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2023年10月19日 (木)

5分でわかる横浜マラソンの歴史2023

2023年10月29日(日)
横浜市内の名所と高速道路を走る市民マラソン「横浜マラソン2023」が開催される。
これまで台風で1度 コロナ禍により2度中止となっており、開催されれば6度めとなる。


横浜マラソンは2015年から始まった42.195kmの大会。
2007年に始まった「東京マラソン」が大成功を収めたのをきっかけとして、全国の政令市で始まった市民マラソンの一つ。

その取り組みは他とは一線を画するものが多く"10km以上高速道路を走る"というコースの特性上ハプニングや変更も多い。
その変遷の歴史を5分でわかる程度でお話したい。


■横浜マラソン2015
2015年3月15日開催
制限時間6時間
参加費15,000円は第1回大会としては史上最高額だった。

当時、各地の都市マラソンは東京マラソンの10,000円にヨコ並びで、それを超える大会はなかった。協定があったわけではないが、日本のマラソンに「抽選」を持ち込んだ人気大会の値段を超えるのは憚られたのだと推察する。
ただ、スポンサー収入・参加料収入共に「東京」に及ばない他地区では、利益を上げるために値上げしたいというのが本音だっただろう。

そこに横浜マラソンが一気にその壁をぶち破った。
横浜の名所を巡る魅力的なコースゆえ、定員を超える(抽選)ことは確実とはいえ、いきなりの15,000円には驚いた。
エントリーは定員を超えて抽選が行われた。

第1回開催後、コースが規定(42.195km)に対して距離不足だったこと、タイムは非公認となることが発表された。
原因はコース中に11kmの高速道路(首都高横浜線)を含むことに拠る。

マラソンコースの距離は専用自転車を使い事前に計測する。
だが日頃、高速道路には自転車が入れないため事前計測ができない。
やむを得ずレース当日、公道封鎖後に行った実測で不足が判明。コース修整はできなかった。


■横浜マラソン2016
2016年3月13日開催
参加費15,000円

横浜マラソンは「第2回」といった回数表記をしておらず、西暦年で表記される。
2015年大会開催前の時点で、スタート直後の道幅が狭く危険であることが指摘されており、この大会ではスタート地点がみなとみらい大橋に変更された。


■横浜マラソン2017
2017年10月29日(中止)

「春マラソン」の3月から「秋マラソン」の10月開催に移動したため、前回大会から1年7ヶ月の間隔が空いた。
大会は台風接近のため中止。
当時、台風による中止は珍しかった。コースの一定部分(10km程度)を占める首都高横浜線が海辺の風を受けやすい場所にあるためと思われる。


■横浜マラソン2018
2018年10月28日開催
制限時間が6時間30分に延ばされた
参加費15,000円

中止のために前回走れなかったランナーに優先エントリー権が付与された。
定員28,000人は大会史上最多


■横浜マラソン2019
2019年11月10日
11月第2週に移動
参加費15,000円
定員26,920人

初めて女性ランナー優先枠(10,000人)を設けた。
マラソン人口(マラソン大会出場人口)は男性比率がかなり高い。
女性限定マラソン「名古屋ウィメンズマラソン」と同日開催のマラソンが "ほぼ男子マラソン" になってしまったこともあった。
女性ランナー比率を上げるための賢明な策である。


■横浜マラソン2020
2020年11月1日 中止
参加費15,000円

コロナ禍により、同年2月下旬からすべての大会が中止を決めていた。
エントリー受付は行ったが当選者を発表することなく、5月8日に中止が発表された。


■横浜マラソン2021
2021年10月31日 中止
10月最終週開催に戻る
参加費23,000円 *8,000円値上げ
定員20,000人

定員を抑えたことにより大幅に値上げされた。
スタートをパシフィコ横浜に変更。
スタート直後の密集を避けるため、ブロック別時間差スタートに変更。
オンラインマラソンを併催。
コロナ禍の影響が残っており、7月30日に中止が発表された。


■横浜マラソン2022
2022年10月30日
参加費:20,000円 *3,000円値下げ
定員:23,000人

定員を若干戻した(増やした)ことにより、マラソンとしては珍しく参加費が値下げされた。
スタートをみなとみらい大橋から横浜ランドマークタワー前に変更。
初めて変更したスタート方式が運用された。走力順にスタート待機ブロックを設定し、待機ブロック毎に時間をずらすウェーブスタートで行われた。
コースに占める高速道路の比率が増して「16km」程度と過去最長になった。
中止となった2021年大会で打ち出されていたコロナ対応を踏襲し、コロナ禍以降では初めて行われた。沿道の応援は解禁されるが、声出しは禁止されていた。
エイドでの密集を回避するため、ナンバーカードを6色で色分け、給水テーブルを分けた(参加賞Tシャツの色と連動)

つづく

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