2025年1月27日 (月)

快晴の国立競技場トラックを「ひよこ」の皆さんが42.195mを駆け抜けた!

毎年、新宿シティハーフマラソンにはボランティア参加しています。
僕は新宿区民ではありませんが、正直なところ新宿区のボランティア文化はうらやましい。

スポーツボランティア歴18年の僕からみて、横浜市と新宿区には組織力と市民スポーツへの熱意を感じます。

スポーツを通して「笑顔と健康を手に入れる」やっている人、応援している人、支えている人ならば自明なことであり、とても幸せなことなのですが、熱意のない自治体が依然として多いと想います。


宇佐美彰朗さん(元五輪マラソンランナー)が提唱されている「日本にもスポーツボランティア文化の定着を!」に賛同して、活動をしてきましたが、東京2020の盛り上がりをつなげていくのは、そうした意欲をもった人々の力だと想います。

例年、この大会での持ち場は主に「コース監察」つまりレース沿道の運用全般でしたが、いつもリーダー説明会の要項に書かれている「ひよこ」という文字に惹かれていました。いつか1度でいいからこの役割を担ってみたい。

そう想ったのは「42.195m」という洒落のきいたレギュレーションにもありますが、原風景が皇居外周舗道で開催されるランニング大会の「おやこ」にありました。

この競技ではランナー親子が2人一組で5km(皇居外周1周)を走ります。

未就学児・小学生たちにとって5kmというのは、なかなかハードな距離です。
そして伴走する親御さんにとっても、日頃全然走ってない人がジーパンにスニーカーで参加するという距離ではありません。

加圧タイツできめたお母さん、お父さんと未就学児が走って来る
ちょうど中間点で「お水」「コールドスプレー」などのミニエイドで待機していると、未就学児のマリちゃんが泣きじゃくっている
お母さんはなだめるのに必死

僕は声をかける「ここまで上りできつかったのによくがんばったね。お水のむ?」
マリちゃん「のむ」
僕「冷たいのしゅーってする?」
マリちゃん「する」
僕「ここからゴールまでずっと下りだから気持ちいいよ~。がんばってみる?」
マリちゃん「がんばる」

こんなふうにして、参加者の皆さんとコミュニケーションがとれるボランティアは、なかなかありません。


さて迎えた第22回新宿シティハーフマラソン・区民マラソン ひよこ競技
今年は昨年より100組多い、505組(1010人)の参加がありました。
アスリートやランナーでない限り、なかなか立つことがない国立競技場のトラックを42.195m 走れるのですから、誰だって出たい(考えには個人差があります^^;)

これでもかと、世界中の青空を集めたような快晴に恵まれて、505組の皆さんは笑顔で国立アスリートを楽しんでいました。

今回、特筆すべきなのは競技名「ひよこ」に因み、ひよ子の協賛があったこと。
日本人ならば、ひよ子を知らない人はいないと想います^^;)
福岡の菓舗 ひよ子吉野堂さん提供による「hiyone」が参加賞とは別に配られました。

「hiyone」はひよ子吉野堂がつくる三大アレルギーフリーの米粉養生菓子。
国産米粉 九州産ミズホチカラ 使用
販売開始:2024年2月1日
今回は米粉のクッキー ひよね が配られました。

博多っこならば「いつから、ひよ子は東京のお菓子になったのか」と憤ったことが1度はあるかと想います\^^)オイオイ
*(株)東京ひよ子は関連会社です

hiyoneは福岡のひよ子吉野堂が開発。しらべたところでは、まだ福岡地区でしか売られていない様子。

次に博多に帰った時には、食べてみたいと想います。


僕の経験上、この大会が雨に降られたことは一度も無く「冬場は雨が降らない東京」の真骨頂を活かしたイベント。

来年もまた、お声がかかればぜひ参加したいと想います。


未就学児とならば、お父さんお母さんおじいちゃんおばあちゃんの組合せも[OK]
ゼッケンを付け替えれば当日メンバー変更も[OK]
「ママとじゃなきゃ走らない」とマリちゃんがごねたら、その場で選手交代
そんな微笑ましい光景も「ひよこ」ならでは

2025年大会のエントリーは 2024年9月2日から開始されていました。
「子どもと国立を走りたい」と想われた方は、スケジュールアプリに登録をお願いします!

スポーツボランティア講座
ど素人!マラソン講座

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2025年1月15日 (水)

長崎平和マラソン開催 J.LEAGUE春秋制終了 2025年にしらべるが注目するできごと

 
2025年、しらべるで注目して追っかけていくできごとをリストして、ちょっとだけ説明する第8回。
 
【11月】 
■長崎平和マラソン開催
11月16日(日)予想
 
2020年11月に「被爆75周年事業」として実施予定だった「長崎平和マラソン」はコロナ禍により翌年に延期され、さらに「被爆80周年事業」として行う目途で2025年に延期された。
2020年にこの大会にエントリーしていた僕は、5年ぶりにこの大会でマラソンに復帰し、これを引退レースとするつもりでいた。
だが、2024年10月に長崎市は「ハーフマラソンで開催」に方向転換して検討すると発表した。
 
例年この週にはハーフマラソンの「長崎ベイサイドマラソン」が開催されている。
この週はJ.LEAGUEのバイウィーク、B.LEAGUEも例年この週はバイウィーク。
翌週の23日はV・ファーレン長崎のホーム最終戦、30日はB.LEAGUE日程がはいる。
従って、開催日は11月16日と予想する。
 
