返す 惜しい!

44分【V長崎】
右からサイドチェンジすると左サイドに広大なスペース 米田隼也がドリブルで進む クロスを放り込んだ跳ね返りに詰めてシュート DFに当たりゴールイン 長崎に待望の先制点!


<後半>
2分【V長崎】
右からサイドチェンジ 米田隼也がドリブルでマークを外して高速クロス 動き直したエジガルがニアへナイスヘッドを突き刺す 今日は長崎が「ビタビタ」を見せて、欲しかった2点め

29分 エジガル→都倉賢 笠柳翼→クリスティアーノ

31分
【大宮】
CKから泉沢が地を這うシュート 波多野豪が両膝をついて「ビタ止め」

33分 増山朝陽→奥井諒
36分 カイオ→秋野央樹 フアンマ→加藤大
フアンマは西村さんと握手してピッチアウト。このシーンがこの試合の空気の良さを物語っていた

43分【V長崎】
カウンター 鍬先祐弥のクロスに都倉賢のヘッドは左へ外れる


V・ファーレン長崎は、2023シーズンの週末ナイトゲーム初戦を勝利で飾った。

2020年シーズン以降の全試合を振り返ったところ、次のような集計が出た。

■2020年以降の147試合における平均勝ち点
※デーゲーム:16時以前KO、ナイトゲーム:17時以降KO

全試合 1.69
デーゲーム 1.60
ナイトゲーム 1.81

ナイトゲームの平均勝ち点が、デーゲームよりも「0.21ポイント」高い。
ここから(発表済みの)32節までは11試合、ナイトゲームが続く。
V長崎がぐんぐんと夜の勝率を上げることを祈る。



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2023年6月17日 (土)

奥多摩参考記録【8話】奥多摩湖散策と御前山の山歩きに6時間を充てる基本計画

人は容易なことと面倒なことが目の前にある時、容易なことからやるか、面倒なことからやるかの選択をする。

「拭き掃除」と「テレビを見る」という案件が並んでいれば、恐らく「拭き掃除」つまり面倒なことから片付ける。なぜならば、それが数分で済み、自分がスッキリできるからだ。

「レポートを書く」という一時間の仕事と、同僚からのメールに返信するという「1分」の仕事があれば、大抵の人は容易な方、つまり、メールの返信を先にやるだろう。
「相手が返事を待っているからね」とでも言いながら。実は相手がそんなに待っていなくとも。

面倒なことは、寝かしているうちに、難題に成長する。
時々思い出して「あぁ、レポートをやらないとな」と少しだけ、構想を練ってみる。よし、いつか、まとまった時間をとって取り組もう。
そうやって、寝かしていくうちに、脳はそれがずいぶんと難しい懸案だと認識し始める。


奥多摩行きを間近に控えた僕に
「交通」「行程」を確定するという案件が残されている。
容易なうちにやっておけば「案件」だったのだが、今やそれらは「懸案」に成長していた。

僕の家の裏庭に奥多摩があれば「行程」だけを考えればよい。
だが、そうはいかない。世の中にはまだ「どこでもドア」が発明されていない。

どこかに行楽に行こうという場合、現地に往くまでには交通機関の利用が必要であり、今回の場合、それは片道3時間近くを要する。
「交通」を知らなければ、現地の「行程」にどれだけの時間が割けるかが決まらない。
そこで、始めに「交通」の概要を掴みにいった。


■交通

▼新宿起点→奥多摩駅
新宿 中央線快速「青梅」行き
青梅 青梅線「奥多摩」行き
奥多摩
およそ2時間

▼川崎起点→奥多摩駅
川崎 南武線「立川」行き
立川 青梅線「青梅」行き
青梅 青梅線「奥多摩」行き
奥多摩
およそ2時間30分

鉄道で往けるのは「奥多摩駅」まで。
かつて、奥多摩から奥多摩湖までは、小河内ダム建設のために敷設された鉄道「小河内線」があった。
奥多摩駅が当時「氷川駅」として開業した8年後の1952年から、小河内ダムが完成する1957年までの5年間、運用された。
その後、民間事業者に売却されて、観光鉄道としての利用が地元から期待されていたが、事実上の廃線となっている。
ちなみに、小河内ダム建設により、できた湖が奥多摩湖である。


奥多摩駅から奥多摩湖をつなぐ山里をたどる道は「奥多摩むかし道」と呼ばれていて、人気のハイキングコース。徒歩では4時間。一方、車が行き交う青梅街道を走るバスならば、およそ20分。
今回は奥多摩湖周辺散策と登山に時間を割くため、バス移動を選択する。

▼奥多摩駅→奥多摩湖
西東京バス:奥12「小菅の湯」行
およそ20分

奥多摩駅の出口(改札)は1カ所
出口を出ると、道路を隔てた正面に西東京バス乗り場がある。
終点「小菅の湯」は県境を越えて、山梨県北都留郡小菅村にある多摩川源流の大自然に囲まれた温泉地。乗車時間は1時間。

奥多摩駅発 10:12 の次発は 11:45
間隔は90分。奥多摩駅近くで予定する「奥氷川神社」の参拝だけでは時間が余りそうなので、まずは奥多摩湖まで入り込むことにして「行程」案を作った。


■行程
10:07 「奥多摩」着
10:12 西東京バス「小菅の湯」行
10:27 「奥多摩湖」現地イン

奥多摩湖(小河内ダム)散策
御前山(ごぜんやま)山歩き

奥多摩湖→奥多摩駅 西東京バス
以下いずれかの便で現地アウト
16:22、16:48、17:24

奥氷川神社参拝
奥多摩駅から帰路につく

散策と山歩きの現地滞在には、6時間から7時間を充てる基本計画とした。


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2023年6月16日 (金)

奥多摩参考記録【7話】マラソンやサッカー応援を参考にした山行の持ち物

立春に思い立ってからの三か月間、日々の暮らしの中で「奥多摩」は、何度消しゴムで消してもわずかに残る跡のように、心に横たわっていた。
脳はいつも勝手で、考えなくてもいいような妄想を僕に提起する。その度に僕は「相手にしないよ」あっちに行って「しっしっ」と追い払っているが、自らの計画案件である「奥多摩プロジェクト」には「あぁ、君か。そうだよね。まだ、いろいろと決まっていないよね」とその都度、あぁでもない、こうでもないと付き合っていた。

「交通」「行程」といった、未体験の懸案とは違い「持ち物」については、マラソンやサッカー応援の遠征をベースに考えることができる。比較的ストレスが軽いテーマだ。


■持ち物 ※印はマラソン・レース用品の流用

◆バックパック
THE NORTH FACE テルス25(容量25リットル)
登山用ザックではないが、830gと軽量なのを好感して手持ちの品を使った。荷物は5リットルにも満たないので、もっと軽い簡易なリュックも選択肢にあったが、歩きながらリュックを下ろさずに飲み物がとれるサイドポケットの存在が、このパック採用の決め手となった。

・スマホの予備バッテリー
「道迷い」など不測の事態でスマホは命綱。
ケーブル不要のMagSafe バッテリーパックを1個持参した。このApple純正 ワイヤレス充電バッテリーは(非公表だが)1460mah。使用しているiPhone13miniの場合、20%→90%の充電ができる。

現状、amazon売れ筋のモバイルバッテリーが10,000mahであることからすると非力は否めないが、6時間の移動+6時間の現地活動ならば十分と読んだ。
そして、実際にはMagSafeを使うことなく、本体充電で事足りた。それには、期せずして行程が短くなったことも影響しているのだが・・・

REON POCKET4+REON POCKET TAG
気温が上がった時の冷却用品。奥多摩の予行演習に位置づけた「いわき神社巡り」で"使える"ことが実証済み。

・現金、クレジットカード、交通系ICカード
行楽地では電子決済が使えない店がある。万が一、スマホ電力が完全消失した時の予備としてICカードのPASMOも持った。

・健康保険証
負傷による病院の受診、遭難時の個人特定のため。転ばぬ先の杖のつもりだったが、危うく役に立つところだった。

・応急手当品
キズパワーパッド2個、消毒液入りミニボトル(ダイソーに売っている一番小さいタイプ)、ゲンタシン軟膏(傷・感染予防薬)、切れるテーピング

・OS-1 アップル風味(500ml)
パックを下ろさずに飲めるよう、サイドポケットに入れる。

・スポーツジェル(登山中のエネルギー補給) ※
WINZONEジェル、KODA2種の合計3個。
マラソン・レースでいつも使っている「ショッツ・エナジージェル」がリニューアルして「KODA ENERGY GEL」に代わっていた。
レース中は10km毎に摂っている「タイムを金で買うサプリ」であるWINZONEは"顆粒"が品切れしていたので、今回は"gel"タイプを購入。
WINZONE顆粒タイプは、もしかすると絶版になるのかも知れない。水が要らない摂りやすさはレースやスポーツ応援には欠かせないので、日本新薬さんには"顆粒"の継続をお願いしたい。


◆ウェストポーチ
asicsランニングポーチ ※
収納容量は限られるものの、長時間歩行に鑑み、腰への負担を軽減するためマラソン・レースで使用しているポーチを選んだ。

・スマホ
登山アプリはヤマレコ

・目薬などの常用薬
小型ポーチにまとめて入れる

・プリント
工程表、地図、交通機関のダイヤなどを A4用紙1枚にまとめた

・リングメモ
後でブログを書くためのメモを取ろうと思っていたが、実際には使わなかった。スマホで撮る写真、メモアプリで事足りた。


◆装備
・MIZUNOランニンググラブ(スマホ対応手袋)
静電素材を使うのではなく、左右3本ずつの指が外に出せるようになっている。手袋を外さず、確実にスマホが操作できる。2015年に購入したこの仕様はその後、引き継がれておらず、現在は買うことができない。ずいぶん解れて(ほつれて)いるが大切に使っている。

