ViXion01初日 遠くの文字がくっきり見えるのは、いつ以来だろう
2023年11月1日
小学生はとうに家路につき、日没が早い東京が夕暮れを迎えた頃、ViXion01(以下V01と表記)がやってきた。
恐る恐る化粧箱から取り出して、右側のつるを開くと電源ランプが緑点灯した。スタートアップガイドによると「残量大=緑」ということなので、十分に充電された状態で梱包されたようだ。
ランプ色は緑→黄→赤と交通信号機と同様に色が変わる。これは電池残量がわかりやすくていい。
さっそくかけてみると、左目の瞼あたりにフレームが当たる。
これは「鼻パッド」の間隔を寄せて目との距離を離すことで解消するが、その分眼球とレンズが離れ視野が狭まってしまう。
右側に電子機器が多く収納されていて、左右のつるの形状が違うため、かけた時に右側が浮いてしまう。
踏んづけて歪んだ眼鏡を掛けているような不快感。ここは何より改善して欲しいところ。
同梱されている大きなサイズの「鼻パッド」に交換してみたが、違和感の解消には至らなかった。
ここからは、キャリブレーション(焦点合わせの初期設定)
7月に 「蔦屋家電+」で体験した時の記録を見て、右目→左目の順に設定すると3分もかからずに設定がおわった。設定手順の仕様はデモ機と変わっていないようだ。
レンズを左右に動かして眼球の位置に合わせる。
これは双眼鏡で左右それぞれの目で見ている視野が1つの像を結ぶ位置を探す作業と似ている。
位置が合うと3m以上の遠目の映像が1つの像につながり、ちょっとした達成感を感じた。
ここからは、実際に使う状況毎に試していく。
【V01初日】
■20cm 文庫本・スマホ
小学生の本読みではないので、たいていの場合大人は文庫本を視線より低い位置に置く。そのため視野の限界によりページ全体を見ることができない。
スマホについても同様で、低い位置に構えたスマホ画面はV01の下から裸眼で見えてしまう。
スマホはV01の下から裸眼で見るという運用はしやすい。
V01は眼鏡と比べるとレンズが小さいため、視野が狭いという宿命がある。
文庫本やスマホといった低い位置に置いて見るものには不向きだ。
正直にいうと、ここまでの段階でちょっと気持ちが沈みかけていたが、次のトライアルでぐっと持ち直すことになる。
■50cm ノートパソコン
(この文章はV01をかけて書いている)
文字にピントが合わなかったのでピント調節をやりなおす。3m先の目標物で合わせたピントが実は合っていなかったらしい。
ピントを合わせる設定は「パソコンの文字」でやるとよいだろう。
この作業は悪くない。
V01は視野が狭いという欠点ゆえに一点を見続けることに向いているようで、いつも以上に書くことに集中できる。
試しにいつもの「距離50cmパソコン用」の度数で作った眼鏡に換えると、パソコン画面以外の余計なものが見えて「V01の集中感」とは大きく異なった。
ただしブラウザーを見る、エクセルを操作するといった画面のあちこちに視線を移す作業は苦手。さほど大きいと言えない12インチのディスプレイでも、画面の全体を捉えるのは難しかった。
人は視線を変える時、眼球だけ動かすか、顔ごと動かすかのどちらかを選んでいる。
V01は眼球を動かさず、顔ごと動かす眼鏡
読書・スマホ・パソコンのように、顔の向きを変えるのではなく眼球を動かして対応している作業には向かないということだ。
ここで、パソコンから顔を上げてみる。
体の向きを変え5m先にある掲示物の文字が難なく読めた時「やっぱ、いいな」と思えた。遠くの字がくっきり読めるのは、いつ以来だろう。
V01は「急に状況が変わる」ことは得意だ。
パソコン仕事に没頭していたが、話しかけられて顔を上げる。急に時計を見る。といった挙動の移行はお手の物。
これから日々の暮らしの中で「V01の真骨頂」はどのような時なのか探していこう。
■10cm 指先の手作業
徐々に「V01の視野」に慣れてきたせいもあってか、違和感なく見ることができる。
老眼の場合、この距離は眼鏡を外さないとピントが合わない。眼鏡を外さずに見えているということも、地味ながらV01の恩典と言える。
老眼持ちになってから遠ざかっているプラモデル作りができるかも知れない。
→ViXion オートフォーカスアイウェア講座
ど素人!眼講座
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