「NAKATA左右確認」駅で足を踏まれる僕が左右に首を振り始めた理由
2014年にこのブログで「あなたが駅の雑踏で足を踏まれる理由」という話しを書いた。
あまりにも駅で足を踏まれるので、その原因を突き詰めて、対策をまとめたのだった。
当時、そうした仕組みから見直したことで、足を踏まれる回数は減ったのだった。
電車を降りた時、そのことを想い出した。
昔そんな話しを書いたな。そういえば最近は踏まれてないな
・・そんな話しを書こうかなと想ったけれど、すぐに気付いた。
あ、通勤がなくなって、毎日のように電車に乗ってないからか
構想10秒でその話しは立ち消えになった。
それは、目的地までは2度の乗換があり、最初の電車を降りた時のことだ。
乗り換える電車のホームは、1つ下の階層にある。
降りる手段にはエスカレーターと階段があり、エスカレーターにはたった今 同じ電車を降りてきた人たちの長い列ができていた。
ただ、右側のレーンは開いていた
いわゆる「関東では右を空ける」というレーンだ。
乗換案内ソフトによると、この駅の乗換は 乗換5分|待ち0分
ちょっと時間もタイトだったので、右側のファストレーンへ進むことにした。
オープンワイドに開いていたので小走りで進む。ジョギングで言えば「キロ8分」くらいの速さで。
左レーンの人に肩がぶつからぬよう身をすぼめ、空いている右レーンにそっと左足を乗せた時、残り足に「ぐにゃっ」という感触があった。
え゛もしかして 足踏まれた?
そのあまりの意外さに咄嗟に振り向いた
すると、アレクサの「ささやきモード」くらいの小さい声で「すみません」と彼女は言った
僕はそれには応えず、すぐ前を向いて先を急ぎながら考えた
僕が「キロ8分」で小走ったのに、それに同様のスピードで追走し、スピード差を調整するためデリケートなエスカレーターの乗り口で、前の人の足を踏むほど距離を詰める人って、いったいなんなん?
1,タイトな乗継をしていて、とても急いでいる
2,日頃から人との距離が近い
3,前の人(僕)がエスカレーターの乗り口でスピードを緩めるとは想っていなかった
恐らく1、3は当たっているだろう。
かつて「足を踏まれない方法」として、いくつかの仕組みを練ったが「エスカレーターの乗り口ではスピードを変えない」というのは、想定外だった。
こうなると次からエスカレーターに乗る時は、後ろを一瞥して後続に注意喚起しなければならない。
僕は日頃から、左右確認を人一倍やっている。
クルマの運転時はもちろんだが、駅に限らず、住宅街の歩道でも。
交差点、マンションの出口、細い路地。そこから何かが出てくるかも知れないという場所では必ず、首を振って左右を確認する。
「細かいことが気になるのが僕の悪いクセ」の右京さんが見たら、往来のなかで1人だけ首を振っている僕に違和感を覚え、職質をかけるかも知れない。
目視するのはバイクに乗っていた時、自動車学校で「ミラーに頼らず、右後ろは目視せよ」と習ったことが発端だが、前に歩きながら首を左右に振る動きはサッカーの中田英寿選手に影響を受けた。
いつも、ピッチ上で人一倍首を左右クイックに振り、味方と相手の位置を俯瞰してボールの出し処を探す彼の所作に一流をみた。
そして「NAKATA左右確認」を日常生活のなかでアレを取り入れることにした。
余談だが僕は1度、中田英寿に間違われたことがある。
僕を知らない人が今これを読んで「motoさんってそんなイカした人なの?それって自慢?」と誤解してはいけないので言っておくと、スペイン人の勘違いである。
その日、バルセロナで中田英寿と同宿だった僕が買い物から帰った時、フロア警備員が「ユーはなにしにスペインへ」ではなく「You NAKATA?」そうだろ、嘘つくなよ、サインくれよ(後半は想像)と声を掛けられた^^;)
NAKATAの顔も知らず、日本人はぜんぶNAKATAに見えた・・というお話。
「NAKATA左右確認」のおかげで運転でも歩行でも、いきなり飛び出して来た人・自転車に「あっと驚くタメゴロウ」ということはない。
ただ、最近は頸椎を痛めないよう、気をつけながら首を振ることにしている。
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