2024年に福井県が(ふくい桜マラソンで)マラソンを再開して、日本では1年のなかで「47の全都道府県でマラソンが開催される」状況となった。
長崎県は2月開催の「五島つばきマラソン」で、その位置を維持している。
一方"本土"には大会がない。
 
かつて、2011年11月に佐世保市のハウステンボスを中心にした「長崎国際マラソンinハウステンボス佐世保」が開催されたが、1度きりで途切れてしまった。
諫早では2018年頃から「諫早・雲仙マラソン」が、2024年から「諫早マラソン」が検討されているが、現時点では姿を現していない。
 
マラソンランナー仲間に「長崎平和マラソン」のことを話したところ「長崎への旅マラソン」は誰もが未体験で「決まったら考えたい」と言ってくれる方は少なからず居た。
 
マラソン人生で1度は長崎の本土を、V・ファーレン長崎ユニフォームとヴィヴィくん帽をかぶって走りたい。長崎市、佐世保市の皆さんになんとかしてもらいたい。
 
 
【12月】 
■J.LEAGUE 春秋制が終了
12月6日
J.LEAGUE J1最終節開催
この日をもって2月頃始まり12月頃に終わる「春秋制」のJ.LEAGUEが終わる。
2026年からは、欧州サッカーに時期を合わせて「秋春制」に移行する。
 
2026年前半は、半年限りで「J1特別大会」「J2/J3特別大会」が行われる。
divisionの昇降格はない。
2026年夏からはJ1・J2・J3それぞれに分かれて「秋春制」2026-27シーズンの初年度が始まる。
 
 
2020年8月1日
ジャパネットHD高田旭人CEOが会見を行い、次のように述べた。
 
(今年のV・ファーレン長崎について)
春奈社長とも話したが今年は勝つしかないと、リスクをとって補強している。
レアル・マドリーやFCバルセロナのように世界平和の象徴のクラブになるよう頑張っていきたい。
 
 
現状、5年ほど進行が遅れているが、V・ファーレン長崎が2025シーズンでゼイワン昇格した場合、2026年前半は降格の恐怖に晒されないお試し期間が過ごせる。
*優勝クラブはAFCチャンピオンズリーグ・エリート2026-27シーズンの出場枠を獲得できる
 
チーム体制を固めて、2026年夏から「アジアナンバー1」そして2025年から始まる「4年に1度の32チーム版FIFA CWC」すなわち世界の頂点「世界平和の象徴のクラブ」への航海が始まる。
 
 
以上、2025年にしらべるで注目して追っかけていくできごとをリストして、ちょっとだけ説明してきた。
幸せなできごとは、争いのない平和と、災害のない無事に立脚している。
 
世界が平和でありますように
生きとし生けるものが幸せでありますように

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2025年1月 7日 (火)

V・ファーレン長崎が決勝でFCバルセロナと対戦する日

前日のつづき
 
□CWCの歴史

2009年
初めて日本以外で(UAE)開催 FCバルセロナが初優勝
 
2011年
再び日本開催 ホスト国枠は柏レイソル(J1 2011年優勝)
大会スポンサーのトヨタに配慮してニッテレ系列では「日産スタジアム」ではなく「横浜国際総合競技場」と呼称。一方、日産スタジアムのウェブサイトでは日産に配慮して「TOYOTAプレゼンツ」を外して「クラブワールドカップジャパン2011」と表記していた。
 
2012年
日本開催 ホスト国枠はサンフレッチェ広島(J1 2012年優勝)1回戦でオークランドシティ(オセアニア代表)に勝利。Semi Final(ベスト4)でアルアハリ(アフリカ代表)に敗れた。
南米代表のコリンチャンスが優勝。1年余りV・ファーレン長崎の監督だったファビオ・カリーレがコーチを務めていた。
 
2013年-2014年
モロッコ開催
クラブワールドカップ2014を最後にトヨタがスポンサーを降りた
 
2015年
トヨタ以外の企業が冠スポンサーとなる初めての大会
日本開催 ホスト国枠はサンフレッチェ広島
 
2021年
毎年開催から4年に1度の開催へ移行が検討されていたが、コロナ禍の影響により従来通りのフォーマットで継続
日本開催
 
2022年
モロッコ開催
 
2023年
サウジアラビア開催 従来フォーマットでは最後の大会
 
2025年
拡大クラブワールドカップ始まる(4年に1度の開催)
しらべるでは高い関心をもって追っかけていきたい。
 
 
2005年8月、しらべるにこう書いている。
2004年までのトヨタカップでは「世界一のクラブを決める大会」を冠するのは無理があったため、6地域の代表による大会が企画された。しかし欧州、南米以外の国があまりに弱すぎると企画倒れになる。FIFAが世界一のクラブを決めたいならば、FIFA国別ランキング1位~16位の国内リーグ優勝クラブを揃えた大会の方が10倍は面白そうだ。
 
あれから20年、ようやく納得感のある「世界一のクラブを決める大会」の途に就いた。
 
 
V・ファーレン長崎ではかつて髙田明社長が「ACL」「ACL」と連呼して高木琢也さんを困らせていた^^;) 髙田旭人社長(現会長)は2024シーズン最終戦セレモニーで「アジアのトップになる」と言った。
 
僕は「アジアのトップ」と言われてもピンとこなかった(個人の感想です)
だが、FIFA CWCとなれば話しは違う。それは、まさに「世界一」
FCバルセロナを決勝で打ち破る・・・
なんて考えただけでもぞっとする(ぞくっとするの間違いです^^;)
 
