「魔の10分」を忘れない これが成長の糧となれば僕らは時代の証人となる
2025年5月31日(土)14:00
明治安田J2リーグ【18節】
水戸ホーリーホック V・ファーレン長崎
ケーズデンキスタジアム水戸
<スタメン>
GK 後藤雅明
DF 新井一耀 照山颯人 櫛引一紀 松本天夢
MF 山口蛍 安部大晴 マテウスジェズス
FW 増山朝陽 山﨑凌吾 マルコス ギリェルメ
<SUBS>
GK 原田岳
DF 飯尾竜太朗 関口正大
MF 松澤海人 笠柳翼 名倉巧 澤田崇 エメルソン
FW ジョップセリンサリウ
前節と全く同じ登録
フアンマは出場停止3分の3試合め
次節大宮戦から戻れるが、その前に筑波大学との天皇杯2回戦で雄姿を見せてくれるだろう
<前半>
水戸サポーターは(ゴール裏ではなく)バックスタンドでコールするため、僕がいるバックビジターから近い。声は強風に乗るのか音圧もすごい。長崎ゴール裏もそれに負けじと対抗して異様なムードのなか試合が始まる
2分【水戸】 僕の目の前、アタッキングサードでなんでもないファウル 「それくらいで取るのか」と想ったら精度の高いハイボールが入る 長崎の選手が先に触ったが後ろにすらしてしまう「そこはダメだ」と想ったら、誰かの足が蹴り込んだ。試合後に公式記録で櫛引一紀のオウンゴールだと知った
「失点から切替の速さ世界一の長崎サポーター」の応援は途切れない。それぞれのココロに「残念感」は広がっているはずだが、このコールによって目の前の1分に集中することができる
それでも嫌な予感の時間帯はつづく
5分【水戸】 中盤の球際で奪い速攻から渡辺新がナイスゴール
9分【水戸】 GK西川のボールが伸びる 一旦長崎がおさめたが新井のパスが相手に当たり再び渡辺新がナイスゴール
恐らく今日の水戸戦は「魔の10分」として長く語り継がれるだろう
天皇杯をターンオーバーで戦った水戸の選手は「2週間ぶり」の試合
よく走り、速い
前半のうちに1点返せば、後半は相手にプレッシャーをかけられると想って見ているが、水戸の圧は変わらない。
40分【V長崎】 松本天夢→松澤海人 櫛引一紀→
僕の記憶にはない(負傷以外での)前半二枚替え
ここで4バックに変更。相手との噛み合わせを変える
<後半>
前半ほどの強風は吹いていない立ち上がり
長崎がハーフウェイラインを超える機会は増えているが藤枝戦、富山戦で見せた勢いに至らないのは、水戸の圧が強いため
水戸は「今日の判定基準」もしっかり活用していた
ユニフォームを掴む・手を使うのはOK
足下の接触は流さずFK
これが今季のJ.LEAGUE方針通りなのかは、僕が決めることではない
早い時間帯で「今日の基準」を見極め対応することは"賢い"戦い方なのかも知れないが「正々道々」を標榜する我々にとって「今日はユニフォームを引っ張ろう」という取組は難しい
GKまでがディフェンシブサードに居ない「超ハイプレス」
2006年 FIFA CWC決勝を戦った時のFCバルセロナを想い出した。
あの時は超ハイプレスの裏1本、たった1度のチャンスで(ゾーンディフェンスの)インテルナシオナルが勝利した。
水戸の5連勝は侮れない
ここでの「風の日」はコイントスが勝敗を分ける
これから「J2沼」の猛者たちがどのような対策を打つだろうか。
次回対戦は【37節】11月23日ピースタ
シーズンラスト2戦め 自動昇格を賭けた争いの中でやり返したい
試合が終わる頃には雨上がりの太陽に照らされた水戸
試合が終わると真っ先に山口蛍がゴール裏にやってきて、仲間たちに「早く」と促す。スコアボードに「3-0」の文字
この光景を忘れない
いや、一旦忘れるのだが、ことある毎にこの記憶は蘇り、V長崎仲間たちは「あの10分はなんだったのかねぇ」と話すだろう。それが、成長の糧となっていればいい
そうなれば、僕らは時代の証人となる
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