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2023年7月の31件の記事

2023年7月31日 (月)

奥多摩参考記録【31話】登山を公開してみませんか? ヤマレコから届いたメール

【検証編】

奥多摩から帰った3日後、20時ちょうどに送られて来た「無生物からのメール」には、心当たりがあった。

(以下、抽出して引用)

件名:ヤマレコ
*月**日(*) 20:00

こんにちは、ヤマレコです。

山行記録 「小河内ダム展望塔」を公開してみませんか?
*** さんへのお知らせです。
「小河内ダム展望塔」登山から、3日が経ちました。

記憶が薄れる前に、山行記録を書いてみませんか?

山行記録は素晴らしい思い出になりますが、それだけではありません。
登山道の状況や写真、服装や山道具情報、ヒヤリハット、感想……
これらの情報は、あなたやみんなの"これから"の登山に役に立ちます。

あなたの山行記録を待っている人がいます。

(引用ここまで)

メールが届いた時、心臓をつかまれるような息苦しさと不安に包まれたのは、このメールが"登山を中止したことに対する調査"ではないかと考えたからだ。

事前にヤマレコに登山コースを登録しておいた。
ヤマレコのシステムからみれば、途中で記録が途絶えていることで、遭難の可能性が疑われるだろう。
実際に遭難者の捜索が始まるのは、家族や同僚から「登山に行くと家を出たが帰宅予定を過ぎても戻ってこない」という通報からである。

仮に遭難していなくても、どのような事情で登山を中止したのか、どのように下山したのかを問われるのでは無いかと想像した。

開封したメールは、僕にとって不吉なものではなく "山のSNS"であるヤマレコに情報提供を求める、ごく友好的なもの。
僕はつばを飲み込んで安堵した。

メール本文にある 「小河内ダム展望塔」は、ヤマレコのシステムが付与したもの。
計測時間にして、わずか「19分」の山行記録
しかも、途中でやめている
これを山行記録というのはおこがましい
従って、今ここに参考記録として書いている次第だ


この時、ガーミン(GPSウォッチ)でもデータを取っていたことを、ヤマレコのメールに添付されていた画像をみて想いだした。

ガーミンForeAthlete 735XTJを起動して、スマホアプリGarmin Connectと同期させる。
ヤマレコの記録は「19分」だが、こちらは「29分32秒」
10分長く記録されている。それが「登山」から撤退し「滑落」した時間。
地図を表示させると、その滑落ルートが記録されていた。


図1 ヤマレコアプリ

図2 ガーミン(高度)

図2 で高度の推移をみると、登山時の滑らかな上昇に対して、滑落は短い距離で一気に下降しているのがわかる

図3 ガーミン(心拍数)

ほぼ一定の心拍数だが、登山開始後の数分と、滑落開始部分だけが高くなっている(黄緑の線の部分)

数値をみると、僕の心臓のBPMは滑落開始時に入山中の最高値「141」を記録
最初の急坂でも「130」だったので、いかに驚いたかがわかる
一方、不測の事態に接しても「僕はこれくらいしか驚かない」ということもわかった


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2023年7月30日 (日)

V長崎 プレーオフ圏内復帰 持ち点87で残り14試合へ

「ゼッタイ負けられない戦い」は、かつて日本代表のために作られたキャッチコピーだが、長崎に今もっとも負けられない戦いがここにある
2022年シーズン、力負けという言葉が相応しかったシーズンダブルを食らい、僕らは打ちひしがれた。
年はかわり2023年。開幕4戦勝ちなしで迎えたアウェイ戦を快勝し僕らは勇気を得た。だが、まだ相手のゴール裏が真っ赤に染まるトラスタで借りを返していない。

長崎ヴェルカのプレーオフ1回戦、佐世保に熊本ヴォルターズを迎えた。真っ赤に染まったビジターベンチ裏の統率のとれた応援は、VELCAブースターの心に火をつけた。
「バスケットも統率のとれた応援をしなければならない」
それを学んだのは熊本さんからだった。
それが「千葉遠征三日間」奇跡のブースター・ミーティングにつながった。
関東アウェイ組の「千葉遠征三日間」記録

現地で感じる熊本の「赤」
くまモンが宣伝するトマトやスイカといった熊本の赤は微笑ましいが、スポーツの赤は僕らに恐さすら感じさせる。
負けられない、負けたくない

2023年7月29日(土)19:00

J2リーグ【28節】
V・ファーレン長崎 - ロアッソ熊本
トランスコスモススタジアム長崎


<スタメン>
GK 波多野豪
DF 増山朝陽 ヴァウド 今津佑太 岡野洵
MF マルコス・ギリェルメ 鍬先祐弥 カイオ 澤田崇
FW フアンマ 中村慶太
<ベンチ>
GK 原田岳
DF 奥井諒 白井陽貴
MF 加藤大 名倉巧 松澤海人
FW ジョップセリンサリウ

今季ここまで2430分出場の米田隼也、2400分の櫛引一紀がベンチ外
ボランチに鍬先・カイオ、中村慶太はFW登録で起用
先を見据えたチャレンジングなスタメン。よき化学反応が起きてほしいと願う


<前半>
0分【V長崎】
ヴァウドが競る。増山朝陽からのボールをフアンマが落とし、走り込んだ増山が弾丸ミドルを右上に突き刺す長崎先制!

4分【V長崎】
カイオがエリア付近でボールを奪う澤田崇のクロスでCK獲得
右CKは中村慶太 フアンマがマーカーをあっさり振り切ってフリーでヘッドを突き刺す 2-0

長崎はルーズボールへの一歩めが早い
熊本のビルドアップを前から狙っていく
22分 飲水タイム

26分【V長崎】
中央で受けたマルコスがフアンマにラストパス ゴールインしたがオフサイド
マルコスは技術が高く、ボールを相手に渡さない


<後半>
22分【V長崎】
増山朝陽が巧みにCK獲得
左CKは再び中村慶太
サインプレー またも江﨑巧朗を振り切ったフアンマが右隅にヘッドで突き刺す。GK一歩も動けず 3-0
23分 飲水タイム
25分 マルコス→松澤海人 中村慶太→名倉巧

27分【V長崎】
独特のリズムを刻み松澤海人が左サイドをドリブルで駆け上がってクロス フアンマのシュートは大西遼太郎がブロック

32分 澤田崇→奥井諒 鍬先祐弥→加藤大
33分 ヴァウドが遅延行為でイエロー(累積4枚め)

36分【V長崎】
波多野豪からのフィード 松澤海人が名倉巧とのワンツーでドリブル>カットイン>ファーサイドにナイスシュート プロ初ゴール! 4-0
38分 岡野洵→ジョップセリンサリウ
42分【熊本】
ナイスターンから平川がナイスミドルを決める 4-1


残り15試合を「持ち点87」で迎えたV長崎
*持ち点:残り全勝の場合の勝ち点(しらべるの造語)
持ち点を減らすことなく、プレーオフ圏内の6位に復帰した。

V長崎はトラスタの勝利で、今季のホーム平均を「2.00」に乗せた。
一方、アウェイの平均は「1.27」
去年の「1.71」と比べて0.5ポイント低い。
クラブにできることはクラブに任せ、我々ができることは現地での応援である。

2023 ホーム/アウェイ 成績



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2023年7月29日 (土)

奥多摩参考記録【30話】忙しさを自慢する老人登山家

電車の出発時刻の10分前にはホームに上がり、乗車位置の先頭に立つ
入線してきた奥多摩行き電車が折り返し青梅行きに代わる
行きの電車で共に降り立った人たちは、まだ山の中にいるのか、乗り込む人影はまばら

15:21
青梅線青梅行発車
目映いばかりの緑で統一された車内は、緑あふれる奥多摩をイメージしていて、とても爽やか
本来ならば、心地よい疲労感と、まる1日自然を浴びた爽快感に包まれていたのだろうが、奥多摩プロジェクトを終えた帰りの電車は、飴を噛まずに舐めきったような達成感を得ることはできなかった。

情けない
iPhoneのメモを開き「情けない」と打って、すぐにタタタタタと取り消しボタンで消す
その言葉は適切じゃない。勇気ある撤退ができたことはポジティブだ。滑落したけれど、かすり傷で済んだ。何より、こうして無事に帰りの電車に乗っている
想っていた旅とは違っていたけれど、貴重な1日になると想う

これまで十数回マラソンに出走したけれど、自らやめたことは一度も無い
(1度だけ、関門で止められた)
初登山でいきなりやめることができたのは、2つの理由が考えられる
1つは、山では命に関わる怪我がイメージしやすかったこと
あと1つは、僕自身が負荷に耐える準備をしていなかったことだ
「登山はハイキングの延長」程度に考えていた僕は、奥多摩往きに向けて始めたウォーキングもひと月ほどでやめてしまっていた


ガラガラで奥多摩を出た青梅行きは、行きの電車で降りていった人たちが「御嶽」から乗ってきて満席になった。
最後に乗り込んできた男性3人組の老人は座席をゲットできず、しばらく、泡が跳びそうな声で今後の山行スケジュールについて語り合っていた。
聞いているだけで、過密日程だ。
スポーツボランティアでも、常連どうしが「来週は千葉、その次は横浜、どっちが仕事だかわからないよ」と嘆き合う姿を目にする。
「忙しさ」を自慢する人は、忙しさでしかステータスを保てないのかもしれない。

次の停車駅で僕のとなりの席が空き、老人の1人が座るや否や、音を出してスマホゲームを始めた。一本指打法で一心不乱に画面を食い入るように見て

こういう場合「音を出さないのがエチケットだ」と想う僕のほうが、もう時代遅れのRock'n'Roll Band なのかとも想ったが、いやいや違う
「すみません、音出てますよ」
と言おうか、いや、もし彼らが男性3人組の高校生だったら、同じことが言えるだろうかと考えているうちに、老人はスマホを手にしたまま眠ってしまった

奥多摩の山々を管轄する警視庁青梅警察署山岳救助隊のウェブページによると、令和4年度の山岳遭難発生状況は、遭難件数84件、死者7人、重傷23名。
今回、僕が登頂を諦めたサス沢山(さすざわやま)では2件の遭難が発生。
(いずれも単独行、理由は「道迷い」)
それぞれ、捜索隊7人、10人が出動している。


奥多摩山行の3日後、夕飯を終えて小説を読んでいると、iPhoneのメール通知音が鳴った。

またいつもの「無生物からのメール」か

顧客DBの中から、巧妙にプリファランスを得たフラグが立つユーザーのメールアドレスを抽出して送られて来る機械的なメール。
世の中では「DM」と呼ばれているそれを、僕は「無生物からのメール」と呼んでいる。

1992年にパソコン通信を始めた頃、電子メールはすべて人から送られてくるものだった。
「Windows95」「インターネット」が登場し、メールが広告に使えることがわかると、1997年より無生物からのメールが跋扈し始める。

袋麺とカップ麺、固定電話と移動電話のような「モノ・サービスの逆転」には数年を要するのが常だが、人と無生物のメール比率は1年も経たずに逆転した。
人々が仕事にメールを使うようになったのは、2000年以降のことだ。

その日、届いた「無生物からのメール」には、心当たりがあった
僕は心臓をつかまれるような息苦しさと不安に包まれながら、封を開いた

検証編へつづく


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2023年7月28日 (金)

奥多摩参考記録【29話】奥氷川神社の境内はゲートボール場

14:39
神社の入口がわからず三本杉の麓で周囲を覗っていると、誰かが誰かを怒鳴る声が聞こえてきた
「もっとこう***しなきゃダメだよ」
高齢男性の声。怒鳴られた方の声は小さくて聞き取れない
何らかの道具の使い方をレクチャーしているようだが、目で見える情報がないので要領を得ない。清掃員の先輩が後輩の新人を指導している・・そんな情景が浮かぶ

三本杉の麓からスロープを降りると境内が見えてきた
神社の入口である鳥居はその右手にあった
声の主は境内を掃除する神職ではなく、ゲートボールをプレーする人々だった
「よし、次」
この競技の知見がない僕は、プレーヤーが使う専門用語が聞き取れない。先の怒鳴り声はスティックの使い方についての技術指導だったようだ

長方形の整地された境内いっぱいに、コートのラインがとられており、ラインを示すグラウンドロープは杭で地面に埋め込まれている。

境内が「常設のコート」という光景に言葉を失いながらも、コート内を踏まないよう、コート外のわずかに残った境内をカニ歩き。
コート内を踏んだからといって「そこ、入っちゃダメ」と指導されることはないと想うが、ここでは、参拝者とプレーヤーのどちらが優先という概念は存在しない

本殿と想われる建物へ向かう
想われるというのは、そこに「参拝時間中」を醸し出す雰囲気がなかったからだ
まだ、時計は15時を回っておらず 「本日の参拝時間は終了しました」という時間でもない
辛うじて賽銭箱はあるが、本殿の扉は閉じられており、おみくじもなかった

それでも、ようやく、今日初めての神社参拝
いつもと同じことばで祈り、お礼を述べる
振り返ると、プレーヤーたちは、僕など意に介さずプレーを続けている
僕は再び、コート内に立ち入らないよう、カニ歩きで境内を後にした

初登山を「勇気ある撤退」したことで浮いた3時間
次の青梅行きまで、奥氷川神社でゆっくり時間を過ごしたいと想っていたが、それは叶わず。
徒歩3分で奥多摩駅に着いてしまった。


駅名は近隣の奥氷川神社にちなみ氷川と命名された

「氷川駅」からの面影を残した駅舎は旅愁に溢れてはいるが、だからといってじーっと見ていられるわけではない。
駅舎に入り次のダイヤを確認する。既にわかってはいたことだが、次の青梅行きの出発まであと40分ある。
これから何処へ行こう・・・
そう想った時、二階につながる階段の上がり口に、喫茶店らしきお品書きが目に入った
「アイスコーヒーだけ」というのもできそうだ
そう想って階段に1段足を掛けた時、もう1人の自分が囁いた

喫茶店でコーヒーなんて、いつでもできるじゃないか
滅多に来られない奥多摩に来ているのだから、辺りを散策したほうがよくないか?

この時、彼の声に耳を貸すべきではなかったが、僕は階段に乗せた足を戻して駅舎を出た。
そうだ、トイレ、行こう
時間に余裕がある時、その意欲の有無にかかわらず、人はまずトイレを済ませる
トイレは掃除が行き届いていて、とてもキレイだ
そういえば、奥多摩湖駐車場や「奥多摩水と緑のふれあい館」のトイレもキレイだった。


さっき奥氷川神社から歩いて来る途中にあったお店へ
子どもの頃、田舎にあった「地域の雑貨食品店」に、若干、奥多摩土産店の要素が付加されている
他には観光客が覗ける店はなく、あっという間に散策は終了
青梅行きまでの待ち時間は、何の変哲もない駅舎の休憩室で過ごすことにした。


奥多摩駅は、2019年に現在の姿にリニューアルされた。
駅舎の2Fは奥多摩のビールやコーヒーが飲める飲食店で奥多摩の土産物ショップもある。
2020年2月に駅舎のテイストに合わせて奥多摩観光トイレがリニューアル。更衣室、靴洗い場が設置された。
残念ながら、それらの情報を知ったのは、奥多摩から戻って2週間が過ぎた時だった。

しらべているのか、しらべていないのか、自分がよくわからない
それだけ、この地の奥が深いのかも知れない。奥多摩だけに・・・


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2023年7月27日 (木)

奥多摩参考記録【28話】バスの運転手さんの親切さは、その町の人口と反比例していると思う(その2)

東京の西端、都市部からかけ離れたこの山奥の町でも「バスナビ」を使うと、バスの接近情報を知ることができる。
バスは定刻に向けて奥多摩湖停留所に近づいている。
あと5分というところで、僕はできれば座りたいと思い、立ち上がってバス停に移動する。
女性は着いてこなかった。会話を強制的に中断した格好になって、ちょっと後味が悪かった。

僕がバス停に立つと、どこからか現れた10人ほどの行楽客が僕の後ろに列を作った
奥多摩駅までの所要時間は17分。それほどの長旅ではないが、できれば座りたい。でも、誰も並んでいないのに並ぶのは大人げない。そんな人たちの気持ちを僕が代表したのだろう

14:18
西東京バス 奥09 奥多摩駅行は定刻に到着
先頭で待っていた僕は、バスの後方乗車口でICカードをタッチして、後方右側に位置を取る。先客はほとんどなく、奥多摩湖からの乗客は全員、17分間の安息を確保することができた。
進路に向かって右側に多摩川が流れている。できれば、いい景色を見たいと想って右側に座ったのだが、秘境感あふれる多摩川の景色を見ることは無かった。
バスが走りだし、行動はバスの動力に委ねられた。僕自身が制御できるものがなくなると、回想が始まった。

まさか、すべるとは

頭の中は「滑った」ことに集約されている
なぜ、サス沢山はあれほど厳しいルートだったのか、道に迷った原因は何だったのか
「勇気ある撤退」はよいとしても、そこからの「安全な下山」はどうあるべきだったのか
そんな筋道を立てた検証は、初登山でいきなり滑落をくらったど素人!の頭の中の何処にもなかった


地方都市でバスに乗ると、できるだけ前方に座る。
乗車口で取った整理券と運賃ボードを見比べるために。
料金が変わる度に財布の小銭を握り直し、金種が足りない時は信号停止時を狙って両替をしなければならない。けっこうドキドキする。
その点、交通系ICカードが使えるバスは気楽でいい。

