2020年3月26日 (木)

東京五輪2020延期を巡る記録(2)

3月12日、WHOがパンデミック=感染症の世界的流行を宣言するが、五輪を巡る事態はさほど動きを見せていない。

3月18日までは「東京五輪2020」はこのまま予定通り行われるのだろうという見通しを持っていた。
それが、19日、IOCバッハ会長の「違うシナリオは検討している」で、大きく事態が動き出す。


3月20日
バッハ会長の発言に免罪符を得た人たちが一斉に声明を出す。
米国水泳連盟、英国陸上競技連盟、ノルウェー五輪委員会などが「延期すべき」という声明を出した。


3月22日
IOC臨時理事会(board meeting)後、公式発表
「IOC大会の延期を含めた具体的な検討を組織委員会などとともに始め4週間以内に結論を出す」

これを境に「延期」が既定路線となる

3月22日
世界陸連セバスチャン・コー会長
「開催の判断が数日か数週間以内に行われる可能性がある」
※ロイター通信取材

第18回世界陸上オレゴン大会は、2021年8月6日~15日に行われる。
その責任者がこう述べたことで「五輪1年延期の根回しに合意」したことが推察できた。


3月23日
カナダ オリパラ委員会が表明
「今年開催ならば選手団を送らない」

カナダはボイコットを表明した唯一の国となった。延期が既定路線になりつつある中、これを言う必要があったのだろうか。

3月23日
安倍総理大臣が参議院予算委員会で答弁
「仮に完全なカタチでの実施が困難な場合には延期の判断も行わざるをえない」

同日、大会組織委員会が(26日に始まる予定だった聖火リレーで)トーチを使った聖火リレーを行わない方針を決めた。


3月24日
20時、安倍総理とIOCバッハ会長が電話会談
21:10、安部総理 ぶら下がり会見
「中止はないことを確認した。1年程度の延期を提案し、バッハ会長から100%同意するという答えをいただいた。遅くとも2021年夏までに開催すると合意した」

小池百合子都知事 ぶら下がり会見
「名称は東京2020のままでいくという話しがあった」
「東京五輪2020年内はない。2021年の夏にという話し」

東京五輪2020は「東京五輪2020」のまま、2021年夏に開催されることになった。これからまた、日々の動きを注目していきたい。

3月25日
「聖火リレーのコース、ランナーはそのまま維持される」と発表された。
これには、ひと安心。
テレビニュースは「聖火ランナーが走ることはできなくなった」かのような切り口で報道し「残念です」というランナーのコメントを紹介している。ピントがずれていて違和感を感じる。

一夜明けて、機材の一時的な撤収やステークホルダーとの折衝が始まっている。途方もなく大変な作業だ。どうか、皆さんが体を壊さぬように。
健康を祈りたい。

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2020年3月25日 (水)

東京五輪2020延期を巡る記録(1)

2021年3月24日
東京五輪2020、パラリンピック2020の開催が1年、延期された。

以下は、新型コロナウイルス感染症 COVID-19を巡る2020年東京五輪延期を巡る動きの記録である。


2020年2月25日
IOCディック・パウンド委員 非公式発言
「新型コロナウイルスの感染終息のデッドラインは5月24日前後。事態が収束できていない場合は中止を検討するだろう」
※AP通信

始まりは「最古参」委員の発言だった。
この時点では「観測気球だ」という意見が多かった。


3月3日
IOC理事会が公式声明
「オリンピック2020東京大会を7月24日から8月9日に開催し、成功させるために全力を尽くす」
「2月中旬からIOCや日本政府、東京都、WHOなどと「合同作業部会」を開いている」

この2つの声明は、全く逆のことを言っている。
前者は「予定通り今年開催」だし、後者は「中止・延期の検討を始めている」と見ることができた。


3月11日
高橋治之 組織委理事(元電通専務)非公式発言
「今夏に開催できない場合は1~2年後の夏に延期するプランを考えるべき」
※ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)

