2024年2月11日 (日)

「大丈夫な咳」がまかり通った2008年から「咳エチケット」は周知されていた

13日目
咳が出始めてから1週間
「龍角散を全部試す」効果が出始めたのか、昨日より少し快方に向かっている。

14日目
風呂掃除をしていて、腰がぎくってなった
恐らくコロナ罹患以降、ヨコになっている時間が長く、外出もしていないため、からだ全体の筋肉量が落ちたからだろう。
「咳」にくわえて「腰」これに長年悩まされている「左目」(恐らくドライアイ)の三重苦と付き合うことになった。

「歳をとると、からだのあちこちガタが来るよね」
年寄がどこか悪いと自嘲的に言う言葉を、誰に言うわけでもなく独りごちる。
ところで「ガタ」ってなんだ?と「Google先生」に尋ねてみた。

・硬い物がぶつかり合って出す「ガタガタ」という音からきている
「ルーツでなるほど慣用句辞典」より

最近「Google先生」は応答の際、AIで生成した文言をまくらに置くことが多い。それらは、どこかのウェブページからAIが学習してきたものである。果たして、その1つ1つに許諾を得たり対価を払ったりしているのだろうか・・・


15日目
罹患以後初めて屋外活動に出る。
厚労省が示すデータに拠れば、既に感染力のあるコロナウイルスは持っていないと想うが、咳をしているのでマスクは欠かせない。

マスクなしで咳をする人に対しては、コロナ禍以前からも「咳エチケット」が周知されていた。

(以下~東京都「新型インフルエンザ予防の一手」パンフレット 2008年12月配布~より引用)

咳エチケット
○咳などの症状があるときはマスクを着用しましょう
○咳・くしゃみをするときは、周りの人から顔をそむけましょう
○咳・くしゃみをするときは、ティッシュなどで口と鼻を覆って押さえましょう

(引用終わり)

コロナ禍前は、マスクなしで咳をする人が「これは大丈夫な咳だから」と弁解していた。
咳は、体の中からばい菌を追い出そうとして出る。どこにも「きれいな咳」はない。
周囲にいる人は、その人のばい菌を吸わされることになり、やるせない気持ちになる。
その一言を言った人は、人間を見限られていただろう。

「顔をそむけても、手を当てても、周囲の人は不安で不快。周囲の人に安心感を与えるには、マスクを着用しなければならない」
*これは2009年3月にしらべるに掲載した文章


久しぶりの屋外活動
「立っている」と咳がよく出た。
自宅でパソコンの前に座っている時は「治ってきたな」と想うのだが、立ち歩き、人と話す、つまり活動すると咳が出る。

コロナめ、痛いところを突いてくるな

4年遅れのコロナ 咳がとまるまで*日間の記録

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2024年2月10日 (土)

龍角散 のど飴 ダイレクト タブレット を全部試す

9日目
(発症日を0日目として8日目)

「のど対策」だった処方薬が途切れ、代わりに「咳対策」が必要となったため、この日から龍角散を始める。

龍角散は僕が生まれるより遙か前の1871年に発売された咳止め薬のロングセラー。
「ゴホンときたら龍角散」
僕も子供の頃から愛用している。


■龍角散
鎮咳除痰剤
第三類医薬品
メーカー:龍角散
実勢価格:757円(20g)

使い方
■用量:1回さじ1杯、1日3~6回
■舌の上に乗せて飲み込む

現行品では、粉を舌の上に落としやすい「穴あきさじ」に代わっていた。
これまでのさじでは、舌の上でさじを返した時、粉がさじに張り付いていて落ちず、さじをトントンと叩いていた。
「穴あきさじ」では、若干だが粉離れがよくなっている。

