シャンシャン、エイメイ中国に帰る。日本のパンダの歴史 しらべるが選ぶ2023年の5大ニュース【3】
2023年、長年親しまれてきたパンダのシャンシャン、エイメイが中国に帰った。
「シャンシャンは知っているけれど、エイメイって?」
という方もいると想う。
パンダといえばリンリンとランラン(それは双子姉妹の歌手)ではなくてカンカンとランランは知っているけれど、その後はよく知らない。
最近は上野だけじゃなくて、あちこちの動物園にもパンダがいるよね。
という方もいると想う。
そこで、パンダのレジェンドと呼べるエイメイ帰国の年に、パンダの歴史を振り返った。
■日本のパンダの歴史
1972年10月
2023年12月23日に亡くなった竹入義勝(元公明党委員長)が下地をつくり、田中角栄元総理が成し遂げた日中国交正常化を記念して、中国から日本にパンダが贈られた。
初めてのパンダ カンカンとランランが上野動物園にやってきた
1986年6月1日
日本の動物園で初めて*パンダの赤ちゃんが誕生
上野動物園のフェイフェイとホアンホアンにこどもが生まれ、後日トントンと命名された
*1985年6月に最初の赤ちゃんが誕生したがすぐに死亡した
1988年
上野動物園でユウユウが誕生
1994年9月
日中共同繁殖研究のため、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドに永明(エイメイ)と良浜(ヨウヒン)が中国から貸し出された
この年にやってきたエイメイが、その後、偉業を成し遂げる
2000年
兵庫県神戸・王子動物園にコウコウとタンタンが中国から貸し出された
2014年12月
永明(エイメイ)22歳で良浜(ヨウヒン)との間に双子が生まれ、エイメイは
「飼育下の自然交配で子どもをもうけたジャイアントパンダ」として最高齢記録を塗り替えた
2017年6月12日
上野動物園でリーリーとシンシンの間にシャンシャンが誕生。
上野ではユウユウ以来29年ぶりの誕生だったこと、誕生時147gと軽量だったため行く、その動静は頻度高く報道された。
飼育員たちの懸命のお世話ですくすくと成長し、公募により「香香(シャンシャン)」と命名されると大人気を博した。
2023年1月28日~3月31日
オンライン講演会「シャンシャンの歩みとパンダの未来」開催
この内容は「東京ズーネットYouTubeチャンネル」でも配信された
2023年2月21日
2022年6月30日までだった期限が延長されていたシャンシャン(上野動物園)が中国に帰国
2023年2月23日
アドベンチャーワールドの永明(エイメイ)が中国へ帰国
エイメイは在日28年間で2頭のメスとの間に16頭の子をもうけた
2023年9月14日
アドベンチャーワールドでエイメイ31歳の誕生日イベントが開かれた。
パンダが歳をとる早さは人間の3倍とされており、それを当てはめるとエイメイは90歳。今も元気に暮らしている映像がイベント会場に映し出されていた。
2000年に「ドッグイヤー」ということばが流行った。
時代の移り変わりのスピードが速いことを、犬の成長が速いことになぞらえたものだ。
犬は人間より4~7倍成長が速い(=早く歳を取る)といわれていることから、時間の流れを7倍にするのが一般的とされた。
時の流れが3倍早いという意味で「パンダイヤー」という言葉も流行らせたい^^)
今年、シャンシャンの帰国に際してパンダ文献を読み漁るまで、僕はエイメイの存在を知らなかった。
パンダファン、動物園リピーターといった人でない限り、そういう方は多いと想う。
恐らく、それは報道が東京に偏っている影響なのだろう。
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