ここで「1年延期」プランが存在するのではないか?という憶測が、一定の幅を利かせ始める。


3月13日
IOCバッハ会長 取材応対
「開催判断についてはWHOの助言に従う」
※ドイツ公共放送ARD

この発言は謎だった。


3月16日
G7首脳が(G7では初めての)board meeting
「完全なカタチでの開催」を確認した。

安部総理が打ち出した「完全なカタチ」に各国首脳が同意した。
この「完全なカタチ」が意味するところは、次のように受け取れた。

・中止はない
・無観客開催はない
・時期をずらしてもそれは完全なカタチの1つ


3月19日
IOCバッハ会長 取材対応
「もちろん違うシナリオは検討している」
※ニューヨーク・タイムズインタビュー

風はここで変わった。
この発言を機に、翌日以降「延期」を求める発言が相次いだ。
最高責任者が「予定変更」を認めたことで、もう何を言っても責任を問われない。
それまで、黙っていた人たちが一斉にしゃべり出す。

つづく

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2020年3月18日 (水)

DAZNキューブが高速回転して止まらない

J2リーグの開幕を翌日に控えた日
3か月ぶりにGoogle ChromeでDAZNにアクセスした時のことだ
┌----┐
│D A│
│Z N│
└----┘
のキューブが縦に高速に回転している
(時々横にも回転するが)
「いつもより速めに回っています^^)」
という仕様に変わったのかな?
でも、何分経っても終わらない
これは尋常ではない
しばらくして、エラー画面が表示された

しばらくしてからブラウザを再度開いてください

というメッセージに従い、時間をおいて試してみるが、状況は変わらない。

そこで、ブラウザーに起因するのでは?と疑い
Edgeでアクセスすると正常に表示された
これで、Jリーグを見ることはできる。

ただ、障害は潰しておきたい
OSとブラウザーを記して、DAZNに問い合わせた
翌日、回答が届いたが、最近人気のトピックという訳ではないようで「いろいろなことを試してください・・」といった主旨のページが案内された。

「キャッシュのクリア」は最後の手段にとっておきたいので、自分の環境でできることは「ブラウザを最新に更新」くらいだ?
「Google Chrome DAZN エラー」というキーワードで「Google先生」に尋ねてみたが「Google ChromeでDAZNを見ることができない」に特化した回答は見つからない。
試しに「DAZN キューブが高速で回転する」でも尋ねてみたところ、回答は先の結果と同じだった。

ちなみにこのDAZNロゴに名前はあるのだろうか?と、これもしらべてみたが「DAZNのロゴ」と書かれている文献があるだけだけだった。従って、今後しらべるでは「DAZNキューブ」と呼ぶことにした。
ロゴが中心を軸にタテヨコに交互に回転するのはルービックキューブをイメージしていると思われるから「キューブ」である。


Edgeを使えば試合を観ることはできるので、緊急性はない。
自然回復を待とうと考えていたところ「新型コロナウイルス感染症」の影響でJリーグそのものがなくなって(延期)しまった。

あれから2週間が過ぎた。
Google Chromeユーザーから同様の問合せが届いていれば、DAZN側もなにか対策を施しているだろう。
もう「DAZNキューブ」の高速回転は止まっているのではないか?
そう思って、Google ChromeでDAZNにアクセス

┌----┐
│D N│↓
│Z A│↓
└----┘ (イメージです)
止まっていなかった・・

Jリーグが延期になっているので、さらに急ぐ必要がなくなっている。
いつか、止まった時にはご報告しよう。

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2020年2月21日 (金)

ナイキインフィニティとロードバイク

僕は彼女のヨコを通り抜ける時、なぜか最初に髪型をみた。
昭和歌謡の歌姫を思わせるような、頭皮にぺたりと貼り付いた黒髪にしっかりとした分け目がついている。
それが、古風に見えないのは、彼女が中学生だからだろう。


図書館で本を借りた僕は、階段を降りながら、その日から使い始めた新しい図書館バッグが、左腕を曲げて持ち上げなくても、地面にぞろびかないことを確認して嬉しくなったところだった。