■龍角散の歴史
1871年
龍角散発売

2008年
龍角散ダイレクト発売

2011年
龍角散ののどすっきり飴発売

2018年9月10日
龍角散タブレット発売


「龍角散ののどすっきり飴」は、のど痛・咳が出る時に重宝する。
喉風邪の時だけでなく、カラオケで歌い込む時にも必須。


■龍角散ののどすっきり飴
龍角散のハーブパウダー配合
のど痛/咳止めといった効能は謳っていない
実勢価格:250円(1袋100g)


11日目
入浴再開
Z世代(Gen Z 1996年以降に生まれた世代)には「おふろチャレンジ」という言葉があるくらい、おふろに入るのを面倒と想う人は多い。
僕もさほど苦にしてはいないが、面倒と思う気持ちはあるので、正直なところ、風呂に入らなくて済むのは楽だった。


12日目
この日は罹患後、初めてのお出かけ。
"持ち歩きに便利な龍角散"かと想い「龍角散ダイレクト」を手に入れた。

結論からいうと、これは"喉あれ・不快感を取り除く薬"であって咳止め剤ではなかった。
顆粒ミニスティックなので、ポーチやサコッシュにいれやすい。
水なしで顆粒を飲み込むと、一瞬すっきりするのだが、その感覚は長続きしない。
それでも一瞬の爽快感はあるので、リピートして使い続けたい。

役所の手続きで立って書類を書いていると、断続的に咳が出た。
この日から「座っているとなんともないが、立つと咳が出る」が長くつづくことになっていく。

■龍角散ダイレクト
第三類医薬品
メーカー:龍角散
実勢価格:654円(ミント 16包)
用量・用法:1日3~6回 2時間空ける


龍角散ダイレクトと一緒に「龍角散タブレット」も取り寄せた。
これは"持ち歩きに便利な龍角散のど飴"といった位置づけ。
のど飴は1個あたり10.5kcal、シュガーレスの龍角散タブレットは1袋(10.4g)41kcal
のど飴のような甘ったるさが口に残らない。カロリーが低い。というところが長所だが、こちらは僕にとって必要な場面があまりなかった。

4年遅れのコロナ 咳がとまるまで*日間の記録

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2024年2月 3日 (土)

コロナ患者の「4人に1人」が脱毛症を発症にびびる

7日目
(発症日を0日目として6日目)

朝めざめた時「おぉ生きてる」とほっとした。
こんな気持ちは初めてだ。
手術を受けて集中治療室で目覚めた時にも、こんな感情はわかなかった。
実績がある手術の場合、起こりうるリスクが事前に説明されているが、コロナはまだ得体が知れない。


枕に抜け毛がおちている・・
いつもは気にしたことがなかったので、これは明らかに多い。
ここ数日寝続けていたから、数日分が溜まったものなのか
もしかして「コロナで髪が抜けるのか」
そうだとしたらエラいことだ。
さっそく「コロナで髪が抜けるのか」をしらべる

「Dクリニック」のウェブサイト
(以下引用)
国立国際医療研究センターが実施したコロナ後遺症についての追跡調査より「(新型コロナウイルス感染症患者の)約4人に1人が脱毛症を発症」「コロナの症状を発症後、約2か月後に脱毛症が顕在化する」ことが分かっています。
(引用おわり)

しれっと強いエビデンスが出ている^^;)
「4人に1人」とはどえらい高確率じゃないか。気の弱い人ならば「禿げ確定」と塞ぎ込んでしまう。
「2ヶ月後に顕在化」というので、注意して見守りたい(いつも注意しているが)

お風呂なしが8日めとなったので手袋型の「ドライシャンプー」を使う。
これは気持ちいい。
ここでも、手袋に付く抜け毛が多い・・

なお、これらの"抜け毛"は、後日、入浴再開してからはなくなったので、長い間洗髪してなかったことにより、本来抜けるべき数日分の毛髪だったものと想われる。


今日も咳が出る
起きていると出るのか
寝ている時に、咳き込まないのは不幸中の幸い。


8日目
(発症日を0日目として7日目)

