いち早くマイナカードを作った人たちが最初の更新時期を迎えている
ある日、僕に1通の封書が届いた。
「電子証明書の有効期限通知書」
予備知識がなかったので恐る恐る読み進めると、それはマイナンバーカード(以下マイナカード)の定期更新のお知らせだとわかった。
マイナカードに期限があることを意識していなかった。
マイナカードを持ってから初めての更新を迎えたことになる。
マイナンバーは「個人番号」の通称。
その目的は公平・公正な社会の実現、手続きの簡素化による国民の利便性の向上、行政の効率化。
50台以上の方ならば「1億総背番号」あるいは「国民総背番号制」という言葉を聞いたことがあるかも知れない。
「1億総背番号」は参議院議員 中山太郎の著書で1970年に出版された。
中山は「個人、場所、時、事業所、商品、交通機関、保険、医療など、処理の対象となるデータすべてに統一コードを与える」ことを提唱した。
懸念することとしては大きく「警察国家、管理社会になる恐れ」「個人のプライバシーの侵害」を挙げた。
その206頁にはこうある。
(以下引用)
「プライバシーのおそれがあるから反対する」という意見は「ハイジャックがはやるから飛行機を廃止しろ」というのと同じで社会の進歩に逆行するものである
(引用おわり)
中山太郎の提唱から46年の時を経て、2016年からマイナンバーの運用が始まった。
企業は社員の社会保障や税の手続きではマイナンバーを使う。
マイナンバーで個人を特定できるため、マイナンバーを含む個人情報は「特定個人情報」となる(安全管理措置が必要)
人には「法人番号」が付く。
■マイナンバーの歴史
2013年5月24日
マイナンバー法案成立
2015年10月
国民にマイナンバーを通知
2016年1月
行政手続きでマイナンバーの使用が始まる
マイナンバーカードの運用が始まる
2020年9月~
第1弾マイナポイント事業始まる(第2弾まで行われて2024年3月に終了)
2024年12月
健康保険証(カード)が廃止されて、その機能がマイナンバーカードに統合される
*2024年12月2日から健康保険証(カード)は新規発行されなくなる
マイナンバー情報を記録したICカードが「マイナカード」
この書類が届くのは「更新期限の3ヶ月前」
マイナンバーカードの期限は5年だから、僕がマイナカードを作ってから4年9ヶ月が過ぎたことになる。
第1弾マイナポイント事業(2020年9月~)に反応して、いち早くカードを作った人たちがこれから最初の更新時期を迎えている。
■マイナンバーカードの更新手続き
・更新手続きはオンラインではできない
・居住の市区町村窓口で(原則として)本人が手続き
・特別出張所でもできる
・更新手続きは無料
■事前準備
「4桁」「6桁」パスワードの確認
*手続きの際に必要
■役所に持参するもの
・マイナンバーカード
・「有効期限通知書」は通知書に同封されたパンフレットの「持ち物」欄に記載があったが、実際には提示を求められなかった
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