駐車場に向かおうと歩き出した時、自転車置き場にいた子ども達のヨコを通り抜けた。

A やばいよね**
B そうだよね、**だし
C いいじゃない、図書館はお金かかんないし

男の子一人(A)と女の子2人(B、C)
堅実な発言をしたC子ちゃんに、僕は興味をもったから、僕はその足下に目が釘付けになった。

白と黒のまだら模様のアウトソール(ソールの靴底部分)
幅が広いリアフット・ラスト

インフィニティじゃん・・

ナイキリアクトインフィニティランフライニット
ナイキが「怪我の予防」をテーマに作ったリアクトだ。

■発売:2020年1月30日
■価格:17,600円

エピックリアクトは2018年SSシーズンに発売された靴。
インフィニティでは、前モデル「リアクト2」より、リアクト素材を24%増量。クッション性が増した。

特徴はヨコから見るとロッキングチェアのようなアウトソールの形。asicsメタライドのような狙いなのだろうが、メタライドのようにアウトソールが固くないので、歩き心地は平凡と推察する。

アッパーはFlyknit Loft。運動靴のアッパーとしては全メーカーを通じて最高と思う「フライニット」の改良版だから文句なし。

ラストの横幅が広めなのは、運動靴としては特異で目を惹く。これがナイキがめざす「怪我の予防」を実現している。


メンズは24.5cmからの展開だが、ウィメンズは22.cmからなので、中学生のC子ちゃんの足にもぴったりと合う一足があっておかしくない。

僕はC子ちゃんのお父さんの気持ちを想わずにいられない
自分も靴が好きで、先進の靴を履きたいと想っている。
特に今般発売された新作は「怪我の予防」を標榜している。
それを愛するC子にも履かせたい。
いい靴を履き、正しく立って歩けば、脳は安定する。育ち盛りで骨格もまだしっかりできていない年頃だから、怪我の予防につながるという靴の登場は願ったりだ。

自転車置き場から、それぞれの自転車をピックアップした3人が、コインパーキングへ向かう僕を追い抜いていく。

一見、どれも同じ自転車に見える
だが、僕は C子ちゃんの自転車だけは、なにか違うはずだと動態視力を駆使した。

前を往く2人のそれには銀色の泥よけが見える
一方、C子ちゃんの自転車にはそれがない
フレームが極限まで細い
極端ではないが、軽い前傾姿勢が決まるライディングポジション

走るための能力を突き詰めたロードバイクは、軽量化のために余計な部品がない。ただ、突然の雨に遭うと、はね上げた泥水で背中に黒い筋ができることになる。
そんなマッドガードもキャリアもないロードバイクに乗り、白と黒のまだら模様のソールを見せて、やがて彼女は見えなくなった。

インフィニティは1stカラーで「スニーカー通勤」に好適な"ほぼオールブラック"がラインアップされている。発売日には「見なかったことにした」のだが、実物を見ると、やはり興味がおさえられない。

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2020年1月27日 (月)

日本史上、もっとも有名な靴 ヴェイパーフライ

恐らく「ヴェイパーフライ」は日本が始まって以来、もっとも広く民衆に知れ渡った靴だと思います。
そう思いませんか?皆さん
と、誰に聞いているかわかりませんが

以前ならば、仲間と呑みに行って、靴の話しをすることはありませんでした。たとえ、そこにランナーが僕以外に居たとしてもです。ところが、今はヴェイパーフライの話しには、誰もが絡むことができます。
1995年から1996年にかけて、イエローグラデ(airmax95 1st)が話題になり「エアマックス狩り」が起きた時でも、そういう話題を出すのはコレクター仲間の席に限られていました。


先日、ある市民ランニング大会のスポーツボランティアをした時のことです。
ハーフマラソンをトップ集団で走り終えた選手の足下をみると、ピンク、黄緑、ツートーン、オレンジの靴。そう「NEXT%」の3色と「ヴェイパーフライ4%フライニット」です。