咳は少しだけ。前日と変わらず。
処方薬が終わったので、ここからはパブロンAを再開する。

罹患以降、初めてお昼にベッドから起きてパソコン前に座る。

ペットボトルの「おーいお茶」を飲むと、咳が鎮まった。
お、もしかしてお茶が咳に効くのか?
と色めき立ったが、翌日にはお茶による咳止め効果は消えていた。
恐らく、8日間カフェインを摂取していなかったため、一時的な"何らかの効果"があったものと想われる。

4年遅れのコロナ 咳がとまるまで*日間の記録

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2024年1月31日 (水)

全容がわからない病気で、自分の体に何が起きているかがわからない不安

5日目
(発症日を0日目として4日目)

コロナ陽性診断を受けた翌日以降、昼間はずっと寝ていて、その2日め。
19:00からは「バスケットLIVE」でVELCAの試合を観る。
療養中は、パソコンで「NHK+」を見る機会が増えた。
インターネットでテレビが見られると、寝室から出ないで済むので助かる。


中山医院で処方してもらった薬が効いて、喉の痛みはずいぶん楽になった。
体温は36度台後半で高止まり。


風呂に入れないのは5日め。
防災グッズとしてローリングストックしている「手袋シャンプー」を初めて使った。
□手袋シャンプー
手袋型のドライシャンプー
メーカー:本田洋行(愛媛県四国中央市)
断水時・入院時の洗髪に使える
実勢価格:5枚 364円

手袋型なので指の腹で頭皮が洗いやすい。
泡立たないので水で流す必要はなく、ノンアルコールなので安心感もある。
片面で頭の半分を洗ったら、手をいれなおして残りの片面を使う。
僕は髪が短いので、1枚で頭が2つ洗えそうだった^^)

本田洋行では姉妹品「手袋からだふき」も発売している。
2点とも使用期限は明記されていない。


6日目
(発症日を0日目として5日目)

1つめの区切りである「外出自粛」の最終日。

2023年5月に新型コロナウイルス感染症が5類感染症移行後、厚生労働省による行動のガイドラインは以下の通り。

▽発症の翌日から5日間は外出を控える
∇6日目から10日めまでは、周りにうつさないよう配慮(マスク着用・ハイリスク者との接触を控える)

「発症の翌日から5日間が経過したあとは、体内のウイルス量が大きく減少するという分析結果や、5日間を隔離期間としている海外の事例を踏まえた」期間の設定根拠が説明されている。


当初の主症状だった「のど痛」が消えた。
その代わり、少しだけ咳が出ている。
この時はまだ、この咳が一過性なのか「出始めた」という位置づけなのかわからなかった。


この日、夜中に足先がざわつく違和感で目が覚めた。
血が騒ぎむずがゆい感覚。不吉な予感がして膝下をマッサージする。

「能登地震」報道で、エコノミークラス症候群の注意喚起を毎日聞いている。
こうして、まる5日寝続けたのは初めてかも知れない。
手術入院した時は、昼間からごろごろしていると、看護師さんが来て「動けるなら動いてください」と注意された。
血流が悪くなっているのかも知れない。最悪の場合、命に危険が及ぶ。

コロナはこの世に出てまだ日が浅い。
いろいろなコトが理由と共にわかってくるのは、まだこれから。
体になにが起きているかわからないだけに怖い。

4年遅れのコロナ 咳がとまるまで*日間の記録

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2024年1月30日 (火)

コロナ罹患備品一覧

4日目
(発症日を0日目として3日目)

予め仕込んでおいた備品をテーブルに並べて「とにかく寝る」という治療体制に入る。

■コロナ罹患備品一覧

・バランスパワー(カロリーメイトのようなブロックタイプの食料)・・・10食分程度
「食後の薬」を飲むために規則正しく食事機会を確保する必要がある時、手軽に食べられる。