旧道の「奥多摩むかし路」を歩くと4時間の距離も、新道をバスが走ると奥多摩駅まで18分で着く。
西東京バスが「南三丁目」の停留所を出ると、運転手さんが奥多摩駅からの次の出発時刻を案内し始めた。
「次の青梅線は 14:38 青梅(おうめ)行きです」
バスの運転手さんの親切さは、その町の人口と反比例していると思う
(考えには個人差があります)

「それに乗っていこう」
「意外と早かったね」
前に座っていた二人連れの山ガールが、運転手さんの親切な案内に呼応して、この国の長閑で平和な空気感を改めて感じさせてくれる

さらに次の青梅行きまでは、およそ40分ほど間隔が空く(15:21)
できれば、今すぐの青梅行きに飛び乗りたいところだが、僕には「奥氷川神社」参拝という大切な「行程」が残っている。
小河内神社(通行止め)、奥多摩温泉神社(見つからず)と予定していた2つの神社に参拝できておらず「神社巡り」を主眼に計画したはずの「奥多摩プロジェクト」が、ここまで体を成していない。ここを飛ばすわけにはいかない。

14:29
南二丁目 下車
終点「奥多摩駅」より1つ手前の「南二丁目」のほうが奥氷川神社に近いことは、事前にしらべておいた。
「地元住民でもないのに、なぜ、こんなところで降りるのだ」という視線を勝手に背負い、青梅行きの電車へと急ぐ人々を苛立たせないよう、できるだけ迅速に廊下を歩きICカードをタッチ。親切な運転手さんに「ありがとうございます」と言い残して地上に降りた。

降りた場所から辺りを見渡すと、そこはしなびた温泉街に似た町並み。そして、堂々と奥氷川神社・・・の姿が見えない。
iPhoneを取り出してマップアプリで相対位置を確認すると、対象は斜め前方。
町の風景から、ひときわ高く突き抜けた三本杉が見えた。
東京都内で一番高い杉、ご神木の三本杉 樹齢800年 樹高53m


■奥氷川神社
祭神:素戔嗚尊(すさのおのみこと)と奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)
大宮氷川神社(さいたま市)、中氷川神社(所沢市)とともに武蔵三氷川のひとつ
住所:東京都西多摩郡奥多摩町氷川185

【奥氷川神社の歴史】
860年
創建
1869年(明治2年)
奥氷川神社に改称
1944年(昭和19年)
国鉄氷川駅開業 ※1971年、国鉄奥多摩駅に改称

奥多摩町の総鎮守は小河内神社。東京都神社庁のウェブサイトには掲載されていない。


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2023年7月26日 (水)

V長崎2023シーズン ホーム/アウェイ別成績 昨年と逆転したホーム/アウェイ比率 過去2度の満員プロジェクト結果

2023年7月24日
加藤聖の完全移籍が発表された
移籍先は、共にJFAアカデミー福島から来た植中朝日がいる横浜Fマリノス
健闘を祈りたい

加藤聖といえば思い出すのがデビュー戦
2021年3月27日 大宮(Nack5スタジアム)
0-2とリードされた後半最初から江川湧清に替わり出場。僕らのゴール裏から見て右サイドをドリブル突破してくる姿にワクワクした。試合は0-4だったが、まさに希望の光だった。

同日、宮城天の(対戦を終えたばかりの)山形への再期限付移籍が発表された。

V・ファーレン長崎は27節を終えて、12勝6分9敗 勝ち点42で7位
勝ち点差 1位:12 2位:6 6位:1
自動昇格圏との6差は、9節終了時以来
山形戦は苦い負けだったが、思いのほか差は開いていない

直近5節はホーム1アウェイ4の日程で1勝1分3敗
今季「ホームの方が強い」V長崎にとって、凌ぎ処だった
以下に、去年と今年のホーム/アウェイ成績を比較する。

【A】2022シーズン ホーム/アウェイ別成績


【B】2023シーズン ホーム/アウェイ別成績

 

去年はトラスタでなかなか勝てず、アウェイの勝ち点が高かった長崎だが、今季は一転してホーム勝ち点が高い。
それだけ、ホームにおいて、チーム・フロント・サポーターの一体感が高いのだと推察する。

長崎はアウェイの消化が早く、残り15試合のうち9試合がホーム。
ここまで、厳しい日程を7位で凌いできたということだ。

上記【B】の数字を残り15試合に当てはめた場合、最終勝ち点は「66.85」
ここまでのペースを当てはめた「65.52」より 1.33 の上積みとなる。
あとは1点ずつ積み上げて、1つでも上の順位で大詰めを迎えたい。


2023年7月29日(土)19:00
J2リーグ【28節】
V・ファーレン長崎 - ロアッソ熊本
トランスコスモススタジアム長崎

■V・ファーレン長崎からみた熊本との対戦成績
5勝1分7敗 得点11 失点14

<2017シーズンの熊本戦>
○ 6月11日【18節】 home V長崎 1-0 熊本
○ 10月28日【39節】away 熊本 0-2 V長崎

<2022シーズンの熊本戦>
● 3月21日【5節】away 熊本 2-0 V長崎
● 9月10日【35節】 home V長崎 1-3 熊本


<2023シーズン前半の熊本戦>

2023年3月19日(日)14:00
○ 3月19日【5節】away 熊本 0-2 V長崎
当時は熊本(5位) 長崎は未勝利(21位)
4節で負傷した今津佑太に替えてカイケがリーグ戦初スタメン

<前半>
長崎はtransition(切替)が早く、熊本のお株を奪う入り
17分【V長崎】
パスカットした増山朝陽からの優しいクロスを宮城天がナイストラップ
滑ってきたDFが通り過ぎた後に右足を振るとGK一歩も動けず。宮城長崎で初ゴール
25分
カイオがアフターで倒されたがカードなし。フアンマが大木監督とやり合っている。その後(判定に)抗議したカリーレ監督にイエロー

<後半>
フアンマが足を傷めて倒れ込み都倉賢と交替直後に「天」が入る
5分
【V長崎】 増山朝陽のロングスロー 1stプレーの都倉賢がヘッド これがクロスバーに当たり跳ね上がる GK田代が立ち上がるより早く、詰めていた宮城天が頭で押し込み今日2「天」め


去年のトラスタは、熊本のゴール裏が真っ赤に染まった。試合を終えてタクシーを待つ列に立ち、熊本のチャーターバス車列が凱旋パレードに見えた。
去年の借りを返さなければならない。

【28節】は今季3度めの満員プロジェクト開催試合

■満員プロジェクト(全4試合)
【 1節】東京V ● 0-1 11,165人
【13節】水戸 ○ 4-0 12,413人
【28節】熊本
【36節】町田

【お知らせ】
8/12(土) 水戸戦 東京駅発着バスツアー募集中
※サポーター有志のバスツアーです

 



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2023年7月25日 (火)

山形に詰めかけた 強く、優しいサポーター

東北アウェイ戦で出かけた山形戦は、あまり思い出したくない試合になってしまった。

2023年7月22日(土)19:00
J2リーグ【27節】
モンテディオ山形 - V・ファーレン長崎
NDソフトスタジアム山形

<スタメン>
GK 波多野豪
DF 増山朝陽 ヴァウド 櫛引一紀 米田隼也
MF マルコス・ギリェルメ 鍬先祐弥 中村慶太 名倉巧 澤田崇
FW フアンマ
<ベンチ>
GK 原田岳
DF 岡野洵 奥井諒
MF 加藤大 カイオ・セザール
FW ジョップセリンサリウ 松澤海人

フアンマが2試合の出場停止から復帰
中村慶太、マルコス・ギリェルメが初出場
松澤海人が初ベンチ

山形は25節より白を基調とした夏限定3rdユニフォームを着用中
長崎は3rd平和祈念ユニフォームを着用した


冬場は氷点下15度まで下がることがあり、夏場も夜はエアコンなしで眠れるというのは試合後に知ることになるのだが、炎天下の屋外は例外なく何処でも暑い。

JR天童南駅を降りて、人影まばらな順路を歩き、係員の指示に従い球場を3分の2周して、ビジター待機列に着いた時には、駅を出て35分を要していた。

夏の新戦力、特に中村慶太が登録即スタメンのせいか、いつになく和やかなムードが漂っていることを除き、いつもの関東アウェイ戦ゴール裏とさほど風景は変わらない。


<前半>
1stプレー、中村慶太からの組み立てでいつもとは違うルートで前へ運ぶ。これだ、これが見たかった
3分【山形】
長崎が自陣からつないで行くところを数人で狙い、奪ってから手数をかけず加藤のナイスシュートが決まる
難易度、精度が高いゴールが相手に出た試合は、いつも難しくなるのだが・・
22分【山形】
ショートコーナーからのクロスを加藤が、またも技ありナイスヘッド
ここから長崎に火がつき、遠い側のコートに行ったきりになる
何度からクロスを放り込むのだが、枠に当たる、クリアされる、GK守備範囲といった機会が3度 流れが悪い

<ハーフタイム>
花火が上がり、赤青白と発光するモンテディオペンライトに彩られた光のショー。まるでMr.childrenかサザンのライブ会場のよう

<後半>
4分【山形】
FKが波多野が守るゴールに吸い込まれる。場内アナウンスは非情にも「オウンゴール」を告げる 振り返ると、中村慶太のクリアが枠に入ったのが映し出されている。復帰即オウンゴールを歓迎する人は居ない。だが、これをプラスの力に変えるのがチームの結束

17分【山形】
前掛かりで攻める長崎の背後を取られたカウンター 國分のナイスゴール 4-0
せめて1点とって欲しい。ゴール裏で誰もが想っている。町田戦の4-1を想いだしている。こんな試合だからこそ、光が欲しい

33分【V長崎】
米田隼也がライン際からクロスを上げるとジョップがヘッドで押し込む
やるなジョップ!僕らの心に光が射し込む
46分【山形】
川井のシュートがDFに当たる不運のゴール 最後まで、とことん、今日は山形の日
この時、天童駅の土産売店で店員さん達がモンテディオのシャツを着ていたのを思い出した。ここは、サッカーの町なのである

去年、ここではオフサイド2発で敗れた。少なくともそんな日ではなかった。
5度にわたり相手の大歓声を聞いたが、長崎ゴール裏のチャントは、その瞬間、一度も緩まなかった

試合後、選手たちが挨拶を終えた後、米田がひとり残り、地声でサポーターに語りかけた
強く、優しいサポーター達は、これを意気に感じて、長崎コールで見送った
さぁ、ここから駆け上がっていこう

試合後、選手挨拶+米田の話し(動画)

【お知らせ】
8/12(土) 水戸戦 東京駅発着バスツアー募集中
※サポーター有志のバスツアーです



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2023年7月24日 (月)

奥多摩参考記録【27話】ダムカードと同じ年に作られたダムカレーがSNSを席巻する日

「ダムに興味がない」という人でもダムがどのような形をしていて、どのような役割を果たしているかは頭に入っていると想う。
全国には治水上の理由から数多くのダムがあり、下流に住む住民はその恩恵を受けている。

ダムの写真と詳細情報が記載されたトレカ「ダムカード」は、国土交通省と独立行政法人水資源機構の管理するダムが主に配布しており、ダム訪問の記念にもらうことができる。配布するダム情報は国交省のウェブページに掲載されている

国交省ダムカードのウェブページ

■ダムカードの歴史
2006年
ダムライター萩原雅紀の発言をもとに国交省の三橋さゆり氏が検討を始める
2007年7月
初めて配布された
2012年
「ダムカード大全集」スモール出版
2016年
「ダムカード大全集Ver.2.0」スモール出版
2017年2月
「ダム大百科」萩原雅紀監修 実業之日本社


ダムカードはダム愛好家の間でトレーディング史上が成立するほどの人気だが 「ダムカレー」
も同じくらい古い歴史がある。

ダムカレーの定義は、ごはん(ダム=堤防)が、カレー(ダム湖)を堰き止める盛り付けで、ダムの景観を再現したカレー。
2007年、東京都墨田区の「三州家」がアーチ式ダムカレーを考案して提供し始めた。

ダムカレー情報のポータルサイトと言える、日本ダムカレー協会のウェブサイトによると、2023年7月現在、全国に「196」のダムカレーがある。
*国交省が紹介しているダムカードの配布場所は「799」箇所

「ダムカレー甲子園」といったコンテストがあるわけではないが、それぞれが工夫を凝らした盛り付けで酔狂な趣向を競う。
堤防に見立てたごはんに具材を仕込み、それを抜くとカレー(ダム湖)が下流に流れる「放流」が楽しい。

ダムカードは個人で作るというものではないが、ダムカレーは、ほんの少しの遊び心があれば誰にでもできる。これから先、個人家庭でダムカレーが流行ると僕は推察している。
これから、SNSで「ダムカレー 放流」がホットワードになるかも知れない。
(考えには個人差があります)

「小河内ダムカレー」は「放流」こそないが、こだわりの強さはなかなかのもの。
具材でドラム缶橋、管理船、針葉樹林、展望塔、管理棟を再現している。
ただ、僕が覚えていたとしても「1日20食限定」なので、既にダムカレーファンに食べられた後だったかも知れない。


(C)奥多摩水と緑のふれあい館 カタクリの花


14:05
奥多摩町の特産「わさび」と「清流」「豊かなみどり」をイメージしたキャラクター「わさぴー」の写真を撮って表に出る
奥多摩湖バス停は目の前。バス停には日を遮る屋根がなく、少し離れた所に日陰を求めて腰掛ける。しばらくすると、となりに誰かが座った。遠慮がちに距離は置いているが、会話が届かないほどでもない

「どちらからですか?」
声の主を見やると、それは同年代らしき女性
山歩きというよりは、散策という装備に身を包んでいる。平日ここに居るということは、お勤め仕事ではないのだろう
「ご先祖の職業はなんですか?」と聞かれたら驚くが 「どちらまでですか」と「どちらからですか」は、旅先や行楽地では挨拶代わりの質問であり「いいお天気ですね」と同じくらい、違和感はない
ネット通販で、都道府県の次に書く「住所2」に相当する地名で回答すると、女性は自分の居住地には言及しなかった
もちろん、それでいい。住んでいる場所が近くても遠くても、ここではさほどの意味を持たない

女性の1人散策は、いい感じだ
行きの電車で隣りに座った2人組の山ガールを想い出した
2人は、今履いている登山靴の値段から、今日これからの行程までを喋り続けていた
周りの人は目を閉じて、寝たふりをしていた^^;)

誰かと話し、互いに力を合わせることがデフォルトの人がいれば、それを億劫に想う人が居る
本当は誰かと山行したいのだが、誘える・誘ってくれる友達がいないという現実もあるだろう
ただ1つ言えることは、誰もが誰かと話したい。他の誰かと同じように


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2023年7月23日 (日)

奥多摩参考記録【26話】滑落がほぼ無傷で済んだ理由

つい先ほど起きた出来事の輪郭が、時を追うごとに情緒的な側面を引き立たせ、僕に恐怖感を示唆している
滑落しているその時は「怪我を負わずに滑る」という目の前の挙動に集中しており、怖いと思うヒマはなかった
安全な観光地の風景に溶け込んだ1人の行楽客となった今、数分前に自分が置かれた立場の異様さに身が震える

もしも、切り立った崖を滑り、立木に激突していたら
鋭利な切り株や、ガラス片のような異物で怪我を負っていたら
そう考えずにいられないし、考えるとぞっとする

滑落したルートがザレ場(小石や砂を敷いたような場所)ではなく、枯れ葉が敷き詰められた林床だったことは不幸中の幸い
誰かが時間をかけて、そこを整備してくださったのであれば、その方のおかげだし、自然の所業ならば、この地を守る神様に感謝しなければならない
境内の参拝は叶わなかったけれど、奥多摩湖越しに手を合わせた小河内神社の神様に救われたんじゃないだろうか

もしも、歓迎できない障害物があって、ひどい怪我を負っていたら・・・
自省のための振り返りは、いずれ必要だが、今は怖すぎる。思考を止めるスイッチを入れて、一旦、この場では忘れることにした


入山前に「スタート」しておいたガーミンForeAthleteの計測をここで「終了」して「保存」
この時、この記録にどのような意味があるのかは理解していない
山行を記録したヤマレコ(スマホアプリ)は途中で止めてしまっていたが、その後の滑落ルートを手元のGPSウォッチが記録していることには思い至らなかった



※GPSデータによる検証は【検証編】に掲載

13:55
小河内ダム堤防道路を渡り、小河内ダム休憩所に戻ってきた
サス沢山(さすざわやま)登山は上り 1:20 下り 1:00 予備を含め 3:30 をみていたので、予定した「行程」より、3時間近く早い。
家を出た時には「日が暮れるまでには帰りたい」と想っていた。
思いのほか、早く帰れる。小学生の頃、お昼で帰れた土曜日が、こんな気分だったと想う。
「こんなに早く帰れていいのかな、これから何をしよう。とりあえず、岡八郎は見ないと」
そんなことを考えながら、2.3kmの家路を歩いた。


滑落の評価が定まらない
日が高いうちに帰れる安堵と、失敗の苦渋が交錯して渦を巻いている
休憩所には、午後からの日差しが照りつけていて、人影はまばら
さっきまでいたドライブ客たちは、もう次の目的地へ向かったのだろう

