奥多摩参考記録【5話】初登山にトレイルランニングシューズの選択は正しかったのか?
アプローチシューズを薦めてくれたCさんのメールには、アプローチシューズの選び方、お勧めのメーカー、日本で人気が高いメーカーとそれぞれの特徴が端的に綴られていた。
「アマチュアはものごとを複雑にする。プロこそがものごとをシンプルにできる」
まさに、プロならではのシンプルさ、それでいて微に入り細に入り、抜け漏れがない。
これだけの文章を書くには、相当な時間がかかっただろう。
山行だからと言って「参考になりました」という"人類最低の謝辞"を言ったりせず「大変、勉強になりました」とお礼のメールをCさんに送った。
僕は人からなにかを教わったお礼に「参考にします」と言うやつは、1度死んだ方がいいと想っている。いったい、どういう躾を受けたら、師に対してそういう上から目線でものが言えるのだろうか。
(考えには個人差があります)
それからの2週間、Cさんお勧めのメーカー「スポルティバ」のアプローチシューズをあれでもない、これでもないとカートに入れては削除していた。
1つに決めきれなかったのは、カッコイイものがなかったからだ。
人は誰もがそうだとは言わないが、僕は見た目から入る。
「デザイン」に惹かれて初めて購入を検討し始めて、申し分のない「仕様」であると確認できれば、購入を決める。
靴についてもそれは同様だ。
靴は履いている時間よりも、壁のラックに飾っている時間が長い。
いかしたデザインの靴は、さぁこれを履いて走ろう!出かけよう!という動機付けになる。
ところが、登山靴にはいかしたデザインのものが少ない。
「山では機能優先だから、デザインは制限されるんだよ」
と、端から諦めているように見える。
雑誌やネット記事で「これはいいかも」というカラーリングを見つけても、それは旧モデル。
ここ数年、NIKEのヴェイパーフライ(厚底)のような技術革新は起きていないようなので、旧モデルで手を打とうかと思ったら、既に何処にも在庫がない。
店頭で納得いくまで試し履きするには、その店にいつものサイズとプラスマイナス1、つまり3サイズの在庫がなければならない。
(通常サイズが27.0cmならば、26.5/27.0/27.5の3サイズ)
それが叶うのは、各メーカーの最新モデルに限られる。
なかなか靴が決まらない中、Cさんのメールで、ずっと気になっている言葉があった。
追伸
山にもよりますが、motoさん走ってるし足首が丈夫そうなので、トレランシューズで可能では?
トレラン=トレイルランニング
「トレイル」は、森や山で、有志が切り開いた、それとなくわかる小径のこと
「トレイルランニング」は、未舗装自然道の自由なランニングを言う
旧友から奥多摩往きの提案を受けた直後、ネット広告でひと目惚れした靴があった。
NIKE ペガサストレイル4 GORE-TEX
この靴を山歩きに使おうとは想っていなかったが、美しいデザインと「ペガサス」「トレイル」「ゴアテックス」というキーワードに反応して即ゲットしていた。
■ナイキ ペガサス トレイル 4 GORE-TEX
展開時期:2022秋冬シーズン
価格:18,700円
実測重量:左273.7g 右272.8g(27cm)
アッパー:ゴアテックス
ミッドソール:フルレングスReactとラバー
インソールがとり外せるので、カスタムソールが入れられる
NIKE製品はその仕様もさることながら、デザインが他を圧倒している。
NIKEにはアウトドア寄りのACGブランドがあるが、アプローチシューズは見つからない。
Cさんのメールには「山では靴が合わないと悲惨です。的確なアドバイザーがいる店で、必ず試し履きをお勧めします」と書かれていた。
それは、よくわかる。
マラソン・レースで走る靴を試着もせず、ネットで買ったりしない。
ネットでひと目惚れした靴で往けるほど、山は甘くはないだろう。
だが実際、奥多摩にはこの靴で往った^^)
サッカーやバスケットの応援などで使っているうち、この靴が歩きやすいこと、少々の不整地にも対応できることがわかったからだ。
森や山の小径で路面をグリップしてくれるか?というのは未知数だが、アウトソールのトレッドをアプローチシューズのそれと見比べて遜色はないと思えた。こればかりは、往ってみなければ分からない。
結果的に、その判断が正しかったのかは、実際に起きたことに照らすと自信が無い。
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