・「冷えピタ」・・・熱がある・喉が痛い場合
主に喉に貼って使った。
「喉が痛いとき、冷えピタを喉にはっていいですか?」
とBardに聞こうかと想ったが、面倒なので聞かずに貼った。
ちなみに後日聞いてみたところ「喉にはって問題ありません。」とのことだった。


・「龍角散ののどすっきり飴」・・・のど痛対策
炎症が起きていて喉が痛いうちは痛み止め。その後、長引く咳に対しては咳鎮めとして、今回の療養では最もこれにお世話になった。


・腋下式体温計
非接触体温計は外気温にも影響を受けるので、定点観測には向かない。
療養中は腋下式だけを使った。


・アルコールタイプのウェットティッシュ
自分が触ったドアノブ、トイレ便座などを拭く。
2020年にコロナ禍となってからずっと「ドアノブなど触った所を拭くことに、どれほどの意味があるのか」と懐疑的だった。
今回、厚生労働省のサイトなどでしらべると、金属は特にウイルスの残存時間が長いのだと知った。

エリエール「除菌できるアルコールタオル」はとても便利だった。
筒状の容器から1枚取り出すと、次の1枚がポップアップする。
上蓋のヒンジに弾力があり、パタッと下ろすだけで閉まってくれる。
頻度高く使うものなので、この手軽さは助かった。
ケース入り80枚・・444円 詰め替え70枚・・352円(いずれもヨドバシ.com)


・OS-1/ボディメンテドリンク
病気療養には欠かせない「飲む点滴と」言える経口補水液。
今回はこれに加えて薬局で安売りしていた「ボディメンテドリンク」を併用した。

□ボディメンテドリンク
乳酸菌B240入り
発売:2018年10月9日
ネット通販の実勢価格は161円(500ml)だが、薬局では108円~138円で売られていた。

OS-1と同じ大塚製薬の製品。
OS-1は脱水症の食事療法用に開発されたが、ボディメンテは「ハードなトレーニングにより体調を崩しやすいアスリート選手が試合で最高のパフォーマンスを発揮するのが難しいという課題に着目して開発された」と説明されている。

カロリー(500ml換算値)
ボディメンテ:90kcal
OS-1:50kcal

用量
ボディメンテ:特に制限なし
OS-1:成人1日500~1000ml

「OS-1」はシリアスな病状の時、「ボディメンテ」は回復期から普段使いとした。

4年遅れのコロナ 咳がとまるまで*日間の記録

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2024年1月25日 (木)

感染から3日 ゾコーバは処方されなかった

「コロナかかってたよ。インフルはないけど、ほらここ。写真撮る?」

それがなんの"写真撮る?"なのかはよくわからなかったが、せっかくなのでスマホを撮り出して撮影する。
今時の罹患者はここで「先生、写真一枚いいですか?SNSに上げたいので」とでも言うのだろうか。
あとで考えてみれば「コロナかかりました」ということを証明するものは他に何もない。
勤め人ならば、仕事に穴を開けることになり、組織に迷惑を掛ける。
まさか「コロナ仮病」を使う人はいないだろうが、組織に報告する際、この写真があれば信憑性が確かになる。
検査キット本体に、医師が日付と名前を書いているので「偽写真」ではないことは担保される。

こうして撮影したことで帰宅後に以下のことがしらべられた。


陽性検査に使われていたのはDenka製のキット。

■クィックナビ-Flu+COVID19 Ag
インフルエンザとコロナの同時検査ができる
・検体3滴 10分で結果が出る
・発熱外来で使用される
・特例的に薬局でも購入できる
・メーカー:Denka 本社東京都中央区日本橋

仕様
[C]コントロールライン
[S]SARS-CoV-2テストライン
[A]インフルエンザAテストライン
[B]インフルエンザBテストライン

検査結果の見方
[C][S] 2本のラインが出現→コロナ抗原陽性
[C][A] 2本のラインが出現→インフルA型抗原陽性
[C][B] 2本のラインが出現→インフルB型抗原陽性


