ビジネスホテルに泊まると心が躍る理由
初めての山形県 鳥中華、山形戦、米沢牛の旅
ビジネスホテルに泊まるというのは、どうしてこんなに心が躍るのだろう。
これはきっと僕だけではない。論文でも出ているんじゃないかとBardに尋ねてみた。
論文は出ていないようだったが、その理由は概ね「新しい環境」「清潔」「お手頃価格」ということだった。
そのどれもがハズレでは無いが、僕は心躍る理由は「自由」だと想う。
ひとり暮らし、家族と同居、その人が住む環境により度合いは違っても、人はその場所で自由に振る舞っていいということに開放感を感じる。
ビジネスホテルの部屋に入れば、裸でラジオ体操をしてもいいし、ゴミ箱の位置を自分の好きな場所に変えられる。スマホで音楽を聴く時に隣人の顔を思い浮かべなくていい。
ホテルの備品を隅に寄せて、自分の備品をテーブルに並べる。
ベッドの上に荷物を広げて、この後スタジアムに持って行く荷物、明日米沢でコインロッカーに入れる荷物を分ける。
寝落ちしない程度の緊張感をもって、少しだけベッドで大の字になったあと、最低限度の荷物を持って部屋を出た。
16:03
くもり 30.4度 むしっと暑い
駅の改札では観光客と想われる女性2人が、自動改札に切符をタッチしてよいのかを迷っている。
ここは、新幹線eチケットならばタッチ。それ以外は駅員さんに見せるか、駅員さんが居なければ素通りである。
スタジアムの最寄駅「天童南」への電車は1時間に1本
恐らくダイヤの本数は人口と比例しており、人は交通機関の運行間隔で、それを実感する。
16:07-16:09
天童から2分で天童南に着く。
そこからスタジアムまでは「徒歩15分*」と紹介されている。
*モンテディオ山形ホームページより
この日は駅を出て、ビジターゴール裏待機列に着くまでに35分を要した。
特に道に迷ったわけではない。確かにスタジアムに向けて歩いている人は片手で余るほどだったが、順路案内表示を見落とさなければ迷うことはない。
強いて言えば、目指すゲートまでスタジアムを 3分の2周したことで、5分くらいは増えたかもしれない。
スタジアムに着くと始めに案内図・案内表示を探す。見つからないので総合案内らしきブースに居るスタッフに「ビジターゲートは左右どちらに行けばいいですか」と尋ねる。
スタッフは2人で顔を見合わせ、手元の資料に目を落とした後「こちらだと想います。この先にも係員がいますので確認してください」
その手が指し示す方に進み、すれ違ったスタッフに同じことを尋ねる。
「ビジターってなんですか?」
アウェイって言わなければ通じないのかなと想ったが、30度を超える暑さで意識がもうろうとしていて、最悪一周回れば着くだろう・・そのまま歩くことにした。
後でしらべるとNDソフトスタジアム山形には「ビジターゲート」という名前は存在しなかった。ゲートの名前は「A~G」 僕が目指すビジターゴール裏の入場口は「Gゲート」だった。
公式サイトで情報を開示しないのであれば、現場の運用でカバーすることになる。ただ、それは無理難題というものだ。
スポーツボランティアを15年やってきて、スポーツ大会を支える人が集まらないことを身にしみて知っている。
東京2020、東京マラソンのようにボランティア応募が抽選になる"陽の当たる舞台"を除けば、ほぼすべての大会が定員割れ。
NPB、B1、J1の人気クラブを別にすれば、プロスポーツであっても予算は潤沢と言えず、支え手はボランティアに頼らざるを得ない。
ボランティアが集まらなければ、アルバイトを募る。
ボランティアとアルバイトが同じ仕事を担う現場もある。
大抵の場合、スポーツボランティアの方が現場慣れしており「お客さんから何を聞かれるか」「天候に応じてどんな声かけが必要か」ということを意識している。
スポーツの三要素は「する」「見る」「支える」
世の中は人手不足だが、スポーツの現場を支える人も足りていない。
この後の試合内容はあまり覚えていない^^;)
往路は迷うことなくスタジアムにたどり着いたのだが、帰路は事情が異なった。案内所のスタッフから「たぶん、こっちだと想います」と言われた道を進む。片側2車線の道路でさえ街灯がなく、あたりは真っ暗。スマホのMAPアプリがなければ天童南駅までたどり着けなかった。
天童駅の周辺は居酒屋が1軒あるだけで、コンビニはない。
コンビニがあったとしても、旅先でコンビニ弁当は味気ない。
翌日には夢にまでみた「牛にぎり」と「米沢牛」が控えている。
夕飯抜きはいつ以来だか覚えていないが、お昼の鳥中華がガツンときたせいか、空腹を感じることもなく眠りについた。
初めての山形県 鳥中華、山形戦、米沢牛の旅
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