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2023年8月12日 (土)

旅の列車に「マナーがいい人専用車両」が欲しい

初めての山形県 鳥中華、山形戦、米沢牛の旅

9:35
僕らを乗せたE5系(U33)は宇都宮を出る
ここから先の東北新幹線は初体験

10:00頃
栃木県と福島県の県境を越える
田園風景のなかにまばらに建つのは工場か
車窓の流れが速い。長年慣れ親しんだ東海道の体感よりも
恐らく270km/hは超えているのだろう
東北自動車道(高速道路ナンバリング:E4)と交差すると、もうすぐ郡山
車内ではきりっとした声の車掌さんが、郡山での乗換についてアナウンスしている

福島県に入った車窓風景(動画)

10:05
郡山発
福島まで15分を切ったので下車の準備に入る。
網棚からパックを下ろし、iPhoneの充電が77%まで回復したのを確かめて、足下コンセントからケーブルを抜く。
となり(D席)の乗客がいないと、こうした、一つ一つの動作にストレスがない。

路線バスならば、停留所で完全に停車してから立ち上がらなければならないが、新幹線では定刻運行に協力するため、早めに出口に向かう。

立ち上がり、振り返った時、僕は目を丸くした
僕の直後の列まで、すべてD席が埋まっていたのである。
先ほど、30分にわたって通話が行われている間も、隣りには乗客がいたということだ。
僕は驚きを顔に出さぬように歩き出したが、後ろの2人を想い驚いていた。
1人は、となりに乗客がいるのに30分、声も潜めず話した話主
もう1人は、その通話を横で聞かされていた乗客

「となりの人問題」が深刻なのは、旅の交通機関に留まらない。
壁の薄い集合住宅に住んでいれば、騒音に悩む。
コンサートに行けば"陣地"を侵犯してくる圧に苦しむ。全力で歌われたら"音"にも苦しむ。
そして、交通機関では"圧"または"音"あるいは両方に悩む。

旅の列車には「マナーがいい人専用車両」が欲しい。
自分に与えられた陣地のなかで、不必要な音は出さず、行儀良く旅を愉しむ人だけが乗る車両。
「ひとり・しずか旅専用車両」とすれば、軋轢無く売り出しやすいかも知れない。
そんなサービスがあれば、少々割高でもそちらを予約したい。

■ひとり・しずか旅専用車両 仕様【案】
おとな or こども1人の利用
肘掛けのマナーに則り、通路側のものを使う
境界線から体や持ち物をはみ出させない
スマホは音消し
パソコンのキーボード入力は行わない
通話は受話せず、デッキに移動してかけ直す
駅弁、飲酒の肴など「食事」はしない(匂い対策)


10:20
福島
初めて降り立つ福島駅ホーム。しばらくその場に立ち止まり、やまびこ号の定刻出発を見送る
乗換の電車まで28分、ここで過ごす。時間はゆっくりある

そこに東京から仙台方面に向けて、10両編成のはやぶさE5系が走り込んできた。
通過線を駆け抜ける。暴力的な速さ
ツチノコかと想った


「E5系」は320km/hで営業運転する日本の最速新幹線車両。
JR東日本が開発した。

■E5系の概要
先頭ノーズは15m。試験車両ファステック360で2通りのノーズを実験した
10両編成。新青森寄り先頭10号車にグランクラスを設定

・時系列の記録
2005年6月24日
ファステック360公開
2011年3月5日
東北新幹線東京-新青森間で運行開始
2013月3月
320km/h運転開始

東北新幹線「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」「なすの」に使用されている。
現在建設中のインド新幹線(当初開業見込は2023年)では、E5系改良型車両が走る。工事が遅れているが、一部区間を早期に部分開通させるという。
日本の新幹線がインドを駈ける日が待ち遠しい。

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