何人かのランナーに「ヴェイパーフライですね!」と声をかけると、誰もが雄弁に反応してくれました。
僕はその日、NBを履いていたので(まぁボランティアにヴェイパーフライを履いていく訳はないのですが)恐らく"世の中のヴェイパーフライを履いたことはない人たち"向けのコメントをしてくれたのだと思います。

「いいですね、やっぱり」
「すごく、跳ねますね」
「今日初めて履いたけどスゴイです。足が残っている(疲れていない)」
「すごいけど、僕は使いこなせてないと思います」

最後の方は、とても謙虚な方なのでしょう。トップ集団を走ってきて、これでヴェイパーフライを使いこなしたら、スゴイことになるでしょうね。
個人的には、フライニットを履いていたランナーに共感しました。ただ、そのモデルしか持っていないだけかも知れませんが「NEXT%よりもフィットするから」という理由で選んでいるならば、ご同輩です。ただ、疲れているランナーにそういうややこしいことを言うのは止めときました。
皆さんのミッドソールを見ると、雨のせいかかなり傷んでいるように見えました。
「ヴェイパーフライは雨に弱い」という言説がありますが、僕は当たっていると思います。
NIKEはNEXT%では水対策でアッパーを変えたのですが、ミッドソール外側に水対策をすべきかなと思います。フライニット→NEXT%でズームXフォームの外観も異なっているので、何か変わっているのかも知れませんが、NIKEはアナウンスしていません。


高校生のボランティア達は、そんなトップランナーの靴を見ながら「三色あるんだよね」「緑とピンクとツートーンね」「三月にまた新しいのが出るらしいね」と口々に言い合っています。
今の高校生ってスゴいな。と思ったら「キロ5分で走る」のだそう。
陸上部なの?と尋ねると「いいえ。うちの高校は皆、キロ5分で走りますよ」とのこと。
恐ろしい高校です。

ちょっと対抗意識が出て、まぁそのペースで何キロ走れるかだねぇ水を向けると「3000くらいです」つまり、キロ5分で3km・・あ、それはムリだと思って、話しを打ち切りました(笑)

僕が3年前からその靴で走っていると言うと「あの靴は走り方を変えなければいけないんですよね」と質問されました。
その回答は次の通りです。

ヴェイパーフライの特徴には、推進力を増す「カーボン」と、衝撃を吸収する「厚底(zoomXform)」の2つがあって、推進力を得て速く走るためには、確かに走り方を変えないといけないと思います。つまり、リアフット着地の人はフォアフット寄りに変えるということです。
でも、走り方を変えなくても、衝撃を吸収してくれるという特典の恩恵には預かることはできます。疲れは軽減するということです。そして、走り方を変えないと、カーボンのせいで返って遅くなると言うこともありません。つまり
走り方変えなくても履けます。ただ、速くならないですけどね。

ただ、こんな長文を話したら変人と思われるので、実際に口に出したのは最後の一行だけですが。

 

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2020年1月 1日 (水)

国立競技場の「こけら落とし」は「HELLO, OUR STADIUM」だった

明けましておめでとうございます
今年も世界の平和と、皆様の健康をお祈りします。

今日は第99回サッカー天皇杯の決勝が国立競技場で行われる。
去年5月に発表された第99回大会の概容に「決勝は新国立」という文字を見つけて以来の七ヶ月「元旦、オリスタ、決勝」を念仏のように唱えてきた。

新しい国立競技場のこけら落としとして開催される決勝のピッチにV・ファーレン長崎が立ち、僕らサポーターがそれをゴール裏で応援できたら。どんなに誇らしいだろう。
木の香りが漂う新緑の芝で、青とオレンジのユニフォームが躍動する。そんなイメージを想い描くと夢の中にいるようだった。
まぁそれくらい現実感がないということだが。

それが、あれよあれよという間にたどり着いた準決勝。
夢が目標に替わり、現実となるあと一歩というところで、夢は潰えた。

今想えば、僕はV長崎の選手が天皇杯を掲げることを夢見ていたのではなく、決勝の舞台に立つことを夢見ていた。それは、決勝戦が東京五輪2020のメイン会場である国立競技場のこけら落としとして行われると信じていたからだ。