これまでならば「FCBarcelona on tour Japan」をピースタに誘致する・・・といった「興行」として行うしかなかったが、今年ついに公式戦として世界の強豪と戦える舞台ができる。
V・ファーレン長崎にとって世界一への道のりは長いが、これまでは「日本百低山」くらい懐疑的だったゴールが、一気に憧れの「富士は日本一の山」くらいに格上げされた。
これはどえらいことだ。ほんとゾクゾクする。今年そこに気付いた新たなJ.LEAGUEファンが続々と生まれるだろう。
 
まずは、拡大CWC第1回で浦和レッズの健闘を祈る。



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2025年1月 6日 (月)

J.LEAGUEクラブが「世界一をゴールに設定」できる大会が2025年から始まる

2025年、しらべるで注目して追っかけていくできごとをリストして、ちょっとだけ説明する第4回。
 
【6月】 
■拡大クラブワールドカップ始まる
2025/6/15-7/13
FIFAクラブワールドカップ2025(Mundial de Clubes FIFA 25)が米国で開催される。
 
源流はUEFA CLと南米リベルタドーレスカップの勝者が(中立地の)日本で対戦していたトヨタカップで1981年から2004年まで行われた。
2005年からクラブワールドチャンピオンシップ(CWC)が始まった(2006年よりクラブワールドカップに改称)
 
今回より参加枠を拡大。2021年~2024年の各大陸クラブ選手権の優勝チームとFIFAクラブランキング上位の「32」チームが出場する。
日本(J.LEAGUE)からは浦和レッズ(2022年ACL優勝)が参加する。当該期間のJ.LEAGUE 浦和レッズ戦は別日程で行われる。
 
J.LEAGUEが始まった当時、真っ赤な三菱のクルマに乗っていた僕は、浦和レッズ(レッドダイアモンズ)のスリーダイヤモンドマークに惹かれ「レッズファンになろう」と心に誓ったが、名古屋に住んでいたので一時保留したことを今思いだした。
6月のCWCは期間限定で、ひっそり(←ここ重要)レッズファンになろう想う。
 
 
□トヨタカップ(インターコンチネンタルカップ)
欧州と南米のクラブ選手権優勝チームが1試合のみでクラブチーム世界一を決める試合。トヨタがスポンサーとなり日本で開催されていた。
1981年 第1回開催
2004年2004年12月12日 最終回開催 横浜国際競技場
欧州代表のFCポルト(ポルトガル)が南米代表オンセ・カルダス(コロンビア)に勝利
トヨタカップ通算対戦成績:欧州13勝、南米12勝
 
 
□CWCの歴史
クラブワールドカップは従前のトヨタカップに代わる大会
 
2005年(日本開催)
「FIFAクラブワールドチャンピオンシップ」が始まった。
引きつづきトヨタ自動車が冠スポンサーとなり日本で開催された。
 
この年、長崎のプロサッカークラブ「V・ファーレン長崎」が創設された。
 
2006年
クラブワールドカップに改称
決勝はデコ、ロナウジーニョ、シャビ、エトー(イニエスタはサブ)らを擁するFCバルセロナとインテルナシオナルが対戦。
当時デコファンクラブを主宰していた僕は、デコ仲間と連絡を取り合いながら、空港・宿泊ホテル・練習場・ソシオ公開練習・試合といった機会を追っかけていた。
 
インテルの守備は、日本では松田浩が第一人者でV・ファーレン長崎でも採用している「ゾーンディフェンス」これでバルサを完封したインテルがカウンターの1点で勝利した。
フランク・ライカールト監督はベンチから「下がるな」「もっとラインを上げろ」と指示を送り、DFのプジョルはベンチのライカに向かって「そんな殺生なぁ」という泣きを入れるがライカは耳を貸さない。そして後半37分、バルサDFラインの裏に入れられた浮き球をアドリアーノに決められて失点。インテルがゴールに迫ったのは、この1度きりだった。
翌朝の報知新聞にイビチャ・オシム(当時日本代表監督)は「一方のチームはサッカーを生業と捉えていた。一方のチームは見世物だと思っていた。価値観の違いだ」と手記を寄せた。
 
2007年
5,6位決定戦が廃止された(2008年は復活)
過去2大会、J.LEAGUEファンの関心が低かったためホスト出場枠を新設。(J1 2007年優勝)浦和レッズが出場。1回戦でセパハン(オセアニア代表)に勝利。Semi Final(ベスト4)でACミランと対戦した(0-1で敗退)
大会3度めで初めて欧州(UEFA CL)代表(ACミラン)が優勝した
 
2008年5月
日本、UAE、オーストラリアで比較考量した結果、2009年・2019年大会開催地がUAEに決まった
 
つづく

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2024年8月 6日 (火)

柔道混合団体 ルーレットが回って僕の目が点になった

透明なボックスに札を入れて引くのであれば公平性がある
なんと、まさかのデジタルルーレット
こんな、不透明なことが五輪で起きるなんて・・・


パリ五輪「柔道混合団体」決勝 フランス - 日本
3勝3敗で代表戦にもつれこみ、その代表の決定は「抽選」
ルーレットが回り始めた時、僕の目は点になった。

ルーレットはフィッシング詐欺画面で使われているような射幸心を煽るもの。
女子の57kg級、70kg級、70kg超級、男子の73kg級、90kg級、90kg超級 6つの選択肢が行ったり来たりする。
詐欺においては「iPAD」「iMAC」「iPhone」「はずれ」のような選択肢が回り「はずれ」に止まりかけておいて「iPhone」に止まり、画面がCongratulationと行幸を煽る


