フレディ・アダム・ブライアン推しが異なる3人 場内に「Ay-Oh(エーオ)」が巻き起こる
東京ドームでは経験がない、ほとんど人の居ないコンコースを1人歩いて場内のエントランスへ。ちょうどライトポールあたりに出た。
アリーナ席はまだ閑散としている。
スタッフの方に座席位置を尋ねると、親切に座席の場所まで着いてきて案内してくれた。
「一番後ろじゃん」
僕の座席はGOLD席の最後尾の右端。これには思わず笑った。
チケットが買えたのは四次先行なので、GOLD席の末席でも文句はない。この場にいられることが貴重だ。
そして前日にわかっていたことだが、このブロックは発券時に心配していた右端ではなく、割かし中央寄りだった。
前日の東京ドーム初日参加者が「撮影禁止」の座席見取り図をXポストしており、中央からやや右寄りで僕が希望している「ブライアンサイド」であることに安堵していた。
限定グッズが入ったトートバッグをリュックに仕舞い座席の下に置き腰掛けてみる。
椅子小さいな。
大木金太郎が馬場を殴打する時に使っていたような折りたたみ椅子。B.LEAGUEコートサイドの高級椅子と比べると安普請な折りたたみ椅子。
それが本来ならばライト前ポテンヒットが落ちるあたりに並んでいる。スポーツボランティアをやっていると、それを直線に並べていく作業が目に浮かぶ。
区画の右端なのはありがたい。
デリケートな僕は、あらゆる興行に於いて隣りにどんな人が来るかで、楽しめるかどうかが左右されてしまう。
となりがいい人ならば楽しいが、マナーが悪い・傍若無人な人だと台無し。ただ通路に面しているということで、そのリスク要因が半分になる。
それにとなりの人が押して来ても(通路側に)逃げ場がある。
固い椅子に腰掛けて、ステージまでの距離を値踏みする。
東京国際フォーラムホールAでいえば30列くらいか(名古屋センチュリーホールでもいいのだが)
この時、アリーナには傾斜が付いていないことに気づいていなかった
一番後ろというのも気兼ねがなくていい。
広い通路が隔てていて後ろのSS席とは、ある程度の距離がある。
これならば、真後ろの人に邪魔じゃないかと気にしなくて済む。
誰にも気兼ねすることなく、疲れたら座れる。
開演まで20分
となりの方がやってきた。
見るからに気さくな方で安堵したついでに話しかけてみた。
少しでも話しておけば「僕は友好的な人だ」と相手に伝わる。
相手の反応がよければ安心するし鈍くても構わない。心づもりができる。
スポーツ・音楽の興行において隣り合わせるのは大抵同好の方であって、これまでに話しかけて嫌な思いをしたことは1度しかない。
アダム・ランバートのファンだというBANIさんに僕は質問した。
「アダム・ランバートを一言でいうならばどんな存在なのでしょう」
過日「しらべる」に「アダム・ランバート」の項目をつくった際、その用語定義に難儀したからだ。ネット上には様々な情報があるが、自分自身が体感していないことには自分の言葉が出てこない。
その時、僕はこう書いた。
「時折QUEENに参加している米国の歌手」
身も蓋もない定義だが仕方ない。その時の僕は自分が知らないこと、他人が言っていることを拾って書くことはできなかったからだ。
アダム・ランバートファンのBANIさんはこう言った。
「現存する最強のボーカリストですね」
ブライアン・メイがアダム・ランバートのことを「神様からの贈り物」と述べているのはWEB記事で読んだ。
そして数時間後には、2人の意見の真意が僕の腑に落ちることになる。
場内では「Ay-Oh」が巻き起こっている。
一応説明しておくと「Ay-Oh(エーオ)」はフレディによるアドリブのコール&レスポンス。
映画「ボヘミアンラプソディ」ではライブエイド(1985年)での「Ay-Oh」が再現され、クィーンファン以外にも広く知られるようになった。
僕はサッカー応援ではいつもチャントをちゃんと合唱しているが、音楽公演前にファンが合唱するというのは初めてだ。
振り返るとそれを仕切っているのはランニングおじさんだった。
有名な方なのかもしれないが、僕はわからないので失礼ながらそう呼ぶことにした。
1980年代のフレディばりに上半身は白いランニングシャツ1枚のおじさんが、あちこちで「Ay-Oh」のフレディ役を担い、周囲の仲間がそれに応えている。ステキだ。
開演間近となった時、BANIさんのとなりにツアーウェアを纏ったフレディさん(仮名)が来た。
これまたとても気さくな方で、フレディ・マーキュリーの大ファンということで仮装の口ひげがカッコイイ。僕はアルフィーの高見沢俊彦に似ていると想った。
左からフレディ・アダム・ブライアンと推しが異なる3人が並び、あとは愉しむだけだ。
よき仲間に恵まれ緊張がほぐれてきたところで、いよいよ開演時間が近づいた。
QUEEN THE RHAPSODY TOUR 2024年2月14日
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