人生の証として Radio Ga Ga の「全員頭上クラップ」に参加する
皆、冷静だな
僕は今日ここに集まった皆さんの態度をみて、少し驚いていた。
先ほど「Ay-Oh(エーオ)」のコール&レスポンスはあったものの、いざ開演へつなげる音楽が鳴り始めても誰も席を立たない。
とても、これからビッグバンドQUEENを迎える反応とは思えなかった。
「もう待ちきれない」
なんて誰も想っていないように見える。
「まだメンバーが姿を現してもいないのに、録音された音楽にいちいち反応していられない」
というのが僕の考えだが、大抵のライブにおいては、そこで皆さん立ち上がっている。それが「ハイテンション」
前が立つから仕方なく立つ。
でも今日は誰も立たない。今にもメンバーがステージに姿を現しそう。
そろそろ立たないといけないんじゃない?いつになく僕のほうが心配になる。
あとで想うに、GOLD席の皆さんは既に行われた4公演でオープニングの様子を把握していたのかも知れないし、ただ年齢層が高くて酸いも甘いもかみ分けた人が多かったのかもしれない。
ステージ奥、右上のほうに"鳥の巣箱のような"ボックスがあり、そこにいる人達がこちらに手を振り、それに前列のお客さんが応えている。
「オペラボックスシートです」
BANIさんが教えてくれた。
あぁ、あんなのなのか(心の声)
身も蓋もない言い方で恐縮だが。
僕はてっきりステージに向かって最前列、オペラの「オケピット」のような区画を想像していた。
あそこからだとメンバーの背後からステージを見ることになる。
かつてM.S.G.のライブでコージー・パウエルの後ろに居たことはあるが、あの時はドラムセットのひな壇に遮られて、コージーが太いバチでドラムを叩く背中しか見えなかった。
→レインボー/マイケルシェンカー ブログ目次
確かに背後から間近にQUEENを見るという経験は貴重だ。経験してみたい。
ただ、今日のところは客席から観たい。
「オペラボックスシート」は一ヶ月ほど前の1月19日に抽選販売が発表されたが、僕はその情報をチェックしていなかった。
説明によると「ステージセットに組み込まれているシート。各公演40席限定」とのことだった。確かにあれはステージセットに組み込まれている。
・価格、特典はGOLD席と同じ
・既にチケットを持っている場合(不要となるチケットは)返金対応
開演の19時を回り客電が落ち「マシンヘッド」が鳴り始める
満を持して仲間たちが立ち上がる
それにつられて僕ら3人も立ち上がる
まだメンバーは姿を現さない
すると、さっきまでステージセットかと想っていた"張りぼて"が崩れ始めた
劇団四季かっ
と想ったらプロジェクションマッピングだったらしい
伝統的ロックバンドクィーンと言えども、演出はいまふうなのだ
なかなかメンバーが姿を現さない
数分の間、東京都庁にプロジェクションマッピングショーを観に来た気分になった
開演時間から5分ほど過ぎた頃、ようやくアダムとブライアンの姿が見えた。
ロジャーもドラムセットにいるはずだが、照明で色彩が飛んでいてよくわからない
マシンヘッドは間髪を入れず、Radio Ga Gaに移行する
一気に客席温度を上げようという魂胆だな・・・
拳を突き上げてから頭上でクラップ
クィーンのライブに来てこれをやらなかったら、罰が当たるだろう
いや、罰は当たらないが、あとで「やればよかった」と想うはず。
利き手が左手ということもあり、いつもは「一本釣り」や「頭上クラップ」はためらっているのだが「三度の飯よりクィーンが好き」だった青春、いや人生の証として参加することにした。
前回のクィーン参戦は Hot Space Tour(1982年)
Radio Ga Gaが収録される「ザ・ワークス」は1984年の作であり、まだクィーンの歴史にこの「全員頭上クラップ」は登場していなかった。
僕のなかでは12枚めの「Hot Space」と、13枚め「THE WORKS」のリリース順が逆になっていて、1982年に九電記念体育館でRadio Ga Gaを聴いた記憶がないのが不思議だった。
今般のライブ前、Hot Space TourのライブDVDである「On Fire Live at the Bowl」を取り寄せ、演目に入っていないことで記憶違いだと理解した。
QUEEN THE RHAPSODY TOUR 2024年2月14日
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