「柔道混合団体」は東京2020で初めて採用され、2大会連続でフランスが「金」日本が「銀」
柔道人口が日本の4倍と報じられる「柔道大国」フランスに「お家芸」の日本が苦杯を喫している。

■「柔道混合団体」東京2020の決勝
1勝4敗となり5試合で終了。
対戦順は"無作為"で決まるため、6番めに控えていた"日本の柱"73kg級連覇の大野将平は畳に上がれなかった。
"無作為"抽選による代表戦もなし。


3勝3敗となった場合"無作為"に選ばれた階級の選手同士による代表戦を行う。それは誰の目から見ても"無作為"でなければならない。
かつてNPBドラフト会議で抽選箱が透明ではなかった年に巨人長嶋監督が松井秀喜を引き当て「当たりくじが箱の裏に貼ってあったのでは」という風評が起きた(事実とは反する)ことがあった。

五輪において金メダルの行方(決勝)に「抽選」が介在するのは誤解を生じやすい。
無作為の抽選がプログラマー以外は介在できないデジタルルーレットでは疑念が拭えない。特に開催国が勝者だった場合。


■なぜ偶数なのか?
そもそも「抽選」が介在する元凶は本戦の対戦数が偶数のため。
競技は男女3人ずつの6人制で行われている。
これは、男女機会均等の配慮なのか。
「抽選」を介在させないための解決策は本戦を奇数にすることだ。
それができないならば、本戦6戦をポイント制にして本戦決着を目指せば良い。
【例】
「1本」 勝ち点3
「技あり」勝ち点2
「指導3つ」勝ち点1


■抽選の透明化
競技方法が変えられないならば"無作為"の決め方を変えなければならない。
・アクリル(透明)の箱を用意
・6階級のクジを両チーム選手で確認のうえ箱に入れる
・(手元が見えないようにして)審判が箱から1枚を引く


デジタルルーレットが「90kg超級」で止まり、代表が「フランスの英雄」テディ・リネールに決まった時、場内は勝利が決まったかのような大歓声に包まれた。
フランスの人達には団体二連覇を達成したという歓喜の記憶だけが残るだろう。

日本には「李下に冠を正さず」という諺がある。
*他人の嫌疑を受けやすい行為は避けるようにせよの意~広辞苑第七版
僕らは正々道々、誰からも後ろ指を指されない道を進みたい。

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2024年7月31日 (水)

角田夏実の表情をみて僕の「五輪スイッチ」が入った

旅に出た時「あ、なんか今楽しくなってきたな」と想う瞬間がある。
僕はそれを「旅スイッチ」と名付けている。
夜が明けて眠たげな眼で空港に行き目的地へ向かう「移動」は好きではない。
「どこでもドア」ができて一瞬に到着すればいいと想う。
日常よりも面倒な行程のなかで、緊張や憂鬱に包まれていた気持ちが、雲が切れて爽やかな太陽が出るように晴れてくる。
そんな瞬間が「旅スイッチ」
スイッチが一旦入れば、あとは旅モードに入っていける。

スイッチは「旅」に限らない。
「営業」を仕事をしている人ならば、客先に行き説明がうまく行き、相手の表情が変わった瞬間に「営業スイッチ」が入るかもしれない。
「事務」を仕事にしている人ならば、あと回しにしたくなるような懸案のファイルを開き、手を動かしているうちに「事務スイッチ」が入るだろう。


僕には五輪についてもそれがある。
スポーツの三要素は「する」「見る」「支える」だが、地元開催でない限り僕ができるのは「見る」ことだけ。
応援しているV・ファーレン長崎の選手が出場するといったことでもない限り、予め強い関心が沸々と沸くことはない。

この言葉を初めて意識したのは「リオ五輪」
器械体操の内村航平が跳馬で「リ・シャオペン」の着地をピタリと止めた時だ。

私の記憶が確かならば・・
さだまさしが「生さだ」で言った。確かこんなふうに
「夜中にリオ五輪をなんとなく見ていた時、内村が(跳馬の)ピーンとジャックナイフが刺さるみたいに着地を止めた時、僕はシャキッと目がさえてスイッチが入った」

僕はただ「おぉっ」となっただけだったが、言葉の魔術師さださんが表現すると、ココロにすとんと落ちた。


東京2020」のスイッチはいつか・・
2013年9月7日(日本時間8日5時)
IOC総会でロゲ会長が「とっきょう」と開催地を発表した時だ。

この大会は「支える」カタチで関与することができた。それから大会が終わるまでのちょうど8年間「五輪スイッチ」はほぼ入りっぱなしだったことになる。
競技はほとんどリアタイできなかったので、競技で「五輪スイッチ」が入った記憶がない。


パリ五輪はいつもの五輪以上に関心がもてなかった。
3年前「東京2020」があんなカタチになってしまったからだ。
「支える」活動で得た思い出、できた友達は宝物だ。
だが大会としては悪意に嬲られた気がしてならない。

ネットでは圧倒的に「否定」が強い。
否定する側には失うものがない一方「注目」という果実があるからだ。
「肯定」は失うものがあるから声を上げづらい。僕もその一人だった。
目の前の五輪を無事終えることに集中していた。「否定」の声にびくびくしながら。
そして、無事に終えることができたと想ったら不正ニュースの嵐。


