スポーツには、戦い終えたあと「心の交流」がある
明けましておめでとうございます
今年が皆さんにとって、心穏やかな1年であることをお祈りします。
いま、とても素敵だなと想っている場所があります。
今日はそのことについて、書きたいと想います。
地元の長崎にプロバスケットボールチームが誕生したのが2020年。
2021年秋からB.LEAGUE|B3に参入して、時おり「関東アウェイ戦」で遠征してくるようになりました。
初年度の2021-22シーズンは、まだコロナ禍と言うこともあり、観衆はすべてマスク着用、声出し禁止の応援でした。
2022-23シーズンは最後の最後に、コロナ五類移行により、声出し応援ができるようになりました。
応援している長崎ヴェルカは、B.LEAGUEのトップカテゴリーであるB1昇格を賭けてライバルのアルティーリ千葉とアウェイで対戦しました。
その時、アルティーリ・ブースターとの出逢いがあり、とても親切にしていただきました。
運良く我らがチームが勝利できたのですが、アルティーリのブースターさんからは「(次の決勝も)勝ってください」と声をかけていただきました。
バスケットボールは距離が近いスポーツです。
サッカーの場合、原則としてホームとアウェイのサポーターは両端のゴール裏に分かれて応援するので、試合後にエール交換するにも距離が遠すぎるのです。
バスケットボールは(アリーナ席の場合)コートとの距離がとても近い。
選手との距離も近く、日本代表の馬場雄大が目の前に座っていたりします。
(それでも誰も声はかけません)
試合が終わると、互いのブースターによるエール交換。
「レッツゴー東京」「GoGoヴェルカ」といった相手チームを讃える「コール交換」があります。
戦う相手とはいがみ合わなければならない
という価値観はここにはないのです。
12月の天皇杯アルバルク東京 - 長崎ヴェルカ戦の試合後には、多くの宇都宮ブレックスファンの方がおられました。
今シーズン、ブレックスからヴェルカへ荒谷裕秀が移籍した縁でヴェルカを応援に来られたというのです。
これは、僕にはできないな・・と想いました。
サッカーは距離が遠いと書きましたが、2023年4月にこんな出来事がありました。
初めて訪れた福島県での試合。いわきFC - V・ファーレン長崎の試合が終わり、地図アプリをにらみながらJR湯本駅をめざしていた時のこと。
背後から通りかかった車の窓がするすると開きました。
「長崎のサポーターの方!気をつけて帰ってください!」
この試合、僕が応援する長崎が防戦一方を凌いで勝っていました。
だから、できるだけ喜びが体から漏れないよう、淡々と歩いていたので、咄嗟にうまく笑えたかなと、後で想いました。
戦っているのは選手たちであり、その選手たちも試合が終われば笑顔で握手をする。
応援する僕らは敵味方に分かれているけれど、同じスポーツを応援するという趣味をもつ仲間たち。
政治と宗教では、なかなかそうはいかないと想いますが、スポーツには戦い終えたあとの心の交流がある。
1月10日には川崎市のとどろきアリーナで、天皇杯Quarter Final 川崎ブレイブサンダース - 長崎ヴェルカ戦があります。
そこでは、どんな光景が見られるのか、今から楽しみです。
今年も「しらべるが行く」をよろしくお願い申しあげます。
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