当初行程では、帰りのバスは奥多摩湖発 16:48 を予定していた
現在時刻で「乗換案内」を検索すると、次のバスは 14:16 その次は 15:43 1時間半も間が空く。念のためにバス停の時刻表も確認したが、情報は一元化されていた。西東京バスは侮れない

ここで、これから2時間を過ごすのは難しい。
早めに奥多摩湖を後にして、手を合わせる祈るだけの時間しかとっていなかった「奥氷川神社」を、ゆっくり散策することにしよう。
20分後に来る次のバスで往くことに決め、奥多摩土産を買おうと決めていた「奥多摩水と緑のふれあい館」へ急ぐ


めざす土産店が最上階にあることだけ確認するとトイレに直行。
まずは手を洗いたい
日々の暮らしに手洗いという習慣が親しんで久しいが、これほど、それを強く望んだことはない。そして、こんなに洗い甲斐のある手洗いは、いつ以来だろう?
右上に視線を上げて、過去を振り返ってみたが、該当するシーンは検索できなかった

らせん上のスロープを上り、3階のパノラマショップ「ブナの森」へ
小物から食品まで、思いのほか品揃えが豊富で、店内を一周しても当たりがつかない
お店の方に「食べ物で、奥多摩名物と言えば何ですか?」と尋ねて、ようやく1つに絞り込んだ

売店のとなりにはレストラン「カタクリの花」
店名のカタクリとは、その美しい姿から「春の妖精」と呼ばれるユリ科カタクリ属の多年草。
今日登るはずだったサス沢山の連山、御前山はその群生地として愛好家に人気が高い。
観光ガイドでその名を目にした時、袋の上から押すと歯が浮くような感触がある粉を想像したくらいで、僕はそれが草花だとは知らなかった。

この時「小河内ダムカレー」のことをすっかり忘れていた。
もしも覚えていれば、学生の頃「カレーを飲んでいる」と言われた僕ならば、このわずかな時間でも果敢に店の暖簾をくぐっただろう(暖簾はないけど)


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2023年7月22日 (土)

奥多摩参考記録【25話】亜脱臼? 肩に力が入らない

目の前にあるのは、どう考えても奥多摩湖であり、ここが、30分ほど前に迷い込んだ遊歩道(奥多摩湖いこいの路)であることは、間違いなさそうだ
ちょうど、目の前に伐採した木で設えた休憩所がある
椅子に座りバックパックを下ろして、OS-1を一口のむ
飲み口が汚れていて、泥の味がした
そんなの関係ない、全然関係ない、こうして、水を飲めていることが僥倖だ

ひと区切りついて、井之頭五郎ならば「よし店を探そう」となるところだが、命からがら山を滑り降りてきた僕は「自分の状態を確認しよう」と考え、専門用語でいう「セルフレスキュー」に着手した

ウィンドブレーカーを脱ぐと、左手前腕の広い範囲に擦り傷があった
ウィンドブレーカーが破れていないのに、地肌がこれほど擦れるとは・・・
すごい摩擦熱を受けたのだろう
(このかすり傷は3日ほどで引いた)


まずは血を止めることから始める
シーブリーズを多めに吹き付けて、ウェットティッシュで泥を取る
清涼剤として持ってきたシーブリーズが、消毒剤として役立った
ウェットティッシュも、荷造りの最後に外そうか迷った。持ってきてよかった
感染予防の効能があるゲンタシン軟膏を薄く塗り、キズパワーパッドを貼る
「ふつうサイズ」では、傷の大きさを十分に覆いきれていないが仕方ない
後日「大きめサイズ」を買った
「消毒剤やクリームと一緒に使わない」とキズパワーパッドの説明書に書いてあるのを読んだのは帰宅後だった


そういえば、さっきから、左肩に力が入らない
さっき金網を登るのは「無理だよ」と想ったのは、このせいだったらしい

もしかして、これが脱臼なのか
これまでの人生で経験のない骨折と脱臼
恐る恐る左手を上げてみる 頭の高さまで上がった
腕を軽く回してみる いつもより動きは鈍いが回った

これを脱臼と呼んだら、世界中の整形外科医や接骨院の皆さんに笑われるな
じゃ、亜脱臼?
まぁ、それは追々。とりあえず肩が胴体と繋がっていて、最低限度の機能を維持していれば今はOKだ

左手首を切った以外に外傷はなく、何かにぶつけた時のような痛みもない。服の上から目検できる範囲を確認すると、深い息をついた。

暑っ
五月の日差しが強く照りつけていて、僕はそこが日陰ではないこと、すぐ隣りの椅子は日陰に入っていることに気づく
荷物を持って、そちらへ移る

2020灰パンを脱ぐと、泥で汚れている
ウェットティッシュで表面の泥を拭き取る。それでもまだべっとりとした"泥まみれ感"は否めない。ただ「ちょっと、転んだのかな」程度に目立たなくはなった

これで、オッケーだな
ここから先、奥多摩湖の散策者達とすれ違っても「わっ、あのヒトどうしたの?」と訝しがられることはないだろう


13:39
治療と身繕いを終え、滑ってきた方向から右に向かって歩き始める
つい40分ほど前、この路に迷い込んだおかげで僕には「土地勘」があり、このまま往けば、登山口の小河内ダム堤防に戻れることに確信が持てる

13:50
「クマ目撃情報」の貼り紙がある「奥多摩湖いこいの路」のゲートに戻って来た。今日2度目だ
さっきは「時間を15分無駄にした」と思ったが、それは、貴重な15分だったことになる

先ほど会釈した青年監視員の横を通り過ぎて堤防道路へ
日を遮るモノがない堤防に立つ青年は、暑さで朦朧としているのか、僕のことなど気にも留めない
「あの人、登山口から登ったのに、違うところから降りてきたぞ」
と気づくほど、青年は奥多摩の地理を理解してはいないだろう

先ほどはお昼休憩を取っていた堤防道路の作業従事者たちが、午後の作業に戻っている
レオンポケット4のタグ(温湿度センサー)は 30.1度 27.9% を示していた
前日の予報は最高気温21度だったが、日差しのある場所は例外らしい


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2023年7月21日 (金)

奥多摩参考記録【24話】最後の一滑りで手首を切ってしまう

いくつめかの滑降を、根茎にアウトソールのスタッド(突起)を引っかけて体を止めた時、初夏の強い日差しをこもれびに換えていた木々の隙間のむこうから金網が見えてきた
子どもの頃から見慣れている境界線を仕切る壁
ひし形に編まれた針金でできているので、向こう側を見通すことができ、その先には見覚えのある道路と湖

道路は恐らく、さっき僕が迷い込んだ散策路(奥多摩湖いこいの路)その先が奥多摩湖であることは疑いようがない
つまり、僕は山ではない場所、そこが安全だと知っている場所に戻ってきたのだ
湖の手前には、安全に通れる路があることを知っていたことは大きかった

崖を滑ってきて、奥多摩湖に直接ダイブしたくない
僕は泳げないし、そもそも、ダムは深く、泳いで安全なわけがない


小河内ダム(奥多摩湖)の貯水容量は 1854 億立方メートルで、東京都に 30日分の水を給水できる。
小河内ダムが決壊した場合、多摩川流域に広範囲にわたって浸水被害が発生する。

■東京都水道局の試算
範囲:東京23区のうち11区、東京・神奈川の18市区
浸水面積:約130平方km
最大で約100万人の避難が必要

奥多摩湖は水道専用湖のため、湖面は開放されていない
だから、日本じゅうの湖の名物である「スワンボート」でデートすることはできないし、あらゆる水辺のスポーツは禁止されている


つい30分ほど前、誤ってこの路に踏み入っていたからこそ、あそこに戻れば、元の場所(小河内ダム堤防道路)に戻れると確信することができた

こういうのをなんというのか
不幸中の幸い?
ひょうたんから駒?
いや、災い転じて福と成す
たぶん、これだ


ついに、金網の際までわずかというところで、この日最も急角度で落ちた
金網の際まであと2mというところで、足を踏ん張って体を止めた時、パックのポケットからOS-1のペットボトルが吹っ飛んだ
ほんの一瞬、それをどうしようと考えたが、遭難者の手記に「水が少なくなって心許なかった」とあったのを思い出し、すぐに拾った
もう、終点は見えているが、それでも、山では大切な飲料水だ

この金網を超えれば、僕は無事戻って来たことになる

この金網が「ひし形金網」という名前なのは、NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」で知った。
ドラマの舞台である東大阪が、ひし形金網の一大生産地であること、需要拡大のためにビルの外壁やアクセサリーなどを展開していることを福原遥が紹介していた。

ひし形金網が小学校の頃、近所のグラウンドにも張り巡らされていた。
僕らは少しでも早く野球を始めたくて、金網に足を掛けて乗り越えた。


金網によじ登り、乗り越えようかと考えた
だが、金網は僕の背よりも高い
そして、その金網はヒト1人分の高さの「崖」に設えてある
乗り越えたとしても、飛び降りるには高すぎるし、そもそも、金網を登る体力が失われていた
この時、ほとんど肩に力が入らなくなっていて、脳に対して「無理だよ」と信号が届いた

どこかに、降りられる場所はないか、あたりを見渡す
金網が途絶えている左端に、地面がむき出しの崖があった
高さにして、2mから3mほどか

金網越しに飛び降りるか、崖を滑るかの二者択一
ここまでなんとか"滑ってきた"経験を元に、ここは滑る方を選択

泥がむき出しになった崖は、途中に掴める所はなく、意図的に滑るしかない
帰還までのあとラストワンマイル。そこは覚悟を決めた

体の力を抜き、それでも不測の事態に備えて、体に力を残す
頼りなく柔らかい洗濯物を小脇に抱え、重たい掃出し窓のサッシを閉める時のような、難儀な気分だ

途中につかめるものもなく、滑り降りる中、懐かしい「地面」が近づいてきた時、最後のひと滑りで左手首を切った

ここまで、出血するような怪我なく、降りてきたのに・・・
地面が見えていたので油断があったか

それでも、遊歩道(奥多摩湖いこいの路)に両足が着いた
「助かった」
助からないとは想っていなかったので、それは正確ではない
「着いた」
それ以外、なにも考えていない。僕は安全な場所に戻ってきた


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2023年7月20日 (木)

奥多摩参考記録【23話】<前半>がスキー競技「スラローム」ならば<後半>は「直滑降」

何度目かの「尻で滑る滑落」を止めた時、僕は右手に太くて長い木を掴んでいた

童話に出てくる魔女が持っている魔法の杖のように、妖艶に曲がりくねっている
トレッキングポールにはちょっと長すぎる(150cmほど)が、滑らないよう「つっかえ棒」になるかも知れない

※トレッキングポール
起伏のある道を歩く際、体の負担を和らげる杖。ストック


地獄に仏を見た
まさか、こんなところに天然のトレッキングポールがあるとは・・・
「これを持って行きなさい」
山の神様からのプレゼントかと想って、その魔法の杖を掴んでぐいっと引いた
だが、改札に引っかけて通れない一昨日買った鞄のように、魔法の杖は自由にならない
さらに力を入れて、引っかかりを外すように左右に振って...
しかし、そこが終の棲家であるかのように、杖はその場を動こうとしなかった

「これは、持って行くな」
山の神様のお告げかも知れない。返って足手まといになるよと
なにかに頼るな、自分の力で往けと
山の神様の言葉をリーディングしているのは僕なので、意見はすぐに変わる


どれくらいの距離を滑落したのだろう
無事、人里の路へ戻るまで、この戦いを続けなければならないことだけが確か
必死だ
「滑落」
滑っている時、僕はその言葉を思い浮かべなかった
この時は「できるだけ安全に滑っている状況」だと捉えていた


何度目の「滑り」かを数えていないが、その何度目かの滑りを止め、一息ついた
その時、湖から金の斧をもった女神が現れるかのように、木々の隙間からエメラルド色の水面が見えた
あれは、湖?
そうだ、奥多摩湖だ

当たり前だろう。さっきまでいたんだから。
皆さんは、そう想うかもしれない。
だが、山に登っている時、人の視線は空を向いていて、眼下の風景は目に入らない。僕のようなど素人はなおさら。
道標の向こう側に映っていた奥多摩湖に、シャッターを押している自分が湖に気づいていなかったように。

「ゴールが見えた」僕はそう考えた
「助かった」というほど大げさなものではない
「助かった」は、今日ここで死ぬかも知れないと観念して、iPhoneに家族へのメッセージを書いた後の台詞だ

ここまで、不本意なまま、予定外の路を滑り落ちてきた僕に、ここで初めて明確な目標ができた


後日談となるが、この時の滑落ルートは ガーミンForeAthlete のログとして記録されていた。
道先案内のGPSとしてではなく、運動の記録として入山時に「スタート」しておいたものだ。
ここまでを滑落<前半>とするならば、進行方向は小刻みに向きを変えていた。
それは、僕が道なき道を迷いながら選んでいる証左だが、ある意味で、このルートが消去法的な意味での"妥当な"滑落ルートなのかも知れない


そして、滑落<後半>が始まる

この道なき道を降りて、あの湖にたどり着きたい
右や左にコースを変えて
歩いたり、滑ったりしながら

明確な目的ができると、僕の心から不安が消えた
不本意に滑っているのと、自ら挑んで滑べるのは、全然違った

先ほどまでの<前半>がスキー競技でいう「スラローム」ならば<後半>は「直滑降」と呼ばれるコースだった

先ほどまでの<前半>と比べると、警戒すべき切り株や、足を引っかけそうな根茎が少なく、落葉が敷き詰められた優しい林床コース
それでも、長い距離を一気に滑るようには開けてはおらず、要所要所で何かに捕まり「次はどこまで滑るか」を検討する
ここまで来ると、安全に降りるというより、滑ることにテーマが置き換わっている

これだけ、長い距離を滑っている僕の尻は今、どうなっているのだろう?
東京2020のField Castに配布されたアンダーパンツ、通称「灰パン」が、今どういう状態にあるのか。
ずたぼろになってはいないか。この後、人前を歩いたり、電車に乗ったりすることはできるのだろうか・・・

少しだけ心にゆとりの雪が積もり始めていた


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2023年7月19日 (水)

「後半型V・ファーレン長崎」の初戦 東京から一泊二日の旅 アウェイ山形戦は過去4年○●○●

今週末、V・ファーレン長崎は山形に乗り込む。
直近4年、山形では2勝2敗。オセロの目のように交互に○●○●ときている。
勝利した試合はいずれも3得点。敗戦はいずれも無得点。

■NDソフトスタジアム山形(山形県総合運動公園)
住所:山形県天童市山王1-1
収容人数:21,292人
開場:1991年

■ビジターユニフォームを着て応援できる場所
ビジター自由席
料金:1,800円

■東京からの交通
▼JR「東京」から山形新幹線
 2時間37分 12,230円
 ↓↓
▼JR「天童」下車
 山形線 
 ↓↓
▼JR「天童南」下車
 ↓↓
徒歩15分

天童半日観光
米沢1泊2日の旅

■V・ファーレン長崎からみた山形との対戦成績
7勝4分6敗 得点23 失点18


<2019シーズンの山形戦>
●6月22日【19節】home V長崎 0-2 山形
○11月10日【40節】away 山形 1-3 V長崎

<2020シーズンの山形戦>
● 8月16日【12節】away 山形 1-0 V長崎
○ 12月5日【39節】home V長崎 1-0 山形

<2021シーズンの山形戦>
○ 4月21日【9節】away 山形 1-3 V長崎
○ 9月14日【25節】home V長崎 5-1 山形

<2022シーズンの山形戦>
●【13節】5月1日away 山形 2-0 V長崎
△【25節】7月6日home V長崎 1-1 山形


<2023シーズン前半の山形戦>
○【6節】3月25日home V長崎 3-2 山形

<スタメン>
GK 波多野豪
DF 米田隼也 カイケ 櫛引一紀 増山朝陽
MF 鍬先祐弥 カイオ 宮城天 澤田崇 安部大晴
FW フアンマ
<ベンチ>
GK 富澤雅也
DF 高橋峻希 白井陽貴
MF 大竹洋平 笠柳翼 五月田星矢
FW 都倉賢

<前半>
35分【山形】
エリア内の守備でカイオがよく体を入れたと想ったら、ボール処理を櫛引とお見合い。その隙を逃さずチアゴが左上隅にナイスゴール

<後半>
19分【V長崎】
交替で笠柳翼、大竹洋平が入った直後
笠柳翼がフアンマとのワンツーで右サイドをドリブル突破してクロス 澤田崇のヒール、フアンマのシュートはDFに当たって角度が変わりゴール 長崎同点!フアンマ復帰初ゴール

28分【山形】
自陣から手数をかけずにアタッキングサードへ。チアゴが左サイドからアーリークロス 一瞬ボールをみていた白井の対応が遅れると、イサカゼインが空中戦を制してナイスヘッド 山形勝ち越し

36分【V長崎】
敵陣でスローインを奪うとフアンマがナイスキープ>笠柳>大竹>増山とワンタッチ>ポケットのスペースに走り込んだ笠柳翼へ フリーでクロスを挙げるとフアンマ・ヘッドでずどんと突き刺す 長崎、再び同点