三回戦で巴投げを決めた直後、試合前あれほど笑っていた角田夏実はクールそのもの。ニコリともしなかった。
敗者を想えばそこでガッツポーズや笑顔は相応しくない。
まさに「柔道」を体現する角田の表情をみて僕の「五輪スイッチ」が入った。

金メダルを首から提げ大観衆に包まれた阿部一二三が「東京では無観客だった」と言った時、そういえばそうだったと想い出した。
選手村担当だった僕には、その実感がなかった。
映像を見ると、あたかも観客が入っているかのように見える国立競技場の椅子にもその一因があるかもしれない。


2021年5月7日(金)
諫早で聖火ランナーを務めたジャパネットたかた創業者髙田明しゃちょーが、走り終えてこう言った。

(原文ママ)
オリンピックに関していろんな意見が飛び交ってますが、皆さんの応援していただく笑顔をみて、これなんだよね、スポーツのよさとか皆さんが求めている平和は。そういう気持ちが伝わってきて幸せな気持ちを味わうことができた。よかったです。

世界じゅうの皆さんが一年以上コロナで心身ともに疲れているなかで、唯一これだよなと感じたんじゃないんでしょうか。
コロナと戦っていくエネルギーを感じて応援してくださったんじゃないかと、そういう気持ちがどんどん伝わってきましたね。
皆さんのお顔を拝見していて、これは(五輪に)反対とか賛成じゃないなと。

僕自身サッカー(V・ファーレン長崎)に関わってきた。
泣き笑い、そういう姿をみてきて、次のエネルギーになるのがスポーツだと思ってきた。
ビジネス世界にもいました。売上利益も大事だけど・・
このようにスポーツ、ソフトパワー、日本にはもっと必要なんじゃないかなと思いました。
国にも「スポーツ立国ニッポン」というものを、これを機会に強く打ち出してほしいなという気持ちで(聖火リレーに)関わりました。

スポーツは最高です!
私の知り合いの方も闘病しながら、勝ち負けじゃない、見てるだけでメチャクチャ元気になるんですという80代の方とよくお話します。

五輪はやるからには成功させて欲しいし、それは国の役割と思いますが、私たちはスポーツを通して日本から世界を元気にしていきたいと思いますね。

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2024年7月22日 (月)

お家で見る「夏の風物詩」鈴鹿8耐2024

SNSで友達が「これから8耐観戦」と書いている。
もしかして配信で見られるのかと想ってしらべる。
完全無料生中継は「BS12」のみ。これにはBS視聴環境が必要。

有料だがAmazon prime「J SPORTSオンデマンド」(体験視聴2週間無料)はパソコンで見ることができた。
Fire TV映写を試みたが、こちらはログイン方法が複雑でギブアップ。
パソコンでしばらく見た後、iPAD視聴に移ろうとすると同時視聴は不可。「10分」間隔を置くことでiPADに移ることができた。


ケニー・ロバーツも平忠彦も走らないが「ハチタイ」と聞くと、バイクが好きで乗ったり見たりしていた頃の血が騒ぐ。
1983シーズンフレディ・スペンサーとの激戦を最後にレースから離れていたケニー・ロバーツが現役日本チャンピオン平忠彦と組み「ヤマハ TECH21チーム」で参戦したのが1985年。トップを走っていたがラスト30分でガス欠に遭い涙に暮れた。
1990年、平忠彦、エディ・ローソン が「テック21」チームで悲願の優勝。バイクはYAMAHA、レースもYAMAHAの僕は歓喜に沸いた。
8耐は1度だけ「現地参戦」をしたことがある。 1994年あたりだったろうか。記録が残っていなくてわからない。会場の売店で買った記念Tシャツも数年前に捨ててしまった。


■1990年代の優勝ライダー メーカー
1990 平忠彦、エディ・ローソン ヤマハ
1991 ワイン・ガードナー、マイケル・ドーハン ホンダ
1992 ワイン・ガードナー、ダリル・ビーティ ホンダ
1993 ラッセル、アーロン・スライト カワサキ
1994 ダグ・ポーレン、アーロン・スライト ホンダ
1995 アーロン・スライト、岡田忠之 ホンダ
1996 コーリン・エドワーズ、芳賀紀行 ヤマハ
1997 伊藤真一、宇川徹 ホンダ
1998 伊藤真一、宇川徹 ホンダ
1999 岡田忠之、アレックス・バロス ホンダ


観戦したレースで勝ったチームも覚えていない(YAMAHAではなかった)
鈴鹿でのレース観戦はシケインスタンドと決めているが、想起してもその映像が出てこない。
覚えているのは暑くて眠くて、8時間のうち半分は寝ていたことだ。
夕方になって幾分涼しくなってから目を覚まし 19:30のゴールは見ていたはずだが、その記憶も曖昧。
後に「見る方も8時間耐久ですよ」と同僚に話したのを覚えている。


屋根のないスタンド観戦で、かんかん照りはきつい。
だが1990年代と今とでは違う。
現代の殺人的と言っていい酷暑の鈴鹿で8時間見る人はスゴイ。
時折、中継映像で第1コーナーのスタンドが映るが観客はまばら。