僕の場合、以下のラインが出現しており、SARS-CoV-2抗原陽性の診断となった。
[C]コントロールライン
[S]SARS-CoV-2テストライン


いつもならば、中山医院は診察室を出てから会計まで5分程度は待たされる。
ところが、結果が出て待合室に戻ると受付の方が領収書を手にして待機しており「0分」で終了。
待合室に集う老人たちの視線が痛い。
靴を履いていると、受付の方が「これから出られます」と門前薬局に連絡を入れる。
ほど近い門前薬局の前には、既に薬剤師が待ち受けていた。
僕が中に入ろうとすると「すみません、ここでお待ちください。できるだけ早く(薬を)作ってきますから」とまさかの店外待機。

ある程度着込んできたとはいえ、この待ち時間は寒かった。
処方された薬は以前「喉風邪」で掛かっていた時と同じもの。
感染からぎりぎり3日めだが、塩野義のゾコーバ* は無し。
元々中山医院では取扱がなかったのか。いずれにせよ医師と薬談義をかわす時間も雰囲気もなかった。


*ゾコーバ
国産で最初に申請し、緊急承認された新型コロナウイルス感染症の飲み薬
概要
・名称:ゾコーバ錠125mg(一般名:エンシトレルビル フマル酸)
・開発コード:S-217622
・メーカー:塩野義製薬
・経口治療薬
・ウイルスの増殖を抑制するよう働く(ファイザーのパキロビッドパックと同タイプ)

使い方
・医師の処方
・感染初期(3日以内から)服用開始 1日5回 5日間服用


【 ゾコーバ 時系列の記録 】

2022年2月25日
塩野義が厚労省に製造販売の承認申請 「条件付き早期承認制度」の適用を求める

3月25日
厚労省と塩野義が、S-217622の薬事承認後 100万人分を国が購入することで合意

5月20日
「緊急承認制度」施行

10月5日
塩野義がMedicines Patent Pool(国連が支援する公衆衛生機関)とのライセンス契約締結を発表
ゾコーバ S-217622が薬事承認を取得後、低中所得国(LMICs)117カ国に供給。そのロイヤリティの受領を放棄

11月22日
厚生労働省 薬事分科会・医薬品第二部会で審議 使用許可を可決。これを受けて厚労省が承認

11月25日
(パキロビッドパック処方実績のある)医療機関で使用開始

2022年12月13日
厚労省が追加で100万人分の購入契約を結んだことを発表
処方医療機関の限定解除

4年遅れのコロナ 咳がとまるまで*日間の記録

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2024年1月24日 (水)

ドキドキもせずPCR検査結果を待つ10分間

中山先生が細い綿棒のようなモノを持ち再登場
出た!
コロナ禍が始まって以来、テレビのニュース映像では何度も見てきた検査器具。
あれを鼻の奥深くまでつっこんで検体を摂る。

東京2020選手村活動の時は毎日のようにPCR検査を受けていたが、そちらは唾液をケースに入れるもの。
決められた時間までに提出し、陽性が判明した人だけに後日連絡がくる。
「連絡がくる」すなわち「活動終了」を意味するので、日々、戦々恐々としていた。
ボランティアでの五輪参加を夢見て、14年間活動してきたのに、たった1度の検査でその旅が終わってしまうなんて、とても受け容れられそうになかった。

結局、東京2020の2ヶ月間、一度も連絡はこなかったので、ずっと「陰性」だったということになる。


経験者によると、鼻の奥深くにつっこまれ「けっこう痛い」と聞くので、覚悟して身構える。
カテーテルを送るように先端が鼻の頂点に達し、逆側まで回り込んだあたりで検体を採取。反対の鼻からもう1度。

