奥多摩参考記録【8話】奥多摩湖散策と御前山の山歩きに6時間を充てる基本計画
人は容易なことと面倒なことが目の前にある時、容易なことからやるか、面倒なことからやるかの選択をする。
「拭き掃除」と「テレビを見る」という案件が並んでいれば、恐らく「拭き掃除」つまり面倒なことから片付ける。なぜならば、それが数分で済み、自分がスッキリできるからだ。
「レポートを書く」という一時間の仕事と、同僚からのメールに返信するという「1分」の仕事があれば、大抵の人は容易な方、つまり、メールの返信を先にやるだろう。
「相手が返事を待っているからね」とでも言いながら。実は相手がそんなに待っていなくとも。
面倒なことは、寝かしているうちに、難題に成長する。
時々思い出して「あぁ、レポートをやらないとな」と少しだけ、構想を練ってみる。よし、いつか、まとまった時間をとって取り組もう。
そうやって、寝かしていくうちに、脳はそれがずいぶんと難しい懸案だと認識し始める。
奥多摩行きを間近に控えた僕に
「交通」「行程」を確定するという案件が残されている。
容易なうちにやっておけば「案件」だったのだが、今やそれらは「懸案」に成長していた。
僕の家の裏庭に奥多摩があれば「行程」だけを考えればよい。
だが、そうはいかない。世の中にはまだ「どこでもドア」が発明されていない。
どこかに行楽に行こうという場合、現地に往くまでには交通機関の利用が必要であり、今回の場合、それは片道3時間近くを要する。
「交通」を知らなければ、現地の「行程」にどれだけの時間が割けるかが決まらない。
そこで、始めに「交通」の概要を掴みにいった。
■交通
▼新宿起点→奥多摩駅
新宿 中央線快速「青梅」行き
青梅 青梅線「奥多摩」行き
奥多摩
およそ2時間
▼川崎起点→奥多摩駅
川崎 南武線「立川」行き
立川 青梅線「青梅」行き
青梅 青梅線「奥多摩」行き
奥多摩
およそ2時間30分
鉄道で往けるのは「奥多摩駅」まで。
かつて、奥多摩から奥多摩湖までは、小河内ダム建設のために敷設された鉄道「小河内線」があった。
奥多摩駅が当時「氷川駅」として開業した8年後の1952年から、小河内ダムが完成する1957年までの5年間、運用された。
その後、民間事業者に売却されて、観光鉄道としての利用が地元から期待されていたが、事実上の廃線となっている。
ちなみに、小河内ダム建設により、できた湖が奥多摩湖である。
奥多摩駅から奥多摩湖をつなぐ山里をたどる道は「奥多摩むかし道」と呼ばれていて、人気のハイキングコース。徒歩では4時間。一方、車が行き交う青梅街道を走るバスならば、およそ20分。
今回は奥多摩湖周辺散策と登山に時間を割くため、バス移動を選択する。
▼奥多摩駅→奥多摩湖
西東京バス:奥12「小菅の湯」行
およそ20分
奥多摩駅の出口(改札)は1カ所
出口を出ると、道路を隔てた正面に西東京バス乗り場がある。
終点「小菅の湯」は県境を越えて、山梨県北都留郡小菅村にある多摩川源流の大自然に囲まれた温泉地。乗車時間は1時間。
奥多摩駅発 10:12 の次発は 11:45
間隔は90分。奥多摩駅近くで予定する「奥氷川神社」の参拝だけでは時間が余りそうなので、まずは奥多摩湖まで入り込むことにして「行程」案を作った。
■行程
10:07 「奥多摩」着
10:12 西東京バス「小菅の湯」行
10:27 「奥多摩湖」現地イン
奥多摩湖(小河内ダム)散策
御前山(ごぜんやま)山歩き
奥多摩湖→奥多摩駅 西東京バス
以下いずれかの便で現地アウト
16:22、16:48、17:24
奥氷川神社参拝
奥多摩駅から帰路につく
散策と山歩きの現地滞在には、6時間から7時間を充てる基本計画とした。
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