見る側もそうだが、ライダーが危ない。
実況によると、スタート直後の路面温度は59度。
EWC第2戦スパのレース前は34度だったから「耐久」の意味合いが違う。

トップチームのピットインは「7」または「8」
ということは1人あたり1時間のスティント。2人チームの場合それを4回。
FIM世界耐久ロードレース選手権(EWC)は4月から9月の全4戦。そのうち第3戦鈴鹿だけが猛暑の7月~8月(今年はパリ五輪のため7月21日)開催。
危なすぎる。やめる訳にはいかないだろうから時期を移したほうがいい。
かつて雨は危険でレースの大敵だと想っていたが、これだけ気温が上がると雨と晴れ、どちらが危険なのか一概に言えなくなる。


スタートは相方のライダーが支えるバイクに、スタートライダーがコースを横切って駆け寄る「ルマン式」
この変わらぬ光景を見るとWGPが「押しがけ」だったことを想い出す。バイクの始動性とライダーの脚力も問われた時代は悲喜こもごも(僕が応援するYAMAHAとケニー・ロバーツは不利)だった。

僕がみていた1990年代と時代は変わり、レース中にピット内が映る。休憩するライダーのインタビューもある。
ここは日本だが、インタビューは英語。日本人ライダーも英語で答える(世界を転戦するライダーは英語が必須)
語彙は乏しくたどたどしいが、それでも質問を聞いて理解しているからたいしたもの。日本人実況がそれを和訳しないのに笑った。これくらいの単語ならわかるでしょ?というノリがいい。
外国人ライダーが流ちょうな英語で話す時は、断片的に和訳してくれて助かった。
意識が朦朧としたライダーもいれば、けろっとしたライダーもいて「スゴいなキミ」とツッコむ。


冒頭の1時間まで、割とイージーと想える転倒が多発。
暑さに集中力が追いつかないのだろう。
1時間を過ぎてからは、転倒がぱたりとなくなった。たいしたものだ。

レースは8時間220周(最高記録)を走り終えて1位2位が7.860秒差という激戦。夜のとばりがおりた鈴鹿に花火が上がる。鈴鹿は今も「夏の風物詩」だった。

1990年代に見ていた頃、8耐の「耐」はタイヤも含めたバイクの耐久性が問われるという意味だと想っていた。
現代の8耐はライダーの酷暑耐久性も問われるレース。ライダーの皆さんの健康を祈る。

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2024年7月19日 (金)

ポルトガルベスト8止まり ロナルド「最後のW杯」「もう1度ユーロ2028」も見たい

■ラウンド16最終日
7月3日1:00
[7] ルーマニア 0-3 オランダ
リバプール所属ガクポのナイスゴールで先制したオランダが勝利

7月3日4:00
[8] オーストリア 1-2 トルコ
全得点がCK F組からは2チームがQFへ進んだ


■Quarter Final組合せ
7月6日1:00
スペイン - ドイツ
7月6日4:00
ポルトガル - フランス

7月7日1:00
イングランド - スイス
7月7日4:00
オランダ - トルコ


今回のユーロ2024 決勝トーナメントでは左側が「死の側」「死の山」と呼ばれている。
トーナメント組合せ表は一般的に決勝を中央にして「左右」に組合せが表記される。
左右それぞれの固有名詞は広辞苑には載っていない。「山」と呼ばれることが一般的といえる。
用語が定義されていないということは、関わる誰にとってもやりづらいものだ。

左の山:スペイン-ドイツ ポルトガル-フランス
右の山:イングランド-スイス オランダ-トルコ

こうしてみると「強そう」なチームは確かに左に偏っている。
「ベスト4進出が目標」とか言っているチームは、山の不運を嘆くかも知れない。
「優勝が目標」のチームは、どこかで「強そう」なチームと当たらなければならないので、そんなことは言っていられない。
既に1度優勝を経験したポルトガルの目標は優勝であり後者である。


7月6日1:00
スペイン 2-1 ドイツ
後半44分にドイツが追いつき延長へ
終了間際延長後半14分スペインが勝ち越した。10大会40年ぶりの開催国優勝は成らなかった

■ユーロ過去の開催国優勝
1964 スペイン
1968 イタリア
1984 フランス

これでポルトガルは天敵ドイツと当たる可能性が消えたのだが・・


7月6日4:00
ポルトガル - フランス

<スタメン>
・GK
ディオゴ・コスタ(22)
・DF
ジョアン・カンセロ(20)
ルベン・ディアス(4)
ペペ(3)
ヌーノ・メンデス(19)
・MF
フェレイラ(23)
ジョアン・パリーニャ(6)
ブルーノ・フェルナンデス(8)
・FW
クリスチアーノ・ロナルド(7)
ベルナルド・シウバ(10)
ラファエル・レオン(17)


<前半>
序盤ポルトガルが回しフランスは持たせている攻防
19分【フランス】 ポルトガルのCKからカウンター ポルトガルの守備が緩い テオ・エルナンデスのミドルはGKディオゴ・コスタ正面


<後半>
4分【フランス】 ワンツーからフェースガードを付けたエムバペのシュートはGKコスタがキャッチ
15分【ポルトガル】 カンセロがエリアに走り込んだフェルナンデスへラストパス シュートはコースがなくGKメニャンが弾く
18分【ポルトガル】 ポケットをとったレオンがクロス ヴィティーニャが合わせたがGKメニャンお腹でセーブ


<延長前半>
2分【ポルトガル】 ポルトガル伝統のウィング攻撃 コンセイソンがドリブルでポケット侵入マイナスクロス GK前でロナルドが合わせるが右へ


<延長後半>
レオンに替えてジョアン・フェリックス(11)
107分【ポルトガル】 コンセイソンが右からドリブルして大外へクロス フェリックスのヘッドはサイドネット