47分【V長崎】
右サイドから笠柳翼が中へ送る 大竹がさばく 五月田星矢が少し浮かせて放り込む 米田が触ったボール そこに居たのはフアンマ すかさず足を振るとGKの股抜きでゴール
フアンマ復帰初ゴールからのハットトリック


2023年7月22日(土)19:00
J2リーグ【27節】
モンテディオ山形 - V・ファーレン長崎
NDソフトスタジアム山形

前回ハットトリックのフアンマ・デルガドが、2試合出場停止明けで出場できる。
7月21日より「夏のウィンドー」が開き、中村慶太が登録される。早速、山形戦で「50番」が見られるかも知れない。


■中村慶太の略歴

1993年6月30日
千葉県生まれ

2015年
流通経済大学4年次、JFA・Jリーグ特別指定選手でV・ファーレン長崎に参加

2016年
V・ファーレン長崎入団1年め

2018年
ゼイワンで戦う シーズンの結果、V・ファーレン長崎はJ2降格 清水エスパルス(当時J1)に移籍

2019年
清水エスパルス1年め

2022年
柏レイソル1年め

2023年
6月末現在、J1リーグ戦 3試合 スタメンなし 出場時間57分 得点0
6月30日、V・ファーレン長崎への完全移籍が発表された

V・ファーレン長崎は26節を終えて、12勝6分8敗勝ち点42 前節と変わらず7位
6位清水との勝ち点差は0
2位に上がった磐田とは5点差に広がった

前回、J1昇格した2017年は24節から29節が停滞期だったが、30節からシーズン終了までを無敗で乗り切っている。

■2017年のV・ファーレン長崎
26節終了時は、勝ち点44で3位(今年は42で7位)
24節から29節は2勝4敗と停滞
29節で東京Vに敗れ、勝ち点47で5位

30節から5連勝。その後も4勝3分
41節、12戦無敗(9勝3分)勝ち点77でJ1昇格を決めた
2位に上がったのは39節だった

山形は25節磐田戦よりホームでは白を基調とした夏限定3rdユニフォームを着用。 25節はビジターの磐田が、サックスブルーの1stユニフォームを着用した。 V・ファーレン長崎も1st、または、3rd平和祈念ユニフォームを着用すると想われる



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2023年7月18日 (火)

山形戦を応援に行く日の天童半日観光

長い年月をかけて積み上げてきた「47全都道府県制覇!」の旅も、残すところ2県。山形と鳥取
今回は郷里のJ.LEAGUEクラブ、V・ファーレン長崎の応援に行くという、とても好都合な用事で山形県を初めて訪れることにした。

今回も「旅は3度楽しい」理論に沿って、計画からお話していきたい。
1.しらべて楽しい(計画)
2.往って楽しい(旅行)
3.書いて楽しい(回想)


■「天童半日観光」計画
るるぶ・まっぷるでは、天童についての情報は「山形」版に掲載されている

「行程」
8:48
東京 やまびこ53号
10:20
福島 下車
10:48
福島 つばさ131号

*福島で乗り継いでいるのは、山形への直通便がないからではなく、やまびこ(E5/H5系)に乗るため。目的地までの道中はできるだけ多くの「系」に乗りたい。

100系 300系 500系 700系 レールスター N700系に一日ですべて乗る品川-博多の旅

「系」とは、同じ編成を組むことができる車両の総称。
運転台のある車両、動力を持つ車両、動力を持たない車両などが集まって、一つの編成を構成する。
新幹線で「系」ということばが使われるようになったのは、1985年の100系登場による。当時、2つの車種を区別するために、従前の初代車両を0系、新型車両を100系と呼んだ。

12:01
天童 着
天童駅そばの宿泊ホテルへ寄り、手荷物を預ける

行き先候補
【A】お昼ごはんは、水車生そばで鳥中華
【B】将棋むら天童タワー見学
【C】お茶とスイーツ soraniwa CAFE
【D】天童のいくつかの神社を参拝しながら、徒歩でNDソフトスタジアム山形へ

17:00
NDソフトスタジアム山形(山形県総合運動公園陸上競技場)
19:00
モンテディオ山形 - V・ファーレン長崎戦
21:00
試合終了
宿泊ホテルへ帰還


【A】~【D】の詳細

【A】お昼ごはん
手打ち水車生そば
鳥中華が有名なそば処。中華そば(ラーメン)なので、そばアレルギーの僕も食べられる。ここで、即席袋麺の鳥中華をお土産に買う
住所:天童市鎌田本町1-3-26

【B】観光スポット
将棋むら天童タワー
将棋駒生産日本一の天童市に因む将棋がテーマの観光施設
住所:天童市久野本1273-2

【C】お茶とスイーツ
soraniwa CAFE
2023年4月にオープンした「天使のプリン」が人気のカフェ。SNSで教えてもらった
ホームページを見ると、経営者らしき女性3人の写真が載っている
「日曜の夜ぐらいは...」みたいで興味津々
住所:天童市鍬ノ町2-1-43

【D】天童の寺社
建勲神社、天童神社、愛宕神社など
ガイドブックには、縁結びの御利益が有名な「鈴立山 若松寺(れいりゅうざんじゃくしょうじ)」が紹介されていたが、天童駅からタクシーで15分と遠いため行程に入れなかった


天童⇔スタジアムの往復

【往路】
・電車
NDソフトスタジアム山形の最寄駅は「天童南」
天童→天童南の所要時間は3分。天童南からスタジアムまでは徒歩15分。

・すべて徒歩
天童からスタジアムまでは、およそ3km、徒歩40分程度
日が高いうちは、道すがらで神社巡りをしながら、天童からスタジアムまで歩くのもいい

【復路】
スタジアム→天童南まで徒歩15分
新庄行電車は
天童南 21:52 →天童 21:55
(ダイヤは1時間に1本)

天童駅前のホテルまで直接歩いた場合40分として、到着時間はほぼ同じ
通り道は暗いだろうから、天童南へ続く人の流れに着いて電車経由が無難だろう

実際の旅は、後日「旅行」の「回想」にて

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2023年7月17日 (月)

飲水タイム始まる。自信を深めたワクワクの前半、ヒヤヒヤの後半

2023年7月16日(日)18:00
J2リーグ【26節】
ファジアーノ岡山 - V・ファーレン長崎
シティライトスタジアム

7月15日、J.LEAGUEは夏季試合(7月14日~8月27日)では原則として飲水タイムを設けると発表した。この試合から適用される。

■2022年の飲水タイム
7月10日【26節】いわてグルージャ盛岡戦から行われた
その後は、両チームの話し合いにより行われた
V・ファーレン長崎は、飲水タイムが始まってからの4試合【29節】まで2勝2分と好調
8月6日【30節】アウェイ東京Vでは行われなかった(敗戦)
【41節】ホーム山口戦では行われ、炎天下のデーゲームだった【42節】アウェイ大宮戦は行われなかった

<スタメン>
GK 波多野豪
DF 増山朝陽 ヴァウド 櫛引一紀 米田隼也
MF 笠柳翼 鍬先祐弥 カイオ・セザール 澤田崇
FW ジョップセリンサリウ 名倉巧
<ベンチ>
GK 原田岳
DF 岡野洵 奥井諒
MF 加藤大 秋野央樹
FW 都倉賢 クリスティアーノ

前節に続き、フアンマ(累積警告)が出場停止
ジョップセリンサリウが初スタメン 名倉巧、笠柳翼、ヴァウドがスタメン復帰

手元の記録では、今村義朗主審とは2021年6月【18節】ホーム松本戦以来(1-0で勝利)
的確にファウルを取って、試合をきれいなものにしていた。

岡山の1stが「赤」に対して、V長崎は3rd「平和祈念ユニフォーム」着用
遠征したヴィヴィくんが平和祈念GKユニ(黄色)で入場列につづく

<前半>
8分【岡山】
佐野のシュートを波多野豪がビッグセーブ
21分【V長崎】
増山朝陽が"左サイド" を駆け上がりクロス ジョップのヘッドは枠の上に外れる
23分 飲水タイム
32分【V長崎】
澤田崇が左を高速に駆け上がりクロス ジョップのヘッドは芯を捉えず

笠柳翼のパスを奪われて、岡山に好機
36分【岡山】
バイスがドリブルで中央を持ち上がると、左サイドから佐野が股抜きクロス 坂本触るだけで先制ゴール

39分【V長崎】
名倉巧が倒されたがプレーオン ジョップのシュートがクロスになり、左から詰めた澤田崇がナイスゴール 長崎同点!

43分【V長崎】
左サイドを澤田崇が勝負 バイスに競り勝ちマイナスクロス ジョップが狙い定めて面を合わせ右隅へ プロ初ゴール 長崎逆転!

前半はアイデアに富んだワンタッチがテンポよくつながり、自信を持ってプレーすれば、ここまでできるという現在地をみせてくれた

<後半>
岡山は右サイド笠柳翼が持つと、厳しく当たりスティールを狙っている
4分 アフターで増山朝陽にイエロー
10分【岡山】
櫻川のシュートを波多野豪が左足1本でビッグセーブ(この試合2点止めてくれた)
13分 笠柳翼→クリスティアーノ
15分【岡山】
なかなか大きくクリアできない中、田中に押し込まれて 2-2 同点

23分 鍬先祐弥にイエロー(累積7枚め)
「2試合出場停止」まであと「1」それがどのタイミングになるか?
今シーズンのミッドウィークゲームはもうない(3連戦がない)
10月第2週は国際Aマッチデーでバイウィークとなり2週間試合が空くので「中4週」その週以外ならば、いずれも「中3週」のお休みということになる。

24分 飲水タイム
31分 名倉巧→加藤大 カイオ→秋野央樹
34分 ジョップ→都倉賢 ヴァウド→岡野洵
44分 ポケットの守備でパンツを掴んだ米田隼也にイエロー

後半はセットプレー以外では好機を作れず、前半OK、後半NGの試合。
ただ、長崎の選手は暑さのなか、最後まで上下動を欠かさなかったから負けなかった。

前半にできたことに自信を深め、そこにフアンマや新戦力が加わると想えば、次節からが楽しみだ


次節山形は、今季3つめの東北アウェイ戦
暑さの中、熱い応援を送り、勝利を掴みたい

【 7節】仙台○1-0
【12節】いわき○1-0
【27節】山形
【35節】秋田

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2023年7月16日 (日)

奥多摩参考記録【22話】大半の地球人は経験しない「尻で滑る滑落」

僕はサス沢山の登山から勇気ある撤退を決めた直後、路を見失い、下り坂を滑り落ちた

切り株を掴んで体の統制を確保しながら、僕は考える
復帰する路が見つからないということは、どういうことだろう
GPSと連動したアプリが生きていれば、航跡と現在地を比較できたのだが、僕はそれを放棄してしまった

最善の策が登山ルートに戻ることであることは、疑う余地はない
混乱の林床※からたった一本、登山者が安全に下山できる路を見つけ出したい
でもカンタンには見つかりそうにない

※林床(りんしょう)
森林の樹下の環境。森林の種類や林相の違いで草や低木、小動物・菌類などが独特の生態系を構成する。(広辞苑第七版)

途方にくれた僕は、もどり道を探すのをやめて眼下を見下ろした
そして、ある誘惑に駆られる

このまま、滑って降りたら楽なんじゃないか?

人は誰でも楽をしたい、他の誰かと同じように
とても苦しい状況に追い込まれて、その状況を脱するために、時として突拍子もないことを考える

かつて、初めて東京マラソンを走った日のことだ。
浅草寺を目指して走っていた僕は苦しさのあまり「寝ながら走ったら楽なんじゃないか?」と考えた。よし、寝てしまおう。就寝時間が来て掛け布団をめくるように僕は寝る態勢に入ったが、すんでのところで正気を取り戻した。


だが、この日、奥多摩では実行に踏み切ってしまう
「滑って降りたら楽」と考えた瞬間に、踏ん張っていた右足の力を抜いてしまった
わりかし、長い距離を滑り落ちた
なぜなら、捕まる木の枝や切り株がなかったから

ようやく、左側に現れた切り株に捕まり、なんとか体を止める

なんてことするの、危ないよ
もし、長い距離を滑った加速がついたところに大木が待ち構えていたら
体を切り裂くような異物がこの、林床に紛れ込んでいたら

軽率な考えを悔い、戒めて、自分から滑りに行くことを選択肢から除外して、慎重に滑らないルートを探る
体重を支えることができそうな根茎(こんけい)をみつけて、そこに片足をかける
だが、都合良く僕の言うことを聞いてはくれず、地面から剥がれ落ちる

再び、滑り落ちる
僕は滑り台をすべる要領で、姿勢を低くしている
このメソッドに名前を付けるならば「尻で滑る滑落」といったら、いいだろうか

ハイサイドが怖かった
バイクのレースに関わるすべての人々ならば、この感覚がわかると想う

■ハイサイド
バイクで後輪タイヤのグリップが失われ転倒しそうになった時、アクセル・ブレーキ操作が災いしてタイヤがグリップを取り戻し、車体が一気に起き上がって逆サイドに転倒。ライダーがひどく放り出されること

低い姿勢を保っている分には「滑っている」だけだが、急に靴が路面をグリップして、体が放り出されると「回転」が加わる。
回転しながらの滑落ならば、最悪の事態もあっただろう。
幸い「尻で滑る滑落」では、メガネや帽子、持ち物が飛ぶこともなく、すべての装備と機能を保持している。
着るエアコン「レオンポケット4」も、平常通り、僕の体を冷やし続けている


「尻で滑る滑落」は、なかなか難しかった。なにせ、初めての経験だ。
大半の地球人が崖を滑落する経験をせずに一生を終えるだろう。昨日までの僕も例外ではなかった。
従って、訓練しようと思ってできるものでもない。

どの筋肉にどれくらいの力を掛けるかはわからない
考えてできるものでもない

体の力を抜き、それでも不測の事態に備えて、体に力を残す
頼りなく柔らかい洗濯物を小脇に抱え、重たい掃出し窓のサッシを閉める時のような要領。
あまり、好例が浮かばないのだが、少しはイメージしてもらえるだろうか。


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2023年7月15日 (土)

奥多摩参考記録【21話】急な下り坂を滑り落ちる。僕は道に迷っていた

ヤマレコで「登山中止」操作をしたのだが「今来た道を引き返す」やり方がわからない

■スタート地点:現在地
■目的地:小河内ダム展望塔

カーナビやスマホの地図アプリならば、当たり前のようにできることが、ここでは意味を成さない。その理由は、ここが山の中だからだ

山の中には国道も県道も公道も私道もない
東京都あるいは、山の先人たちが設えてくれた道標や目印で導かれる、心細い山道があるだけ

ヤマレコでも現在地→目的地へのルート設定はできる。
ただ、それは現在地→目的地を直線で結んだルートが設定されるだけ。
直線上から一定距離(恐らく100m)離脱すると「ルートを外れました」と警告される。
だが、この道なき山中において、直線を忠実にトレースすることが妥当だとは思えない

試しにその直線を設定してみると、現在地と小河内ダム展望塔を結ぶ直線は、今来たルートよりも左側にずれていた。
そのことも僕を混乱させた。
既に僕は迷っているのか

ずれていた理由は正規のルートが直角に右に折れていたため。
「登山中止」した地点は正常なコース上だったと想われる。


今できることは、今来た道を戻ること
GPSという強い味方を放棄した僕は、自分の目を頼りに一歩を踏み出すことにした

この時「登山中止」をタップせず、今来たルートをなぞり戻っていたら・・
そんなことを考えても、後の祭りだ


むき出しの地面や積み重なった枯れ葉に滑らないよう、姿勢を低くして慎重に歩を進めていく
その間、1分ほど。僕に違和感が襲った

道が見えない・・・
順路として設えられている木の枝や石組みが見当たらない
右を見た、左を見た
どちらも、木漏れ日が差していて、ここで写真を撮ればSNSで多くのイイねがつくかも知れないような穏やかな緑

再び進むべき眼下の獣道に視線を落とした時、右足に鈍い感覚があったかと想うと体の統制を失い、僕はその坂を滑り始めた

おいおい、なんだよ

心も体も動転するなか、僕は落下を止める方法を探す
4~5m滑った所にあった蔓に靴のかかとを引っかけて体を止めた

滑った場所は、落葉がふかふかに敷き詰められていた
痛みは感じていない。感じていないだけかも知れないが。
恐らく、手足、体を支える支点となった尻を切るような傷は負っていないようだ

すべるかね、でも滑るとかおかしくね

今登ってきた路ならば、階段状に設えた足がフックする石や枝があるはず
今、滑った所には、そういう「ひっかかり」はなかったぞ

左右を確認しようとした時、再び足が感覚を失った
今度はさっきよりも早めに体を止めた
どうやれば、体を止められるかという経験値があったから
それでも 3mくらいは落ちた

この奥多摩山行に向けて選んだのは、トレイルランニングシューズ
アウトソールのトレッドパターンは、アプローチシューズのそれと比べて遜色ないと想っていたが、いずれにせよ、この滑りやすい場所で、グリップはしてくれなかった
もちろん、そんなことは考えてはいない
今、考えなくてもいいことは、後で考えるか、そもそも考えなくてもいいことだから

これ以上 滑るとやばい

今度は左手にあった切り株に手を掛けた
これで体の統制は確保した

今、滑っている下り坂が正しい路とは思えない
右を見て、左を見て
順路として設えられている木の枝や石組みを探すが、そこには相変わらず、木漏れ日が差す穏やかな緑の風景が広がっている

道に迷った

僕はその事実を承知した


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2023年7月14日 (金)

奥多摩参考記録【20話】ヤマレコに「登山を中止して、今来た道を戻る機能」を探す

13:11
ここで引き返そう。滑落したら危ない。道も狭いし下りはすごく険しいだろう

まだ見たことがない「登山の下り」の景色を想像し、
登山開始から14分で「勇気ある撤退」を決めて、それを言葉にした
iPhoneのメモを閉じると、続いて「ヤマレコ」を開く

ヤマレコは、ネットワーク(4Gなど)がない所でも現在地を見失わないよう、事前に周辺地図をダウンロードできる。
目的地のサス沢山は、御前山の道半ばに頂があるので「御前山」の地図をダウンロード。コースは「小河内ダム展望塔」と命名された。

入山時「小河内ダム展望塔」を選択して「登山開始」をタップ
「登山を開始しました。現在の時刻は12時57分です」
という、たどたどしい女性の声を聞いた。
こうした「コンピューター合成音」はこれから、徐々にAIに置き換わり、あたかも人が話しているように語りかけてくるのだろう。

確認はしていなかったけれど、ヤマレコはここまで、僕の軌跡を記録しているはずだ


ヤマレコには、コースを外れると「警告 ルートを外れました。ヤマレコのアプリを開いて地図を確認して道を間違えた場合は引き返してください」というプッシュ通知機能がある。
修正して、正しいルート上に戻ると「警告解除 予定ルートに復帰しました」と発報する。

ここまで、まだ「警告」通知が一度も鳴っていないということは、どうやら僕のルートは正しいらしい。

こうしたヤマレコの基本的な機能は「山と溪谷」で知り、実際に最寄り駅までの散歩で試しておいた。ただ「途中で止める」ことを想定した訓練はしていない。


僕は画面の中に「引き返す」ボタンを探す

ここまで、探り探り、やっとの想いで登ってきた
恐らく、上りよりも下りのほうが、目印を見つけることが難しいだろう
下りの道を見失わないという自信はない

もしも、ルートを外れた時はヤマレコが頼りだ
ただ、現在「登山中」の設定ルートは「入山口→御前山」
途中で引き返すと、アプリは「ルートを外れた」として、警告してくるだろう

僕はいま「現在地→入山口」に戻るルートをガイドして欲しい
電車の乗換案内のような[復路を検索する]ボタンはないだろうか?