・ガーミンForeAthlete 735XTJ(GPS時計) ※
現在位置の取得はiPhoneの地図アプリと「ヤマレコ」を使う。足あとをマッピングするため、登山開始から終了までの記録に使用。

Airpeak Pro(cap)
帽内温度を2度、湿度を30%低く保つキャップ。2017年代に初代モデルが発売された。
当初は「走るしかないだろう」という、わかりやすい見た目だったが、第二世代はエアインテーク形状が改良されて、普段使いに違和感のないデザインになった。

・ペガサストレイル4 GORE-TEX(トレイルランニングシューズ)
【5話】で既述


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2023年6月15日 (木)

V長崎の選手たちに去年秋、Nack5スタジアムで見せた「ビタビタ」を魅せてほしい

20節を終えてV・ファーレン長崎は9勝5分6敗 勝ち点32で6位
首位町田との差は10→13 2位との差は2→5 に広がった。


2023年6月17日(土)19:00
J2リーグ【21節】
V・ファーレン長崎 - 大宮アルディージャ
トランスコスモススタジアム長崎

22チームが年間42試合を行うJ2リーグは、今節が前半の最終戦。
21チームと一巡めの対戦を終えると、後半戦はホーム/アウェイを逆にして対戦する。ただし、対戦順は前半戦と同じではない。
長崎が前半戦の最後に対戦するのは「宿敵のライバル」大宮アルディージャ
大宮の皆さんはそう思っていないかもしれないが、僕はそう思っている。

Jリーグはサッカーがうまいアスリートが選手になっている。上手い者同士が理屈を越えて「ビタビタ」に息が合うと、とんでもないプレーができる。
前節に対戦した町田は、まさに「ビタビタ」の状態だった。
ただ、その「ビタビタ」はいつも出るわけではない。
自分たちの「ビタビタ」を出すために必要なのは「練習」で、相手の「ビタビタ」を出させないために必要なのが「戦術」である。

大宮、特にNack5スタジアムでの大宮は、長崎の試合になるとその「ビタビタ」を出してくる。
一方の長崎は「ズタズタ」になることが多い^^;)
だが、カリーレ監督就任後の大宮戦(2022年最終節・Nack5スタジアム)は「ビタビタ」を出させていない。


■V・ファーレン長崎からみた大宮との対戦成績
1勝4分5敗 得点6 失点15
※J.LEAGUE Data Siteより

<2019シーズンの大宮戦>
●3月30日【 6節】home V長崎 0-1 大宮
●9月29日【34節】away 大宮 3-0 V長崎

<2020シーズンの大宮戦>
○8月29日【15節】home V長崎 1-0 大宮
△10月25日【29節】away 大宮 0-0 V長崎

<2021シーズンの大宮戦>
●3月27日【5節】away 大宮 4-0 V長崎
△7月11日【22節】home V長崎 1-1 大宮


<2022シーズン前半の大宮戦>
△5月14日【16節】home V長崎 0-0 大宮

長崎は米田隼也を始めとして攻撃的な姿勢を見せた。右SBに入った村松航太は水を得た魚のように攻め上がり、いいパスを出した
大宮は2度シュートがポストを叩き、富澤の2度にわたるナイスセーブがなければ、またも大宮のナイスシュートに屈するところだった

△10月23日【42節】away 大宮 3-3 V長崎
前半3分【大宮】
岡庭が遠目からクロスを入れると栗本がナイスヘッド 今日もまた「ビタビタ」の大宮なのか・・と戦慄が走る
20分【V長崎】
鍬先祐弥がファウルをもらいエリア外でFK
クレイソンがGKが寄っている狭い右側へ直接ゴール
後半2分【V長崎】
ディフェンシブサードでボールを奪うと中央レーンをタテ1本でつなぐ
拾った大竹洋平が運びエジガルへ縦パス エジガルが狭い隙間から右隅へ入れる
15分【大宮】
左CK DFにあたり流れたところ大外に居た袴田が触るだけのゴール 試合は振り出し
18分【大宮】
ワンツーから矢島に入ったボールを追いかけた米田の足がかかりPK 柴山が決める Nack5スタジアム初勝利が遠のく
32分【V長崎】
五月田星矢、笠柳翼の若い2人が入った直後、魂が籠った怒涛の波状攻撃が出る
クリスティアーノがカウンターで攻め入った後のスローイン
米田隼也がサイドラインからクロスを上げて、植中が折り返し、山崎が競ったこぼれ球に五月田星矢が詰めるがクリアされる・・しかし、ここで諦めずに追う山崎
(クリアせず)エリアからドリブルで持ち出そうとした栗本に体を当ててボールを奪い返すと倒れながらのクロス それを植中が押し込む 長崎同点!
最後に「ビタビタ」連動した魂のゴールを見せてもらい2022シーズンが終わった


長崎の選手は苦手とする大宮を相手に、ここで「ビタビタ」を出さなければならない。
魂の連動を魅せてくれれば、サポーターは「秋にはゼイワン行けるぞ」と、再び意を強くできるだろう。


■関東アウェイ戦 清水戦バスツアーについて(お知らせ)
2023年7月1日(日)18:00キックオフ ヴィヴィくん遠征試合
東京駅⇔IAIスタジアム日本平 直行直帰の有志バスツアー
費用:8,000円(往復・大人1人)
詳細情報・申し込み

※東京からの公共交通ルートは、新幹線、JR在来線、バスの乗り継ぎで、費用は往復およそ11,000円



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2023年6月14日 (水)

Tomorrow never knows 天空の城で敗れた僕らが秋には歓喜に沸くかも知れない

2023年6月11日(日)
J2リーグ【20節】
FC町田ゼルビア - V・ファーレン長崎
町田GIONスタジアム

<前半>
29分【町田】
右サイドのクリアが相手に渡り、クロスをデュークがナイスゴール
チャンスでも何でもないところ、まさに「個の力」ゴール これで試合は難しくなった

43分【町田】
ゴール裏からは誰がどこに居るかわかりづらいが、翁長がロングスローを構えているのはわかる ゴール前まで飛んだボールの流れからエリキに押し込まれる
町田2-0長崎


<ハーフタイム>
前半が終わる頃には、雨は上がった
雨具を脱いでトイレに立つ
この時、すっかり、ヴィヴィくんのことを忘れていた
ヴィヴィくんがハーフタイムグリーティングに来るんだった・・
と思いだしたのは、試合が終わった後だった


<後半>
後半の入りはこの日初めての「V-ROAD」
11分【長崎】
長崎が交替準備するなか、米田がゴール前のドリブルからシュートはGK正面
13分【町田】
ポープのゴールキック ポープが落とす エリキが拾ってクロス ゴール前に走り込んだデュークのナイスゴール
シンプルで速い!町田は自陣で回すことなくポープのタテ一本から攻撃を始めるところが徹底している

13分 高橋峻希→奥井諒 増山朝陽→笠柳翼 加藤大→都倉賢
奥井諒、ここで今季リーグ戦初出場

19分【町田】
クレイソンのバックパスを拾われると長崎のディフェンスがお見合い エリキが奪い波多野を振り切って流し込む 町田4-0長崎

27分 クレイソン→安部大晴

36分【V長崎】
スローインのボールをエリア内で競ったフアンマがディフェンスと交錯 これがPK
このタイミングでカイオ→秋野央樹
こんなに澄んだ気持ちでPKを見守ったのは生涯初めてだ
9節甲府戦のエジガルと同様「コース」に「高さ」を加えたワールドクラスのPK
"左中段"に蹴り込んでフアンマ10点め
だが、僕も周囲の仲間も静かに沸く程度だった

2点め奪取スイッチが入った長崎が攻勢をみせたが、リーグ最少失点の天空の城を崩すことはできずに試合終了

町田4-1長崎

試合前「ゼッタイ先制してくれ」と想っていた。
残念ながらその先制点は町田に入り、その後、先制したチームの有利さを存分に発揮されてしまった。どちらか一方にとってナイスゲームであっても、サッカーの勝負はいつも紙一重。先制が逆のチームならば、勝敗は逆もあり得る。
過去に1度しか勝てていない天空の城で、ただいまリーグトップの町田が相手であれば、それほど、悲観することもない。

15:57
選手たちが挨拶にやってくる
列を先導する右端の米田隼也がちょうど僕の目の前
米田は早く並ぶよう促す
都倉が櫛引をねぎらい、櫛引がそれに応じる

ちかっ
想っていたより選手たちがスタンドの近くまで来た。試合前挨拶の時よりも3mから5mは近いだろうか。その近さに米田の気持ちを感じる。
整列を終えたところでキャプテンが手を上げて挨拶
となるところだが、米田は動かない。じっとサポーターの声を聞いている
5秒ほどの間があって、米田が「ありがとうございました」と手を上げた
それに気づくのが遅れた他の選手たちが、ウェーブのようにお辞儀

この模様は動画がありますのでご覧ください

また、関東で待ってるぞ!
この時、僕は考えていた

Mr.childrenが謳っている
♪果てしない闇の向こうに手を伸ばそう 癒えることない痛みならいっそ引き連れて
Tomorrow never knows

明日のことは誰もわからない
今日、関東で打ちひしがれた僕らだが、秋には昇格の瞬間に立ち会うかも知れない


長崎サポーターからは「完敗」「隙が無い」という声が聞かれた。
コンパクト、ロングボールでのフロントコート入り、多種多様なセットプレー
統率された「管理サッカー」と言える。

