これまで日本株投資をしてきた人にとっての新NISA
あと2週間ほどで、新NISAが始まる。
これまでNISA(以下旧NISA)も使いながら日本株投資をしてきた人にとって「新NISA時代」とどう対峙するか。
「新NISA時代」から日本株投資デビューするという方も視野に入れてしらべてみた。
■まず、始めに「NISAの歴史」
2014年1月
NISA開始 当初非課税枠は100万円だった
2015年
年ごとに金融機関を換えることができるようになった
2016年
非課税枠100万円→120万円に拡大
2023年
NISA終了
*旧NISA制度の終了であり、利用済みNISA枠について(非課税の)恩恵が終了するわけではない
2024年
新NISA制度開始
■旧NISA⇔新NISAの違い
*つみたて投資枠は含まず
旧NISA | 新NISA | |
---|---|---|
年間投資枠 | 120万円 | 240万円 |
生涯投資枠 | 600万円 | 1200万円 |
非課税期間 | 5年 | 無期限 |
枠の再利用 | できない | できる※1 |
■旧NISAを使っている人にとっての新NISA
2023年までにNISA口座を持っている場合、自動的にその証券会社で新NISA口座が作られる(従って手続き不要)
旧NISAで使った投資額は新NISAの「生涯1,800万円」には含まれない。2024年分より起算して生涯1800万円のNISA枠が使える。
株・投資信託(成長投資枠)だけで生涯1,800万円を使うことはできない(1,200万円まで)
「つみたて投資枠」だけで生涯1,800万円の枠を使うことはできる。
日本株投資の枠は「成長投資枠」
1年につき240万円(生涯1200万円)までの新規投資について売却益が非課税となる。
そして、新NISA最大の長所が「枠の再利用」※1
旧NISAでは、NISA枠で買った株を売っても、その枠は再利用できなかった。
新NISAでは、新NISA株で買った株を売ると、その枠が再利用できる。
非課税保有限度額(年240万円)は買付残高=株の購入金額(手数料含まず)で管理される。
NISA口座内の商品(株・投資信託)を売却した場合、買付残高(簿価)分を再利用できる。
■新旧共通 NISA口座の解説
・売却益だけでなく、配当も非課税
通常は売却益と配当に対して20.315%課税される。NISA口座で投資した場合、これが非課税になる。
(年2回程度の)配当が非課税なので、NISAは高配当株を長期保有することに向く。
このことから「新NISA組」からは「高配当」株が買われるだろうと予想されている。
新NISA枠での株取引手数料が無料の証券会社を探したところ、SBI証券、松井証券、楽天証券が見つかった。
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