THE NORTH FACEのウエアは回収 湘南国際マラソン
2023年12月3日(日)
第18回湘南国際マラソン(以下「湘南」)が開催される。
去年の第17回大会はコロナ禍で2020年、2021年の大会が中止となっていたため3年ぶりに開催だった。
その大会で画期的だったのは、世界で初めて「マイボトル給水システム」を市民マラソンに取り入れたことだ。
→湘南国際マラソンの歴史
「マイボトルで走ろう」という呼びかけにより、ランナーは400ml以上の水量を携行できる容器(マイボトル)を持参。
給水ポイントは200mおき200か所(蛇口3,500)が設置された。
エイド(給水・給食)が比較的多い「横浜マラソン」で18か所だから、いかにその数が多いかわかる。間違いなく湘南は「エイド数世界一」のマラソンとなった。
前回は「400ml容量のマイボトルを満水にしてスタート」が競技規則だったが、今回は「必ず水分200ml以上が入ったマイボトルを携帯してスタート」に緩和される。
一般的なマラソンでは、エイドにはテーブルの上に水が入った紙コップが並べられていて、ランナーはそれをかっさらって取り、飲み終えるとマナーのいい人は設置されたゴミ箱へ、そうでない人はそのあたりに紙コップを投げ捨てていく。
何処にどう捨てようが捨てることには変わりなく、それらはゴミになる。
「マイボトル給水システム」を導入したことにより、昨年の湘南は8,000kgのゴミ削減に成功した。
*第18回湘南国際マラソンボランティア案内ハガキより
200か所設置される給水ポイントには、水が入ったタンクが並んでおり、ランナーはタンクの蛇口を捻ってマイボトルに自分で注ぐ。
一般マラソンのボランティアは、紙コップに水を入れて並べ、ゴミを集め・・という仕事をするが、湘南ではそういった仕事はない。
去年の17回大会では、給食のエイドは6か所設置された。
そこで出たバナナを食べた2人から感想を聞いたところ「生涯で一番美味いバナナだった」らしい。
ランナーの皆さんは、ぜひダマされたと想ってバナナをもらって欲しい。
(去年と同じバナナという保証はないけれど)
【第18回湘南国際マラソンの基本情報】
コース
▼スタート:西湘バイパス大磯西IC
▼江の島入口付近折り返し
▼ゴール:大磯プリンスホテル
湘南のコースは第1回が江ノ島発着だったが、諸事情により第2回からは向きが逆になって現在に至る。
とにかくひたすら海辺を行って帰ってくるだけの1WAYコースなので、気分が変わらないのが難点。
往路はずっと江ノ島が見えていて、復路は富士山。絶景も何時間もつづくと有り難みが薄れるし、対象が近づいてこないと「前に進んでいる」実感が持てなくて気分が淀む。視線を落とすと何処までも続くランナーの後ろ姿。
「高低差が少ない」「カーブが少ない」からタイムが狙える・・・
といった論評に対して「あんた、ここを走ってないだろ」と想っているランナーは少なくないと想う。
従って、沿道の応援の声が頼りだ。
開催日:2023年12月3日(日)
制限時間:6時間30分
スタート:9時0分(ウェーブスタートではない)
定員:19,500人
参加費:15,000円
スペシャルスポンサー:THE NORTH FACE
一方、スポーツボランティアの募集人員は3,300人(先着)
第16回は2,500人 第17回は3,220人
ただ昨年同様、今回も定員には達していないものと推察する。
東京マラソン2024のボランティア定員は10,000人。
それも定員を応募者が超えて抽選となる見通し。
東京マラソンが「走りたい人」だけでなく「ボランティアしたい人」まで抽選になる理由は、東京が「陽の当たる大会」つまり注目度が高いのと「招集エリア」にボランティア人口が多いためだ。
一方、湘南のボランティアが定員に満たない要因としては「地の利」のなさが大きい。
ボランティアは朝の6時、7時台に藤沢、平塚、大磯といった場所に参集しなければならず、東京都民の参加は限定的。事実上「招集エリア」は神奈川県となる。
活動場所が江ノ島付近ならば東京からでも参加できるエリアが増えるが、事前に場所の希望はできても「その地域限定」応募というのはできない。責任感の強いボランティアたちは、場所が遠いとわかってから「やっぱり行けません」とは言えないので、エントリーを躊躇している。
同じ神奈川県でも、10月開催の「横浜マラソン」の場合、東京寄りの横浜市開催なので、東京都も「招集エリア」に入る。2023年10月の大会では5,500人のボランティアを集めていた。
2023年6月20日頃、湘南ボランティアの前回参加者に案内はがきが届いたので、今回も選手村仲間を誘って参加することにした。
湘南のボランティアで特徴的なのは、ウェアが貸与であり活動終了後回収されることだ。
大半の大会では再利用しないので、その分多く費用がかかる。
参加する側としても、大会ロゴが入ったキャップ・ウエアを普段使いするのは難しく、溜まっていくか捨てている。
湘南の取組は理に叶っている。
ただTHE NORTH FACEファンの方には「ホントはもらいたい」という人がいるのかも知れない。
左胸にTHE NORTH FACEロゴ、右腕に湘南ロゴが入った緑のウェアは日の光に映えてカッコイイ。
当日は好天とランナーの皆さんにとっての好レースとなることを、お祈りしています。
沿道にお住まいの皆さんもぜひ、お誘い合わせのうえ、ランナーの応援にお越しいただければと想います。
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