長崎の良さは「やばいぞ」スイッチが入ると、連動性が高まり攻撃が活性化すること。
「やばいぞ」となった時に、焦って攻撃の力がでないチームではない。
従って、スイッチのオフオンをピッチ上にいる選手どうしでコントロールできればよいだけのことだ。

伊藤拓摩GMがVELCAの特長として語っていた「Read&React」が、コート上でできるチームにV・ファーレン長崎にもなってほしい。
そのための指揮者として、ファビオ・カリーレ監督とコーチ陣は最適任だと信じている。


ハーフタイムにヴィヴィくんが来ることは忘れていたのに、翁長聖のことは覚えていた。この日のマッチデープログラムの表紙にでっかく笑顔が載っていたからかも知れない。長崎のサポーターに愛された翁長を表紙にするなんて、町田さんなかなか上手い。
翁長が挨拶に来るかも知れないと想ったが、シャトルバスの間隔が広いことに鑑みて、帰路を急ぐことにした。


■関東アウェイ戦 清水戦バスツアーについて(お知らせ)
2023年7月1日(日)18:00キックオフ ヴィヴィくん遠征試合
東京駅⇔IAIスタジアム日本平 直行直帰の有志バスツアー
費用:8,000円(往復・大人1人)
詳細情報・申し込み

※東京からの公共交通ルートは、新幹線、JR在来線、バスの乗り継ぎで、費用は往復およそ11,000円



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2023年6月13日 (火)

暑さ厳しい夏からクライマックスの秋に向けて本当の「個の力」が欲しい

2023年6月11日(日)
数日前から「Weather News」アプリで確認している町田市の天気予報は、試合時間帯に「1mmの雨」がかかったまま。

町田遠征はこれで3度め。鶴川の駅を降りてスタジアム直行バス乗り場まで、迷わず行けるようになった。今日も数人のボランティアさんが案内に立っている。
スポーツボランティア活動のなかで、屋外での順路案内というのは、陽の当たらない役割。
お世話になる側として「こんにちは」「ありがとうございます」の声がけが大切だと思う。


12:00
天空の城は重い空
「Weather News」アプリの1時間ごと予報によると、選りに選って14時・15時台だけが1mmの雨となっている
アウェイゲートに到着すると、ちょうど一般入場が始まっていた。
右端に応援チームが陣取る。そこから左側に外れた最前列に陣取る。
最前列に陣取ることで「前の人が立って仕方なく立つ」ということはなくなり、自分の意志で立ったり座ったりできる。
ただ、後ろの人のことを考えると、頻繁に立ち座りを繰り返すのは憚られる。結局、この日はフアンマのPKまではずっと座っていた。

最前列のもう1つのメリットは写真撮影にある。前に観客がいないので、挨拶に来た選手たちをすっきりした画角に捉えることができる。
そして、今日は今年初めて、関東アウェイ戦にヴィヴィくんが遠征で来ている。SNSで告知されたスケジュールによると、ハーフタイムにグリーティングがあるので「ヴィヴィくん関東遠征記録」に使う写真を撮るつもりだ。


2023年6月11日(日)14:00
J2リーグ【20節】
FC町田ゼルビア - V・ファーレン長崎
町田GIONスタジアム

<スタメン>
GK 波多野豪
DF 高橋峻希 ヴァウド 櫛引一紀 米田隼也
MF 増山朝陽 鍬先祐弥 カイオ・セザール クレイソン
FW 加藤大 フアンマ・デルガド
<ベンチ>
GK 原田岳
DF 今津佑太 奥井諒
MF 秋野央樹 笠柳翼 安部大晴
FW 都倉賢

1位町田 - 4位長崎の「6ポイントマッチ」 勝ち点差は10

勝って7点差になると大きいな、負けて13点差はきつい
選手のアップを見ながら、そんなことを考えている
恐らく、同じことを考えた人は多いだろうが、心の声を外に出すか出さないかは、大きな違いだ。

Mr.childrenのLIVEでとなりの人がすべての曲を熱唱するのが迷惑であるように、試合の間「一歩目が遅い」「シュートで終われ」と、どこかで聞いたような解説を聞かされるのは、たまったものじゃない。

12:35
ただ1人波多野豪がゴールマウスに佇み、試合前のルーティンに臨んでいる
引き上げる時、ボールをぽんと投げ上げキャッチしたところで初めて「波多野」「豪たのむぞ」と声がかかり、手を振って応える

12:45
レオンポケットタグの計測によると 気温26.1度 湿度72.1%
着る冷暖房エアコンであるレオンポケット4を「COOL 2」モードで稼働させる。屋外で湿度の高い日にこれは助かる。

13:00
「Weather News」の1時間ごと予報で、すべての時間帯から雨マークが消えた
よし、これで雨具なしで過ごせる

13:20
キャプテンマークを巻いた米田を先頭に選手たちが挨拶にくる
その中に今季初めてベンチ入りした奥井諒の姿もある
4日前の天皇杯でハードワークを見せて株を上げた選手をすぐにリーグ戦で使う
すべての選手の気持ちを汲むカリーレ監督の姿勢が好きだ

練習に向かう選手の後ろ姿を見送りながら、この試合は先制してほしいと考えていた。
私の記憶が確かならば・・2020シーズン、前半の15分までに先制する試合が多い時期があった。
速攻やロングボールのポストプレーが得点源のチームにとっては特に、先制すれば優位だ。
ということは、町田にも長崎にとっても先制点が大切になる。


<前半>
13分【町田】
翁長のスローインに走り込んだ髙江のナイスシュート 波多野豪がファインセーブ 先制を逃れる

17分【V長崎】
アタッキングサードからクレイソンがFKをセット フアンマの折り返しは相手がクリア 先制機会を逸する

前半の半ば頃から雨が雨が強まってきた
水を弾くカミノパンツに大きな水滴が溜まっている
周囲のサポーターが完全レイン仕様の装備に切り替える

序盤こそ町田がプレスに来たが、その後はいつも通り構え始めた
構えた相手への長崎の戦いは悪くない。ただ、こじ開けるには至らない。
長崎が他チームから「個の力」のチームと揶揄されて久しい。だが、難攻不落の城を攻め落とすだけの「個の力」はどうだろう。
これから暑さ厳しい時期になれば、走るチームは厳しい。夏からクライマックスの秋に向けて今こそ本当の「個の力」が欲しい。


■関東アウェイ戦 清水戦バスツアーについて(お知らせ)
2023年7月1日(日)18:00キックオフ ヴィヴィくん遠征試合
東京駅⇔IAIスタジアム日本平 直行直帰の有志バスツアー
費用:8,000円(往復・大人1人)
詳細情報・申し込み

※東京からの公共交通ルートは、新幹線、JR在来線、バスの乗り継ぎで、費用は往復およそ11,000円



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2023年6月12日 (月)

奥多摩参考記録【6話】初めての山行 大半の服装はマラソンから流用する

奥多摩往きの日程は、二転三転することになった。
当初の計画では5月9日(火)~11日(木)
ところが、5月に入って状況が変わる。
長崎ヴェルカ(B.LEAGUE)のB1昇格を賭けた試合が、千葉ポートアリーナで行われることになったのだ(5月12日~14日)
これは穏やかじゃない。
この物理的にも精神的にも負担が大きいイベントの間は、他のなにかに集中するのは難しい。
奥多摩往きは2週間延期した。

ところが、この「千葉遠征三日間」は思いも寄らぬ展開となり、この記録を記憶が新しいうちに、しっかりと書いておこうと考えた。
関東アウェイ組の「千葉遠征三日間」記録
この記録を書き終えた日、最終的に奥多摩行きは5月最終週の天気がよい日と決めた。

 

奥多摩行き予定日まで1週間を切った。
「服装」「持ち物」「交通」「行程」について、準備を少しずつ整えながら、混乱した知識からたった1つ、ベストといえる選択を掴み上げる時が来ていた。
ここでは、山行の参考としてご紹介したい。


■服装 ※印はマラソン・レース用品の流用

【ボトムス】
・C3fit ペーパーファイバー5フィンガークォーターソックス
「紙の糸」で織った靴下
「蒸れない」という点で最強であり、お出かけのデフォルト
「紙の糸」だから、すぐ親指に穴が空くだろうと思っていたが、他のどの靴下よりも強い。5年以上経って一度も穴は空いていない

・C3fitマグフローゲイター:ふくらはぎのブレを抑える加圧サポーター ※
長時間座る時に足がうっ血しないサポーター

・McDavid 8200クロスコンプレッション ショーツ ※
股関節を支える中臀筋をサポート、体幹を安定させるショーツ。加圧ロングタイツのショートパンツ版

・東京2020Field Castパンツ(通称:灰パン)
ファスナーで膝下を取り外せる

以下「パテックス」ブランドの2品は、第一三共ヘルスケアとワコール(CW-X)が共同開発している。
うっ血を防止するため電車移動中はパックに入れて持参し、山登りを始めるタイミングで装着することにした。
その際、パンツを脱がなくても装着できるよう、膝下が外せる「灰パン」を選んだ。