なぜ「信じていた」と過去形なのかというと、天皇杯決勝はいつの間にか国立競技場のこけら落としではなくなっていた。
替わって、こけら落としとなったのが「HELLO, OUR STADIUM」
2019年10月に告知され、12月21日に開催されたスポーツ、音楽、文化で構成するショー。ウサイン・ボルト、桐生祥秀、Dreams come true、嵐などが出場・出演した。


ここで、言葉の定義を見ておこう。
こけら落としの定義は、新築後、初めての興行。
「こけら」は材木のくずのこと。
競技場、演芸場、映画館など「競技」「演目」が日々変わる施設で使われる。

「興行」の定義は、客を集め、入場料をとって演劇・音曲・相撲・映画・見世物などを催すこと。

以下はチケット販売サイトに掲載されていた「HELLO, OUR STADIUM」チケット価格である。

HELLO,OUR STADIUM
カテゴリー1 8,000円
カテゴリー2 6,000円
カテゴリー3 5,000円
(車いす席も同額)

イベント主催者は「国立競技場オープニングイベント」と銘打っているが、入場料をとっている時点で、これは興行である。
主催者はこのイベントを、あえて「こけら落とし」とは謳っていないが、ネット記事ではこけら落としと表現されている。

12月22日 AERAdot.(朝日新聞社)より
(以下、引用)
12月21日には、こけら落としとなるイベント「国立競技場オープニングイベント ~HELLO, OUR STADIUM~」が開催され、嵐やDREAMS COME TRUEが出演し、いよいよ本格的な運用が始まる。
(引用終わり)

日刊ゲンダイDIGITAL 見出しより
(以下、引用)
嵐がこけら落とし 新国立競技場「音ダダ漏れ」で周囲にファン殺到
(引用終わり)


国立競技場のこけら落としを巡る事実を時系列で並べる。

2019年5月
「第99回天皇杯」決勝は国立競技場のこけら落としと発表

2019年7月
「ASICS FIRST RUN」要項発表
asics製品を4,000円以上購入して応募。1010組2020名を招待する無償イベント

2019年10月
「HELLO, OUR STADIUM」概容発表

2019年12月15日
11:00~竣工式

2019年12月21日
11:00~「ASICS FIRST RUN」開催
18:30~「HELLO, OUR STADIUM」開催(こけら落とし)

天皇杯決勝は「国立競技場で初めて行われるスポーツ公式戦」ということになる。

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2019年8月 3日 (土)

Jリーグ新ルール適用

Jリーグでは8月1日よりルールが変わった。
正確に言えば「2019-20シーズン向けの競技規則が適用される」
(国際大会、アマチュア大会では既に適用されていた)
その中から、機会が多そうなものを3点ピックアップしよう。


【1】勝敗を左右する「ハンド基準」
これまでのサッカーでは、ペナルティエリアで守備側選手の手がボールに触れただけで、攻撃側が「はんどぉ-」と絶叫して、とても見苦しかった。
ペナルティエリア内でのハンドはPK=1点となるため、攻撃側はダメ元でとりあえず「はんどぉ-」と叫ぶのがカラダに染みついていた。

従前のルールでは「ハンドではない」というケースの例示がとても少なく(ハンドだけに)主審のフリーハンド(裁量)が大きすぎた。
主審が「ここでPKもありかな」と思えば「ハンド」と判定できるケースが多かったのである。

直近ではJ2リーグ21節、京都-V・ファーレン長崎戦で亀川のハンドがあった。
このプレーは翌週にJリーグが公開している「#Jリーグジャッジリプレイで取り上げて」で、出演者が3者ともに「ハンドには相当しない」という見解を述べていた。
このPKは徳重健太が止めて、事なきを得た。


ルール変更のポイントは「腕の位置」
肩の位置より上、あるいは体から離した場合
すなわち「手で止めよう」としたことを「意図」ではなく「腕の位置」で判断できる条文とした。
さらに、自分でプレーしたボールが直後に手に当たる、近くにいた競技者がプレーしたボールが当たる、自分の体を支えようと地面についた手に当たるといったケースは「ハンドではない」とした。

