やはり買わずにはいられなかったクィーンのスタジャン

「L（エル）しかない！」
僕が一番買いたかったクィーン・スタジャンMサイズは、目の前でするりと僕の手からこぼれ落ちた。

この1週間、画像がとても小さく説明不足のグッズリストを何度も見返していた。
そのなかで、購入リストから外したり戻したりを繰り返していたのが【11】VERSITY JACKET、クィーンのツアースタジャンだ。

クローゼットにたくさんのスタジャンが掛かっているところをみると、どうやら僕はスタジャンが好きらしい。20代の頃、自分のお金でスタジャンが買えるようになった僕は、憧れていたブランドのスタジャンをいくつか手に入れた。
だが、年齢が進むにつれてそれらはクローゼットに眠ることが多くなった。スタジャンというアイテムはちょっと張り切って出かけるよそ行きの服だからだ。

クィーン・スタジャンは恐らく買っても着ないと思う。
それでも、もう1人の僕が説得する。
もう2度と買えないぞ、あれだけ好きだったクィーンのスタジャンだぞ
クィーンにはずいぶん長い時間（48年）お世話になっておいて、まだ1円もグッズにお金を使っていないぞ、それでブライアン・メイに申し訳が立つのか^^;)

【11】VERSITY JACKET【M】は、たった今までそこにあったのに・・
と絶句はせず 0.2秒で切り替えて「じゃＬで」と即応した。
ここで逡巡すれば【L】さえも失うと想ったからだ。

スズキさんが教えてくれた「こういうのはゆったり着ればいい」そう想いながら待っていると、無事に僕のスタジャン【L】が届いた。
ここまで来れば、サイズの大小なんて誤差の範囲。要は買えるか買えないかだ

順調にピックアップをこなしていた担当スタッフは、最後に「ゆのみ」と手書きされた箱から2箱を取り出した。
彼女は僕が渡した紙のリストを活用しててきぱきと品物を並べてくれた。

■購入したグッズ
【11】VERCITY JACKET 【L】
【7】BLACK HOODIE 【L】【M】
【17】キーリング 2個
【16】マグネット
【9】ティーカップ 2個

支払はクレジットカード。予定より買い増したので現金だとわずかに持ち合わせが足りない。
暗証番号を押して、祈るような気持ちで見ていると「じっじっじっ」とハンディターミナルが感熱紙のレシートを吐きだし始めた。
「きたっ」
V・ファーレン長崎が先制点を挙げた時のように、心でガッツポーズ

待ちくたびれている後続の方を想い、とりあえず荷物一式を抱えて列を離れ、近くの椅子に落ち着き時計を見る。
てきぱきと進めたつもりだったが、それでも購入開始から10分を要していた。
第一希望の 【28】ブライアン ZIP HOODIE、【11】VERSITY JACKETの【M】サイズは買えなかったが、80％満足なものが買えた。

「なんとか、買えましたね」
近くで戦利品を整理していたサイトウさん（仮名）に声をかける。
グッズに並んでいる人を見る限り、女性のぼっち参戦が目についた。

GOLD席とSS席の価格差は23,000円。
グッズ販売で 「待ち時間が数時間少ない」「希望品を買える確率が高い」この2大メリットだけで1万円の価値はあると先に書いた。

これに限定グッズ（お土産）が付く。これだけで 5,000円の価値はある^^;)
そして、第一のメリットであるステージまでの近さ。これは 2万円の価値がある。
（考えには個人差があります）
合わせて 35,000円　差額を超えるお得感。

48,000円というチケット価格に一瞬ひるんだが、思い切って買ってよかった。
5ヶ月前の僕を褒めてやりたい。

QUEEN THE RHAPSODY TOUR 2024年2月14日