だが、そんな都合の良いボタンはどこにも見つからない
(後でしらべたところ、そういう機能はついていなかった)

木々がお日様を遮っていて、直接僕を照らすことはない
恐らく、外気温は20度~25度ほどに保たれていて、山登りとしては悪くない環境にいる

だが、頭が混乱し始めていたのだろう
僕はこんなことを考えた

このまま「登山」を継続した状態で"下山"すると、ヤマレコから見れば、僕はどんどんコースから逸脱していく。
もしも、それが遭難と判断された場合、ヤマレコのサーバーから自動的に救難要請が出されるのではないか?

ヤマレコにそんな機能があるのかを確認していない。あったとしても、それは有料会員限定だろう。
遭難者のApple Watchが、自動的に救難信号を出すTVCMを見過ぎたのかも知れない。


いずれにせよ、確証がない
論理的な思考は難しく、暫定的な判断が求められている
そこで、僕は自身の信条に立ち返る

妄想が膨らみそうになった時は「思考停止」する
そして「目の前の一分に集中」する

僕は次の瞬間「停止」ボタンを押していた
「ログ停止 GPSのログを停止します。よろしいですか?」
OKをタップ
つづいて「登山終了」をタップ
「登山終了 この登山を終了します。よろしいですか?」
OKをタップ
後にヤマレコのタイムスタンプを見ると、僕はメモを書いてから、5分ほど迷っていたらしい


「今来た道を戻る機能」がないならば、これから道を作るしかない
だが、僕の頭は「混乱」から「動転」に一歩、フェーズを進めていた

今いる場所がゼンリンの住宅地図で表せるような、建物と道路で満ちあふれた場所ならば、ヤマレコに頼るまでもなく、標準のmapアプリで事足りる。

だが、ここは蜂や蟻や植物たちの住処であり、目印になるコンビニも交差点もない
iPhoneのGPSは、依然として正常に僕の現在地を捕捉しているし、目的地である小河内ダムも地図上に見えている。

だが、その途中の「下山ルート」を表示する方法がわからない
少しずつ、心に焦燥の雪が積もり始めていた


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2023年7月13日 (木)

奥多摩参考記録【19話】初登山の入山から14分で決めた「勇気ある撤退」

13:07
蜂をやり過ごした先は、山道が少しだけ開け、土道になっている路の左側に丸太ん棒がいくつかごろんと横たわっていた。
休憩場所として、先人あるいは東京都の方が設えたのだろう。
少し早いけれど(まだ登り始めて10分だった)先人のお心遣いに応えて、ここで最初の休憩を摂ることにする

今ここで椅子取りゲームのレクレーションが行われたら、誰もがここに座りたいだろうという特等席に陣取る。
なぜなら、僕はここでたった1人だったから


何分に一度の間隔で休憩を摂るといったことは特に計画していないが、30分に1度くらいは休まないとカラダに悪いとは想っていた。
OS-1を飲みながら、ぐったりと地面に視線を落とすと、数匹の蟻が寄ってきた

クマのことはもう忘れていたが、ここは本来、蜂や蟻、他にもいろいろな動物と植物の生きる場所なのだ。
長居は不要だ
そう想って立ち上がった時、1本のペットボトルが丸太の隙間にねじ込まれているのが見えた。それは「たまたまパックから落ちました」という体ではなく、誰かがここに横着な意志を持って捨て置いたように見えた
ここで僕は、このゴミを拾っていくのが「山男の道」だろうと考えた
だが、思い直した。今の僕が置かれた状況は楽観的なものではない。
自らの安全を守り、無事にこの行程を終えることに暗雲が漂い始めたと感じている。
「山男」の気概は、この次のココロにすることにした。


丸太の休憩所を出ると、山道は登山者の心を折る作戦に出た
先ほどまでの登りもきつかったが、さらに急峻さを増した
そして、何より山道と獣道の境界が曖昧に溶け合っている

さっきまでの道標はどうなった?
ここから、登山者の領域ですから、素人はここでお帰りください
垂直とは言わないが、体感的には50度くらいに見える急峻な山道が僕に語りかける

「勇気ある撤退」
という言葉が頭をよぎり始める
僕のようなど素人!登山者が使うのはおこがましい言葉だ
ベテラン登山者が聞けば、笑うかも知れない

これくらいのことで撤退するのか
ここまで3000m登ってきたわけじゃないから、止めたっていいじゃないか
2つの屹立とした感情の狭間に、僕は揺れた

このまま、この境界線が曖昧な道を上り続けることへの不安はない
なぜなら、僕にはiPhoneとその中には「ヤマレコ」という強い味方がいる
スタート地点で「登山を開始」にタップしておいたので、今も僕の現在地はしっかり捕捉されているはずだし、ルートを外れた時にはプッシュ通知が鳴る機能もある

ただ、体力が不安だ
マラソンに向けて400kmくらい走り込んでいる時ならば、これほど心拍数が上がらないと想うが、コロナ禍以降1mも走っていない脚では、この10分ほどの上り坂で息が上がっている(ガーミンForeAthleteの計測では、BPM141を記録していた)

なんとか、サス沢山の展望台にはたどり着きたい
時々、足を踏み外したりしながら
近くの木に捕まったりしながら

ふと、後ろを振り返った
いったい、僕はどんな斜面を登っているんだ?
そんな想いで見下ろした道が見えなかった

僕は衝撃を受けた
僕は今、サス沢山を目指していて、そこからは同じルートをたどって降りてくる
「同じルートならば道に迷うリスクが低いだろう」という理由で

このまま、首尾良く登れたとしても、これ降りれるのか?
上りがこれだけ道が見えていないということは、下りも同じ。
登るのもきついが、滑らないよう下半身を踏ん張りながら、降りるのもきつい

登っても降りられない
僕はそこで「勇気ある撤退」を決めて、iPhoneを取り出した

13:11
ここで引き返そう。滑落したら危ない。道も狭いし下りはすごく険しいだろう

僕はiPhoneにこうメモを残している。
冷静だ。ヘタをするとこれが人生最後の言葉になるところだった。


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2023年7月12日 (水)

フアンマ不在5試合の成績 【26節】岡山戦が耐えどころ

V・ファーレン長崎は24節を終えて、12勝5分8敗 勝ち点41で7位
9節終了から16試合守ってきた「プレーオフ圏内」から外れた
勝ち点差 1位:13 2位:3 6位:0
町田が2位に10点差をつけて独走
2位から7位まで勝ち点差3の中に6チーム。「あと1枠」を巡ってまさに大混戦。

2023年7月16日(日)18:00
ファジアーノ岡山 - V・ファーレン長崎
シティライトスタジアム

2023年6月30日、中村慶太の復帰が発表されたのと同じ日、ヴィヴィくんの岡山遠征が発表された。

■V・ファーレン長崎からみた岡山との対戦成績
4勝8分7敗 得点21 失点23
2017年の初勝利以降は4勝2分5敗
2016年までは 0勝6分2敗だった

■最近の対戦

<2017シーズンの岡山戦>
○ 5月 3日【11節】home V長崎 3-0 岡山 ※対戦初勝利
● 7月30日【25節】away 岡山 2-0 V長崎

<2018シーズン>
V長崎がJ1にいて対戦なし

<2019シーズンの岡山戦>
● 6月 8日【17節】home V長崎 2-3 岡山
●10月20日【37節】away 岡山 2-1 V長崎

<2020シーズンの岡山戦>
○ 7月19日【6節】away 岡山 1-2 V長崎
○11月11日【33節】home V長崎 5-0 岡山

<2021シーズンの岡山戦>
○ 5月23日【15節】away 岡山 0-1 V長崎
<前半>
37分【V長崎】
澤田崇がDFに躓きながらも倒れずにトラップしてゴールへ迫る。都倉が左足に持ち替えてシュート。跳ね返りに詰めた澤田崇が押しこみ長崎先制!岡山のベンチは「オフサイド」を主張するが、DF徳元が残っていた
後半36分にはFKから岡山の井上が決定的シュートを放つが富澤がビッグセーブ。1点を守り切った

●11月28日【41節】home V長崎 0-1 岡山

<2022シーズンの岡山戦>
△5月29日【19節】home V長崎 0-0 岡山
●9月17日【37節】away 岡山 3-0 V長崎


<2023シーズン前半の岡山戦>
△5月17日【16節】home V長崎 0-0 岡山

<前半>
コイントスで岡山がチェンジサイド 群馬戦でやられた試合を敗れており嫌な予感が走る
7分【V長崎】
岡野洵のクロスから宮城天のシュートはGK正面
9分【V長崎】
エリアすぐ左のFKから、カイオがおしゃれなヒールシュートは枠の左
27分【岡山】
ルカオの強烈なシュートを波多野豪がキャッチ
43分【V長崎】
増山朝陽のクロスを宮城天が地面に叩きつけるヘッドは、跳ねすぎて枠の上へ

<後半>
14分【V長崎】
カウンター 宮城天のシュートは枠の右 左のスペースに走り込んでいた米田が天を仰ぐ
チャンスは作ったものの、決めきれずのドロー

現在、対岡山戦は4戦勝ちなし
最後に勝ったのは2021年のaway戦 岡山 0-1 V長崎
現在の岡山は勝ち点34で10位


【26節】岡山戦はカイオが出場できる

カイオは累積警告4回で【18節】磐田戦が出場停止
その後、警告はなかったが、【24節】東京V戦で2回警告を受けて【25節】が出場停止

フアンマは、前節に続いて出場停止
累積警告 4回=1試合出場停止
累積警告 8回=2試合出場停止 ←フアンマ
累積警告12回=2試合出場停止

フアンマは、今シーズン「3試合に1回(24試合で8回)」のペースで警告を受けており、これを単純にあてはめると、39節甲府戦・40節徳島戦が出場停止になってしまう。
復帰後の残り試合は16試合、警告3回で止めるに越したことはない。

■今季 フアンマ不在5試合の成績
*右端は得点した選手

1 ○ 甲府 home 【9節】出場停止 加藤大
2 ● 金沢 away 【15節】休養or欠場
3 △ 大分 away 【17節】休養or欠場 カイオ
4 ○ 磐田 home 【18節】休養or欠場 米田隼也×2
5 ● 山口 home 【25節】出場停止

平均勝ち点1.4 (全試合1.64)
1~4 FWはエジガル・ジュニオが出場


27節山形戦からはフアンマ、そして「夏のウィンドー 2023年7月21日(金)~8月18日(金) 」で獲得した選手が出場できる。
26節、ここが凌ぎどころだ



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2023年7月11日 (火)

「眼精疲労の2024年問題」は、解消に向かうのか?ViXion01体験談(蔦屋家電+)

あなたの目がなにかを見ようとする時、距離に応じて、あなたの「毛様体筋」がレンズ(水晶体)のピントを調節している。

スマホを見たり、まな板の上の鯉を見たり、テレビを見たり、パソコンを見たり、窓から外を見たり・・・
あなたが「見る場所」は、それぞれ異なる距離上にあるため、物流業界でドライバーの加重残業が問題視されているように、毛様体筋はいつも過重労働を強いられている。あなた自身によって・・・

その労働は、デリバリーの方がマックに行ってテリヤキバーガーを運んでくるように、誰かに代わってもらうことができない。
ヒマ人のサトウさんが「じゃ、僕が代わりに見ておきます」というわけにはいかない。
自分が見るものは、自分でなんとかしなければならないことは、地球が始まって以来、そこは疑う余地がなかった。

だが、疑ってみた人がいたのである
そして、代わりにピントを合わせてくれるモノを作った・・・
ここまでの長い前置きで、この新製品への驚きが、少しでも伝わっていればいいのだが。


ViXionが発売するオートフォーカスアイウエア「ViXion01」の受付が、2023年6月29日に始まっている。


■概要
メーカー:ViXion(HOYAから独立)
品名:ViXion01(当初は、開発コードのMWFという名称で紹介されていた)
特別価格:70,800(税込み・送料込み)

■時系列の記録
2022年4月22日
WBS トレたまで紹介される
2022年12月20日
WBS トレたま大賞に選ばれる
この時点では「2023年春、10万円以下で発売」と謳っていた

2023年6月2日
クラウドファンディングサイトKibidangoで情報公開
https://kibidango.com/2371

2023年6月29日
クラウドファウンディング「Kibidango」で受付開始
開始から18分で、目標の500万円を超え、プロジェクト成立。ViXion01が世に出ることが決まった。
同日、二子玉川にある蔦屋家電 1F 「蔦屋家電+」で体験展示が始まった

8月24日
サポーター受付終了
この日までに申し込むと、70800円の出費で年内に届く見通し。
当初「予定価格10万円以下」と公表していたので、通常発売価格は78,000円~98,000円程度と推察する。


僕は少し乗り遅れたサポーターだった。
サポートは「イノベーター割引価格 67,800円」で申し込んだものの、ネット上には既に体験した方の感想が上がっている。
年内に届くとしても、まだ5ヶ月待たなければならない。

自分の言葉で、その驚きを、早く形にしたい。
焦燥感すら覚えていた僕は 「味の素スタジアム」に足を運ぶ途上で迂回し、二子玉川に降り立った。

平日のお昼過ぎということもあり「蔦屋家電+」のViXion01体験コーナーは空いていた。
(デモ機は1台)
店員さんがデモ機を持ってきて、僕に手渡す。

ViXion01は、使い始めに「キャリブレーション」というピントを合わせる初期設定があり、ある程度の時間を要するだろうと、軽く身構える。
メガネ屋さんで新しいメガネを作る時の所要時間を思い浮かべていたからだ。

はじめに、両目の位置を合わせる
生まれてこの方「motoさんは目と目が離れていますね」と言われたことはないが、左右それぞれのレンズをスライドさせて、両端いっぱいにセット。

つづいて、右テンプル(つる)のダイヤルを回してピントを調節
この操作で左右レンズの焦点が変わるのだが、僕は左目を閉じて、右だけを合わせた
双眼鏡のピントを合わせる時のように、とてもカンタンにピントが合った

「左は視力違いますか?」
店員さんが問いかける
左右の度数が同じならば、これで「キャリブレーション」完了

僕は左右の見え方が違う
つづいて、左テンプルのボタンを押しながら、先のダイヤルを回すと、左レンズだけ焦点が変わる
これで「キャリブレーション」完了
ここまで、1分かかっていない。

こんなに早いのか
これならば、貸し借りも容易だ。

夫「ねぇ明日在宅勤務だから、ViXion01貸して」
妻「事務所でも使いたいけど、まぁいいか」
こんなやりとりが、あちこちの家庭で交わされて、家族の話題づくりに一役買うだろう

「motoさん、なんで屋内でサングラスかけてるの」
「ちょっと、試してみる?」
この年末には、こんな会話が、あちこちの職場で交わされるだろう

(ここまで、脳内イメージの実況)

手元に近づけた字を読む
確かにピントが合っている
つい、隙間から自分の目でも見てしまう
これが、通常メガネとの最大の相違点
ネット上には「視野が狭い」という感想が上がっていた

