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2025年2月 1日 (土)

「黄色い新幹線を見ると幸せになれる」理由 ドクターイエローT4編成ラストラン

2025年1月末で運用から引退したドクターイエローT4編成の最後は「まさかの展開」続きだった。
 
まず前提として、JR東海(T4編成保有)・西日本(T5編成保有)はこれまで、ドクターイエローの運行については情報を閉ざしてきた。
 
ダイヤは非公開であり「どういう経路で入手したのかわからないなぜか正確な情報」がネット上を歩き、僕らはそれを頼りにしてきた。
それが一転、最後はとてもファンに親切なクロージングだったのである。
 
 
1月18日・19日
のぞみ検測
いつもの「のぞみ検測ダイヤ」で運行されるので、僕はこれがT4ラストランとは思わずに沿線で見送った。
すると、その日のうちに「次回28日・29日の検測はT5で行う」という情報が「駅員さんの話し」として伝わった。
こうした質問に答えてくれる駅員さんがいるのか。親切だなと感心した。
 
ただ、これが(検測運用の)T4ラストランとなったのである。
あと1回あると想っていたのにまさかのラストラン
僕は鉄の塊である列車に向かって「おつかれさまぁ」とか「ありがと~」とか言わないが、これが最後ならばもう少し想い入れをもって見送りたかった^^)
 
 
1月24日
*ツアーについては以下記事に既述
この日はまさかのT4・T5ダブル走行
沿線で"最後のT4走行"に備えていると、当日になって「T5も走る」という情報が伝わった。
「のぞみ検測」は4日前に行ったばかりなので、あるとすれば「こだま検測」かと想ったが、そうではなく「試運転」という微妙な位置づけで。
新たに運用に就く新車両ならばわかるが、長らく実運用をこなしているT5がなにを「試運転」したのかわからない。
 
T4から1時間遅れで走ったT5は、もちろんT4を追い抜くこともなく、鳥飼⇔新大阪ですれ違うこともなかった。鳥飼車両基地でT4と並べて取材対応を行うというネット情報があったが確認できていない。
 
鳥飼車両基地でツアー客を降ろしたT4編成は2泊して、1月26日の最終時間帯に大井車両所へ回送された。
 
あとは、2月1日の「おつかれさま!ドクターイエローおそうじ体験イベント」を残すのみ・・・と言いたいが外れたので、最後の東海旅客鉄道浜松工場回送を残すのみ。
と想っていたら
 
 
1月28日
のぞみ検測日(下り)
T5が走っているものと想い沿線で淡々と見送った
すると、ネット情報で「T4が走っている」という情報がもたらされる
しかも1号車・7号車先頭車両の車窓には「ありがとうT4」のメッセージ
これまで、実運用車両では「ありがとう」装飾が行われてきた例があるが、まさかの手作り装飾
手作りの分、JR職員さんの優しさ・ファンを想う気持ちが引き立った
 
Dy_20250129
写真撮影1月29日 提供:小島さん

1月29日
のぞみ検測日(上り)
「T4編成ラストラン通過」
西のほうからXポストが入り始める
 
のぞみ検測ダイヤが東京都に入る頃には日がとっぷり暮れている
通過の10分前に沿線に駆けつけると、既に20人ほどの先客がいた
やはり、ネット情報はすごい
 
一瞬ひるんだものの、先頭にいた方の前がぽっかり空いていた
「すみません、画角に入らない所に入っていいですか?」
すると、サトウさん(名前不詳)快く「いいですよ」
カメラを実際に構えてみて「大丈夫ですか?」と再確認した
 
新幹線のダイヤはとても正確ゆえ、通例に照らしドクターイエロー通過時間は秒単位でわかる
振り向くとサトウさん、今か今かとカメラを構えている
「**分**秒頃にくるので、あと2分ありますよ」と僕がいうと
「そんなことまでわかるんですか?」と驚かれた
 
「昨日は息子が撮りに来たのだけど、今日は仕事なので私が代わりに来ました」とのことだった。
 
互いに譲り合い、誰もが整然とT4編成ラストランを見送った
動画を撮っている人もいるので、誰ひとり「おつかれさまぁ」とか「ありがと~」と叫んだりもしない。幸い超高級カメラの連写音も聞こえなかった
 
「黄色い新幹線を見ると幸せになれる」
というと眉をひそめる人もいると想う(考えには個人差があります)
 
会社、家族、一期一会の場
ここにイヤなヤツは1人もいない!
そう思える時、人は幸せになれるのだと想う

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