あれ?痛くない
どころか、鼻の奥がキレイになって気持ちいいくらいだ。

検査キットが改良されたのか、それとも先生が検査の名手なのか・・・
検体を取り終えると、先生は特になにも言わず診察室へ戻っていった。

果たして今日この場で結果が出るのか否かさえわからない。
ただ、さすがに結果はほしい。
それによって、心づもり、生活のしかた、今後のスケジュールも変わってくる。
この時は、どれだけ待てばいいのかもわからず、ただ時間を過ごしていた。特にドキドキもワクワクもせずに。

時間は未来から過去へ流れている
既に過去の事実は確定しており、今ここで心配する案件自体がない。

かつて人間ドックで使われたのであろう役目を終えた高額機器を眺めながら、10分経った頃、再び先生が現れた。
ここで「10分」と言えるのは、先生が撮らせてくれた写真に拠る情報でDenkaの検査キットに「10min」と書いてあったからだ。


中山医師の語り口は率直でかろやかだ。
言いにくいことでも、さらりと言ってのける
以前、マラソン練習中に風邪をひいた時には「マラソンしてると早死にするよ」と言われて笑った。
「知り合いもマラソンしてる人は早死にしてるし。だって、走ってる人見てご覧よ。いかにも不健康でしょ?」
確かに東京マラソンEXPOに行くと、赤銅色に日焼けした老人ランナーを多く見かけるが、確かに健康には見えない。
ただ、それを医師の立場であっけらかんと言うところがスゴイ。
そして今日も彼はあっさりと言った。

「コロナかかってたよ。インフルはないけど、ほらここ。写真撮る?」

4年遅れのコロナ 咳がとまるまで*日間の記録

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2024年1月21日 (日)

98%を表示したパルスオキシメーター 心はインフルに傾く

中山医院から帰宅後、4年前まで使っていたテルモの「腋下」と、この4年使っているTANITAの「非接触」で計り比べた。
腋下は37.2、非接触(おでこ)は36.5 「0.7度」の差があった。
病院で「38.0」と計測された時はダウンやミドルレイヤーをもこもこ着込んだ状態であり、高めに出たのではないと思ったが時既に遅し。発熱外来に回ることは確定している。


行きつけ医から帰った午前中
こほん こほん と咳が出始めた。
基本的に咳が出る理由は、エヘン虫がいるからだ。
体外に排出したい異物、痰がたまり始めたのだろう。


17:00
再び中山医院(発熱外来)へ
扉を開けるとガラガラの待合室の映像を想定していた僕の目に6人の老人の視線が刺さった。
なんだ、完全予約制じゃなかったのか・・・

受付を済ませると「すぐにご案内します」と診察室とは別の部屋に通される。
今は使われなくなった検査機器が冷たくホコリをかぶっている。物置になっていた部屋が、この時勢により「発熱外来診察室」として日の目を浴びたらしい。
20年以上この医院に通っているが、こんな部屋があるとは知らなかった。

はじめに午前中と同じ腋下式体温計で計測「36.8」
なんだ、やはり発熱外来案件じゃないぞ

中山先生の声がいつもの診察室から聞こえてくる。
彼は通常外来の来訪者と入れ子にしてココ(発熱外来)を見ているのだろう。
しばらくして中山医師がやって来た。
問診票に書いたとおりのやりとりをいくつか交わす。
「熱はいつ出たの?」と先生。いや、熱は出てないんですと僕は応じる。

「ちょっと待って」と診察室に行き、小ぶりの機械を持って戻って来た。
パルスオキシメーターだ。

■パルスオキシメーター
コロナ重症化の目安となる酸素飽和度を計測する機器
酸素飽和度が95以下となったら重症化リスクあり
正常値は96~100%
市販品は5,000円程度から。

自治体がコロナ患者に貸与したところ、返却されない機器が多く問題視されている。
国のコロナ補助金を不正受給した詐欺事件が次々に明らかになっている。
国の税金を使い国難に対処しようとしている取組の隙を突いて、自分だけ得をしようとする人が居るのは信じられない。