 

【2】「FKの壁」
ゲームを見ていて「おやっ」と思うのがこの改訂。
FKに対して守備側が「3人以上」で壁をつくった場合、攻撃者は壁に入れず、壁から1m以上離れなければならない。
従来のような、壁の中に攻撃側選手が紛れ込み、蹴る瞬間にしゃがんで、そこを狙うという手が使えなくなる。
壁の中での小競り合いがなくなるため、ムダに試合が停まらないという利点もある。


【3】「ゴールキックのインプレー」
GKからビルドアップするチームにとって有利なのが「ゴールキックは蹴った瞬間からインプレー」
え、今まではどうだったの?
という人も少なくないと思う。
従前は「ボールがペナルティーエリア外に出た時」にインプレーだった。
改正後は「ボールが蹴られて明らかに動いた時」にインプレーとなった。

攻撃側の選手はペナルティーエリア内でGKからパス(ゴールキック)を受けることができるようになり、パスの技術が高いチームは、従前よりも、時間を使って組み立てていくことができるようになる。
また、相手選手がペナルティエリアに残っていてもゴールキックを蹴ることができるようになったので、強く・遠く・正確なキックを蹴るGKがいるチームは、ゴールキックから1本のパスで得点というチャンスが拡大する。

逆にいうと、GKのキックに難があるチームにとっては、難儀な改正である。

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2019年7月24日 (水)

東京五輪まであと1年

五輪まであと4年の2016年から、年に1度、7月24日に書いてきたこの記事も今回が4回め。そして最終回となる。


2016年(あと4年)
オリスタ(新国立)はまだ着工していなかった。
スポーツボランティア募集についても、動きは無し。
五輪の年にデビューすると発表されていたJR東海の新型新幹線「N700S」は順調に走行試験をこなしている。
当初はダイヤ改正時季の2020年3月デビューかと思われたが、現在では「五輪に間に合うタイミング」となっている。

4年前の7月は、リオ五輪の開幕直前
僕は東京五輪で最も期待する選手として伊藤美誠を挙げた。

4年前は絵画購入や私的旅行に公費を充てた都知事の退任を受けて、後任の選挙が行われるところだった。
その選挙で選ばれた知事も五輪前に改選を迎える。
石原慎太郎、猪瀬直樹が招致し、小池百合子がリオでバトンを受けて来て、開会式はまた別人が務めるとなると、なんとも不思議なことである。

そして、当時のメディアは東京五輪に批判的な論調が目立っていた。


2017年(あと3年)
設計案を見直したオリスタは2016年12月に着工された。
いくつかの競技会場については、予算の見直しを求めた挙げ句、元サヤに納め、混乱だけを創出した都知事も、オリスタには介入しなかった。
着工から半年のこの時点、メディアは工事進捗について全くと言っていいほど取り上げていなかった。

リオ五輪で活躍した選手はメディアが取り上げていたが、陽の当たらないスポーツ、選手についての情報はほとんど無し。
平野美宇が頭角を現し、僕が期待する伊藤美誠は雌伏の時を迎えていた。

1年前に比べると、メディアの五輪に対する批判は影を潜めつつあった。

スポーツボランティアについては、依然として情報なし。
観覧チケットについても同様だった。


2018年(あと2年)
五輪への関心は小休止の感があった。
それというのも、メディアが繰り広げてきた「五輪やばいよ、やばいよ」キャンペーンが、これ以上続けると、洒落にならない時季に入ったからだ。

オリスタについての報道もほとんど無し。
本当に作っているのか、神宮まで見に行こうかと何度思ったことか。

競技ではサッカー「U23世代」の躍進に目を見張った。
2019年夏、レアル・マドリーに移籍した久保健英、FCバルセロナに移籍した安部裕葵。かつてない充実度合いだ。

スポーツボランティアはようやく、カタチが見えてきた。
(募集開始は2018年9月より)

