2024年10月、長崎平和マラソン2025 「幻の42.195km」を試走した
稲佐山スロープカー乗り場には、待ち合わせの椅子に子ども連れのお父さん
僕の姿をみつけると子どもに「詰めて」と言って一人分のスペースを空けてくれた。
優しい人に溢れている長崎
「昨日の試合(VELCAのこけら落とし渋谷戦)も観たかったです」
V・ファーレンのユニフォームを着ている僕に、そう話してくれた。
稲佐山を下りて長崎スタジアムシティを左折すると「松山町のスタート地点」へ向かう。
松山の陸上競技場は、来年僕が走る(予定だった)「長崎平和マラソン」のスタート/ゴール地点。
2020年に募集が行われた「長崎平和マラソン」はコロナ禍により1年延期、その後、2025年に延期されたが、2024年10月2日に「42.195kmではなくハーフマラソンで開催する」と遷移した。
→長崎平和マラソンはフル断念→ハーフ開催 冠スポンサーがいれば・・
僕は2020年大会にエントリーして出走権を保有している(参加費は返金された)
この時点(10月5日)では既に「42.195km断念」が公表されていたのだが、それを知らなかった僕は、1年後の出走に備えレンタカーを借りて「42.195km試走」に臨んでいた。
[0km] 松山町をスタート
浦上川沿いを河口に向かい自動車専用道路「長崎式見港線」を進む
2020年大会前にウェブページに掲載されたコースマップには、詳細な道路は記載されていないので、使用道路は推測していく
長崎スタジアムシティ手前は少し道路が高くなっており、いきなり上り坂
左手に長崎スタジアムシティを見て直進
道路脇の防音壁が高く、見えるのはPeace Stadium のネームが埋まった外壁のみ
「ピースタ スタート/ゴールだったら、よかったのにな」
でも、天然芝だからムリか。長野マラソンがゴールする野球場は人工芝だし。
このまま長崎県庁を右に見て道なりに進む
右手に夢彩都 その先に三菱長崎造船所のジャイアント・カンチレバークレーンが見えている
コース上名物の1つだが、今回の試走ではコース上から全容を捉えるのはここだけだった
前半の平地エリアで海辺を並走するのは、下関海響マラソンに似ている。
そして、ここまでが天国という点もよく似ている^^)
突き当たりを左折 すぐ「税関前」交差点を右折して「出島海岸通」へ
ここからは野母崎方面へひたすら道なり
水辺の森公園を過ぎるところで、初めて遠くに女神大橋が見える
自分の足で走ったら「ちょっと長いな」と感じるであろうトンネルをくぐると、大きく「女神大橋」が見えてくる
女神大橋道路をくぐり直進
「小が倉」交差点あたりで折り返した先が[10km地点]
今きた国道499号を戻り、今度は女神大橋方面へ右折
これはムリ!
車のハンドルを握っているのに、僕は坂道にツッコむ
橋に向かう勾配がキツくて長すぎる。右左へとカーブしながら。
ここだけはクルマで走りたい^^;)
本番では意地を張らず、ここだけは歩こう。そうしないと足が終わってしまう。
きっと、ここまでとここから先は「全く別のレース」になるだろう。下関海響マラソン後半のように。
休憩所に入りカーナビ目的地に「神の島公園」をセット
看板によると「高架下(階段)歩行者通行できます。」とあった
「女神大橋折り返し」「新戸町折り返し」により、女神大橋の上は合計3回走る
風が強い日だと、ちょっと大変かも
橋上の1.5往復が終わると左に折れて、海抜0mまで一気に下る
「こんなに下らなくていいのに」と想っていたら、その後に恐怖の上りが待つ
「神の島折り返し」
神の島公園への上りは勾配が最もきつく狭い。まさに山岳レース。この道幅で(下りの人と)折り返せるのか? ここは気持ちが折れそう
ここは、今からでもなんとかした方がいいと想う
(この時は42.195km断念を知らない)
この後「新西工場折り返し」「金水トンネル口折り返し」と折り返しが続く
マラソンの定義は「公道を42.195km走る競技」
河川敷や競技場内を周回するコースはマラソンには当たらない。
公道は地域住民の生活道路であり、救急・消化などのルート。従って、封鎖できる道路は限られるし、封鎖できたとしても時間帯が限られる。
各地のマラソン大会は「限られた封鎖できるエリア」内で、いかに42.195kmを削り出すかに四苦八苦する。
ご案内の通り「長崎は坂の町、平地が少ない」ため、ご多分に漏れず折り返しが多くなる。
「木鉢トンネル」を抜けると、さらに小刻みなアップダウン
「ドック上」バス停の辺りでは右手にたくさんのクレーンが見える
ここで「旅マラソンランナー」の多くが写真を撮るだろう
クレーンが見えるのは一瞬。「ここが絶好の撮影スポット」と呼べる所はなかった
三菱重工を過ぎると道が下り始めて、あとはゴールまで平地エリア
三菱重工がラストスパートの目印
大会当日はスリーダイヤモンドが女神に見えるに違いない^^)
「餡の浦」右折後、右手に見えるのがジャイアント・カンチレバークレーンか
ここからは長崎港に沿った平地コース
風の強さは不明だが、沿道の応援があれば楽しいエリアとなるはず
やがて、右手の川向こうに長崎スタジアムシティが見えてくる。
V・ファーレン長崎サポーター・ランナーは勇気が沸くだろう
できれば、このあたりで「V-ROAD」が鳴るようセトリを組んでこよう
「稲佐橋」を渡り左折、右手にPeace Stadiumを見ながら、あとは元来た道を松山まで戻りゴール
「記録より記憶に残る海響のドラマ」は下関海響マラソンのキャッチコピー。
実際に走った人じゃないと、その本当の意味はわからないだろう。
沿道応援の暖かさがあれば「長崎平和マラソン」も記憶に残る大会になる・・・
この時はそう想っていた。
この原稿を書いている2025年4月中旬時点では被爆80周年事業「長崎平和マラソン2025(ハーフマラソン)」の概要は発表されていない。
ハピアリ・ピースタこけら落としに参戦するピース旅日記(もくじ)
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