年賀状だけ30年のサトウさんと再会して「くんち」について教えてもらう
10月7日(月) AM9:00
心地よい疲労感で、ホテルの部屋で目覚める
それにしても昨日は隣の部屋がうるさかった
僕がサンドとおにぎりで1人二次会をやっていると、右隣りのドアが激しくノックされた
女「あぁびっくりしたぁ」
男「なんで電話出ないんだ」
しばらく、男の叱責がつづく
壁に紙コップを当てていたのではない
会話の内容まで聞こえるなんて、どんだけ壁が薄いんだ
暴虐的な音が聞こえたらフロントに一報しようと想ったが、やがて何も聞こえなくなった
風呂に入りベッドに寝転ぶと今度は、左隣りの客が電話に出た
女「はいお疲れ様です。・・・ちょっと客の入りが悪くて・・・**ちゃんには言っているんですが」
電話相手の追及がつづく
壁に紙コップを当てていたのではない
延々と営業不振の言い訳を聞くのは憂鬱で、Apple Musicの就寝セトリをかけて布団をかぶった
テレビをつけると「おくんち」をやっていた。
「長崎くんち」が正しいらしいが、僕は子どもの頃から「おくんち」と呼んでいる。
だから今になって「くんち」と呼ぶのは、目上の人を呼び捨てにするみたいで違和感がある。
「おくんちがあるけん長崎たい!」(心の声)
「山笠のあるけん博多たい!」という伝統銘菓「博多山笠」のCMをいつも見ていたので、記憶が混濁している
テレビでもやるのかぁ。これはありがたいな
「長坂整理券」が外れたことを感謝した^^;)
もし、あれが当たっていたら今朝は諏訪神社に5時前集合。ということは3時起きだった。
東京から移動してきて、ハピアリこけら落とし2連戦、ピースタこけら落としからの飲み方1・2 で、体は心地よく疲れている。
カメラは諏訪神社「小屋入り」は麹屋町
威勢のいい男たちが舟を曳きまわす
現物は見ることができなかったので、テレビ画面を記念撮影
まだ歩き出したばかりではないかという幼児が船の上に乗っている。乗っているだけではなく自身の演目もこなす
可愛い
一旦階段を降りようと帰りかけた船に「もってこーい、もってこい」のかけ声がかかると「したかないなぁ(僕の心の声)」と男どもが船を曳いて戻ってくる
魚目中学(上五島)バレー部だった頃、アタッカーがセッターに「こっちに上げろ」のかけ声が「もってこーい」だったが、その意味も気持ちもさっぱりわからなかった。
このくんち中継をみて、その言霊に触れた僕は、2024-25シーズンVELCAの関東アウェイ戦で「もってこーい、もってこい」を、誰よりも大きな声で叫ぶことになる。
3日ぶりに、この旅のために買った「キャビンゼロ CLASSIC」36Lの荷物をかついで部屋を引き払う。
振り返り「ありがとうございました」と部屋に一礼する。そんな気分になったのは昨日、V・ファーレンがこけら落とし戦で快勝して、不愉快な空気を一刀両断してくれたからだろう。
「浜んまちはV・ファーレン長崎応援しています」
浜町アーケードの垂れ幕が大きい。
四ケ町にもV・ファーレンの小旗くらいは出ているが、やはり直接恩恵を被る「地元」は違うな
通りの写真を撮ってAIで通行人を消すと、通りが無人になり、科学の進歩に驚いていたら、好文堂がとても小さくなっていてもっと驚いた。
かつての同僚が長崎水害の時、水が上がってきて「ここに住所氏名を書いてください」と店主に言われた2階の喫茶店は、見つからなかった。
昔、お世話になったお店に往くと、懐かしい顔と再会できた。
年賀状の交流を続けているサトウさん(仮名)
「長崎平和マラソン楽しみにしています」といつも書いてくれる。
こうして会うのは30年ぶりだが、昔と変わっていなかった。
もちろん、昔と今の2人をヨコに並べたら「こっちが今のほう」と当てるだろう。
30年前の姿に経過時間を加味して motoAI が合成した画像とはピタリだった。
僕がそのまま言うと「なにを言っているんだ」とはにかみ、ユニフォーム姿の僕を見て「君は相変わらずだな」と言ってくれた。それにつづく言葉は多分「変わっているな」だろう。僕にとっては褒め言葉だ。
「くんちを見たかったんですけど、何処かこのあたりでやってないですかね」
そう尋ねると「あいにく、今日はこの辺りではやらない」と言って、くんちについての基礎知識を授けてくれた。
・演し物(えんしもの)は町によって異なる
・毎年、同じ町が出るのではない
・演し物は交代制で、ある町がずっと同じ出し物をするのではない
「毎年って訳にはいかないからね。なり手が少ないし」
40年前、人手が足りないからと「博多どんたく」のアルバイトに駆り出された経験のある僕は、その言葉が心に染み入った。経験ってやつはすばらしい。
ハピアリ・ピースタこけら落としに参戦するピース旅日記(もくじ)
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