ノンスモーカー肺がん早期発見にチャレンジした
「肺がんチャレンジの検診で来ました」
受付でそう伝えるよう申し込んだページに書いてあったと想うが、僕の勘違いかもしれない。
肺がんにチャレンジしているみたいで、なんか変だなと少し笑って受付へ進む。
この日「ノンスモーカー肺がん早期発見チャレンジ」に参加するために、いつも検査でお世話になっている病院にやってきた。
日本ではがん死亡数の1位が「肺がん」
肺がんの罹患は喫煙者に限らない。
健康診断では肺がん検査は主に「X線」で行われているが、それを「CT」で行った場合の有効性を検証しようというのが「ノンスモーカー肺がん早期発見チャレンジ」
厚生労働省・文部科学省などで組織する日本医療研究開発機構(JECS Study)が主管。
⇒JECS Studyの公式ウェブサイト
研究参加病院で検査を実施する。
50~70歳の主に非喫煙者の肺がん罹患を研究し、検診結果は研究データとして使われる(個人情報は削除)
参加者の検査料は無料。治験とはちがって報酬はない。
■プロジェクト概要
参加者は以下の2群に分かれる
A:胸部CT検査(1年目、6年目)の2回
B:胸部X線検査(1年目)と内臓脂肪CT検査(1年目)
治験では治験薬と偽薬で2つのグループに分かれるが、ここでは2つの検査方法に分かれる。
Bの参加者は"現行踏襲"のグループであるためか、内臓脂肪CT検査を受けることができる(当日希望しなければ受けなくてもよい)
Aの参加者は「内臓脂肪CT検査」を希望することはできない(予算のためと説明されていた)
スポーツボランティア活動のなかには、活動内容についてネットで発信してはいけないという条項がつくものがあるが、この取組の説明では「ブログに書いてはいけません」といったことも、積極的にSNSで発信してくださいということも書かれていない。
そもそも対象が50~70歳なので、そういうことを考える人が少ないのかもしれない。
検査窓口に着くと次の順番で行程が進む。
・渡されたパンフレットを読む
・問診票に記入
・10分程度の説明映像(DVD)を見る
パンフレットと説明映像で「CTでは"余計な"ものまで見つけてしまう」可能性に触れていた。
存命期間中に必ずしも要治療に至らない病変を見つけてしまうということだ。
人に拠っては、そうしたことで"余計な"不安を感じるかも知れない。
そこは医師との信頼関係のなかで、自分の状態を知り、気持ちの折り合いを付けていけばよいと想う。
・医師と面談
ここで、医師が茶封筒の束を机に置いた。
ウェブページの説明では「希望により(群は)選べない」とあったが、こうして"その場で決まれば"透明感がある。
スムーズにコトを運ぶためによい工夫だ。
世の中には「意図的に決められた」と訝る人や「選べない」とわかっていても一応言うだけ言ってみる人も多々いるから。
置かれた束の上から1枚めを取り自ら開封する。
ここで上から2枚めを取るというオプションは思いつかなかった。
僕の封筒は「CT群」だった。
予想していた行程は45分で、今頃はミスドでエンゼルフレンチをトレイに置いているはずだったが、CT室にたどり着いた時点で65分を要していた。
CTの機械はMRIのような威圧感があり思わず身構えたが、MRIのように狭所に吸い込まれる怖さもなく、3分程度で終わった。
この日の検査結果は後日、郵送される。
その後は年に1度(10年間)郵送アンケートのやりとりがあり、6年め(5年後)に2度目のCT検査の案内が届く。
プロジェクトへの参加は自由意志であり、途中で辞退することもできる。
| 固定リンク | 0
「心と体」カテゴリの記事
- Foot Fit 3 レンタル初日(2025.06.22)
コメント