ちょっと詳しすぎる東京マラソンの歴史 2011年~2019年
2010年4月に設立された日本発のマラソン運営法人「東京マラソン財団」は 2011年以降の東京マラソンを主催している。
直近のニュースでは2024年末、東京マラソン財団が「長崎ミュージックマラソン(仮称)」をプロデュースすることが公表されている。
同財団が新規大会事業に携わる最初のケースであり、今後、注目したい。
■2011年2月27日(2月第4日曜)
第5回より東京マラソン財団が主催
初めてチャリティ出場枠を設けた(2009年3月石原慎太郎都知事が言及していた)
10万円以上の寄付をすると出場権が付与される
1,000人の募集枠に対して(10kmの部を含む)707人が出走
当時市民ランナーだった川内優輝(埼玉陸協)が2時間8分37秒で日本人最高の3位。世界選手権代表に内定
※2011年秋に大阪マラソン、神戸マラソン 2012年春に名古屋ウィメンズマラソンが始まり東京に追随した
2012年1月24日
ドーピングのため2011年(第5回)大会の女子優勝記録を取り消した
タチアナ・アリャソワ(1位取消)樋口紀子(2位→1位)
■2012年2月26日
第6回開催 ONE TOKYO創設1年め
ONE TOKYOプレミアムメンバー枠3,000人、エリート枠100人を設け、チャリティ出場枠は1,000人→3,000人に増員。定員は32,000人→35,500人に増えた
*この頃、東京スカイツリーが(2011年12月に)落成した墨田区が、東京マラソン・コース変更の誘致をしていた
■2013年2月24日
第7回開催 チャリティ・サポートシステム導入
アボット・ワールドマラソンメジャーズに参加 世界6大マラソンとなる
チャリティ枠3,000人
併催競技を含めた総出場枠35,500人
定員35,500人に対して303,450人が応募。初めて倍率が10倍を超えた
スターターは猪瀬直樹 都知事が初めて務めた
■2014年2月23日
第8回
毎回何らかの変更があったが、初めて大会概要に変更がなかった
■2015年2月22日
第9回
警備強化の一環としてスタート会場へのスプレー缶、ペットボトルの持ち込みが制限された
チャリティ・サポートシステムがチャリティランナー(ファンドレイザー)という名前に変わった
■2016年2月28日
第10回
初期コースで10回めの開催
第1回から使われていた大会ロゴを変更
アボット・ワールドマラソンメジャーズ6大会完走者にSix Star メダル付与が始まる
1回限りの定員1,000人増員(36,500人)
チャリティランナーが初めて定員に達した
■2017年2月26日
第11回 初めてのコース変更 ゴールが皇居前/東京駅となった
東京スカイツリーが竣工してコース誘致していた墨田区が組み入れられた
これで「東京タワー」と「東京スカイツリー」という東京の二大電波塔を背景にしたランナー写真が撮れるようになった。all sportsの皆さんは喜んだことだろう
旧コース終盤の臨海エリアにあった大きなアップダウンがなくなり「高速コース」を謳い始めた
東京マラソン2017大会記念テディベアを予約販売した
⇒仮装して走る2度目の東京マラソン(ブログ目次)
■2018年2月25日
第12回
設楽悠太が日本記録更新(2時間6分11秒)
2017年7月発売 「ナイキの厚底」時代となってからの初回大会
■2019年3月3日(3月第1日曜)
第13回
従前の2月第4日曜(2月24日)に今上天皇「在位30年記念式典」が国立劇場で開催されること。2020年から2月23日が天皇誕生日となることから3月第1日曜に移動
定員35,500人→37,500人
参加費10,000円→10,800円
東京ビッグサイトが東京2020前の閉鎖により、受付はお台場青海地区NOP区画で行われた
冷たい雨のレースとなり、出場した大迫傑が途中棄権した
つづく
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