これは、眼球とレンズの距離を縮めることでも改善されるだろうが、レンズに睫が当たるのは厄介だ。僕自身、パッド(鼻当て)が低いボストンタイプのフレームが実用に耐えなかった経験がある。
ViXion01のデモ機では睫が当たることはなかったが、この距離を詰めることには危惧を覚えた。

形状、部品などの物理的な改善は、これから納品までの間にも行われる様子。
スマホアプリのようにソフト面でのバージョンアップも視野に入っていると想われるが、現段階の初号機では実現していない。

つづいて、パソコンの距離、テレビの距離、遠くの距離と「見る場所」を変えてみる。
瞬時にピントが合うのがわかる。これは、触れ込み通りだった。

パソコンのように一定距離の「見る場所」を見続ける時のために、ピントを固定する機能もついている。この機能をどう使うかは、実用の中で探っていきたい。


用途はとても限られるのかも知れないし、ViXion01の画角に慣れれば、いつも何処でも手放せなくなるのかも知れない。

新しモノ好きにはたまらない
この製品のユーザー分布図が「日本の新しもの好きが多い町」マップになるかも知れない。

ほぼ一日、パソコンやスマホを睨んでいて、ここ数年、眼精疲労に悩んでいる。
ViXion01最大の恩典は「毛様体筋の過重労働」を軽減することだと考えている。
2023年内に届いたViXion01を使い初めて数ヶ月後、果たして「眼精疲労の2024年問題」は、解消に向かうのか。
定期的に状況をお知らせしていきたい。

ViXion オートフォーカスアイウェア講座

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2023年7月10日 (月)

新体制レノファ山口の戦術がはまる。もう「判定」は気にしないで、前だけを見て進もう

2023年7月6日
東京ヴェルディからFC町田ゼルビアへ、バスケスバイロン選手の移籍が発表された

前日のV長崎戦は今季初めてベンチを外れていた。
23節までは22試合に出場(出場停止1)フィールドプレーヤーでは1500分を超えている3人のうちの1人。
7月9日には初めてJ2のゲームが国立競技場で行われ、FC町田ゼルビア(home)と東京ヴェルディが対戦。まだ「夏のウィンドー」は開いていないため、バスケスが町田の選手として出場することはなかった。

バスケスはチリ人だが、9歳から日本在住で昨年より帰化申請中。青森山田高校で、町田・黒田監督の指導を受けている。
上位を争う相手チームにシーズン途中移籍というのはJ.LEAGUEでは記憶にない。
独走する町田が、さらに盤石になると見ることもできる。
ただ「強固な城も、一本の矢で落ちる」という格言もある。

V・ファーレン長崎サポーターとしては、残り18試合「本気でJ1昇格」VELCAとの「ダブル昇格」を、強くイメージしていきたい。


V・ファーレン長崎は24節を終えて、12勝5分7敗勝ち点41で5位


2023年7月9日(日)18:00
J2リーグ【25節】
V・ファーレン長崎 - レノファ山口
トランスコスモススタジアム長崎

■V・ファーレン長崎からみた山口との対戦成績
10勝2分1敗 得点31 失点12

<2023シーズン前半の対戦>
△ 6月3日【19節】away 山口 1-1 V長崎
「中5節」での対戦は、今季最短での再戦となる(金沢は中6節)

<前半>
10分【山口】
1stCK 沼田がボールの落下点に巧く走り込みヘッドで決める 山口先制

26分【V長崎】
米田隼也の縦への仕掛けで「フリースロー」を獲得
右から増山がこの日2本めのロングスロー
ボールがルーズになったところをフアンマがアウトで蹴り込む 長崎同点!

試合前日、日本サッカー協会(JFA)の審判委員会が「重大事象の判定ミスが58件あった」と公表したこともあってか、試合後はフアンマ、米田隼也がレフェリングに苦言を呈した。

山口は5月29日にフアン・エスナイデル監督の就任を発表していたが、就労ビザの関係で、長崎戦の指揮は中山元気暫定監督が執っていた。エスナイデル監督が指揮する山口とは初対戦

■エスナイデル監督就任後の成績
20節 甲府 away 0-4 ●
21節 仙台 home 2-0 ○
22節 栃木 away 0-0 △
23節 藤枝 away 0-0 △
24節 山形 home 1-0 ○

山口は勝ち点27、4戦負け無しで17位に順位を上げている
awayでは手堅く引き分けており、前回対戦時よりも「現実的」と考えるのが妥当だろう


<スタメン>
GK 波多野豪
DF 奥井諒 岡野洵 櫛引一紀 米田隼也
MF 増山朝陽 鍬先祐弥 五月田星矢 澤田崇
FW 加藤大 都倉賢
<ベンチ>
GK 富澤雅也
DF 高橋峻希 カイケ
MF 名倉巧 瀬畠義成
FW ジョップセリンサリウ クリスティアーノ

フアンマ(累積警告)、カイオ(前節退場)が出場停止
名倉巧は、3月12日 【4節】 栃木SC戦で途中出場して以来のベンチ入り
瀬畠義成は、5月27日 【18節】 磐田戦で途中出場して以来のベンチ入り
ジョップセリンサリウはプロ初ベンチ(天皇杯では後半38分から出場)


ここ数日の大雨の影響により、4時間半にわたり山陽新幹線(広島⇔小倉間)が運転を見合わせていた。13時に運転再開したが、山口から来られるアウェイ遠征の皆さんに影響があったものと想われる。
「ナイトゲームに強い」V・ファーレン長崎だが、このところ「雨に弱い」という状況に陥っている。
天気予報で降水量を気にしていたサポーターが少なくないと想う。
ただ、前節は「0.5~1mmの小雨」の中、東京ヴェルディに勝利している。

V・ファーレン長崎は「平和祈念ユニフォーム2023」着用の第1試合
ヴィヴィくんも、この日がお披露目となる黄色のGKユニフォームを着て入場の列に続く


<前半>
山口のワンタッチのつなぎがドキッとするほど美しい。プレスもきつい
なんとかペースを取りたいが・・・

4分【V長崎】
加藤大が決定的なクロスを入れたが押し込めず
長崎のユニとGK寺門のユニ色が似ていて見分けづらい
11分 奥井諒を倒した五十嵐にイエロー この判定で「今日は大丈夫」と安堵したが、甘かった

13分【V長崎】
ゴール前で倒されたがノーファウルで流されると一気に山口のチャンス 嫌な予感
矢島の決定的シュートは外れたが ゴールキックではなくCK ??
14分【山口】
CKの流れから幸運なボールが河野の足下に転がり決められる 嫌な予感的中 またも判定に泣く

28分【V長崎】
アタッキングサードでチャンスを迎えると(河野が倒れていて)榎本さんここで試合を止める。そこで止めるのか・・・

<ハーフタイム>
五月田星矢→名倉巧
増山朝陽→クリスティアーノ

<後半>
長崎が攻め込む回数が増えるが、山口はブロックで守り始める
18分 都倉賢→ジョップセリンサリウ 澤田崇→高橋峻希
ジョップはリーグ戦初出場

40分【V長崎】
瀬畠義成のクロスにジョップセリンサリウがヘッドで初シュート 惜しくも左へ外れる

レノファ山口はこれで5戦連続無失点 その相手に不運な先制点が入ったのがすべてか。
フアンマが戻る山形戦まで、あとひと辛抱



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2023年7月 9日 (日)

「味スタ ナイトゲーム」J1関東アウェイ戦初勝利 2018年FC東京戦のリプレーを見るような2つの出来事

2023年7月5日(水)20:06
J2リーグ【24節】
東京ヴェルディ - V・ファーレン長崎
味の素スタジアム

主審の笛の音を聞いてすぐ、G-SHOCKのストップウォッチをスタート
ボードにデジタル表示されたプレータイムは45分で消えるため、additional timeに入ってからの経過時間は手元で測るしかない

<後半>
4分 ボールに行こうとして止まれなかったカイオが相手選手と交錯すると窪田主審がイエロー提示 今日2枚めで退場
なにか得体の知れない力が動いているような圧迫感を受けたが、そこで一喜一憂しないことが大切。長崎のゴール裏は、ここから「声の圧」を一段上げる

我がチームがこちらに攻めてくる「来いよ長崎」の<後半>において、試合が向こう半分のコートで行われると寂しい。陸上競技場では特に。
寂しさを感じる時間が長くなるなか「1人少ないチームに点が入るのはサッカーあるあるだな」といい方に考えたが、とりあえず、目の前の1分に集中する

1人少なくなった長崎が低く構えるため、ますます、ヴェルディがアタッキングサードに入る回数が増える
ただ、ゴールエリアに入れるクロス精度の低さに救われている

17分 ハイボールに競らなかった(何もしなかった)フアンマにイエロー(累積4枚め)
今日の試合は、今目に見えていることに、行間の意味を加えたイエローが多い。
J.LEAGUEにおいて「競らなかった」というだけで、相手にとって危険でもなかったプレーがイエローならば、試合終盤に両チームのフィールドプレーヤーはピッチ上からいなくなる

23分【V長崎】
ヴェルディが、前橋育英で笠柳翼の1期上である新井悠太(2003年3月生まれ)を入れた最初のプレー
奥井諒がハーフウェイラインでアバウトなボールを送ると、DF宮原がバックヘッド、フアンマがこれに詰めてボレーを左隅に突き刺す
東京ヴェルディ 0-2 V・ファーレン長崎

味スタのナイトゲームでフアンマゴール!(今季14点め。日本では2019年大宮所属時の13点が最高だった)
懐かしい感覚が蘇る
2018年7月27日 J1【18節】FC東京戦でこの地に乗り込んだ長崎は、後半にフアンマがねじ込んだゴールで「ゼイワン関東アウェイ戦」初勝利をものにした

→なんと分厚い攻め 難敵FC東京から先制点(2018年のブログ)


陸上トラックに人工芝が敷き詰められたゴール裏までやってきたフアンマ、割と長い時間「どーだ」と仁王立ち
苦境に立ったからこそ味わえる歓喜 僕らはハイタッチも忘れてフアンマに祝福を贈る

33分【東京V】
甲田が鋭いクロスを地面スレスレにゴールエリアに入れると、新井がスライディングで合わせる 「これは、やられた」と観念したが、ボールは枠の上
何が起きたのだろう? 映し出されたリプレーを見ると、当たり所が悪かったようだ
2018年7月のFC東京戦でも「長崎先制!」と想われた同じような場面で、翁長聖が外したことがあった
現地では何が起きたのかわからなかったし、映像を見ても「どうやったら、そこから枠を外せるのか」わからなかった
試合後、BS1のインタビューに呼ばれた翁長は「あれは、どうしたんですか?」と、そのシーンをつっこまれて「どうしたんですかねぇ」と苦笑いを浮かべていた


43分【東京V】
左サイドの新井がカットインして左隅にナイスゴール 波多野豪一歩も動けず、というより動かず。恐らく、蹴り所が見えていなかったのだろう
東京ヴェルディ 0-2 V・ファーレン長崎
最後の最後に1点差 緊迫の時間が始まる
そして、additional timeは8分
4日前、清水戦ではat7分でやられただけに、戦慄が走りながらも、今できること、声を出すことに力を込める

44分 フアンマ→都倉賢
49分 奥井諒、澤田崇に替えて安部大晴、今津佑太
51分 窪田主審がヴェルディのベンチ方面にイエローカードを提示している 控え選手がなにかを言ったのだろう

手元のストップウォッチが53分(+8分)を超えているが、窪田さんは一向に止めようとしない
55分【V長崎】
鍬先が長い距離を持ち運んでCK獲得 都倉賢がボールに覆い被さって時間を使う こんな時、頼れる都倉^^)
それでも、試合は終わらない
再び、ヴェルディがゴールに迫る。"そこ"まではどうしてもやらせるのか・・・ そのボールが出たところで長い笛


選手たちがゴール裏にやってくる。関東アウェイ戦では4月のいわきFC戦以来、ようやく2度目のカンターレ(アウェイ戦の勝利も、それ以来)
選手達が引き上げるのと交替で(インタビューを終えて来た)増山朝陽のひとりカンターレ(僕にはないの?という仕草が可笑しい)

カンターレ+増山朝陽カンターレ(動画)

置いていかれまいと?全力で増山が走り去ったあと、ようやく、ゴール裏仲間のハイタッチ


味スタのナイトゲーム、飛田給(とびたきゅう)までの帰り道を歩きながら、5年前のFC東京戦、観戦初勝利記念にお迎えした「可愛くなったヴィヴィくん」が入ったレジ袋を提げて「るんるん」と心の声が漏れないように気をつけて歩いたのを想い出した。
心なしか、あの日よりも、長崎のユニフォームが多い気がした。

サッカーは、判定に恵まれても、試合に負けることはある
判定に恵まれなくても、少しの運に恵まれることはある

試合前は祈り、始まれば声を出す
僕らにはできることがあるし、できることはそれしかない



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2023年7月 8日 (土)

東京ヴェルディさんのご厚意で間近に見るロンド 初めてきく「先制点コール」の直後に、まさかの先制点

V・ファーレン長崎は23節を終えて、11勝5分7敗勝ち点38で5位
首位からは-8、2位とは-5、6位とは+1

2023年7月5日(水)19:00
J2リーグ【24節】
東京ヴェルディ - V・ファーレン長崎
味の素スタジアム

■V・ファーレン長崎からみた東京ヴェルディとの対戦成績
8勝6分5敗 得点25 失点16

クラブ創設30周年の東京ヴェルディは、今季開幕より「ビジターサポーター練習見学」を開催している。
長崎戦の募集は試合の1ヶ月ほど前、2023年6月6日、町田戦を控えていた火曜日の夕方に告知があり、すぐに申し込んだ。

17:30
一般入場開始
まず、ゴール裏に自席を確保してから、イベント受付場所へ

17:30
練習見学の受付開始
待機列が作られて、ここで入場まで待つ

18:00
場内へ移動
場内イベント終了を待って、見学位置へ移動
ハーフウェイラインからコーナーポスト間の看板前。トラスタでいえばDEJIMAシートが並ぶあたりが指定位置

18:20
GK波多野豪、富澤雅也が練習開始
原田岳も練習参加している。チームからの要請に対してフロントが応えたものと推察する。ここにも「今年の本気」を感じる

18:30
フィールドプレーヤーが練習開始
ゴール裏挨拶の流れで「練習見学」隊の目の前に整列、挨拶してくれた

東京ヴェルディ戦 練習見学隊へ選手挨拶(動画)


スタメン組はベンチ前で練習するため遠めだが、ベンチ組は僕らの目の前でロンド
2005年、FCバルセロナの記事に「ロンド」という言葉をみつけた時「ロンドン」の誤字かと想った。
ロンド:練習で行う円陣を組んだボール回し

練習見学中の様子は、Jリーグが定める「写真・動画のインターネット上での使用ガイドライン」に則り、撮影した写真および動画をSNSに投稿することができた。

18:45
選手がウォーミングアップ時間が終了して、選手が引き上げたあと、スタッフの先導で先ほど来たルートを通り退出する。ヴェルディビーナスの皆さんが手を振ってくださった
警備ポイントに立つ、警備員さん、スタッフから必ず「ありがとうございます」の声がかかるのが印象的。「30周年ベルディ」の本気を感じる。


<スタメン>
GK 波多野豪
DF 奥井諒 櫛引一紀 岡野洵 米田隼也
MF 増山朝陽 鍬先祐弥 カイオ 澤田崇
FW 加藤大 フアンマ・デルガド
<ベンチ>
GK 富澤雅也
DF 今津佑太
MF 五月田星矢 安部大晴
FW クリスティアーノ 都倉賢

奥井諒は今シーズン初スタメン 序盤は出番がなかった奥井、天皇杯の奮闘を契機にここまで戻って来た
澤田崇は、5月27日、18節磐田戦以来のスタメン


<前半>
ヴェルディは右サイド河村の突破を徹底。ゴールライン際までくるとシュートコースを探しながら、ヨコに素早く回してくる。4日前に清水で見たばかりの光景に似ているが、違うのはシュートを打ってこないこと。それだけ長崎が中を締めているのか、ダメ元では打たないということなのか

13分 自陣近くで相手を押したカイオにイエロー
27分 長崎のCKが不発に終わると、長崎ゴール裏は「せんせいてん!せんせいてん!」と先制点コール
こんなコール、あったのか 初めて聞いた^^)
すると、直後のプレーで・・・

28分【V長崎】
マテウスからのビルドアップをアタッキングサードで奪う。森田のトラップが大きいのを見逃さず鍬先祐弥が詰める、加藤大がふわりとエリアに上げるとフアンマがよく見定めて落とし、そこへ走り込んだ増山朝陽が右隅にファインゴール 長崎先制!増山移籍後初ゴール

まさか「先制点コール」がすぐ点になるとは思わなかった
しばらく後「もう一点コール」もあったが、二匹目のドジョウはいなかった^^)

32分 フアンマを蹴って倒した綱島にイエロー
北島の位置取りがよく、そこを起点にしてアタッキングサードにボールが入ってくる
39分 城福浩監督からボールをもらいユニフォームで拭き、投げ所を探して「7秒」で投げた米田隼也に、窪田陽輔主審は「遅延行為」でイエロー
現地では何が起きたかわからなかったし、映像でも同様。意図的な遅延とは思えない一連の流れだった。
※バスケットボールの「5秒ルール」のような、スローインの時間制限はサッカーにはない


<ハーフタイム>
リヴェルンがグリーティングにやってくる。既に跳ぶ気満々
帽子?が脱げるお約束からの「くるりんぱ」を決めてくれた
最後は「もう1回」と言っていたのだろうか・・・

跳べ跳べリヴェルン(動画)

可愛いリヴェルンで和んでいた時、これから始まる<後半>に受け入れがたい判定や、懐かしいシーンのフラッシュバックが見られるとは想っていなかった

後半へ続く



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2023年7月 7日 (金)

清水対V長崎戦 誰もが異口同音に「悔しい」と語った試合は、なぜ悔しかったのか?