・パテックス機能性サポーターハイグレードモデル足首用 ※
足首の安定性を高め、疲労を軽減するサポーター

・パテックス機能性サポーターハイグレードモデル膝用 ※
膝に不安がある時につけるサポーター


【アッパー】
1stレイヤー
・ファイントラック フラッドラッシュスキンメッシュ
速乾性のあるシャツ(ベースレイヤー)の下に着るドライレイヤー(ファーストレイヤー)運動中、汗の不快感を低減する下着
従前から所有していた唯一の登山用品。マラソン・レースでの活用を試すために購入した。購入時、店員さんの意見は「マラソンでは暑くなり過ぎるので薦められない」だった。
マラソンでは1度だけ、雨予報の「静岡マラソン2015」で使った。低体温症になりかけた完全ウェット・レースとなったが、なんとか完走できた。
今回ようやく、本来の登山用途での出番が来た。

2ndレイヤー
・UA ラッシュ ランショートスリーブ ※
水分を素早く吸収、外部へ発散するシャツ。人体から発せられた熱エネルギーを遠赤外線に変換し体内に戻すという仕様。アンダーアーマーが「6年以上の歳月をかけて開発した」という。

・ウィンドブレーカー
DESCENTE アクティブスーツウインドバリア ジャケット
当日の奥多摩町の予想最高気温「21度」からすると、3枚めは不要だったが、肌の露出を避けるための長袖として。この選択は功を奏した。


結局「奥多摩」に向けての新たな用品は何も買っていない。
「カタチから入る」僕にしては珍しいことだ。
登山用パンツだけは欲しいと思い研究したが、今回は初めての山行であり、この経験を踏まえてから買っても遅くないと考えて見送った。


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2023年6月11日 (日)

奥多摩参考記録【5話】初登山にトレイルランニングシューズの選択は正しかったのか?

アプローチシューズを薦めてくれたCさんのメールには、アプローチシューズの選び方、お勧めのメーカー、日本で人気が高いメーカーとそれぞれの特徴が端的に綴られていた。

「アマチュアはものごとを複雑にする。プロこそがものごとをシンプルにできる」
まさに、プロならではのシンプルさ、それでいて微に入り細に入り、抜け漏れがない。
これだけの文章を書くには、相当な時間がかかっただろう。

山行だからと言って「参考になりました」という"人類最低の謝辞"を言ったりせず「大変、勉強になりました」とお礼のメールをCさんに送った。
僕は人からなにかを教わったお礼に「参考にします」と言うやつは、1度死んだ方がいいと想っている。いったい、どういう躾を受けたら、師に対してそういう上から目線でものが言えるのだろうか。
(考えには個人差があります)


それからの2週間、Cさんお勧めのメーカー「スポルティバ」のアプローチシューズをあれでもない、これでもないとカートに入れては削除していた。
1つに決めきれなかったのは、カッコイイものがなかったからだ。

人は誰もがそうだとは言わないが、僕は見た目から入る。
「デザイン」に惹かれて初めて購入を検討し始めて、申し分のない「仕様」であると確認できれば、購入を決める。
靴についてもそれは同様だ。
靴は履いている時間よりも、壁のラックに飾っている時間が長い。
いかしたデザインの靴は、さぁこれを履いて走ろう!出かけよう!という動機付けになる。

ところが、登山靴にはいかしたデザインのものが少ない。
「山では機能優先だから、デザインは制限されるんだよ」
と、端から諦めているように見える。

雑誌やネット記事で「これはいいかも」というカラーリングを見つけても、それは旧モデル。
ここ数年、NIKEのヴェイパーフライ(厚底)のような技術革新は起きていないようなので、旧モデルで手を打とうかと思ったら、既に何処にも在庫がない。

店頭で納得いくまで試し履きするには、その店にいつものサイズとプラスマイナス1、つまり3サイズの在庫がなければならない。
(通常サイズが27.0cmならば、26.5/27.0/27.5の3サイズ)
それが叶うのは、各メーカーの最新モデルに限られる。


なかなか靴が決まらない中、Cさんのメールで、ずっと気になっている言葉があった。

追伸
山にもよりますが、motoさん走ってるし足首が丈夫そうなので、トレランシューズで可能では?

トレラン=トレイルランニング
「トレイル」は、森や山で、有志が切り開いた、それとなくわかる小径のこと
「トレイルランニング」は、未舗装自然道の自由なランニングを言う


旧友から奥多摩往きの提案を受けた直後、ネット広告でひと目惚れした靴があった。
NIKE ペガサストレイル4 GORE-TEX
この靴を山歩きに使おうとは想っていなかったが、美しいデザインと「ペガサス」「トレイル」「ゴアテックス」というキーワードに反応して即ゲットしていた。


■ナイキ ペガサス トレイル 4 GORE-TEX
展開時期:2022秋冬シーズン
価格:18,700円
実測重量:左273.7g 右272.8g(27cm)
アッパー:ゴアテックス
ミッドソール:フルレングスReactとラバー
インソールがとり外せるので、カスタムソールが入れられる

NIKE製品はその仕様もさることながら、デザインが他を圧倒している。
NIKEにはアウトドア寄りのACGブランドがあるが、アプローチシューズは見つからない。


Cさんのメールには「山では靴が合わないと悲惨です。的確なアドバイザーがいる店で、必ず試し履きをお勧めします」と書かれていた。
それは、よくわかる。
マラソン・レースで走る靴を試着もせず、ネットで買ったりしない。
ネットでひと目惚れした靴で往けるほど、山は甘くはないだろう。

だが実際、奥多摩にはこの靴で往った^^)
サッカーやバスケットの応援などで使っているうち、この靴が歩きやすいこと、少々の不整地にも対応できることがわかったからだ。
森や山の小径で路面をグリップしてくれるか?というのは未知数だが、アウトソールのトレッドをアプローチシューズのそれと見比べて遜色はないと思えた。こればかりは、往ってみなければ分からない。
結果的に、その判断が正しかったのかは、実際に起きたことに照らすと自信が無い。


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2023年6月10日 (土)

奥多摩参考記録【4話】登山の基礎知識「遭難」の確率が高い「単独行」

■登山の基礎知識を学ぶ

十数年来「山と溪谷」を愛読していたおかげで、登山についての漠然とした知識はある。
現代登山において、スマホなどに搭載されたGPSで、登山ルートを確認しながら上ることは必須。
紙の地図とコンパスを頼りに読図できれば良いのだろうが、ど素人!には敷居が高い。
仮にGPSに頼り切らずとも、転ばぬ先の杖として準備はしよう。
「山と溪谷」には、登山アプリの詳しい使い方が紹介されており、今回はヤマレコをダウンロードした。


しらべるでは、2014年に「登山用語」のページを作っていて、その中に「単独行」がある。
単独行=独りの山登り
まさに僕のためにあるような言葉だ。

自虐的に「団体行動が苦手だから」と言う人がいる。
裏側には「共に行動してくれる友達が居ない」という事情があるのだが「団体行動が苦手」も、まんざら嘘ではない。

誰かと行動する、に出る、ツーリングに往く。
すると、相手の行動にいらいらする。計画が想うように進まない。仲違いする・・
次からは1人で往くようになる。
これが、僕が1人で行動するようになるパターンだ。
山の書籍には「山での仲違いが遭難につながった」事例が
紹介されている。僕には仲違いする人の気持ちがよく分かる。


否応がなく、今回の奥多摩山行も単独行がデフォルトなわけだが、月刊誌「山と溪谷」のバックナンバーを読み返しているうちに「遭難」という言葉が、心に引っかかり始めた。

単独行では遭難の確率が格段に上がるという。警察や山岳救助隊は、単独行を控えるよう呼びかけている。
だからと言って、これから、誰かを誘うわけにもいかない。
ここは謙虚に「どうやって遭難が起きたのか」という事例を読み込んでいく。

その中で、最も心に残ったのが次の事例だ。
・救助要請により山岳救助隊が現着した時、遭難者が居たのは正常な登山コース上だった

当該遭難者がどのような地図・アプリを使っていたかは不明だが、この事例から想うことは「道に迷った」と思う瞬間があった時、そこで、パニックになることが遭難につながる。いかに冷静さを保てるかが大切ということだった。


■山行用品の情報収集・購入
新しい趣味を始める時、大抵のことはネットでしらべるが、より確かで詳しい情報は「本」などの活字から学ぶと先に書いた。
だが、それよりも確かな方法がある。それは「信頼できる詳しい人に教えてもらう」ことだ。

インターネットがなかった時代は、活字で学ぶか、詳しい人を探して助言を請うのが情報収集の主流だった。「生き字引」と言われる人がいて、その存在を探し当てると、ものごとは格段にはかどった。
だが、そうそう都合良く詳しい人が身近にいることは少ない。

これから「山歩き」を始める。いきなり登山ほど本格的な装備ではなく、最低限必要なものが知りたい。趣味として続ける時のために、評価の高いモノを買い求めたい。
こんな、ピンポイントの質問に、こちらが望む姿勢で応えてくれる人は、なかなか見つからない。

ネットのSNSや掲示板で質問すれば「質問の仕方が悪い」「答えるには情報が不足している」「そもそも前提がおかしい」といった「ネット説教魔」に捕まってしまう。
登山用品店に行けば、そこにはプロがいるわけだが、ある程度、売りたい側のポジションに立つだろう。
こちらが"望まない"姿勢というのは、こういうことだ。


僕には幸いなことに
登山という領域において「信頼できる詳しい人」に値する長年の友達、Cさんがいた。

本来ならば「あれや、これや」と質問攻めにしたいところだが、ぐっとこらえ、今回は靴に絞った。ウエアなどの装備はマラソンで使っているものが代用できそうだが、靴だけはそうはいかないと考えたからだ。
僕はCさんに「今度、奥多摩で山歩きをしたいと想っています」で始まるメールを送った。

「靴」のお勧めを教えていただけませんでしょうか。
散策コースが主なのですが、少し逸れて、山道や岩場も歩けるようなものをイメージしています。

その日のうちにCさんから返事が来た。
それは、プロとしての詳しさと、僕のことを知る友達としてのきめ細かさを兼ね備えた文章だった。

(以下、抜粋して引用)

山道具のご案内で、一番難しいのが靴です。
motoさんは、マラソンで走ってらっしゃるので足は出来あがってますよね!
アプローチシューズはどうでしょうか?

