「ランナー減少」「ボランティア不足」はランニング大会の二大課題
月刊ランナーズ2023年3月号に掲載されている山中伸弥教授の対談を読んでいて、急に長野マラソンを走りたくなった。
僕より1つ年下の山中教授が「今も自己ベスト(PB)を更新している」と言っていたからだ。
「マラソン自己ベストの平均年齢」という統計はないが、かつて「マラソンを始めてから5年」「46歳頃」といった論説を見たことがある。
自分はどうかと振り返ってみると、49歳で出したPBをもう何年も更新できていないことに気づいた。
それまで、記録が伸びない理由を「スタート時のトラブル」「悪天候」「手術明け」「コースの難易度」といったレース個々の要因に紐付けていた。
「ヒマになって走り込む距離が伸びればベストは更新できる」ものだと想っていた僕は、もうPBを追っかけるマラソンは終わっていたのだと観念した。
僕が引退レースと決めている「長崎平和マラソン」(2025年11月開催)前に、もう1度走りたいと想うのは「東京マラソン」と「長野マラソン」
先日「東京マラソン2023」の抽選で落選した時点で「長野マラソン」のエントリーが控えていたが「もう(制限時間)5時間は無理だろう」と諦めた。
最後に5時間を切ったのは2018年の「つくばマラソン」
あれから5年、コロナ禍を理由に走っていないこともあり、体力は大幅に落ちているはず。
それでも「距離を伸ばす」ことで、山中教授はタイムを詰めているという。
サラリーマン時代よりも練習に充てる時間は増している。「距離を伸ばす」だけならば僕にもできる。山中教授のように3時間台で走るわけじゃない・・・
ただ、走りたくなった時点で「長野マラソン」のエントリーから3週間が過ぎていた。
第26回長野マラソン(2024)の受付は以下のように行われている。
2023年10月14日(土)
出走権付き宿泊パック(先着200人)受付開始
2023年10月21日(土)
10:00~ RUNNETでエントリー(先着9,800人)受付開始
2024大会は電話エントリーがない
*前回大会は12月3日受付開始だった
ダメ元でRUNNETにアクセス>長野マラソンのページに進むと、なんとまだ[エントリー]ボタンが残っていた。
そうなると、あとは宿泊。「旅マラソン」ランナーが長野を走るには「エントリー」と「宿泊」2つの競走をクリアしなければならない。
長野市には善光寺という観光名所があり、4月の土曜日に宿を取ることはハードルが高いのだ。
結局、長野市内に空室が見つからず、エントリーは見送った。
2010年と2014年に出走した時、エントリーはその日のうちに完了していた。
全国の人気大会が「抽選」をおこなう中、長野マラソンだけは頑なに「先着」を守っていた。
「長野が大好きで毎年でも走りたい」というランナーにとって、これはありがたかった。
人気大会「長野マラソン」が1ヶ月(11月29日現在)経っても枠が埋まらないのは、昨今言われている「マラソンランナー減」を象徴している。
2020年より2年ほど続いた「コロナ禍」の間、中止または「オンライン開催」していた全国のマラソンは現時点でリアル大会を再開している。
だが、以前のような客足(参加ランナー)が戻らない。
山口県宇部市の「くすのきカントリーマラソン」は、2024年3月17日(日)に開催される第20回大会をもって終了する。
理由は「参加者の現象」「担い手(ボランティア)の現象」だろう。
ハーフマラソン以下をトップレースとする小規模大会も縮小が始まっており、いつもボランティア参加している大会は「参加ランナー減少のため、ボランティア募集枠も縮小」している。
「ランナー減少」「ボランティア不足」は今やランニング大会の二大課題。
そのうち「ランナー減少」については、先日参加した「横浜マラソン」に救世主となる取組を見つけた。
つづく
| 固定リンク | 0