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2026年7月17日 (金)

路上で車を停めて寝ている人はそっとしておいて

夏に営業車で寝るのはなんて気持ちいいんだろう
この快感は車で外回りしている人の特権

「昨日遅くまで呑んで寝不足だから、効率を上げるためにリフレッシュしよう」
と謎に論理武装して、リクライニングを倒す

1日じゅうオフィスにいたら、こうはいかない
上司や同僚の目が届かない場所に「車」という個室で行けるからできる

後に「1日じゅう冷房の効いたオフィスで内勤」の幸せを手に入れると、その特権については忘れてしまったので、相対的に言えば「冷房の内勤」に軍配が挙がると想う。
けれど、あの昼寝の幸福な背徳感は今も消しゴムで消してもうっすらと残っている


外回りの僕が寝ていた頃は、それほど酷暑じゃなかったから、日差しのある所でも寝られた
起きた時、ほどよい汗と疲れが抜けた倦怠感が、とても微妙で幸せな気がした

寝ると言ってもどこでもいいわけじゃない
住宅街や学校のそばで寝ていたら「まぁ怪しい人だわ。変な人かしら。警察呼ばなきゃ」と思われてしまう
だから、場所にはとても気を遣う

そういう意味で外回りの「オアシス」だったのが高速のパーキングエリア
オーソライズされた駐車スペースで、特に「1時間以内で出庫しなさい」というルールもない
ある意味「寝放題」
だけど、ずっと寝ていたら上司に怒られるので、ほどよい時間に留めておく
当時「会社支給携帯電話」のない時代だったのも幸いした



ある夏の午後、得意先でよい商談ができた帰り路、高速のパーキングで「ご褒美にちょっと寝よう」と想ったら2時間くらい寝てしまったことがあった。

寝起きで売店に行って、腰に手を当てて飲んだ缶コーヒーの味が忘れられない(ホントは忘れた)


現在、好きなだけ寝られるようになって思うのは、サラリーマン時代はいつも寝不足だった。

仕事と残業をして通勤で削られて、1日の可処分時間は12時間程度。
そこから睡眠・食事・おふろ・そして大切な「自由時間」を過ごさなければ、人は生きていけない。

だから、現代人は風呂が苦手だし、ごはんもゆっくり噛まない
(考えには個人差があります)
睡眠時間も「もっと寝ないと明日きついな」とは想うものの、Netflixを見たり、ゲームをしたり、スマホを見たり・・しないと癒やされない。


だから今も営業車で外回りのサラリーマンは、車を停めて寝ている

春・秋・冬も眠いには違いないが「夏の眠さ」は半端ない
暑さは特に人の体力を削るのだ。

とは言っても、高速道路に乗って外回りをしている人は少ない
大抵は下道をあちこち回っている
夏になるといつも誰かが「学校そばの裏道」「コンビニやスーパーの駐車場」で寝ている

そうだよなぁ、みんな眠いよな
でも、ほんのしばしの休息だから
僕は目を背け、見て見ぬ振りをして歩く

通りがかりの人がスルーしてくれたらいいなと想う
決して怪しい人じゃないから

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