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2025年3月28日 (金)

交代枠で「今の長崎」炸裂! バレなかった「きめろっコール」「風」が起こしたまさかの新幹線渋滞

17時の開場と同時に入場。横断幕設置を見届けてから僕がしたことは、バス停「下小出」ルートの確認だった。
スタジアム沿いにぐるりと4分の1周して出口を確認。バス停までの所要時間は17分と割り出すと、座席に戻った。


2025年3月26日(水)19:00
2025JリーグYBCルヴァンカップ
グループ5 1stラウンド1回戦
ザスパ群馬(J3) - V・ファーレン長崎
正田醤油スタジアム群馬
ザスパクサツ群馬は2024年より名称は変えず、呼称をザスパ群馬としている。

<スタメン>
GK 原田岳
DF 齋藤遼太 新井一耀 照山颯人 米田隼也
MF 澤田崇 松本天夢 名倉巧
FW 青木俊輔 山﨑凌吾 エメルソン
<ベンチ>
GK 富澤雅也
DF 田所莉旺 名越一樹
MF 西村蓮音 山田陸 マルコス ギリェルメ 増山
FW 七牟禮蒼杜 ジョップセリンサリウ

見たかったあの人、記念すべきデビュー
ある意味、とても豪華なメンバー
最終的にはルールの運用もあり、ベンチから7人が出場できた


<前半>
コイントスは群馬がとったようで、チェンジサイドなし。群馬が風上に立ち、僕らのゴール裏に向かって攻めてくる
赤城おろしを味方に付けたチームは手強い
いつの頃からなのかはわからないが、2022年に初めてここに来て以来、ゴール裏から見る群馬はいつも手強い。
スピードのあるパス回し、風に乗った左右ウィングへの深いボール
そして今日は中盤の球際への速さ
長崎はそこでほとんど負けている。
群馬の攻めが近くて見やすいと言うこともあるが、群馬の攻めが際立つ

去年終盤の5連勝からつづく「今の長崎」ではなく、数年前 耐えて活路を見いだしていた「昔の長崎」を想い出しながら、並行して考えているのは「帰りの足」

22:13 前橋発高崎行きの両毛線(りょうもうせん)に乗らないと、最終の東京行き新幹線に間に合わない。
21:50 シャトル2便が「渋滞なし 15分」で前橋駅に着けばセーフだが、ドキドキする。
21:10 シャトル1便がもしも満車で乗れなかった場合、バス停「下小出」まで歩き、21:33の路線バス「前橋駅行き」に乗るプランを想定していた。

群馬で最終新幹線を逃した場合、現地に泊まるしかなく、そこは避けたい。
去年の清水戦で、数人の仲間がその憂き目に遭った。
人には言えないが、90分で勝って終わって欲しい^^)
そのためには、先制されるのだけは困る・・・

43分【群馬】 自陣のパスをカットされた流れで小野関虎之介に決められてしまう 長崎ベンチが何かを主張している。オフサイドだったということか

19:50
前半終了
いつもならば、前半が何時に終わったかなんて書き留めていない^^)
ここまでは、大きく止まることなく試合が進んでいる


<後半>
11分【V長崎】 最初の交代枠は 増山朝陽 マルコス ギリェルメ ここから「今の長崎」が始まる
23分【V長崎】 増山のふわりと浮かしたクロス 米田隼也が倒されてPK 山﨑凌吾が右にグラウンダーで蹴るとGKキム ジェヒに弾かれてしまう

増山が入ってからは「いっれっろっコール」の度に「きめろっコール」をしていたが、皆さんの声が大きいのでバレなかった^^)

38分【V長崎】 米田隼也のクロスをジョップセリンサリウが競ったこぼれ球をマルコス ギリェルメ 体ごとゴールイン 長崎同点!

20:56
additional time5分を経て後半終了
さぁ難しくなった^^)
復路電車利用の仲間と作戦を練る前に、まずは情報収集
ゲートのスタッフさんにシャトルバス運行を確認に行く
・試合終了後10分発は変更なし
・21:10のバスは出ない
・延長決着の場合、その10分後に出発
・タクシーを予約しては?


