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2025年1月28日 (火)

「諫早・雲仙マラソン」が「長崎ミュージックマラソン」になった

2024年12月25日
トランスコスモススタジアム長崎において諫早市が「(仮称)長崎ミュージックマラソン」の記者発表を行った。
 
開催時期:2027年1月目標(あと2年)
コース:諫早市、雲仙市にまたがる42.195kmのコース
 
東京マラソン財団プロデュースの下、諫早市、雲仙市、長崎県陸上競技協会が準備を進める。
 
東京マラソン財団は、2007年に第1回を開催した東京マラソンを母体とする。
2010年4月23日に日本初のマラソン財団として設立された。
 
同財団は東京マラソンを運営している他、9月のTOKYO ROKUTAI(6耐) FES、10月の東京レガシーハーフマラソンなどを開催。
ただし、東京マラソン以外の42.195km大会を手がけるのは初めて、地方大会のプロデュースも初めて。
 
東京マラソン財団がその最初のマラソン展開に諫早・雲仙を選んだのか興味深いが、プレスリリースから読み解くことはできない。
 
 
■長崎県のマラソン(42.195km)
 
長崎県初めてのマラソン:長崎国際マラソンinハウステンボス佐世保(2011年 1回限りで終了)
長崎県本土初めてのマラソン:同上
 
2025年現在開催されているマラソン:五島つばきマラソン(2015年より)
 
長崎県初めての日本陸連公認マラソン:なし
 
 
■諫早・雲仙のマラソン(42.195km)時系列の記録
 
2018年1月29日
「諫早・雲仙マラソンを成功させる会」発起人会開催
諫早市高来町側から諫早湾干拓堤防道路を経て、雲仙市吾妻町などを走る大会として日本陸連公認取得をめざす
 
2020年1月
開催見通しとされていたが実現せず
 
2024年2月28日
定例市議会答弁で大久保潔重諫早市長が「大会開催を目指して取り組みを進める」考えを示した
諫早マラソン(仮称)
スタート・ゴール:トランスコスモススタジアム長崎
「諫早・雲仙マラソン」の概要を踏襲
 
2024年12月25日
大久保潔重諫早市長が「(仮称)長崎ミュージックマラソン」の記者発表
 
 
■「(仮称)長崎ミュージックマラソン」リリース概要
「音楽とランニングが紡ぐ、平和でかけがえのない一日…」
沿道での音楽による応援だけでなく、プロ演奏家の音楽フェスやアマチュア演奏者のオーディションなどを組み合わせた新しいスタイルの大会
国内外から約1万人の参加者を見込み、経済波及効果を約5億3000万円と試算
 
 
2025年秋に「被爆80年事業」として計画されていた長崎平和マラソンが頓挫(ハーフマラソン計画に縮小)したことで、これまで大会(仮称)に冠してきた「諫早」を「長崎」に格上げしたものと推察する。
 
特徴的なのは「直線約7.5キロの堤防道路」
往復で15kmが応援の少ない区間になる。
同様の前例には高速道路が16kmを占める横浜マラソンがあり、その区間は(人が住んでいないし立ち入り禁止なので)専らボランティアが応援を務める。
横浜マラソンの場合、残る26km区間に横浜繁華街・みなとみらいエリアという魅力的なコースがある。
 
 
この情報は「ランナーズonline」で1ヶ月遅れで知った。
リリースの限りで率直な感想を言うと「絶景の堤防を走ります、あまり応援はいません、沿道で音楽やっています」というのでは国内外から「旅マラソン」を誘致するのは厳しい。
まず1度実現にこぎつけて、クチコミとリピーターで育てていくというならば、よほどの手厚い支援体制(宿泊施設、沿道の応援、暖かいボランティア)を用意しなければならない。
 
「東京マラソン財団の関与」「音楽とランニングの融合」その目新しさに興味を惹かれる。
長崎県(特に本土)の大会は、ここまでいい話しがなかっただけに、やるからには今度こそ成功を祈る。
 
これからの2年間、特別な関心をもって追いかけていきたい。

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