【あと40日】 常識とか既成概念とは違う世界観にいる佐野さん
8月30日(土)
佐野元春45周年アニバーサリー・ツアー
アルカスSASEBO
そういえば、コンサート会場でカスタネットやタンバリンやメガホンやハリセンを叩いている人を見たことがない。
専らみんな手拍子、あとは歌っている人もいる。
おそらくそこでは音を出すっていうことは主催者側の専権事項で、聴衆の皆さんは極力自力の範囲でそれに協賛するって言う趣旨だからなんだろうな。
いつも応援に行ってるサッカーの試合では、たくさんの人がメガホンやハリセンや、応援リーダーの人は太鼓とかシンバルとかも叩いたりして音を出している。
それはプレイしてるサッカー選手たちが自らクラリネット吹いたりギターをかき鳴らして、音を出したりしないからだ。あくまで音を出すのは、ファンやサポーター側の専権事項。
色々と場所や時間帯による制約はあるけれども、基本的にはファンサポーターの人たちが音を出すことについて制限はない。
もちろんブブゼラはダメだけど
コロナ禍でそういった声の応援ができない時、僕は現地に行ってカスタネットで応援していたことがあった。当時確か鳴り物やメガホンの使用は禁止されていた。
そこでなぜカスタネットって言うと、まぁ手拍子よりも格段に音が良く出るからだ。実際、僕がゴール裏の手拍子に合わせてカスタネットを叩くと、それは手拍子とは異質の高い音を出し、夕闇に沈むスタジアムにちょっと異色な韻律を奏でていた。
幸いそれを誰も咎めなかったし、賞賛されることももちろんない。
ただ内心ヒヤヒヤしていた。
これっていいんだろうか?
AmazonでYAMAHAのカスタネットを買う前に、一応対戦相手のサイトにアクセスしてカスタネットはオーケーなのかっていうことについて何か書かれていないか読んだけど、もちろんどこにも書かれていなかった。
かといって「お問い合わせは、こちら」から連絡すると、そういったグレーなものはやめといてくださいって言う話になりそうだったから、あえて聞かずに現地入りした。
時は流れ、声出し応援が復活。カスタネットは今やショーケースの中で眠っている。
佐野元春のコンサート前にして、ふとそのカスタネットのことを思い出した。
カスタネットで、僕がJUJUに合わせてクラップを刻んだら、THE COYOTE BANDはけっこう調子狂うだろうな。やらないけどね。
もしかしたら警備員がきて苦情を言われるかもしれない。
まぁまぁそれはそれでちょっとしたアクシデントとして面白いのかもしれない。
なにせ「肩車」のことをポジティブなエピソードとして生テレビでしゃべってしまう佐野さんのことだから「いやぁ今日はカスタネットを打ち鳴らす素っ頓狂なオーディエンスがいたね」なんて言うかもしれない。
とにかく佐野さんは何か常識とか既成概念とかそういったものとはちょっと違う世界観で生きている。
僕が初めてそう想ったのは、元春レディオショー。いわゆるサウンドストリート。
僕の記憶が確かならば・・「99ブルース」のライブ音源をかけた時だ。
佐野さんは確か「手元に音源がなかったんですが、ファンの1人が録音していたものを送ってくれました」って紹介した。
僕は食べていたカップヌードルを吹きそうになった。
だって録音するってことは、会場にこっそりテープレコーダーを持ち込んで録音するしか方法はない。
まだスマホはない時代だし、ウォークマンはカセットテープだったし、なにより録音機器の持ち込みは禁止だった。
まぁそれはそれでバレなければ、本人がそっと「してやったり」と想うだけのこと。
けれど、それを佐野さんに送る方も送る方だし、それをそのまましれっと電波で流してしまう佐野さんもすごい。
ありきたりの常識なんて言うしかめっ面した堅苦しい話は、人生に必要ないな。
そんな考え方に至る切っ掛けになった出来事だ。
だからと言って「佐野元春45周年ライブ」の会場にカスタネットを持ち込んでJUJUに合わせて打ち鳴らすつもりはない。
きっと僕は手拍子と。それから笑顔でできるだけ声を出して歌ったりせずに(周りの迷惑になるから)
幸せな時間を過ごすことになるんだろう。
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