観覧チケットについて動きはなかったが、発売された2019ラグビーW杯のチケット状況をみると、東京五輪はかなり入手困難となることが予想できた。
もしも、チケット獲得で全敗しても「最後は公道開催のマラソンがある」そう1年前は結んでいる。


そして2019年(あと1年)
五輪では前人未踏の五連覇のために競技に戻って来てくれた伊調馨が国内で敗れ、出場すら難しい状況であることは、もったいないと思う。

オリスタは2019年が明け、外形が整ったあたりから報道される機会が増えた。こけら落としは「サッカー天皇杯2019」の決勝戦(2020年元旦)と決まった。現在、勝ち残っているクラブにとって、今回は特別な戦いになるだろう。

観覧チケットは一次販売が実施された。
聖火リレー概容が発表されて、現在は聖火ランナーの募集中。8月31日に締め切られる。


最後に、スポーツボランティアは募集、面談が行われて、現在はマッチングの発表待ちとなっている。
7月19日にはキャストのユニフォームが発表された。
面談会場に展示されていたリオ五輪の派手なユニフォームが脳裏に焼き付いていたため、いったいどうなるのだろうと思っていたが、できあがったものは至ってシンプル。
スポーツボランティアの皆さんが自宅から会場まで着て行ってもいいくらい上品で美しく仕上がっている。


五輪に向けた高揚感はまだ希薄だ。
これから徐々にメディアの好意的な取扱が増え、2020年が明けた頃には、五輪が「世間」「職場」「お茶の間」の話題に上ることが増えるだろう。

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2019年6月12日 (水)

聖火ランナーは200mを何分で走ればよいのか?

2019年6月17日、聖火ランナーの募集が始まる。
口火を切るのは「日本コカコーラ」
1人での応募のほかにグループでの応募も受け付ける

続いて6月24日には「トヨタ自動車」「日本生命保険」「NTT」が募集開始

殿(しんがり)は7月1日に47都道府県それぞれの実行委員会が募集開始。

たとえばあなたが長崎県に住んでいる場合、スポンサー4社と長崎県の実行委員会の合わせて「5」組織に対して応募ができる。

募集〆切は「5」組織共通で8月31日
お盆に親戚と集まった時は、ぜひ「誰か走らんね」「いやぁおいのごとメタボはムリばい」と盛り上がってもらいたい。

募集枠
■総数:1万人
■スポンサー枠:およそ7,500人(4社合計)
■実行委員会枠:およそ2,500人(47都道府県合計)

日本の場合、1万円払って42.195km走りたい人が「東京マラソン」だけで30万人いるので、タダで200m走ればよい「聖火リレー」ならば60万人くらい応募者がいても可笑しくない。

当選発表は「5」組織共に2019年12月

聖火ランナーの選考においては「(震災の)復興支援、地域活動に貢献している」ことが重視される。
だからと言って何も貢献していない人は選ばれないかというとそういうわけではない。国籍、障がいの有無、性別などのバランスに配慮して選ばれる。

応募要件は「2020年度、中学生以上」で「自らの意思で聖火を安全に運ぶことができる人」

そこには「走る」「歩く」といった条件は入っていない。
そこで「当選」したとして、どれくらいの速さが目安となるかを予想する。

1人あたりの「持ちタイム」ならぬ「受け持ち距離」は200m
プロのマラソンランナーの「1km3分ペース」ならば 36秒
市民ランナーがマラソンを「5時間」で完走するペースである「1km7分ペース」ならば1分24秒
ちなみに「東京マラソン」のテレビ中継で市民ランナーをみて「なんだ、この人たち歩いてるんじゃないの?」と目に映るスピードがおよそ「1km7分ペース」
「観る側」の人はトップアスリート達の「1km3分」に目が慣れているので「1km7分」を見ると停まっているように見える。

聖火リレーでは、200mを「1分30秒」は速いほうの目安になるだろう。
日頃、走っている「ランナー」であれば、気負って速く走りすぎないよう、本番直前はGPSをにらみながら「7分より速く走らない」練習が必要になる。