V・ファーレン長崎サポーターを乗せた「有志バスツアー」は、いつものように皆さんの集まりがよく、定刻前に出発。
午前中の雨で行楽客が遠出を諦めたおかげで、渋滞もなく、キックオフ3時間前の15時にはスタジアムに到着した。

今回も「V・ファーレン長崎後援会」様より、田中旭栄堂さんの栗饅頭2種を差し入れにいただいた。いつも、ありがとうございます。


2023年7月1日(土)18:00
J2リーグ【23節】
清水エスパルス - V・ファーレン長崎
IAIスタジアム日本平

<スタメン>
GK 波多野豪
DF 白井陽貴 櫛引一紀 今津佑太 米田隼也
MF 増山朝陽 鍬先祐弥 カイオ 笠柳翼
FW 都倉賢 フアンマ・デルガド
<ベンチ>
GK 富澤雅也
DF 岡野洵 奥井諒
MF 加藤大 秋野央樹 澤田崇
FW クリスティアーノ

スタメン、ベンチ共に前節とまったく同じメンバー
V長崎は金沢戦から中6日
清水はミッドウィークにホームで秋田に0-1で敗戦からの中3日

ビジターのコンコースには、今シーズン初めて(史上初めて?)V-Loversの出張会員ブースが設営された
16:15からは、そこでヴィヴィくんのグータッチイベントが開催され、清水サポーターも多く詰めかけていた

※画像をクリックすると動画が見られます


<前半>
開始早々から、清水がすばやくアタッキングサードに入っては、左右にテンポの良いパス回し
コースができればシュートを打ってくる。僕らのゴール裏からは、それが間近に見えて手強い

13分【清水】
エリアの外側で右に左に地を這うボールを回し、シュートコースができたところでカルリーニョスのナイスゴール 清水先制

27分【清水】
右CK ゴール前に流れたところを乾がヘッドで決める 2-0
それでも、長崎のゴール裏は一喜一憂せず、チャントを歌い続ける

清水の選手に強く当たられて何度もボールを失うがノーファウル
その「基準」を見越して、さらに同様のチャージが増える


<ハーフタイム>
清水のパルちゃん達とヴィヴィくんがグリーティングにやってくるが「跳べ跳べヴィヴィくん」チャントの隙を与えず、すたすたと目の前を通り過ぎる
ビジターゴール裏は2階席で、1階には清水サポーター。どうにもやりづらい

白井陽貴、今津佑太、笠柳翼、都倉賢を下げて
岡野洵、加藤大、澤田崇、クリスティアーノが入る4枚替え


<後半>
僕らのゴール裏に向かって長崎の猛攻が始まる
背後を狙うボールで深い起点を作り、ポケットからつなぐ攻めがはまる

4分【V長崎】
フアンマの落としに詰めた澤田崇が権田と1対1 「もらった」と想ったが、アウトにあたり上に外してしまう
澤田も僕らも悔やんだ瞬間 だが、ここからがドラマだった

15分【V長崎】
ペナルティエリア内で地を這うボールをつなぐ 鍬先祐弥のパスをフアンマが対角線にナイスシュート ここで「決めきる力」 1点差となれば、流れは長崎

22分【V長崎】
敵陣でボールをつなぐ長崎 相手に渡ったが、この日の「基準」に照らして澤田が強い当たりで奪い返してフアンマとワンツー 今度は難しいアウトで権田の上に決める 長崎同点

0-2から2-2は、まさに地獄に仏
さらには、勝ち点3という天国へと欲が出る

35分【清水】
右CKからゴールに迫るが波多野豪がセーブ、弾いたところの詰めはキャッチ
1試合で3~4点は止めてくれた

additional timeは7分
これをどうとるかは個人差があるだろうが、僕は長いと想った

45分【清水】
ゴール前に迫った清水 クロスバーの跳ね返りを北川が押し込んで決勝点
僕らは言葉を失った

しばらく、誰とも話したくない、そんな感情に襲われた
監督、選手、サポーターから異口同音に「悔しい」という言葉が聞かれた

「悔しい」気持ちは、一見、ネガティブな感情のようだが、そこには「諦め」がない。
やるべきことができていたのに、あと一歩届かなかった。ならば、これを続けて、次はなんとかしたい。
そんな、成長に欠かせない感情である。


有志バスツアーは24時東京駅帰着を予定していたが、帰りの東名は事故渋滞もなく、23時について、僕らはそれぞれの家路についた



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2023年7月 6日 (木)

ヴィヴィくん 東京イベント 2023年【3】焼売に執念を見せるヴィヴィくん (あいさつ動画あります)

14:54
ヴィヴィくんからお礼メッセージ

動画はこちら

14:56
ここでヴィヴィくんが一旦退出する

冒頭の前説でお姉さんから「今日は短くて申し訳ないのですが、クイズ大会は15分ほどで」と説明があった。
この猛暑のおり、それが妥当で賢明なことだと誰もが想ったはずだ。
だがこの時、ヴィヴィくんが登場してから既に20分が過ぎていた。
がんばってしまうヴィヴィくん どうか、これからの暑い夏は特に体を大切にしてほしい。

ヴィヴィくんが名残惜しそうに しばらく立ち止まった後、壁の向こうに見えなくなる。それを見計らいお姉さんが「お写真撮影会」の整列方法を説明する。

15:00
待ち時間のお楽しみとして、ヴィヴィくんが描いたスケッチブックの回覧が始まる
そこに、ヴィヴィくんが再登場して「お写真撮影会」開始

ヴィヴィくんのおたんじょうび会」の際は、お姉さんから「ハグは10秒以内で」と説明があった。
男性ファンの中にはご同輩がいるかと想うが、自分から自然にハグを求めることは難しい。
あえて、ハグの制限時間に言及してくれたことで「やった、これで僕もできる」と喜んだものだ。
今回、ことこまかなレギュレーションの説明はない。

次は僕の番という時、前の方がお土産を手渡した。なにかのお約束のように
あえて商品名は言わないが、ヴィヴィくんはそれを受けとりハグ
「今日はハグもありなのか」と心の声

ところが、お姉さんからNGが出る。
「まだ、食べ物を受け取ることはできない」のである。

一旦は手提げ袋を返したが、未練たっぷりのヴィヴィくん、再び袋を取り返す
「袋だけ、欲しいの?」
ここでお姉さん「今日イチ」の合いの手。僕にはその切り返しは思いつかなかった。勉強になる (._.)φ

ヴィヴィくんの気持ちには、おおいに共感できる。
帰りの飛行機でビールと一緒につまんだら最高の一品(ヴィヴィくんは子どもなのでビールは飲まない)
日本に焼売を普及させた立役者とも言える「赤い箱」その主を失った袋がヴィヴィくんの手に残った。
この一大ドラマを間近に見られたことは、この日一番の行幸だったかも知れない。

「赤い箱」を持った方が退出導線へ移動する。
すると、ヴィヴィくんがすぐに「いやいや」と追いかける。
「赤い箱」のどさくさで、お姉さんがお土産を渡すことを忘れていたのだ。

ヴィヴィくんは、気配りの人だった
思い返せば4年前、初めて東京で行われた「おたんじょうび会」の頃、ヴィヴィくんを形容する言葉に「あざとい」があった。

あざとい
思慮が浅い。小利口である
*広辞苑第七版

かつて小利口だったヴィヴィくんは、今や思慮深いカッコイイ子どもに成長したようだ。


お土産を渡し終え戻って来た気配りのヴィヴィくんと記念撮影に収まる。
タテ1枚、ヨコ2枚、お姉さんが手慣れた手つきで、僕のiPhoneを操り、ばっちぐーな3枚を残してくれた
僕は「食べ物がないとハグはないのか」と言ったりはせず、お土産を受け取ると何事もなかったようにお帰りの導線へ進んだ^^;)

クイズ大会賞品のイラスト色紙は、12枚すべて絵柄が違っていて、東京タワーとスカイツリーが並んだ色紙に僕は心惹かれていた。
すると、それはお帰りの導線に設えられた展示コーナーに「イラストてんじ」されていた。僕はそれをできるだけ水平がとれるよう、決勝点となるPKを任されたストライカーのように "おちついて"撮影した。


4年前「ヴィヴィくんのおたんじょうび会」の開演前、MCのお姉さんが「長崎ご出身の方はどれくらいおられますか」とアンケートをとったところ、手を上げたのは僕も含めて3割ほど。7割が「長崎出身ではない人」だった。
てっきり、ヴィヴィくんファン=V・ファーレン長崎サポーター(=ほぼ長崎県人)だと想っていたので、この数字はとても新鮮だった。

その場に担当者として臨場していた髙田春奈さんが、V・ファーレン長崎社長就任会見(2019年11月28日)で「ヴィヴィくんおたんじょうび会でヴィヴィくんが他クラブのサポーターからも愛されているのをみて、このクラブに可能性を感じた」という主旨の発言をされていたのは、このアンケートに拠るものと想われる。

その後4年の推移はわからなかったが、ユニフォームの着用者は格段に増えた。
4年前「おたんじょうび会」では、日本野鳥の会には属していない僕が最後列から目視カウントしたところ、V・ファーレン長崎のユニフォーム着用者は僕を含めて3人。入場者数(推定)100人に対して3%に留まっていた。
これは"長崎以外のファン"が7割と知って合点がいった。

今回、V・ファーレン長崎のユニフォームを着ていた方は確認できただけで10人ほど。定員100人なので10%。見違えるほどに増えた。
その理由は、試合に勝つと3ポイントが加算されることのように明白で、今回は参加資格がファンクラブ「V-Lovers2023」メンバー限定だったからだ。
もしかすると、この日ユニフォームを着ていなかった方の中には、ヴィヴィくんを応援するためにV-Loversに入った方もいるのかも知れない。

そんなことを想いながら、32度を超える地上から27度が保たれた地下鉄へと階段を降り、家路についた。


帰宅してすぐ、ヴィヴィくんがお土産にくれたカステラの手書きイラストを取り出した。
黄色くて金運が上がりそうなので、西側の窓辺に飾った。

そして、iPhoneで撮ってもらったヴィヴィくんとの記念写真を見て驚いた。
ヨコに並んだヴィヴィくんと僕。角ひとつヴィヴィくんの方が高く見える。
この4年で、ヴィヴィくんが成長したのかも知れない。

ヴィヴィくん 東京イベント 2023年(おわり)

ど素人!ヴィヴィくん講座

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2023年7月 5日 (水)

ヴィヴィくん 東京イベント 2023年【2】ヴィヴィくんがツッコミ、お姉さんがボケる じゃんけんに強くなったヴィヴィくん

14:00~
V-Lovers限定ファンイベント受付開始

前回の「ヴィヴィくんのおたんじょうび会」では、会場を4ブロックに分けて入場した。
今回ブロック分けはなく、受付順に前から詰める方法が採られた。
スタッフさんの声がかかってから待機列についた僕は前から4列め。
川棚「あんでるせん」のステージ設営のように、前の人の頭とステージ中央を結ぶ線がかぶらない立ち位置を模索して両足を踏ん張った。

整列したヴィヴィくんファンは整然と起立で、時が来るのを待つ

あと10分ほどになった頃、前方2列あたりの方から「前の方は座った方がいいですよね」という提案が出て、前方から後方へ静かな波が寄せるように膝立でしゃがんでいった。
後方の方がどうしていたかは(振り返って)確認していない。

ジャパネットの胸ロゴが入ったV・ファーレン長崎の黒シャツを着たMCのお姉さん(以下、お姉さん)がマイクを握り前説をおこなう。

ここでは、分別が定まっていない子どもに諭すような、ことこまかな諸注意は行われなかった。撮影はどうとか、SNSへのアップはどうとか・・・そんなことだ
それには、とても好感が持てた。
僕らは信頼されている。
デビュー当初の佐野元春が「ここに居るヤツに悪いやつは一人もいない」とステージから叫んでいたのを思い出した。

いや、何人かいるだろう
と心の中で突っ込んでいたが、それは日頃の行いとしてだ。
行間を足すならば「ここに来たヤツは、ここでは"いい人モード"のスイッチを入れている。できれば、これからもそのままで往って欲しい」という願いが込められているのだと僕は考えていた。


14:36~
クイズ大会

お姉さんの音頭で、皆が声を揃えて「ヴィヴィくん~」と呼ぶ
ゴール裏で聞くチャントはほぼ野太い声だが、ここでは7割方がチャーミングな声
ヴィヴィくんが右手前方から、カニ歩きでついたてと壁の隙間をすり抜けて登場
すると「1000年に1人のアイドル」に入札する芸能スカウトのように、誰もが一斉にスマホを頭上にかざす

フラッシュが焚かれる
っておい!
久しぶりに一眼レフを持ち出したため、フラッシュオフ位置にセットするのを忘れていた
せっかく、信頼していただいていたのに申し訳ない

ヴィヴィくんからオープニングの挨拶

14:40
ヴィヴィくんの要請で、ステージ左手に飾られた七夕の短冊が紹介される。
先ほど、ヴィヴィくんに会うために、浅沼優瑠選手(2022年シーズン在籍)が立ち寄ったという。

つづいて、お姉さんとの掛け合いでクイズ大会の賞品を紹介。
ヴィヴィくんが描いたイラスト色紙が、勝ち残った12人にプレゼントされるという。
「色紙」と聞いた瞬間、誰もが「鞄に入るかな」とモヤっとしただろうが、ヴィヴィくんがかざした色紙はとてもチャーミングなサイズで、この場にいる皆さんの心に「取りに行くぞ」とスイッチが入るのが聞こえた。

つづいて、クイズのレギュレーションが説明される
ヴィヴィくんとお姉さんが
指摘したり、困ったりしながら
つっこんだり、ボケたりしながら

二人のハーモニーは少し調律が必要なんじゃないか
とヒヤヒヤさせる。でもそれも含めて僕らは楽しみに来ている
ここで起こることはすべてがポジティブだと、誰もがわかっている

4年前の「おたんじょうび会」では、お姉さんがツッコミ、ヴィヴィくんがボケていた
今日の「東京イベント」は、ヴィヴィくんが攻めに転じていて、とてもユーモラスだ


クイズ大会の流れは、こうだ
ヴィヴィくんが考えてきた【○】【×】2択の問題を出題
僕らは【○】ならば会場右、【×】ならば左に移動する

いきなり、ヴィヴィくんが僕らを揺さぶってきた
まさかの位置移動
「せっかく好位置キープしたのに」 と想った方もいただろう
想定していなかった趣向に緊張の空気が広がる

否応が無しに始まったクイズの1問めは、この日、ヴィヴィくんが着ている「平和祈念ユニフォーム2023」は似合っているか?
「ふつー、そこは【○】だろう」
誰もが右側へとぎゅうぎゅうに詰め終わった時、一人のファンが左側で迷っている
するとステージを降りてきたヴィヴィくんから、こっちこっち! 「右に入れ」と指導が入る

「もしかして、12人じゃなくて、全員プレゼントなんじゃないか」
外しようが無い設問に、そんな緩いレギュレーションなのかと疑い始めたが、この日のヴィヴィくんに関してはその考えは甘かった。

何問かが経過した時点で脱落者は無し。100人全員が「最後の12人」に残るチャンスを維持している。
だが、次の設問でヴィヴィくんがふるい落としにきた

「今日は皆さんへのお土産はカステラである」
僕はこれも予定調和な質問だと踏んで、右側に入った
この設問、ある意味で【○】なのだが「まだ、食べ物の受け渡しはできないんです」ということで【×】
ここで、僕のヴィヴィくん色紙Getのチャンスは消えた

14:50
あと3分の1ほどに絞られたところからは、ヴィヴィくんとのじゃんけんに移行する。
ヴィヴィくんは、集団心理を読み解く予知能力者かという出し手で、あっという間に、規定どおりの12人に絞って見せた。

4年前の「おたんじょうび会」
お祝いに駆けつけてくれたヴェルディ君との「あっち向いてほい対決」でヴィヴィくんが負け続けていると、お姉さんから指導が入った。

「ヴィヴィくん あっち向いてほい以前に じゃんけん弱すぎだよね? そこをなんとかしようか」

お姉さん、その日一番の合いの手
固まるヴィヴィくんの姿に誰もが笑った

お姉さんに指導される?「ヴィヴィくんおたんじょうび会」(2)

あれから4年、ヴィヴィくんはじゃんけんに強くなった

つづく 次回【最終話】

ど素人!ヴィヴィくん講座
ヴィヴィくんおうえん日記

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2023年7月 4日 (火)

