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2024年12月30日 (月)

「話し合い」「改革が進む」ひと味違う国会 しらべるが選ぶ2023年の5大ニュース【3】

2024年は多くの国で政権選挙が重なり、大半の国で与党が勢力を失った。
 
与党が敗れるのは有権者が現状に強い不満を抱いている現れ。
多くの国でその不満の共通点は「生活苦」であり、その根源は2020年以降に世界で起きた出来事による物価高にある。
 
パンデミック、地政学リスクは現政権の責任ではない。
だが民意の反意はそこに向かう。
それはメディアと野党が「ものごとの陰の部分」を強調し、それがさも現政権の責任であるという仮構を作り出すからだ。
 
野党が「ものごとの陰の部分」を与党のせいにするのは理解できる。
それが得票、生業につながっている。
 
メディアは僕の記憶がないほど昔から「レジスタンス」に執心している。
現政府を監視するという役割が、いつしか「いつでも対決のスタンス」を取るという習慣になっているようだ。
要因は情報を受け取る側の特性にもある。人々の努力、ものごとの光の部分を取り上げても反響は限定的で、ものごとの陰の部分を「深掘り」して「犯人捜し」をしたほうが、売上につながるだろう。
 
 
■2024年10月27日 第50回総選挙
 
・前回2021年10月総選挙から3年、石破茂内閣発足後の解散で行われた
・インターネット選挙運動に各候補が注力した(解禁は2014年12月の総選挙より)
・定数:465 小選挙区289 比例選挙区176(2017年10月の総選挙より)
・選挙権年齢18歳以上(2017年10月の総選挙より)
・「10増10減」区割り変更後、初めての総選挙
 
攻防ライン:与党過半数 233議席
結果:与党過半数割れ 215議席
 
 
【時系列の記録】
 
2022年12月28日
公職選挙法改正 「一票の格差」是正のため、衆議院の小選挙区の定数10増10減が決定
 
2024年9月27日
自民党総裁選 石破茂選出
 
10月9日
衆議院解散
 
10月15日
選挙公示
 
10月27日
投開票 
20:00投票終了時、NHKG「自民過半数割れ確実(191) 与党過半数微妙(215) 立民大幅議席増(148) 自民153-219(191) 自公174-254(215) 立民128-191(148)」と予想
*( )内数字は確定値
 
前回総選挙の「20:00予測」では数値を大きく外したNHK、今回は曖昧な表現と幅を広げた数字で結果を枠内に収めた。
 
 
先の臨時国会は「話し合い」「改革が進む」ひと味違う国会となった。
ここまで、与党が勢力を失うことの悪影響は出ていない。
特筆に値するのは、ここ十数年与党をディスる言葉のオンパレードだった一部の野党党首から、政策・改革に取り組む言葉が聞かれるようになったことだ。
国民民主党、日本維新の会が与党と政策協議をして結果を出しつつあるなか、対岸でディスっていたら取り残されると、ようやく気付いたようだ。
 
政治(立法機関)は財政・防衛・経済。国民の財産・いのち・暮らしを守るためにある。
世界の保守が減衰するなか、日本の国会は次なる光明を探している。

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