<PK戦>
先攻フランスが5人全員成功の時点で決着
○クリスチアーノ・ロナルド
複雑なステップから左へ
○FWベルナルド・シウバ
ワールドクラスの右上
×ジョアン・フェリックス(11)
左ポストに当ててしまう
○DFヌーノ・メンデス(19)
ワールドクラスの右上


ポルトガルはベスト8で敗退(前回はベスト16、前々回は優勝)
ユーロ2004でデビューして以来、ポルトガルサッカーを魅せてくれたロナルド「最後のユーロ」が終わった
2026年「最後のW杯」には出てほしい
いつか代表を去ったとしても、かつてのフィーゴのように復帰からのユーロ2028も歓迎したい^^)

ユーロ2024 ポルトガルの軌跡

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2024年7月 6日 (土)

GKディオゴ・コスタのビッグセーブ「4」連発でポルトガルが2大会ぶりにQuarter Final(ベスト8)へ

ユーロ2024 決勝トーナメント

6月30日1:00
[1] スイス 2-0 イタリア
前回ユーロ2020(2021年開催)優勝チームがR16で姿を消した

6月30日4:00
[2] ドイツ 2-0 デンマーク
ポルトガルの天敵ドイツ(開催国)は順当に勝ち上がり

7月1日1:00
[3] イングランド 2-1 スロバキア
敗色濃厚だったイングランドが91分ハリー・ケインのバイシクルで追いつき95分に逆転

7月1日4:00
[4] スペイン 4-1 ジョージア
ユーロ初出場のジョージアは1次リーグ【3節】でポルトガルを破りユーロ初勝利。4ptsでF組3位ながらラウンド16に進んだ。
ジョージアが先制 Giant killing を狙ったがスペインが地力の強さをみせた

7月2日1:00
[5] フランス 1-0 ベルギー
85分フランスが相手オウンゴールで決勝点
ポルトガルが勝ち上がった場合Quarter Finalの対戦相手となる


7月2日4:00

[6] ポルトガル(6位) - スロベニア(57位)

前試合からスロベニアは中5日、ポルトガルは中4日
ただし、以下の8選手は1次リーグ【3節】を欠場しており中8日開いている
DFペペ(3)
DFルベン・ディアス(4)
DFヌーノ・メンデス(19)
DFジョアン・カンセロ(20)
MFブルーノ・フェルナンデス(8)
MFヴィティーニャ(23)
FWベルナルド・シウバ(10)
FWラファエル・レオン(17)


<スタメン>
・GK
ディオゴ・コスタ(22)
・DF
ペペ(3)
DFルベン・ディアス(4)
DFヌーノ・メンデス(19)
ジョアン・カンセロ(20)
・MF
ブルーノ・フェルナンデス(8)
ジョアン・パリーニャ(6)
ヴィティーニャ(23)
・FW
クリスチアーノ・ロナルド(7)
ベルナルド・シウバ(10)
ラファエル・レオン(17)

ジョージア戦で全2失点の起点となったDFアントニオ・シウバ(24)は出場しなかった
1次リーグ上位のポルトガルがHOME扱い 1stユニフォーム着用


<前半>
13分【ポルトガル】 シウバからゴールに向かうクロス ロナウドとフェルナンデスが飛び込んだがわずかに届かず
33分【ポルトガル】 ラファエル・レオンがエリア正面すぐ外で倒されFK ロナルド恒例の仁王立ちから巻いて狙うが枠の上
47分【ポルトガル】 R・レオンがドリブルで左ポケット侵入 折り返しをパリーニャがダイレクトシュート わずかに左


<後半>
2分【ポルトガル】 ジョアン・カンセロが巧みなドリブルでポケット侵入 こぼれ球をシウバがシュート 大きく上へ
55分【ポルトガル】 カンセロがエリア正面すぐ外で倒されFK ロナルド今度は壁の隙間を打ち抜いたがGKオブラクの正面

65分【ポルトガル】 MFヴィティーニャ(23)→FWディオゴ・ジョタ(21)
76分【ポルトガル】 FWラファエル・レオン(17)→FWフランシスコ・コンセイソン
88分【ポルトガル】 ハーフウェイラインで奪ったジョタが持ち込みスルーパス ロナルドのシュートはGKオブラク正面
互いに決定的と言える場面はなく延長へ


<延長前半>
13分【ポルトガル】 ドリブルでエリアに入ったディオゴ・ジョタが倒されてPK ロナルドの今大会初ゴールで決着かと想ったらGKオブラクが読みを当てて弾き飛ばす

<延長後半>
9分【スロベニア】 自陣に戻したボールをぺぺがトラップミス ベンヤミン・シェシュコが奪ってコスタと1対1
「今大会もR16止まりなのか」
絶望が一瞬過ったが、大きく前に出たコスタが反応よく左足ではじき返すビッグセーブ
11分【ポルトガル】
DFジョアン・カンセロ(20)→DFネルソン・セメド(2)
DFペペ(3)→MFルベン・ネベス(18)


<PK戦>
×【スロベニア】 ヨシップ・イリチッチ(26)右 コスタがセーブ
○【ポルトガル】 FWクリスチアーノ・ロナルド(7)左 GK読み当てる
×【スロベニア】 ユレ・バルコヴェツ(3)左 コスタがセーブ
○【ポルトガル】 MFブルーノ・フェルナンデス(8)GK動かず左にころころキック
×【スロベニア】 ベンヤミン・ヴェルビッチ(7)左 コスタが3連続セーブ
○【ポルトガル】 FWベルナルド・シウバ(10)GKの逆 右へ浮き球