ヴィヴィくん 東京イベント 2023年【1】「おたんじょうび会」から4年、ヴィヴィくんが日本橋長崎館にお目見え

今から僕がやろうとしていることは、現代社会においては「推し活」というのかも知れないが、頑固者の僕は代わる言葉を探していた。
舗道を箒で掃いているレレレのおじさんから「お出かけですか~」と尋ねられ「今日はこれから推し活です」と言った途端、僕は自分の中に積み上げた城が音を立てて崩れる気がした。

だから「クラブマスコットの取材です」ということにした。
実際に見て聞いてきたことを書くのだから、取材という言葉の定義には納まっている。ただ家を出た所にレレレのおじさんはいなかったので、僕がそれを口にすることはなかった。


関東でのヴィヴィくんイベントは、2019年の「ヴィヴィくんのおたんじょうび会(以下、おたんじょうび会)」以来2度め。

会場は前回と同じ長崎県アンテナショップ「日本橋長崎館
このあたりは各県のアンテナショップが軒を連ねていて、三越、丸善など老舗の店舗ともほど近く、天気の良い休日の人気散策コースとなっている。


「ヴィヴィくん 東京イベント」
今回はV・ファーレン長崎ファンクラブ、V-Lovers2023会員限定で募集が行われ、定員100名を超えたため抽選となった。

■時系列の記録
2023年6月8日
V・ファーレン長崎公式ウェブサイトでイベント開催告知
6月13日
V-Lovers 限定ファンイベントの当選者に当選メール送付
7月1日
ヴィヴィくん清水戦に遠征
7月2日(日)
関東イベント開催
7月15日(土)
大阪イベント開催


12:58
間もなくグータッチ会が始まる時間

地下鉄日本橋駅のコンコースから何度か順路を見失いながらたどり着いた「B7」出口をでると、すぐ目の前に日本橋長崎館。
ただ、僕が思い描いていた風景とは違っていた。

僕の瞼には、2019年5月の「おたんじょうび会」日本橋長崎館の入口で「芸能人かっ」とツッコンだほど、もみくちゃになっているヴィヴィくんの姿が焼き付いていた。

街路から見る店頭は一見静寂にみえたが、店内では既に「グータッチイベント」が始まっていて、店内の左側、イベント・飲食スペースには、ヴィヴィくんとその前に並ぶファン達でごった返していた。


「譲り合いの精神」という言葉がある。
自分の利益よりも、他人の利益を優先する精神だ。

ここでは、ヴィヴィくんとグータッチするという利益を享受できる機会が目の前にあり、それはここに集うヴィヴィくんファンが望んでいる。他の誰かと同じように。
イベントの時間は30分と限られており、その利益を享受できる人は制限される。だがヴィヴィくんのことだから、最後の一人がはけるまで時間が押してでも頑張ってしまうだろう。

幸い「ヴィヴィくん 東京イベント」のチケットを手にしている僕らは、後でヴィヴィくんと個別にふれ合える機会がある。ここは他人の利益を優先するところだ。

ちなみに、前日の清水エスパルス戦前には、ビジター側コンコースでヴィヴィくんのハイタッチ会が行われた。かねてから、ヴィヴィくん人気は他クラブにも及んでおり、その行列の半数ほどはオレンジユニ(長崎のGKユニではない)だった。


画像をクリックすると動画が流れます!


ヴィヴィくん関東遠征記録

ハイタッチ会の行列はさほど伸びておらず、キックオフまでにはまだ時間のゆとりがあった。V・ファーレンカレーを買って(参加の権利を得るための一定の買い物をして)列に並ぶことはできたが、やはり滅多にヴィヴィくんとふれ合う機会がない皆さんの利益を優先した。


13:00-13:30
長崎県アンテナショップ「日本橋 長崎館」グータッチイベント

「ばらかもん」というテレビドラマが始まるらしい
日本橋長崎館の店頭には、いくつかのポスターが貼られ、街路沿いには幟(のぼり)がはためいている。
僕は「Google先生」に「ばらかもん キャスト」を尋ねたが、その役者さんたちをほとんど知らなかった。
時折、道行く人が「ばらかもん」のポスターに目を留めて写真を撮っていく。
数組のアベックは店内を一瞥して「なんだろう」「ゆるキャラ?」といった会話をして通り過ぎる。

「おひさしぶりです」
時間を持て余しているところに、V・ファーレンそしてヴィヴィくん仲間のSさんがやってきた。
「助かった」と思わず言いそうになったが、やめた。
私の記憶が確かならば・・Sさんと初めて会ったのは、2019年 柏レイソル戦のゴール裏。
「この時期の夜って寒すぎるよね」
「シュートゼロはないよね」
その日は4月のナイトゲームで、気候と試合内容の寒さに凍えたことをぶーぶー言い合った。

しばらくの間、互いに最近の活動について語り合っていると、ほどよく時間が流れた。だいたい語り尽くしたなという頃に、スタッフの方から「受付始めます」と声がかかった。

つづく

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2023年7月 3日 (月)

奥多摩参考記録【18話】痩せ尾根「滑落」→「大けが」→「遭難」

サス沢山に向けた山行は始まったばかり
2分ほど歩くと、最初の道標に出た

12:59
左:第1広場(便所) バス停
右:御前山 頂上広場
中:展望広場

僕は「第1広場 バス停」の方からやって来た
これから目指すのが御前山の道半ばにあるサス沢山
展望広場のことは事前にしらべが及んでいなかった。恐らく奥多摩湖を見下ろす展望台が整備されているのだろう


ここで、いいんじゃね(ここで終わりにしよう)

単独行だから、相棒はいない
行き交う登山者は誰もいない
もう1人の自分が遠慮無く声に出して自分にツッコンだ

登山を始めてからまだ少ししか上っていない。
時間にして2分。
だが、既にきつ過ぎる。「奥多摩プロジェクト」に向けたカラダ作りは、一ヶ月ほどでやめてしまっていたし、一日じゅう座っている暮らしのフィジカルに、この急坂はメンタルに来た。

ここで「展望広場」に折れて「わぁ、きれいだなぁ パチリ」と奥多摩湖を撮っていればよかったのだろう

枯れ葉と小石を踏みしめて進むと、次の道標に出た
後で写真のタイムスタンプを見て、この間隔が「3分」であると知るのだが、登っている時の体感時間は「10分」ほどだった

13:02
左:御前山
右:頂上広場
左:第1広場(便所) バス停

今、目指しているサス沢山は御前山登山ルートの途中にある。従って、僕が進む路は「御前山」一択。
この時は気づいていなかったが、ここで「御前山」と「頂上広場」が分岐。
この「頂上広場」とは何のことなのか、考える余裕もない。

写真では道標の奥は崖になっていて、木陰の静寂の向こうに奥多摩湖が映っているのだが、この時の僕には見えていなかった。
順路に沿って進めば必ず目的地に着くと信じていたし、今自分がどの方位に進んでいるのかという感覚は初めから放棄していた。

このわずかな距離の間に二度、道標が整備されていたのは心強い
思いのほか、楽しい行程になるのかも知れない
いきなりの急坂で早くも心折れそうだったが、少しだけ心に楽観の雪が積もる

入山してすぐの整然とした石段は今や昔、僕が往く順路は木の枝や石、踏みしめられた枯れ葉といった頼りないものに変わっている

しばらく往くと、一旦上りが途絶え、平坦になった
この10年ほど続けている「山と溪谷」での疑似登山によれば、山は登ったかと思うと下ったり、しばし穏やかな散策路が続いでは上るといった変化に富んだもの

少し休めるな・・と思ったら、そこは「痩せ尾根」だった
「痩せ尾根」とは両側が鋭く切り立った狭い尾根
尾根の路が細い=痩せているから「痩せ尾根」

ヒトはイメージしたことを体現しやすい
こんなところで、どちらかにバランスを崩したら「滑落」→「大けが」→「遭難」が待っている
想像した途端、ふらっと体のバランスを崩し、危うく落ちそうになった

やべっ
洒落にならない バランスを立て直すのと早くこの場をやり過ごすことの両方を目途として、加速をつけてその場を抜けた

ほっとすると、左手が開けているのを感じた
どの方位に進んでいるかは考えていない。今のところルートを誤っていないことだけは大丈夫
そうだ、給水しよう
パックのポケットからOS-1を取り出して一口のむ。いや、ここは踏ん張りどころだ。用意してきた「WINZONEジェル」も取り出し、チューブを何度も折りながら最後の一滴まで腔内に絞り出す

「WINZONE ENERGYxENERGY」はマラソンレース中に10kmごとに補給する「タイムを金で買うサプリ」として愛用しているが、今回の山行用に注文したところ(製造中止なのか)買うことができず、代わりに買ったのがこのジェル。

メーカーの日本新薬は「新卒3年以内の離職率最低」という優良企業。僕はとても好きな会社なので言いづらいが、このジェルはまずかった。マラソンを始めてから30種類くらいのジェルを摂った中でも最高だと思う。

「良薬は口に苦し」と言うからなぁと暢気なことを考えていると「ぶーん」という羽音がした
左手を見ると2つの物体がホバリングしている
蜂だ・・

あぶねっ
不味いとか言っている場合ではない
ジェルの甘い匂いを嗅ぎつけたのか、いや、これ甘くないぞと言っても、彼らには通用しない
「蜂に刺される」→「要治療」→「救助要請」が頭をよぎり、またも加速してその場を離れた


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2023年7月 2日 (日)

奥多摩参考記録【17話】奥多摩湖いこいの路に迷い込む

12:44
ゲートを入ってすぐ右側に「奥多摩いこいの路」看板
iPhoneを取り出して、少しずつ両手の高さを変えながら3枚撮影する
記事に載せた時、より水平がとれた写真を撮っておきたいから
世の中に「手ぶれ補正」のカメラは多々あるが、僕は「水平補正」のカメラが欲しい

12:49
iPhoneのレオンポケットアプリで、ウェストポーチに付けているレオンポケットタグが検知した現在の気温を確認する。
気温 25.3度 湿度 31.2%
Weather Newsの最高気温予報は21度だった。"変わりやすい山の天気"はいい方に変わっているらしい。

12:51
クマと出くわしたらどうするかについてしらべるのは忘れて、湖畔の路を進んで行く
路は奥多摩湖に沿ってうねっていて、ところどころ、木が茂り心地よく日を遮っている
なだらかで平坦な路・・ って、おい、おかしいだろ

僕はこれから山に登ろうとして登山口を探しているというのに、一向にそれらしき場所は見えてこない

しまった。入る道を間違った。昨日"左から"って書いたのに

昨日、出発前の最終準備を終え、ガイドブックをめくっていた時のことだ。
サス沢山の説明に "登山口はゲート前左側広場の奥にある"という記述を見つけた。
これは、現地で迷った時に貴重な情報になるかも知れない。
既に「情報サマリー」は印刷済みだったので、いこいの路アイコンの下に「ゲート手前 左側広場の奥」とフリクションで書き込んでおいた。

「登山口はゲート手前」であるという情報を頭に入れていたにも関わらず、僕はゲートを見ると、迷わず入ってしまった。
そのゲートは奥多摩湖の湖南に整備された「奥多摩湖いこいの路」の入口。

「奥多摩湖いこいの路」は昭和50年代までは人が歩くことができたが、崖崩れなどにより長く通行止めになっていた。
地元の要望により道路の改修と休憩施設などの整備が行われて、2007年(平成19年)に再度開通した。
2007年は小河内ダム完成50周年記念の年であり、記録本の出版や記念式典が開催された。

■2007年(平成19年)小河内ダム50周年のトピック
5月10日 奥多摩湖いこいの路 全線開通
11月13日 「小河内ダム竣工50年の歩み」東京都水道局 刊行
11月14日 小河内ダム完成50周年記念式典開催

といった情報は後で調べた。
「奥多摩プロジェクト」の本題は「神社巡り」であり、加えて少し「山歩き」
湖面を散策することは眼中になかったので、湖畔に散策路があることは情報収集のアンテナがキャッチしていなかった。

7分かけて来た路を引き返し、7分かけて戻る
この間、管理車両らしき軽トラ1台とすれ違った以外、誰の姿も見ていない
「クマ目撃情報」の貼り紙がある「奥多摩湖いこいの路」のゲートに戻って来た

道迷いで15分の時間を無駄にした。
予定していた2つの神社が参拝できなかったため「行程」は15分ほど前倒しで進んでいたが、これで予定通り on time に戻った。

お昼時のため、堤防道路の作業従事者は車の中で休憩を取っている。
1人だけ、監視員として立っている青年に会釈して、目の前を通り過ぎる。
堤防道路を左に折れた側に、本来往くべき公園があった。

12:54
公園の階段を上ったところに「御前山」の道標
公園奥に「頂上広場 展望広場 御前山」の道標(以下の写真)
これらはいずれも、東京都が建てたもの

12:57
いよいよ、ここからサス沢山に上っていく
ここでiPhoneを取り出して「ヤマレコ」に登録しておいたルートの「登山開始」をタップ

整然と積み上げられた石段に安心感がある
人の手が良く行き届いている路だ
何処のどなたかはわからないが、長い年月を掛けて先人たちが切り開き、整えてきた路の恩恵をありがたく享受しよう

石段を右・左と交互に上っていく。
体力に自信がない場合、急坂では「一段上ってはまた一段」と両足を揃えながら、上るとよいと何かに書いてあった。「山と溪谷」だったろうか。
わかっちゃいるけど、お構いなしに上っていくと、すぐに息が切れた。

え゛~やばいでしょ いきなりきついし

83分前、奥多摩温泉神社に上る急階段で僕の心臓のBPMは150になったが、ここでは140を記録していた。


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2023年7月 1日 (土)

4年半の時を超えて、心強い仲間 中村慶太が帰ってきた!

22節を終えてV・ファーレン長崎は11勝5分6敗 勝ち点38で4位
首位との差は11→9 2位との差は5→3 に縮まった

6月30日 
4年半ぶりに、中村慶太が帰ってくる
週末に向けて大雨が予報される長崎、静岡市清水区の天候が心配な関東が、いずれも蒸し暑い梅雨空にどんよりする空気をぶっ飛ばす朗報がもたらされた

■中村慶太の略歴
1993年6月30日
千葉県生まれ

2015年
流通経済大学4年次、JFA・Jリーグ特別指定選手でV・ファーレン長崎に参加
2016年
V・ファーレン長崎入団1年め
2018年
ゼイワンで戦う 背番号20
シーズンの結果、V・ファーレン長崎はJ2降格 中村慶太は清水エスパルス(当時J1)に移籍

2019年
清水エスパルス1年め 背番号20

2022年
柏レイソル1年め 背番号8
9月、右短腓骨筋腱損傷のため手術(クラブより全治3ヶ月と発表された)

2023年
6月末現在、J1リーグ戦 出場3試合(57分) スタメンなし 得点0

6月30日、V・ファーレン長崎への完全移籍が発表された
この時点では背番号は発表されていない。
かつて毎熊がつけた「16」はその後、空けてある。先日クレイソンの契約解除で「29」が空いている。

入団に際して、中村慶太は「残りのプロキャリアの全てを長崎に注げるように頑張ります! 」とコメントした。
*V・ファーレン長崎公式サイトより

2024年の新スタジアムに向けて「本気」のJ1昇格を目指す、あと4ヶ月というタイミングで心強い仲間が帰ってきた!


2023年7月1日(土)18:00
J2リーグ【23節】
清水エスパルス - V・ファーレン長崎
IAIスタジアム日本平

■V・ファーレン長崎からみた清水との対戦成績
1勝2分2敗 得点6 失点10

<2023シーズン前半の清水戦>
△ 3月4日【3節】home V長崎 1-1 清水

<前半>
38分【V長崎】
カイオがナイスキープから横パス 高橋峻希が持ちあがりファーサイドへのクロス 宮城天が落とした所に、よい予測で入って来た鍬先祐弥が蹴り込み長崎先制!長崎はこれが2023シーズン待望の初得点

<後半>
additional timeは6分
今季初勝利を手中に収めたかいう時、清水側に奇跡が起きる
+2分 岸本の地面に叩きつけたヘッド 波多野豪がよく触り、はじき出す
+3分 カイケが驚異的な高さで大きくクリア 「おぉ」と喜んでいたら、そのボールが折り返されてディサロ燦シルヴァーノへ
胸トラップからのターンで右足を振ると、それが右隅に入ってしまう
「それが入るなら仕方ない」と諦めもつくし、誰もこんなことが起きるとは思わない、キツネにつままれたようなゴールで追いつかれた


7月1日(土)11:00
東京駅丸の内側の集合場所に、V・ファーレン長崎サポーターが集まる
この日は、今年4度めとなる有志バスツアー

東京からIAIスタジアム日本平に往くと、新幹線、在来線などの乗り継ぎで概算11,000円
一方、このバスツアーはゆっくり本を読んでいるうちにスタジアムに着いていて 参加費8,000円。こんな幸せなことがあっていいのだろうか。

週末となると、マイカーを保有した(あるいはカーシェアリングで借りた)行楽客が一斉に東京を脱出する。
初めて、土曜午前の高速に乗った時は「ぬわんじゃ、こりゃ」と松田優作の声でツッコンだものだ

東名の渋滞を見越して、キックオフ7時間前、いつもより早めの集合となった
バスの移動がうまくいったとしても、現地では長い待ち時間
その隙間を埋めるべく、僕は防水対策としてビニル袋にくるんだ「街とその不確かな壁」を荷物に入れた



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