アプローチシューズとは、クライマーが岩場までの山道を移動する際に履く靴を指します。
登山靴と同じくグリップがよくオフロードで滑りにくいうえ、つま先が平坦な作りなので、そのまま簡単なクライミングもできるモデルが多いのが特徴。また、登山靴と比べて軽量で柔らかく手軽に履けますし、デザインにもよりますがタウン使用もできます。

(引用おわり)


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2023年6月 9日 (金)

関東アウェイ戦(第5戦)町田との6ポイントマッチ「90分フルエナジー」で選手と共に戦う!

V・ファーレン長崎は19節を終えて、9勝5分5敗 勝ち点32で4位
1位との勝ち点差は8→10、2位との差は2→2 となった。

この週末は今年5戦めの関東アウェイ戦(ここまで1勝1分2敗)
前半の天王山、首位町田との6ポイントマッチを迎える。ここは「90分フルエナジー」で選手と共に戦わなければならない

都心からFC町田ゼルビア戦を応援に行く(2023シーズン版)

2023年6月11日(日)14:00
J2リーグ【20節】
FC町田ゼルビア - V・ファーレン長崎
町田GIONスタジアム

■V・ファーレン長崎からみた町田との対戦成績
5勝5分2敗 得点17 失点15
※J.LEAGUE Data Siteより

■2017年以降の町田戦

<2017シーズンの町田戦>
△6月17日【19節】home V長崎 0-0 町田
△10月7日【36節】away 町田 1-1 V長崎

<2018シーズンの町田戦>
V長崎がゼイワンに居て対戦なし

<2019シーズンの町田戦>
△ 6月16日【18節】away 町田 2-2 V長崎
○10月6日【35節】home V長崎 3-2 町田

<2020シーズンの町田戦>
△ 9月23日【21節】away 町田 1-1 V長崎
・前半9分、町田CKがルアンの足にあたりオウンゴール
・後半34分、名倉巧からのラストパスに走り込んだイバルボが深津に倒されてPK ゆっくりとしたモーションから右隅へ

○ 11月4日【31節】home V長崎 3-1 町田
・前半46分、秋野のロングパスがDF小田に跳ね返された所に走りこんだ加藤大がノートラップボレー(加藤大移籍後初ゴール)
・後半7分、吉岡、エジガルとつないだボールを氣田亮真がミドルシュート。深津の足に当たりゴールイン
・30分、秋野のパスカットが岡田へのパスになってしまい、フリーで右隅に決められてしまう
・43分、ペナルティエリア内で名倉がドリブルからシュート。DFがクリアしたボールをルアンがジャンピングボレー


<2021シーズンの町田戦>
●4月17日【8節】home V長崎 0-3 町田
・前半8分【町田】 右サイドにスルーパスを通され、吉尾がナイスゴール
・後半10分【町田】 フレイレのミスキックを奪われ、吉尾が裏へ抜けて1対1となりナイスゴール
・12分【町田】 カウンター 長谷川のシュートを一度は徳重が止めたが、リバウンドを長谷川に押しこまれた

△9月18日【30節】away 町田 3-3 V長崎
東京2020以降も緊急事態宣言が続く東京ではビジター席なし
・前半11秒 【V長崎】 グラウンダーのロングボールが水たまりで停まる。澤田崇がすかさず拾い植中からエジガルへ。1ステップで左隅へ突き刺す
後半7分【V長崎】 CK 右から山崎亮平。複雑な動きでフリーになったエジガルにドンピシャで合ってヘッドで突き刺す
12分【町田】 CKから吉尾のシュートが佐野に当たりコースが変わってゴールイン
16分【V長崎】 エリア内で巧みにターンした毎熊晟矢がマイナスで折り返すとエジガルが右足を振り抜きハットトリック
30分【町田】 GKからのフィードを太田が収める。富澤雅也が飛び出すが太田が右隅へ決める
40分【町田】 長崎のクロス対応が落ち着かないところ、太田のナイスシュートが決まる


<2022シーズンの町田戦>
○ 4月9日【9節】home V長崎 1-0 町田
3位町田 - 17位長崎の対戦「6ポイントマッチ」と呼ぶには気恥ずかしい状況だった
・前半40分
【V長崎】正面でボールを持った米田隼也が巧みにDFをドリブルで交わすと対角線に思い切りよくシュート!これをGKが止められない

○ 7月17日【27節】away 町田 1-2 V長崎
・前半9分【V長崎】 1stCK 左から加藤聖 エジガルがヘッド ピンボールのようにクロスバーと地面を往復したボールをGKがかき出したがゴールが認められる
・後半1分【町田】 CKからの流れ 太田のミドルが村松に当たり、富澤の前で角度が変わりゴールイン
・後半43分【V長崎】 左CK加藤聖 こぼれ球回収係は鍬先祐弥 ドリブルして左に回りクロス「さぁ、誰か押し込め」と想った次の瞬間、ボールがゴール内を転がっていた
鍬先の「クロスです」ゴール^^)
V長崎は6度めの挑戦で、町田GIONスタジアム初勝利を挙げた


2023年6月2日
FC町田ゼルビアから、ヴィヴィくんの来城が発表された。
「来場」の誤字かと思ったが、どうやら本当に「来城」という趣向らしい。

ヴィヴィくんの関東遠征は、2023シーズンは5戦めにして初めて。
2022シーズンは関東アウェイ戦9試合のうち、横浜FC、栃木、甲府、千葉の4試合だった。


2023年6月7日(水)
天皇杯2回戦
金沢 2-3 町田
V長崎 0-1 甲府

直近のリーグ戦の先発メンバーから町田は9人、V長崎は11人を替えて臨み、町田は勝利して3回戦へ進んだ。


■関東アウェイ戦 清水戦バスツアーについて(お知らせ)
2023年7月1日(日)18:00キックオフ
東京駅⇔IAIスタジアム日本平 直行直帰の有志バスツアー
費用:8,000円(往復・大人1人)
詳細情報・申し込み

※東京からの公共交通ルートは、新幹線、JR在来線、バスの乗り継ぎで、費用は往復およそ11,000円



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2023年6月 8日 (木)

V・ファーレン長崎と天皇杯(2018年以降)

■V・ファーレン長崎 近年の天皇杯

<2018年>
3回戦でベルマーレ湘南とShonan BMW スタジアム平塚で対戦
延長を終えて1-1 PK戦の末敗退

<2019年>
初めて準決勝進出。茨城カシマスタジアムで鹿島アントラーズに3-2で敗れた
初めて新国立=オリスタで行われる「元旦、オリスタ、決勝」に、あと一歩届かなかった

<2020年>
第100回大会は、コロナ禍の特別規定により出場できなかった

<2021年>
2回戦 V長崎 2-0 沖縄SV
ゴール:イバルボ(PK) 大竹洋平(CK直接)

3回戦 V長崎 2-1 北海道コンサドーレ札幌
ゴール:大竹洋平(FK直接) 植中朝日(ミドル)

ラウンド16 V長崎 1-3 鹿島アントラーズ
ゴール:毎熊晟矢(クロスからヘッド)

<2022年>
6月1日(水)
2回戦 V長崎 1-0 鹿児島
前半31分、奥田晃也のゴール

6月22日(水)
3回戦 V長崎 3-2 FC東京
延長前半17分、クリスティアーノの決勝ゴール

7月13日(水)
ラウンド16 V長崎 0-2 福岡


2023年6月7日(水)19:00
第103回天皇杯【2回戦】【34】
V・ファーレン長崎 - ヴァンフォーレ甲府
トランスコスモススタジアム長崎

■【34】を勝ち進んだ場合
【61】 7月12日 対岸には鹿島
【75】 8月 2日 対岸には神戸・磐田
【Quarter Final(ベスト8)】 8月30日
【Semi Final(ベスト4)】10月8日
【Final(Final)】12月9日 国立競技場


<スタメン>
GK 原田岳
DF 奥井諒 カイケ 今津佑太 白井陽貴
MF 安部大晴 瀬畠義成 五月田星矢 大渕来珠
FW 都倉賢 エジガル・ジュニオ
<ベンチ>
GK 富澤雅也
DF 岡野洵
MF カイオ・セザール 宮城天
FW 伊藤小次郎 クリスティアーノ ジョップセリンサリウ

大渕来珠は公式戦初出場
伊藤小次郎、ジョップセリンサリウは公式戦では初のベンチ入り
大渕、伊藤、ジョップの3人は、2022Jエリートリーグで「練習生」として出場している。

2022年8月14日(日)
2021Jエリートリーグ グループD
V・ファーレン長崎 2-1 FC琉球
トランスコスモススタジアム長崎

ジョップ 小次郎 獅道 次世代のV長崎選手が躍動した日曜日


<前半>
9分【甲府】
CKからの流れでクロスを上げると、エジガルにあたりオウンゴール 甲府が先制

<ハーフタイム>
現地観戦中の姉に電話を入れて様子を聞く
「3点くらいとられていてもおかしくない」
状況はかなりよくない様子

<後半>
15分 大渕来珠→宮城天 瀬畠義成→クリスティアーノ
ここから、控えが豪華な長崎の時間帯
28分 カイケ→カイオ 五月田星矢→岡野洵
38分 エジガル→ジョップセリンサリウ

