お家で見る「夏の風物詩」鈴鹿8耐2024
SNSで友達が「これから8耐観戦」と書いている。
もしかして配信で見られるのかと想ってしらべる。
完全無料生中継は「BS12」のみ。これにはBS視聴環境が必要。
有料だがAmazon prime「J SPORTSオンデマンド」(体験視聴2週間無料)はパソコンで見ることができた。
Fire TV映写を試みたが、こちらはログイン方法が複雑でギブアップ。
パソコンでしばらく見た後、iPAD視聴に移ろうとすると同時視聴は不可。「10分」間隔を置くことでiPADに移ることができた。
ケニー・ロバーツも平忠彦も走らないが「ハチタイ」と聞くと、バイクが好きで乗ったり見たりしていた頃の血が騒ぐ。
1983シーズンフレディ・スペンサーとの激戦を最後にレースから離れていたケニー・ロバーツが現役日本チャンピオン平忠彦と組み「ヤマハ TECH21チーム」で参戦したのが1985年。トップを走っていたがラスト30分でガス欠に遭い涙に暮れた。
1990年、平忠彦、エディ・ローソン が「テック21」チームで悲願の優勝。バイクはYAMAHA、レースもYAMAHAの僕は歓喜に沸いた。
8耐は1度だけ「現地参戦」をしたことがある。 1994年あたりだったろうか。記録が残っていなくてわからない。会場の売店で買った記念Tシャツも数年前に捨ててしまった。
■1990年代の優勝ライダー メーカー
1990 平忠彦、エディ・ローソン ヤマハ
1991 ワイン・ガードナー、マイケル・ドーハン ホンダ
1992 ワイン・ガードナー、ダリル・ビーティ ホンダ
1993 ラッセル、アーロン・スライト カワサキ
1994 ダグ・ポーレン、アーロン・スライト ホンダ
1995 アーロン・スライト、岡田忠之 ホンダ
1996 コーリン・エドワーズ、芳賀紀行 ヤマハ
1997 伊藤真一、宇川徹 ホンダ
1998 伊藤真一、宇川徹 ホンダ
1999 岡田忠之、アレックス・バロス ホンダ
観戦したレースで勝ったチームも覚えていない(YAMAHAではなかった)
鈴鹿でのレース観戦はシケインスタンドと決めているが、想起してもその映像が出てこない。
覚えているのは暑くて眠くて、8時間のうち半分は寝ていたことだ。
夕方になって幾分涼しくなってから目を覚まし 19:30のゴールは見ていたはずだが、その記憶も曖昧。
後に「見る方も8時間耐久ですよ」と同僚に話したのを覚えている。
屋根のないスタンド観戦で、かんかん照りはきつい。
だが1990年代と今とでは違う。
現代の殺人的と言っていい酷暑の鈴鹿で8時間見る人はスゴイ。
時折、中継映像で第1コーナーのスタンドが映るが観客はまばら。
見る側もそうだが、ライダーが危ない。
実況によると、スタート直後の路面温度は59度。
EWC第2戦スパのレース前は34度だったから「耐久」の意味合いが違う。
トップチームのピットインは「7」または「8」
ということは1人あたり1時間のスティント。2人チームの場合それを4回。
FIM世界耐久ロードレース選手権(EWC)は4月から9月の全4戦。そのうち第3戦鈴鹿だけが猛暑の7月~8月(今年はパリ五輪のため7月21日)開催。
危なすぎる。やめる訳にはいかないだろうから時期を移したほうがいい。
かつて雨は危険でレースの大敵だと想っていたが、これだけ気温が上がると雨と晴れ、どちらが危険なのか一概に言えなくなる。
スタートは相方のライダーが支えるバイクに、スタートライダーがコースを横切って駆け寄る「ルマン式」
この変わらぬ光景を見るとWGPが「押しがけ」だったことを想い出す。バイクの始動性とライダーの脚力も問われた時代は悲喜こもごも(僕が応援するYAMAHAとケニー・ロバーツは不利)だった。
僕がみていた1990年代と時代は変わり、レース中にピット内が映る。休憩するライダーのインタビューもある。
ここは日本だが、インタビューは英語。日本人ライダーも英語で答える(世界を転戦するライダーは英語が必須)
語彙は乏しくたどたどしいが、それでも質問を聞いて理解しているからたいしたもの。日本人実況がそれを和訳しないのに笑った。これくらいの単語ならわかるでしょ?というノリがいい。
外国人ライダーが流ちょうな英語で話す時は、断片的に和訳してくれて助かった。
意識が朦朧としたライダーもいれば、けろっとしたライダーもいて「スゴいなキミ」とツッコむ。
冒頭の1時間まで、割とイージーと想える転倒が多発。
暑さに集中力が追いつかないのだろう。
1時間を過ぎてからは、転倒がぱたりとなくなった。たいしたものだ。
レースは8時間220周(最高記録)を走り終えて1位2位が7.860秒差という激戦。夜のとばりがおりた鈴鹿に花火が上がる。鈴鹿は今も「夏の風物詩」だった。
1990年代に見ていた頃、8耐の「耐」はタイヤも含めたバイクの耐久性が問われるという意味だと想っていた。
現代の8耐はライダーの酷暑耐久性も問われるレース。ライダーの皆さんの健康を祈る。
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