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2024年2月27日 (火)

「蹴球都市藤枝」サッカーのまち100周年 クラブの本気

1924年、藤枝サッカーの原点「蹴球」が志太中(現藤枝東高校)の校技となってから、2024年の藤枝は「サッカーのまち100周年」を迎えている。
*ビジター入場ゲートでいただいたパンフレットより

藤枝は育成世代からサッカーが盛んで、男女のプロ選手を多く輩出しており、現職の北村正平市長は「蹴球都市藤枝」を宣言している。

Jリーグクラブ藤枝MYFCは2023シーズンよりJ2に昇格。
昨年訪れた時は工事中だった藤枝総合運動公園サッカー場(略称:藤枝サ)のバックスタンドは改修成って、美しい藤枝パープルをまとっている。
従前の芝生席に屋根付き 3,860席が設置されて、収容人数は従前の5,056人から10,000人に増加。この日は7,243人のお客さんを迎え入れた。


「節目の年の本気」はチームを変える。
それは去年、Jリーグ30周年を迎えた東京ヴェルディのクラブを挙げた本気の改革に見て取れた。
2023年7月、僕らが味スタに乗り込んだ試合ではアウェイ・サポーターだけに試合前ピッチ脇見学ツアーが行われた(ベルディはシーズンを通してこの企画を実施)
こんなことを思いつくのはフツーじゃない。
自分たちが幸せになろうではなく、サッカーに集う皆さんを幸せにしようという考え。
アウェイ・チームの僕らは1試合しか、ベルディ・ホームを体験しないが、それでも十分に本気は伝わった。

ヴェルディの本気が、J1昇格プレーオフ決勝で奇跡を呼んだと想う。
清水がリードして迎えたadditional time、ボールを隠すと(ジャンプボールシチュエーションで)プレーが止まってしまうバスケと違い、サッカーでは時間は稼ぎ放題。
それなのに敵陣で保持した清水の選手は軽率に蹴ったボールが相手に渡りカウンターを受ける。最後はエリア内でタックルしてPK。昇格チームは最後の数分で入れ替わった。


ネット記事で確認した限り、藤枝を昇格候補に挙げている評論家は見つからない(V長崎は1人だけいた)それでも節目の本気が本物ならば怖い。
4年めの須藤大輔監督はシーズン前のファンイベントで「誰がなんといおうがJ1昇格」と話している。


チケット購入前にしらべたところ、藤枝サには「ビジターグッズ着用可・ホームグッズ着用不可」のビジター専用エリアが3席種設定されている。

【ビジター専用エリア】
■ビジター芝生席(ゴール裏)
■B指定席北側(メインスタンド)
■D自由席北側(改装成ったバックスタンド)

いつもならばゴール裏一択なのだが、直近に腰を傷めていたので椅子に座れるB指定席を買った(値段は芝生席と同じだった)
サッカーをヨコから見るのは2018年の開幕戦(V長崎J1初試合)以来だ。
結果的にこの選択には、よい面と悪い面があった。


スタジアムの見取り図をみていて、脳がバグった。
去年の試合後、増山朝陽が引き上げながら僕らの「長崎コール」に応えてくれた映像を想い出した時、増山は向かって左のコンコースに消えていった。
若年層の女性がSNSに左右反転した自撮りを上げるように、僕の記憶は混濁して左右が反転したのだろうか。

実際に現地にはいってみると、やはりホーム/アウェイの向きが逆になっていた。
かつて、茨城カシマスタジアムでも向きが逆になったことがあった。
2018年の鹿島戦、高速バスで隣り合わせた鹿島サポさんによると「ホーム側を駅から近くて便利なサイドに変えた」とのことだった。


一般的にJリーグがライセンス基準で求めている電光掲示板(大型ビジョン)はアウェイ・ゴール裏の背後に設置される。そうすれば、ホームのサポーターから見やすいからだ。
僕らアウェイ・サポーターがビジョンを観る時は筋が違いそうになりながら、首を捻る必要がある。
ところが、現時点において大型映像装置は南サイドスタンド(ホーム・ゴール裏の背後)にある。
(北サイドスタンド・アウェイ側には従前の掲示板がある)
「2024年から藤枝サのホームアウェイのサイドが変わった理由」を Bard Gemini や ChatGPTはまだ知らなかった。


ビジターゲートから入ると、ゴール裏(芝生席)の中央に出る。そこから右に折れてB指定席(北側)に行くことができた。
発売スタート時に購入したチケットは最前列。
こんなにピッチに近いとは想っていなかった。ピースタは「ピッチまで5m」というが、ここもそれに近い。目分量では 6~7mというところか。
長崎の選手がアップするエリアであり、選手を間近に見られる。
長方形のコートで行う競技は、長辺沿いが見やすいのは言うまでもない。
「ここは、ななか良い」
ただし、そう想っていたのは試合開始までで、いざ始まってみると「悪い面」が見えてきた。

試合前セレモニーで挨拶に立った
北村正平市長は、きちんと「う゛ぃふぁーれん」と我らがクラブ名を発音してくれた。さすが蹴球都市の音頭をとるだけある。先日You Tube配信された今季のJ2展望番組では、長年サッカーに関わる方が「ぶいふぁーれん」と連呼して呆れた。

V・ファーレン長崎は「ぶいふぁーれん」「ばんふぁーれん」「びーふぁーれん」と誤読された苦い想い出がある。言われるほうは切ないし、読めないほうも困るだろう。東京Verdyを「東京バーディ」と読む人はいない。
少々、自虐的ではあるが「我々はう゛ぃふぁーれん長崎」です!と、サッカーファンが正しく読めるよう情報発信してはどうだろうか。



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