V・ファーレン長崎 0-1 ヴァンフォーレ甲府
2017年以来の二回戦敗退となった。

白井陽貴のロングスロー、原田岳のビッグセーブ、奥井諒のハードワークが、この日の収穫だったと姉が語っていた。
リーグ戦に出場機会のない選手、新戦力、リーグ戦に絡んでいる選手。それぞれの状態を見極めることができた。

ここからは、本気の「J1昇格」に向けた残りのリーグ戦に集中しよう。


■関東アウェイ戦 清水戦バスツアーについて(お知らせ)
東京駅⇔IAIスタジアム日本平 直行直帰の有志バスツアー
費用:8,000円(往復・大人1人)
詳細情報・申し込み

※東京からの公共交通ルートは、新幹線、JR在来線、バスの乗り継ぎで、費用は往復およそ11,000円



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2023年6月 7日 (水)

奥多摩参考記録【3話】しらべる、往く、書く、旅は3度楽しい

旅は3度楽しい
1.計画が楽しい
2.往って楽しい
3.書いて楽しい

情報セキュリティの三要素は「完全性 可用性 機密性」だが、これが、僕が掲げる旅の三要素。
往くのは一瞬だが、数ヶ月前から計画すれば、その間ずっとドキドキ・ワクワクできる。
往った後に書けば、旅の余韻を突き詰めることができるし、その記録が財産になる。

奥多摩の情報収集を始めて1週間が過ぎた時、今回の山行を「奥多摩プロジェクト」と名付け、体系的な準備を愉しむことにした。

そこで、作ったのはエクセルの「奥多摩」ブック。
長年続けているABC(Activity Based Costing)ブックに倣い、それぞれの進行状況を記録していく。

■sheetは以下の5種類
1,マイルストーン
現地の情報収集→行程プラン立案
登山の基礎知識を学ぶ
山行用品の情報収集・購入

2,持ち物
3,交通
4,ブログ(原稿)
5,印刷(地図などの持参する印刷物)

 

情報収集が進むに連れて、自分が「奥多摩」を捉えきれないことに苛立ちが募っていた。
ガイドブックは、商業上の理由から「奥多摩」「高尾山」「秩父」などが混載されているものが多い。日帰りの1日で行ける範囲は限られる。範囲を絞らなければならない。

そこで、奥多摩について定義することから始めてみた。

■奥多摩とは?
東京の西端にある東京とは思えないほど自然豊かな地域

物理的には、青梅市、あきる野市、西多摩郡奥多摩町、檜原村にまたがる地域の俗称。
「奥秩父(山地)」は北側に隣接しており大半は埼玉県。
「高尾山」は南東に隣接しており、八王子市のそば。

都心からみて、奥多摩は高尾山のさらに北西、東京都の最西端ということになる。
高尾山が人気の行楽地であることは、味の素スタジアムの試合帰り、新宿行きの京王線が満員で飛田給(とびたきゅう)のホームに入ってくることで気づいていた。ただ、そこは奥多摩ではない。


■奥多摩の山行スポット
奥多摩には、東京で最も大きい奥多摩湖(4.25平米)がある
東京の最高峰 雲取山(標高2017m)がある
御嶽山(929m)頂上に武蔵御嶽神社がある
奥多摩駅と奥多摩湖を結ぶ山里をたどる道は「奥多摩むかし道」と呼ばれている

ここまでしらべる中で、僕の脳内にあるキーワードが何度もヒットしていた。
それが「奥多摩駅」そして「奥多摩湖」だ。
奥多摩を目指すからには、この2つは外せない。
その手前の駅で降りる武蔵御嶽神社にも惹かれたが、まずはこの2つ。
奥多摩の「奥」まで往くことを軸にして、プランを決めよう。

 

奥多摩についての本をひと通り読み終えた頃、世の中には「ChatGPT」ブームが訪れていた。
僕はこの新たな流行に乗って、奥多摩より一足早く訪れる「湯本の神社巡り」のプランを作ってみた。

「福島県の湯本駅で降りて2時間以内で、できるだけ多くの神社を巡るプランを作って!」
ChatGPTはこうしたプランニングを一瞬でおこなう。
当初から「正確さを欠く」と非難されていたが、物理的あるいは事実として確定しているものを組み合わせて、時間軸を勘案する作業は得意なのかも知れない。

だが、この仮説はすぐに誤りだとわかった。
一つ一つのスポットについて「Google先生」で裏を取っていくと、ChatGPTが作った「湯本の神社巡りプラン」は、他県の神社や福島県内の遠い神社ばかり巡るツアーだったのだ。

試しに、ChatGPTに「奥多摩駅を起点にして5時間で山歩きと神社を巡るプランを作って」もらったが、個々の固有名詞について裏を取るまでもなく、それは「全力疾走しても無理だろう?」というチャレンジングなプランだった。


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2023年6月 6日 (火)

奥多摩参考記録【2話】アウトドアは苦手だから、愛読書は「山と溪谷」

初めの一週間、奥多摩についての本を貪るように読んだ。
「シャンプーの詰め替えは何処が安い?」といったことをしらべるならば「Google先生」の一択だが、なにかを計画する時、より正確な情報を、しかも詳しく欲しい時は「本」の出番だ。

編集者がさほど得意ではない電卓を叩き、なんとかして企画書を通す。
ライターが集めた記事を編集者が台割りして、複数の目を経た後、校正が齟齬、誤り、不自然さをチェック。時には法務の担当者が違法性がないかもチェックする。
そんな途方に暮れるような、膨大な作業を経て上梓されるのが「本」
誰か1人がまとめてすぐ公開できてしまうWEBページとは、情報の正確さ、深さ、親切さが格段に異なる。

だが「奥多摩」という得体の知れない怪物は、本をもってしても、なかなかその全容を掴ませてくれなかった。

20冊ほどの解説書、旅行ガイド、雑誌を濫読したが、どうにも頭がすっきりしない。
そう、そもそも、僕の頭がすっきりしていないのだ。
情報収集する側の僕が、今この本から何の情報を得ようとしているのか、それが、はっきりしていないから、目の前にある写真や活字が頭に入ってこない。

その証拠に、三ヶ月後、奥多摩行きを目前に同じ本を開いた時、今の僕に必要な情報、そうでない情報が、雨後の新緑のようにはっきりと僕の目に飛び込んできた。

「本」は僕のためだけに作られていない。
本を手に取る人たちは1人1人、目的も、知識の集積も、環境も違う。
従って、そこには総花的に広範囲の情報が収録される訳だが「僕」1人にとってみれば、不要な情報のほうが多い。
それを見分ける力を身につけるたった1つの方法は、たくさん本を読むことであり、それが、過去20年で1万7千冊の本を読んできた僕の意見だ。
(考えには個人差があります)


2023年のゴールデンウィークを3ヶ月後に控えた建国記念の日
5W1Hの1つである「When」=「いつ」往くのかを決めた。

奥多摩行き日程枠は、暫定的にGW明けの平日。5月9日(火)~11日(木)
新型コロナウイルス感染症が5類に引き下げられた後ということもあり、週末は往復の電車、現地の遊歩道ともに多くの人で賑わうだろう。
行楽地は混んでいるより空いている方がいい。行楽に平日が使えるのは自由業の強みだ。

日程には3日ほどのゆとりを持たせておいて、その日の天気、気温、降水確率を確認して、思わしくなければ順延する。
平日が休みであることは、何かを計画する時の自由度では、他の追随を許さない。これは、働いていないことの大きなメリットだろう。

そしてもう1つ「1人」で往く「単独行」だからこそ、成せる技だ。
5W1Hの「Who」は「僕ひとり」と最初から決まっている。
本当のことを言うと、数人の友達に「今度、山歩きを始めようと思っている」と話した。
「それはおもしろそうだね、興味があるから、一緒に行こうよ」
あわよくば、そんな言葉を待っていたが、そんな殊勝な人は現れなかった。


2011年頃から、雑誌「山と溪谷」(山と溪谷社)を時折読んでいる。
NHKのテレビ番組「日本百名山」や「日本百低山」は録画して見ている。
登山の趣味も無いのにである。

僕はほぼすべての屋外レジャーに、というより、自分の手で何かをすることに強い苦手意識を持っている。
釣り、キャンプ、バーベキューといった「アウトドア」という言葉で括られるそれらが、僕は苦手であり関心の扉を閉ざしている。
そんな僕だから、花見の幹事で、ブルーシートに杭を打っていると「おぉ」と自分に驚いたりする。

子どもの頃、両親がキャンプに連れてってくれて、ナイフの使い方を教えてくれなかったといったことは理由にならない。
僕が子どもの頃、クラスに「この間の日曜、家族でキャンプに行ったんだ」という友達は1人もいなかったし、僕らの世代が「アウトドア嫌い」を育った環境のせいにできるならば、スノーピークやTHE NORTH FACEはこんなに売上を伸ばしていないだろう。

そんな僕でも、誌面や映像を活用すれば疑似体験ができる。
一生縁は無いけれど、少しはかじりたい。
実体験しない分を雑誌でカバーしよう。あわよくば、知ったかぶりで一家言ぶって、誰かを驚かせたい。

そんな理由で、同じく「ビーパル」も愛読しているが、読んでいて「よし、ナイフを買おう」と思ったことはない。


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2023年6月 5日 (月)