さっきから、人差し指にはめた機器のメーターを先生はじっとのぞき込んでいる。
だが、指が冷えているらしくデータが出てこない。
「指が冷え切っているからね」
そう言って先生はとなりの指をこすって温めてくれて、そちらの指を付け換えるとようやくデータが安定した。

「98でてるから、大丈夫かな」
この言葉で僕の心は氷に閉ざされた雪国から常夏の海岸にワープした。
帰宅してからしらべると酸素飽和度(SpO2)98%は"若い人"の平均値であり、僕のような高齢者の平均は 95%らしい。

「念のためコロナとインフル、ダブルチェックしとこうか」

ここまできたら乗りかかった船、白黒ついたほうが気持ちよく過ごせる。
そうか、インフルという可能性もあるのか。これまでコロナは受けていてもインフルのワクチンは打ったことがなかった。
来年の冬にはインフルワクチン接種をしよう。
帰り際にワクチン接種をやっているか聞いて帰ろう。
こころは「初めてのインフル」に傾いている。

4年遅れのコロナ 咳がとまるまで*日間の記録

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2024年1月20日 (土)

病院の体温計で体温が1度上がり、発熱外来へ回される

天皇杯を応援に行った二日後の夜、喉が痛くなった。
「あなたの風邪はどこから?」
と聞かれたら「僕は喉から」
喉が腫れて痛くなり、少し咳も出るが、さほど熱は上がらずに終わる。
ただ、その風邪もこの4年ひいていない。
コロナ禍により手洗い、マスク着用といった対策を徹底していたからだろう。


だが今夜はいつもの風邪とは違う
4年遅れで「アレ」になったかも知れないからだ


1日め
朝起きると喉の痛みはひどくなっていた。
その日入っていた予定をキャンセルして、ほぼ1日ベッドの上にいた。
夕方には近くの薬局に出かけて「のどぬーるスプレーEXクール」と龍角散のど飴を確保。

TANITAの非接触で測る体温は「36.2~36.8」の間を行き来している。
これならばアレではなく「いつもの風邪」かも知れない。幾分心が軽くなる。


2日目
喉の痛みは変わらず
ほぼベッド上で送る生活は2日め
こんな時、眠れることはとてもありがたい。
コンコンと咳が出ていると、こうはいかない
夕飯後の検温は「37.1」徐々に上がってきた


3日目
喉の痛みが和らいできた。体温は「36.8」
これは「いつもの風邪」のまま終わってくれそうだ
そんな安心感が漂う
それでも転ばぬ先の杖。月曜日で病院が開いているので、医師の診断と処方薬をもらいにかかりつけ医へ向かう。


かかりつけ医を厚生労働省は次のように定義している。
「健康に関する相談や、最新の医療情報の提供、専門医の紹介などを行う、身近で頼りになる医師」
健康保険上の仕組みではない。実際にはそれは町医者(町の開業医)であり、行きつけのお医者さんと言うことになる。

町医者で対応が難しい場合、町医者に紹介状(診療情報提供書)を書いてもらい(有料)大規模病院へいく。
紹介状なしで直接行った場合、大学病院などの「特定機能病院」、一般病床数200床以上の「地域医療支援病院」、「紹介受診重点医療機関」では選定療養費として初診時7,000円以上、再診時3,000円以上の特別料金がかかる。


行きつけの中山医院がコロナ禍以降、どのような受診運用になったかわからないので、とりあえず午前の診療時間に受付へ。

「問診票と体温をお願いします」
渡されたのは腋下体温計。使うのはほぼ4年ぶりだ。
腋の下にはさんで数分後ピピッと鳴って驚いた
「37.8」
家で測った時より「1.0」高い。少なくともここ数年は見たことがない数字だ。
何かの間違いかも知れないと測り直すと「38.0」事態はより悪くなった。
いきなり「アレ」が確定した気持ちになる。