では、日頃走っていない人、つまり「ウォーカー」について。
少々早足で歩くと、それはおよそ「1km12分ペース」その場合 2分24秒。ただし一応「聖火ランナー」なので、完全に歩いていると顰蹙を買いそうだ。
では、軽く走った場合どうかというと「1km12分」かけるのはかなり難しい。走る=両足共に宙に浮いている時間があると、人はそれほどゆっくり前に進むことができない。かなり、ゆっくり牛歩のイメージで走っても、1km10分ペースには納まる。その場合、200mはちょうど2分。
そして、1km12分で歩くのも1km10分で走るのも、それほど負荷は変わらない。
マラソンを「7時間」ぎりぎりで完走した経験者ならば、よくわかるが「速く歩く」よりも「遅く走った」ほうが速い。

東京五輪1964の時と比べると格段に軽くなったトーチをかざし、沿道の大声援を受けながら、ゆっくりと2分走ることは、さほど難しくない。

走る阿呆に観る阿呆、同じ阿呆なら走らにゃ損損!

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2019年6月11日 (火)

聖火リレーを走ってほしい「人」

2020年5月2日~3日
2日の移動日をとって海を渡った聖火は沖縄へ
その後、再び輸送のため2日空く

5月6日~7日
くまモンの居る熊本へ。地方公務員であるくまモンはこれまでに被災地の慰問から日頃の活動で多くの人を勇気づけてきた。多くのスポーツイベントにも顔を出し、福岡ソフトバンクホークス、ロアッソ熊本の応援もこなす。地域の一大功労者だ。沿道からの応援だけではなく、ぜひ「聖火ランナー」として走ってもらいたい。彼ならばけっこう速く走れると思う。
応募要件には「自らの意思で聖火を安全に運ぶことができる人」とある。「熊本県のくまモンさん」を人とみなすかどうか。果たして僕らは皿を割れるだろうか。

5月8日~9日
長崎での2日間。熊本からフェリーで1時間の玄関口、南島原市をスタートして最後は佐世保市。ここは「長崎県民を1つにする」シンボルとして高田明社長の出走を望む。しかし、奥ゆかしいあきらしゃちょうはきっと応募しないだろうから、ヴィヴィくんが代筆で応募して欲しい。地域スポーツへの貢献という点では、あきとしゃちょうにも走らせてあげたい。

5月10日~5月13日
佐賀、福岡(最後は北九州市)

5月14日~23日
本州は中国地方、山口入り。前日は北九州市なので、下関スタートが自然だが、出発は岩国の錦帯橋。その理由が興味深い。
島根、広島、岡山、鳥取へ

5月24日~29日
近畿地方の兵庫入り。京都、滋賀へ

5月30日~6月6日
「北陸三県」の福井、石川、富山、そして中部地方の新潟へ

6月7日~12日
東北地方入り。山形、秋田、青森
ここで海を渡るため1日お休み

6月14日~15日
でっかいどう、北海道も例外ではなく2日で回る

6月17日~22日
1日空けて東北地方に戻り、東日本大震災の被災地である岩手、宮城は「3日」ずつをかけて回る

6月24日~28日
1日空けて関東をジャンプして中部地方の静岡は三日間
つづいて山梨は2日間

6月29日~7月9日
開会式まで25日。最終ブロックの関東に入る。
箱根町を出発して神奈川は「3日」
東京をジャンプして千葉も「3日」
カシマサッカースタジアムでサッカーが開催される茨城は「2日」埼玉は「3日」

7月10日~23日
聖火は最終の東京入り。世田谷区の駒沢オリンピック公園をスタート。14日をかけて都内を回り、一般公募ランナーによるリレー終点は、港区「芝公園」でセレブレーションを迎える。


そして翌日、最終ランナーによってオリスタの開会式に持ち込まれる。
東京五輪1964の最終ランナーは、広島に原爆が投下された1945年8月6日に生まれた陸上競技者(当時19歳)が努めた。
東日本大震災が起きてから東京五輪2020は9年後。聖火ランナーの一般公募基準は中学生(14または15歳)以上だが、果たしてどのような人選になるか興味深い。

つづく

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