奥多摩参考記録【1話】DJトギーが僕に奥多摩を教えてくれた

長かったコロナ禍が終わり、日本政府が新型コロナウイルス感染症を5類感染症に移行した五月の連休明け、僕は初めて奥多摩の地を踏んだ。

そうだ、奥多摩、行こう
そう決めたのは、コロナ五類移行の時期が固まりつつあった2023年立春。


九州で生まれ育った僕は「奥多摩」を知らなかった。
東京タワーや東京ドームは九州にもその名が轟いていたけれど、奥多摩を知らなかった僕が「奥多摩」に接したのは、2007年に使い始めたカーナビのナレーションだった。

「東京と言えば都会というイメージを持たれていますが、まだまだ珍しい動物も居ます。それは奥多摩にいます」

当時、Panasonic製のトヨタ/ダイハツ純正カーナビには「Music Stylist(ミュージック・スタイリスト)」というおまかせ再生機能がついていた。

「おまかせ」ボタンをタップすると、3曲☆3曲☆4曲の10曲から成る1クールが流れる。
☆印の曲間には、リリー(DJ SAYURI)とトギーと名乗る女性と男性のDJが登場。
季節、月日、時間、場所、曲情報、ユーザーの嗜好を元に、予め録音されているDJ・ナレーションが流れる。
HDDに予め録音されたものが音源なので、数年経った頃にはすべてのナレーションが既知となり「おまかせ」をタップする機会は減っていったが、当初は気に入るとこればかり聴いていた。

喋るカーナビのDJの名言集

「東京と言えば都会というイメージを持たれていますが、まだまだ珍しい動物も居ます。それは奥多摩にいます」

幻想的なジングルに続いて、DJトギー(男性)がそう言った時、僕は都内を走っていた。(いつも走っているが)それが奥多摩との出会い。
東京は大都会だが、計画的に緑地が配置されており、都心に緑が多いことは、東京に住み始めて2~3年が過ぎた頃から感じ始めていた。

田舎から東京に移り住んだ頃「東京はずるいな」と想っていた。
首都、大都会としての賑わいがあり、利便性が高い一方では「自然が足りない」「人間らしい暮らしがしづらい」と考えるのが一般的だと思うが「いやいや、実は自然も豊かなんです」ときたもんだ。
東京は「住みよい街」でもあるのだ。
遊ぶところが多いとか、KISSが公演するといった理由だけでは、いずれ人は疲れて田舎へ帰ってしまう。住んでいて心地よくないと、人は長く住み続けられない。


僕が「Music Stylist」に飽きるまで「奥多摩ナレーション」は3度ほど聴いたと思う。
なるほどね、東京とは想えない大自然がそこにあるのだなと、僕は想った。
ただ「自然」に接したければ、等々力渓谷や、何処までもフリスビーが飛ばせそうな大きな公園が23区内にもある。
DJトギーが薦めてくれた奥多摩を訪れようという動機付けは生まれなかった。
2023年の立春までは


2023年立春
この地政学と震災リスクにおいて不透明な世の中において、自分ができることは限られているなか、今年は神社巡りに力を入れようと考えていた。
そんな時、旧友が奥多摩を薦めてくれた。


この話のタイトルは「奥多摩参考記録」
本来ならば、奥多摩山行記録とするところだ。

山行【さんこう】とは、山に行くレジャー、山歩きを指す言葉。
広辞苑第七版では、①山を越えて行くこと。山中の旅行。②山に遊びに行くこと。山あそび。山歩き。と記されている。

登山、ハイキング、神社参拝、名所観光をセットで愉しむ今回の奥多摩行きを一括りにする言葉として「山行」ほど、しっくり来る言葉はない。


だが、今回の奥多摩山行は、結果的に僕の想像とは大きく異なる内容となった。
いつか、記憶が新しいうちに、再トライしたいと想う。
そして、これから新たな趣味として「山行」を愉しみたいと想っている、僕を含めたすべての「ど素人!」の皆さんの参考記録となるよう「奥多摩参考記録」とした。

しばし、お付き合いください。


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2023年6月 4日 (日)

【19節】 わだかまりの残らない試合

2023年5月29日(月)
レノファ山口はフアン・エスナイデル監督の就任を発表した。
就労ビザの関係で指揮を執るのは6月11日の甲府戦より。名塚善寛監督の後を受け、5月13日から指揮を執っている(1勝1分2敗)中山元気暫定監督が【19節】V長崎戦と天皇杯まで指揮を執る。


2023年6月2日(金)
日本サッカー協会(JFA)の審判委員会がレフェリーブリーフィングを行い、重大事象の判定ミスが58件あったことを公表した。

どちらかに有利ではなく、あとでわだかまりの残らない試合を望みたい。


2023年6月3日(土)14:00
J2リーグ【19節】
レノファ山口 - V・ファーレン長崎
維新みらいふスタジアム

■V・ファーレン長崎からみた山口との対戦成績
10勝1分1敗 得点30 失点11
※J.LEAGUE Data Siteより

<2022シーズンの山口戦>
○ 5月22日【17節】away 山口 0-1 V長崎
● 10月15日【41節】home V長崎 0-1 山口

V長崎は昨年初めて山口に敗戦。維新みらいふスタジアムでは無敗。山口から見れば「ホームでも初勝利」という動機付けが働くだろう。


<スタメン>
GK 波多野豪
DF 岡野洵 ヴァウド 櫛引一紀 加藤聖
MF 増山朝陽 鍬先祐弥 秋野央樹 米田隼也
FW クレイソン フアンマ・デルガド
<ベンチ>
GK 原田岳
DF 今津佑太 高橋峻希
MF 加藤大 五月田星矢 
FW 都倉賢 クリスティアーノ

前節、脳しんとうで交替した澤田崇に代わり、米田隼也が1列上がる
加藤聖が今季初スタメン フアンマが16節岡山戦以来3試合ぶりの復帰
U-20代表活動を終えている安部大晴は戻っていない
前節出場停止だった宮城天、カイオがベンチを外れており、エジガル・ジュニオと共に4日後の天皇杯(甲府戦)に回ると推察する


<前半>
1分【V長崎】
右サイドから増山朝陽のロングスロー 直接GK関まで届く
5分【V長崎】
右CKは増山 副審の誤審があり長崎のドロップ クレイソンのクロスは関がキャッチ
10分【山口】
1stCK 沼田がボールの落下点に巧く走り込みヘッドで決める 山口先制

大半の時間を山口がボールを持ち攻め込んでいる
24分 クレイソンが倒れ込み、各自は自主的な飲水タイム このブレーク直後、長崎に得点が生まれる

26分【V長崎】
米田隼也の縦への仕掛けでフリースローを獲得
右から増山がこの日2本めのロングスロー
ボールがルーズになったところをフアンマがアウトで蹴り込む 長崎同点!

30分【V長崎】
裏一本のパスを収めたフアンマのシュートは関がおさえる
36分 フアンマにイエロー
37分【山口】
山瀬の枠内ミドル ヴァウドのヘッド 波多野豪のパンチで弾き出す


<後半>
1分【山口】
石川のアーリークロスが危うくゴールに吸い込まれそうになるが、わずかに左 命拾い
12分 増山朝陽がエリア内で田中に手を使って倒されたがノーファウル
18分 岡野洵→クリスティアーノ 秋野央樹→五月田星矢
今日は加藤聖のロングスロー、球がよく伸びている。日頃からしっかり筋トレをしているのだろう
25分【V長崎】
鍬先祐弥が正面からミドル 関がキャッチ
26分【V長崎】
米田が持ち上がり、クレイソンの左足シュートは枠の上
31分 増山朝陽→高橋峻希 クレイソン→加藤大
ここまで4枚の交替カードを使ったが、今日は「交替直後の得点」が不発
32分【山口】
自陣で奪われてピンチ 梅木のシュートが右に逸れて助かる
44分 加藤聖が倒れ込み、今津佑太が入る

additional timeは5分
50分【V長崎】
山口のCK こぼれ球をクリスティアーノが奪いコースト・トゥ・コーストのカウンターへ これは現地にいたら「たまらない」瞬間 前にシュートコースはなく左から来た高橋へ 高橋のクロスがブロックされてタイムアップ


試合後、フアンマが「審判のレベルを上げて欲しい」と述べ、米田は「レフェリングに納得がいかない」とtweetした。
Jリーグが「58の誤審」を公表したことが伏線にあったのだろう。

「判定に不服を言うのはいつも敗者」
FCバルセロナ監督当時のフランク・ライカールトの言葉だ。
勝ち点に影響する判定はなく、引き分けたことにより、サポーターのわだかまりは軽減されたかも知れないが、スタッフと選手たちは納まらない試合となった。



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2023年6月 3日 (土)

【18節】磐田戦 仲間を救う米田の「This is Nagasaki ゴール」

2023年5月27日(土)14:00
J2リーグ【18節】
V・ファーレン長崎 - ジュビロ磐田
トランスコスモススタジアム長崎

■V・ファーレン長崎からみた磐田との対戦成績
1勝4分5敗 得点7 失点12
※J.LEAGUE Data Siteより
そのうち1勝1分はJ1(2018年)の対戦
J2では未勝利。J1,J2通じてホームでも未勝利

<直近(2021シーズン)の磐田戦>
● 6月26日【20節】home V長崎 0-1 磐田
△ 11月20日【40節】away 磐田 2-2 V長崎


<スタメン>
GK 波多野豪
DF 岡野洵 ヴァウド 櫛引一紀 米田隼也
MF 増山朝陽 鍬先祐弥 秋野央樹 澤田崇
FW クレイソン エジガル
<ベンチ>
GK 原田岳
DF 高橋峻希 白井陽貴
MF 五月田星矢 瀬畠義成 クリスティアーノ
FW 都倉賢 

カイオ、宮城天が出場停止
コンディション不良か、フアンマが2戦つづけてベンチ外
増山のMF登録スタメンは、16節につづき2度め
東洋大から入った瀬畠義成がプロ初ベンチ入り


<前半>
4分【V長崎】
エジガルがディフェンスからボールを奪いシュートはクロスバー 跳ね返りの流れから秋野央樹の決定的なシュートはディフェンスがクリア ビッグチャンスを逃す
47分【磐田】
藤川がドリブルでコースを作り放ったシュートは枠を大きく超える 助かった!


