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2024年8月11日 (日)

長崎を最後の被爆地に

「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」の中継が始まってから30分ほどした時のことだ。
ピンポーン
インタフォンが鳴った
この日荷物が届くのは知っていた(時間指定できなかった)
来年からは「荷物はこの日を外して指定」しよう。


被爆者代表 三瀬清一朗さん(89歳 10歳で被爆)による「平和への誓い」
原爆が炸裂する直前、瞬間、その後
時系列で語られる実体験には「現実感」がある。
人ごとではない。今日明日の自分事ではないとしても、世界の何処かで誰かが自分事として震えている。

Peace is a world heritage shared by all humankind.
「平和は人類共有の世界遺産である」
三瀬さんは誓いをこう締めくくった。


11:21
児童合唱「あの子」
山里小学校の児童48人
もうマスクはつけていない。人数制限もない
爆心地から500メートルの山里小学校では1,300人の命が一瞬にして奪われた。その学び舎に集う子供たちが唄うことが尊い


■コロナ禍以降の式典
2020年
新型コロナウイルス感染症により一般参列を中止

2021年
コロナ禍により引き続き一般参列を中止

2022年
被爆77周年
奉安された原爆死没者名簿は19万2310人となった
3年ぶりに一般参列を再開 座席は間隔を置いて設営
式典後、現職総理大臣として初めて岸田文雄総理大臣が長崎原爆資料館を訪問

2023年
台風6号接近のため出島メッセで開催
屋内開催は60年ぶり 来賓を招かず長崎市の主催者だけで行った
被爆者の平均年齢は85歳を超えた
奉安される原爆死没者名簿は19万5607人となった


来賓挨拶 岸田文雄総理大臣
その挨拶で「FMCT(核兵器用核分裂性物質生産禁止条約)フレンズの取組」「ユース非核リーダー基金」について僕は初めて知った。
岸田総理は「被爆の実相を世界の人々に知ってもらう努力を続ける」と誓った。


11:45
「千羽鶴」の合唱
純真女子高校の生徒69人が並ぶ
(2021年は間隔をおいて音楽部10名のみが並んでいた)
全員が夏服で揃えることなく、思い思いの登校服
自由でいいと想う

→8月9日 長崎の子ども達は登校日 長崎平和祈念式典は2年つづけての晴天(2021年記事)


11:48
NHKの中継が終わる
放送中ずっと画面左の帯には、前日に初めて発表された「南海トラフ巨大地震注意」の文字とQRコード。
いずれ起きると言う周知は徐々に進んでいるが、こうして政府から注意情報が出ると重苦しい。
ひととおり準備はしているが、さらに一歩進んだ準備ができるかが自分に問われている。


「長崎を最後の被爆地に」
NHKの放送はこのスローガンで締めくくられた
その言葉を体験をもって伝える語り部は年々少なくなっている。

世界の人々が被爆地を訪れる「機会」を得た時
そこで身をもった体験を聞く意義は大きい
早く、速く、多くの「機会」ができることを願う。


来年は「被爆80周年」
11月には長崎市内では初めてのマラソン大会「長崎平和マラソン」が計画されている。
本来、この大会は本来2020年に「被爆75周年」事業として計画された。
僕も故郷でマラソンを走るというなかなか叶わなかった夢を実現させるためエントリーした。
だが時まさにコロナ元年。開催は延期された。
通例としてマラソン大会は「数ヶ月後」または「翌年同時期」に延期される。「長崎平和マラソン」は第1回(恒久開催かは未発表)開催だったため「被爆80周年」事業まで5年延期された。
2020年大会のエントリー者には優先エントリー権があるため、来年はV・ファーレン長崎「80番」のユニフォームを着て走るつもりだ。

サッカーがある幸せ、街を走れる幸せ、無事な日常の幸せ
生きとし生けるものの幸せが続くことを願う。
(おわり)

世界平和を実現

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