数字を見た看護師さんの顔が曇る。
「お熱のある方は時間予約で発熱外来に来ていただきます」
町医者なので診察室がいくつもあるわけではない。同じ場所で「コロナかも」の人を時間帯で分けるという運用らしい。
夕方の時間予約を入れて診察なしで帰宅した。

つづく

4年遅れのコロナ 咳がとまるまで*日間の記録

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2023年11月13日 (月)

ノンスモーカー肺がん早期発見にチャレンジした

「肺がんチャレンジの検診で来ました」
受付でそう伝えるよう申し込んだページに書いてあったと想うが、僕の勘違いかもしれない。
肺がんにチャレンジしているみたいで、なんか変だなと少し笑って受付へ進む。
この日「ノンスモーカー肺がん早期発見チャレンジ」に参加するために、いつも検査でお世話になっている病院にやってきた。


日本ではがん死亡数の1位が「肺がん」
肺がんの罹患は喫煙者に限らない。
健康診断では肺がん検査は主に「X線」で行われているが、それを「CT」で行った場合の有効性を検証しようというのが「ノンスモーカー肺がん早期発見チャレンジ」

厚生労働省・文部科学省などで組織する日本医療研究開発機構(JECS Study)が主管。
JECS Studyの公式ウェブサイト
研究参加病院で検査を実施する。
50~70歳の主に非喫煙者の肺がん罹患を研究し、検診結果は研究データとして使われる(個人情報は削除)
参加者の検査料は無料。治験とはちがって報酬はない。


■プロジェクト概要
参加者は以下の2群に分かれる
A:胸部CT検査(1年目、6年目)の2回
B:胸部X線検査(1年目)と内臓脂肪CT検査(1年目)

治験では治験薬と偽薬で2つのグループに分かれるが、ここでは2つの検査方法に分かれる。
Bの参加者は"現行踏襲"のグループであるためか、内臓脂肪CT検査を受けることができる(当日希望しなければ受けなくてもよい)
Aの参加者は「内臓脂肪CT検査」を希望することはできない(予算のためと説明されていた)


スポーツボランティア活動のなかには、活動内容についてネットで発信してはいけないという条項がつくものがあるが、この取組の説明では「ブログに書いてはいけません」といったことも、積極的にSNSで発信してくださいということも書かれていない。
そもそも対象が50~70歳なので、そういうことを考える人が少ないのかもしれない。


検査窓口に着くと次の順番で行程が進む。
・渡されたパンフレットを読む
・問診票に記入
・10分程度の説明映像(DVD)を見る

パンフレットと説明映像で「CTでは"余計な"ものまで見つけてしまう」可能性に触れていた。
存命期間中に必ずしも要治療に至らない病変を見つけてしまうということだ。
人に拠っては、そうしたことで"余計な"不安を感じるかも知れない。
そこは医師との信頼関係のなかで、自分の状態を知り、気持ちの折り合いを付けていけばよいと想う。

・医師と面談

ここで、医師が茶封筒の束を机に置いた。
ウェブページの説明では「希望により(群は)選べない」とあったが、こうして"その場で決まれば"透明感がある。
スムーズにコトを運ぶためによい工夫だ。
世の中には「意図的に決められた」と訝る人や「選べない」とわかっていても一応言うだけ言ってみる人も多々いるから。

置かれた束の上から1枚めを取り自ら開封する。
ここで上から2枚めを取るというオプションは思いつかなかった。
僕の封筒は「CT群」だった。


予想していた行程は45分で、今頃はミスドでエンゼルフレンチをトレイに置いているはずだったが、CT室にたどり着いた時点で65分を要していた。
CTの機械はMRIのような威圧感があり思わず身構えたが、MRIのように狭所に吸い込まれる怖さもなく、3分程度で終わった。

この日の検査結果は後日、郵送される。
その後は年に1度(10年間)郵送アンケートのやりとりがあり、6年め(5年後)に2度目のCT検査の案内が届く。
プロジェクトへの参加は自由意志であり、途中で辞退することもできる。

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