<後半>
1分【磐田】
左からのクロスを波多野豪が出て弾く こぼれ球のシュートは波多野の代わりにヴァウドがクリア
12分【磐田】
ドゥドゥが正面からコースを作ってミドル ディフレクションがあってクロスバー 間一髪

今季、長崎の特徴となっている後半交替直後の得点シーンが生まれる
24分 秋野央樹→五月田星矢 岡野洵→クリスティアーノ クレイソン→高橋峻希
25分【V長崎】
増山朝陽からロングフィード エジガルが落とし鍬先が前へ送ると米田隼也が美しいワンタッチ・トラップで1対1を作り右隅へ決める 長崎先制!

30分【磐田】
増山朝陽が作り直しで波多野に戻したボールをジャーメインがスライディングすると、そのボールがゴールに吸い込まれてしまう
これで、引き分けではダメージが残ってしまう。それを救ったのは米田

35分 磐田のCK 競り合いで澤田崇が頭を打ち倒れる
39分 澤田崇→瀬畠義成(脳しんとうによる交替) 瀬畠義成はプロ初出場
39分 エジガル→都倉賢

51分【V長崎】
additional timeが訂正された直後 波多野がFKをつないで始める 増山→クリスティアーノ→増山と三角形(ワンツー)で右奥深く入ると、増山が早めのクロス 都倉賢が折り返す ジャーメインがクリアを空振り GKの正面に入っていた米田が右足アウトで押し込む まさに「気持ちのゴール」
仲間のミスを救い、5試合ぶりの勝利をつかむ値千金のゴール
V長崎は対磐田戦J2では初勝利。J1,J2を通じてホームで初勝利

この日、トラスタに詰めかけたサポーターは、駐車場に急ぐことやタクシーの列に並ぶことも忘れて、しばし、選手と喜びを分かち合っていた


翌日、町田が敗れ、東京Vが引き分け
1位との勝ち点差を11→8、2位とは4→2に縮めた
18節終了 9勝4分5敗 勝ち点31で4位



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2023年6月 2日 (金)

【17節】大分戦 「J1」をイメージし始めた長崎が三重苦を克服

2023年5月21日(日)14:00
J2リーグ【17節】
大分トリニータ - V・ファーレン長崎
レゾナック ドーム大分

大分のホームスタジアムの呼称は昨年まで「昭和電工ドーム大分」だった。
ネーミングライツを保有している昭和電工株式会社がレゾナックに社名変更したことに伴い、2023年1月1日よりスタジアムの愛称は「レゾナック ドーム大分」に変わっている。


■V・ファーレン長崎からみた大分との対戦成績
3勝2分3敗 得点11 失点10
※J.LEAGUE Data Siteより

<2022シーズンの大分戦>
○ 3月12日【4節】home V長崎 4-1 大分
● 10月1日【39節】away 大分 3-1 V長崎


2023年5月21日(日)14:00
J2リーグ【17節】
大分トリニータ - V・ファーレン長崎
レゾナック ドーム大分

<スタメン>
GK 波多野豪
DF 増山朝陽 ヴァウド 櫛引一紀 米田隼也
MF 笠柳翼 鍬先祐弥 カイオ クレイソン
FW 宮城天 エジガル
<ベンチ>
GK 原田岳
DF 高橋峻希 岡野洵
MF 秋野央樹 澤田崇 大竹洋平
FW 都倉賢 

選手の組み合わせを変えて、タイムシェアする起用
長いシーズンを見越して、故障者を抑えるマネジメントができている。


<前半>
9分【V長崎】 後ろから足を蹴ってカイオにイエロー。カイオが3枚持っていたことをすっかり忘れていた。この何でもないイエローから、おかしな展開が始まる
12分 エリア内で競った宮城天にイエロー これも、果たしてイエロー相当なのか・・
16分【大分】
ゴール正面FK 高畑が直接狙うが枠の上

20分【V長崎】
GKからのパスを狙ったエジガルがシュート わずかに右
21分【大分】 藤本のミドル 枠内だったが波多野豪好セーブ

24分 ボールを失った宮城天が手を掛けてイエロー2枚めで退場
これは軽率な行為 あってはならないことだ
今シーズン(相手も含め)退場者が出る試合は初めて
前回、退場者が出たのは2022年9月17日【37節】home岡山戦(クレイソン) 0-3で敗れている

ペレイラとクレイソンの激しいバトルが続いている
清水修平主審が試合を制御できているとは言い難い
一方的に攻める大分 V長崎は懸命に守っていたが・・
38分【V長崎】 藤本がニアの難しい角度で決めて、大分先制
これは10人とか11人とかには関係ないナイスゴールだった

40分 アフター気味にぶつかったクレイソンにイエロー
開幕の千葉戦以来2度めの清水さん、その試合ではイエロー乱発はなかったのだが・・
45分 シュートストップした波多野が左手を傷めたが、続くプレーではハイキャッチを見せる

猛暑のなか辛い試合だが、まだ1点差。何が起こるかわからないし、何か起きて欲しい


<ハーフタイム>
クレイソン→高橋峻希 笠柳翼→岡野洵


<後半>
開始早々、長崎はエナジーを見せ、球際で勝ち始める
5分【V長崎】 ロングスローから櫛引一紀のシュートはGKのファインセーブに遭う
6分【V長崎】 エジガルGKと 1対1になったがGKがセーブ
9分 ゴール前の進撃を止めてヴァウドにイエロー
13分【大分】 町田のシュートを波多野がビッグセーブ これが、チームを蘇らせる

21分 エジガル→澤田崇
前半と比べて、格段に敵陣に入れている
28分【V長崎】
エリアすぐ外のFKは増山朝陽 ヴァウドが巧くフリーで走り込みヘッド GK西川に阻まれるがカイオが詰めてヘッド 長崎同点!
32分【V長崎】 増山朝陽→都倉賢

「アウェイ」「難敵大分」「10人で75分」の三重苦
負けの要素しかない試合で得た勝ち点「1」は、選手達が「J1昇格」を現実的な目的としてイメージし始めた証左とみた。



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2023年6月 1日 (木)

【16節】岡山戦「たられば」のない守り合い

5連勝の後、東京V、金沢に連敗したV長崎
15節を終えて 8勝2分5敗 勝ち点26で 4位
首位町田との勝ち点差は「7」

16節からは過去の対戦成績があまりよくない、岡山、大分、磐田との3試合
ここをどうしのぐかは、シーズンのポイントになりそうだ。


2023年5月17日(水)19:00
J2リーグ【16節】
V・ファーレン長崎 - ファジアーノ岡山
トランスコスモススタジアム長崎

■V・ファーレン長崎からみた岡山との対戦成績
4勝7分7敗 得点21 失点23
※J.LEAGUE Data Siteより

<2022シーズンの岡山戦>
△5月29日【19節】home V長崎 0-0 岡山
●9月17日【37節】away 岡山 3-0 V長崎

最後に勝ったのは2021年5月23日【15節】away 岡山 0-1 V長崎
対岡山戦は3戦勝ちなし
ホームで最後に勝ったのは2020年11月11日【33節】home V長崎 5-0 岡山
2021、2022シーズンは勝てていない


<スタメン>
GK 波多野豪
DF 岡野洵 櫛引一紀 米田隼也
MF 増山朝陽 宮城天 鍬先祐弥 カイオ 笠柳翼 澤田崇
FW フアンマ
<ベンチ>
GK 原田岳
DF 加藤聖 今津佑太
MF クレイソン 五月田星矢
FW 都倉賢 クリスティアーノ

4節栃木SC戦(3月12日)の前半に負傷。およそ2ヶ月、離脱していた今津佑太がベンチに復帰


<前半>
コイントスで岡山がチェンジサイド
群馬戦でやられた試合を敗れているので、嫌な予感が走る

7分【V長崎】
岡野洵のクロスから宮城天のシュートはGK正面
9分【V長崎】
エリアすぐ左のFKから、カイオがおしゃれなヒールシュートは枠の左
14分 ルカオにボールを奪われた岡野が手を使って止めてイエロー
27分【岡山】
ルカオの強烈なシュートを波多野豪がキャッチ
43分【V長崎】
増山朝陽のクロスを宮城天が地面に叩きつけるヘッドは、跳ねすぎて枠の上へ


<後半>
長崎の特徴となりつつある、後半交代直後の得点機会が訪れる
12分 笠柳翼→クリスティアーノ
14分【V長崎】
カウンター 宮城天のシュートは枠の右 左のスペースに走り込んでいた米田が天を仰ぐ

21分 フアンマ→都倉賢 宮城天→クレイソン
25分【V長崎】
右CKを増山が蹴る 岡野洵のヘッドは左へ
33分 櫛引一紀→今津佑太 増山朝陽→加藤聖

互いに強く守り合い、「たられば」の決定的場面のないドローとなった。



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