薄底のソーティジャパン「119g」に匹敵する厚底のMETASPEED RAY
2025年8月12日
お昼過ぎに「抽選結果はまだ来ないのかな」と思ってスマホを覗いてみるとプロモーションフォルダーにasicsからのメールが届いていた。
メールアプリは通知オンにしているが、プロモーションのメールは通知が鳴らないので気付かなかった。
METASPEED RAY|抽選結果[落
画面ではメールヘッダーが途中で切れていたけれど、もうそれがどういう結果なのかは一目瞭然
METASPEED RAY|抽選結果[落選]のお知らせとご応募の御礼
「129gの厚底」いったいどんな感覚なのか体験してみたくてMETASPEED RAYの抽選販売に応募した。
ナイキの厚底がそうであったように、今後リストック、あるいは次のシーズン展開と時間の経過と共に買いやすくなっていくだろう。
2017年の7月、Nikeが厚底(ヴェイパーフライ4%)を出してプロのレースで実績を上げるようになるまでは、マラソンにおいて厚底は非常識だった。
プロのランナーたちが履いているのは薄くて、軽い靴。足の感覚をより地面に伝えやすい靴だった。
僕らのような素人ランナーは、それだと足を痛めてしまうので、ある程度ミッドソールにクッションが入った靴を選ぶ。それが常識だった。
それでも靴の匠が「絶対に薄底が良い」と書いている本を読んで、僕も薄底に挑戦していた時期がある。
フルマラソンを1年に1度走るのを始めてから5年目頃には、レースごとにタイムも伸びてきて、よりアスリート寄りの靴が履きたいと思った。
2010年長野で履いたのはアシックス マラソン ソーティ スーパーマジック。
これは実際プロのランナーたちも愛用するような薄底。
同コンセプトで作られた靴を1988年五輪マラソンで瀬古利彦が履いていたし、2011年には川内優輝がこの靴で東京マラソン3位に入賞している。
2008年に「ソーティスーパーマジック」として発売以降、軽量シューズのロングセラーだった。
2010年長野マラソン
このレースは僕のマラソン史上では最も楽しいレースだった。
「ランナーズハイ」という言葉があるけれど、それほど実際に経験することはない。強いてそれを味わったレースを挙げるとすると、このレース。
つまり素人の僕でも「薄底軽量」の靴で問題なくマラソンを走ることができたということだ。
僕がマラソンで履いた靴の歴代最軽量は「ソーティジャパンテンカLV」
実測した重量は左右とも119g(27.0cm)
僕は靴を買うと箱から出して詰め物を出しタグを外した状態で初期重量を量っている(しらべるの記事に掲載)
大抵は左右の重さが数グラム違うのだが、左右ともにピタリと同じだったのは驚いた。
当時最軽量のソーティ スーパーマジックが150gだったので驚くほど軽かった。
箱からとり出した瞬間、あまりに軽すぎて上に放り投げてしまいそうになった。
靴底も実に薄かった。その「薄さ」で1つ思い出噺を。
この靴を履いたのは佐倉朝日健康マラソン、その一度きり。
僕は1足の靴で2つのレースを走った事はない。靴コレクターの僕は買って練習してレースで試してみるという一連の行為が楽しみだから。
このレースは僕にとってマラソン2番目のタイム(陸上の方が言うセカンドベスト)
だから靴自体に何か問題があったということは無い。ただ1点を除けば・・・
佐倉のコースはなかなか変化に富んでいたというより、僕に言わせれば「ユーモアに富んでいるコース」だった。
田園を抜けるなかで、あたかも丸木の一本橋があったり、37キロあたりには数百メートルの砂利道があった。いずれも他のレースでは経験したことがない異色の趣向だ。
その砂利が、僕の靴底を遠慮なく突き刺し、それはそれは痛かった。
「足裏のツボを刺激すると体に良い」というから、レース途中で足裏を刺激したら疲労が回復するかな?」とか自虐的に考えて走っていたけれど、それはないと思う。
その砂利の有無に関わらず、最後の陸上競技場に登る佐倉名物「心臓破りの坂」で僕は撃沈してしまった。
あの時の薄底とほぼ同じ軽さでミッドソールが分厚いというのはすごい技術革新だ。
昔の靴の匠たちもびっくりしてるだろう。
NIKEのアルファフライ3(現行最新モデル)も軽いけれど223g(27.0cm)ある。
これから「厚底の軽量化競争」がとても楽しみだ。
僕がそれをレースで履く機会はないかもしれないけど、散歩やお出かけで楽しみたい。
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