GKディオゴ・コスタがビッグセーブ&PK戦100%セーブの「4」連発
一旦ジョージア戦で狂ったポルトガルの歯車を巻き戻した

■試合結果
ポルトガル 0(PK:3-0)0 スロベニア

前大会(ユーロ2020)ではR16で敗退したポルトガルは2大会振りのQuarter Final(ベスト8)進出
7月6日4:00
Quarter Final フランス - ポルトガル

ユーロ2024 ポルトガルの軌跡

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2024年7月 1日 (月)

シウバのお手本のようなプレー2つで敗戦 FP全員がピッチに立ち終えたポルトガル

グループリーグは開催国(ドイツ)が入るA組からアルファベット順に日程を消化していき【3節】は敗退行為を防ぐため同組2試合が同時開催される。

F組1位通過を決めている相手はABC3位(ABC組の3位3チームの最上位)
ポルトガルが【3節】を行う前にラウンド16の対戦相手が決まる。


6月24日
A組終了 3位 ハンガリー 3pts(-3)
6月25日
B組終了 3位 クロアチア 2pts(-3)
6月26日
C組終了 3位 スロベニア 3pts(0)

C組2位争いは「勝ち点」「直接対決の結果」「得失点差」「総得点数」「フェアプレーポイント」まで並び「EURO予選総合ランキング」で上位のデンマークが2位、スロベニアが3位となった。

ABC3位はスロベニア
ポルトガルのラウンド16の相手はスロベニアに決まった

直近の親善試合でポルトガルはスロベニアに敗れている。
2024年3月27日
スロベニア 2-0 ポルトガル
2023年1月にマルティネス監督が就任してからは11連勝。初めての敗戦だった。


2024年6月27日4:00
F組【3節】 ジョージア(75位) - ポルトガル(6位)

既に1位通過を決めているポルトガルは、GKコスタとFWロナルドを除く9人をターンオーバー。インパクトメンバー達の底上げを図る
ポルトガルは今大会初めて2ndユニフォーム着用。淡いグリーンが美しい

<スタメン>
・GK
ディオゴ・コスタ(22)
・DF
ゴンサロ・イナシオ(14)
ダニーロ・ペレイラ(13)
アントニオ・シウバ(24)
・MF
ディオゴ・ダロト(5)
ジョアン・パリーニャ(6)
ジョアン・ネビス(15)
ペトロ・ネト(25)
・FW
ジョアン・フェリックス(11)
フランシスコ・コンセイソン(26)
クリスチアーノ・ロナルド(7)

FWジョアン・フェリックス(11)DFダニーロ・ペレイラ(13)ゴンサロ・イナシオ(14)は今大会初出場


<前半>
2分【ジョージア】 アントニオ・シウバ(24)が自陣に戻したパスはミタウカゼへ(22)のサービスパスとなり当然カウンター ミタウカゼのラストパスからクワラツヘリア(7)が対角線にナイスシュート ジョージア先制

15分【ポルトガル】 正面「ロナルドの距離」でFK 恒例ルーチンからロナルドの仁王立ち 無回転で枠内に落としたがGK割と楽にセーブ

28分 ロナルドにイエロー
29分【ポルトガル】 エリアすぐ外で奪いFWジョアン・フェリックス(11)左足のミドルはわずかに枠の右
この試合フル出場したフェリックスは現在バルセロナに所属。前回ユーロ2020では主力として活躍した。ここから調子を上げてほしい
44分 FWペトロ・ネト(25)にイエロー


<後半>
MFジョアン・パリーニャ(6)→MFルベン・ネベス(18)
ネベスは2試合連続で後半開始から出場

8分【ジョージア】 アントニオ・シウバ(24)がエリア内で足を掛ける 主審は「ないない」と主張したがVARが入りPK ジョージズ・ミタウカゼが蹴る コスタは読みを当てたがボールは手のわずか先を通過 ジョージア2点リード

21分【ポルトガル】
FWロナルド(7)→FWゴンサロ・ラモス(9)
ラモスは今大会初出場
DFアントニオ・シウバ(24)→DFネルソン・セメド(2)
2失点に絡んだシウバが退く。セメドは3戦連続途中出場

30分【ポルトガル】
MFジョアン・ネビス(15)→MFマテウス・ヌニェス(16)
ヌニェスは今大会初出場
FWペトロ・ネト(25)→FWディオゴ・ジョタ(21)


スタメンでFWジョアン・フェリックス(11)DFダニーロ・ペレイラ(13)DFゴンサロ・イナシオ(14) 途中からFWゴンサロ・ラモス(9)MFマテウス・ヌニェス(16)が新たにプレータイムを得た。これでフィールドプレーヤー23人全員が出場時間を得た。
ドイツに来たのに出番のない選手が一人も居ないのはインパクトメンバーの底上げとなる。


2失点はいずれもDFアントニオ・シウバ(24)が発端
シウバはここまで2試合73分出場
【2節】ベンチ83分 【3節】スタメン66分

「こういうことをやってはいけません」
というお手本のようなプレー2つでポルトガルが敗戦
貴重な教訓を得て、さぁ決勝トーナメントへ
2大会振り2度めの優勝まであと「4」

ユーロ2024 ポルトガルの軌跡

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