<延長前半>
どっちがどっちに攻めているのか脳が混乱している^^)
7分【V長崎】 マルコスのFK 野瀬翔也のクリアがオウンゴール 長崎逆転!

延長前半終了
事前にリストアップしておいたタクシー会社に電話をかけるが、どこにもつながらない。
ここで、試合結果に拠らず後半終了と同時にシャトルバス待機列に並ぶことを決めた。試合後の選手挨拶は「現地」の大きな楽しみだが、背に腹は代えられない。

<延長後半>
「今の長崎」の魅力「奪ってから手数を掛けないゴール」が続く
4分【V長崎】 パスカットからジョップセリンサリウのナイス・スルーパス マルコス>増山朝陽 [3-1]
7分【V長崎】 増山朝陽 中盤でパスカットから裏へロングボール マルコスがGKと1対1を制して [4-1]
12分【V長崎】 松本天夢→西村蓮音
この時「延長は前後半1人ずつ交代できる」とルールが変わったのかと想っていた。後で「相手に脳しんとうによる交代が1名あった場合、追加で1名の交代枠と交代回数が与えられる」のだと仲間が教えてくれた。

■延長戦の交代枠ルール
最大6名 4回(ハーフタイム、延長戦開始前、延長戦ハーフタイムを除く)


21:40
試合終了
カンターレは誰かが動画を上げてくれるのを電車の中で見ることにして、荷物をまとめて外に出る。
スタジアムからの乗り場は往路のシャトルが着いた場所。
シャトルバス乗り場がビジター側ゲートに近いのは珍しい。
待機列は10人弱。
スタッフさんが「空車のタクシーが2台ありますよ」と教えてくれる。
すぐに4人ずつに固まって相乗り
「助かった」異口同音に誰もが口にして車内は盛り上がった。
タクシー代は2,000円 4人で割ると500円。シャトルバスの350円と大差ない。
「ライドシェアの普及スピードを上げなければ」と政治家でもないのに一瞬考えてしまった。

22:13
前橋発 両毛線高崎行き
21:50定刻に出発したシャトルバス組も間に合った

22:36
はくたか578号
自由席は想ったより混んでいたが、2人掛けの窓際を確保。
これに乗ってしまえば大丈夫。あとは寝ていても東京に着く・・・
はずだった。
幸せな気持ちでスマホに手を伸ばして試合を振り返っていると、大宮の手前で列車が止まった。
お昼に東北新幹線が「風」のため不通になっていた余波が続いており、大宮-東京間がまさかの「新幹線渋滞」を起こしていた。
*東北新幹線・上越新幹線は東京大宮間を共用している

「京浜東北線への乗換をご検討ください」
アナウンスが入るが、まだ最寄り最終まで余裕がある。
「不幸なことは自分には起こらないだろう」という楽観主義バイアスではないか?と自問したが、大宮乗換はスルー(これがいけなかった)

大宮を出ても、さらに不定期に列車は止まる
ここで車掌さんから驚愕のアナウンスが入る
「上野駅到着見通しは35分遅れの23:53です」
早く言ってよ~ その情報、大宮の手前で欲しかった

さらに予定は遅れ、上野に着いた時点で最寄り最終電車を逃すことがわかったが、最後のあがきと上野で降りて在来線へ走る。
上野駅あたりの新幹線は地下を走るため、上野駅はかなり階層が深い。
乳酸がたまる、喉が渇く・・
来年、マラソンに復帰したらこの想いをするのかと気持ちが沈む。

最寄駅への最終は逃したが、接続駅ではすぐにタクシーがきた。
サイアクではない。そこそこにスリリングな体験を人生に加えることができたのは行幸。
「風」に纏わる奇妙な群馬の1日が終わり、僕はローソンで買ったサンドとオムすびを橫目にして、1話の原稿を書いた。


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