2024年7月 4日 (木)

蓮舫Rと小池百合子

2024年6月20日
東京都知事選の告示日
史上最多の56人が立候補を届け出た
直近2回と比べて異様な増加であり、当選すること以外の目的を感じる。
2020年 22人(当時史上最多)
2016年 21人(当時史上最多)

告示日から選挙ポスターが貼り出せるため掲示板は、それ以前に設営される。過去に掲示枠を都知事立候補者が超えた例はない。
準備された掲示枠「48」に対して「56人」が立候補を届け出たため、告示当日に東京都選挙管理委員会は「掲示板が不足する場合(届け出順49番以降は)候補者自身で増設してもらう」と発表した。

掲示板に選挙ポスターを貼るのは選挙事務所側の仕事。
都内津々浦々(14,000か所)すべての掲示板にポスターを貼る陣営は少ない。

届け出順49番以降の陣営に「クリアファイル、画びょう、テープなどを支給。掲示板の端にクリアファイルを画びょうなどで固定、その上にポスターを貼る」と報じられたのには驚いたが賢明だ。
選挙広報も戸別配布されており「ネット環境がない」「(政見放送する)NHKを見ない」人にも情報は届く。
デジタル庁に「選挙掲示板全廃」の議論を主導してもらいたい。


以下はしらべるで以前から作成している「蓮舫R」「小池百合子」の記録を掲載する。

■蓮舫R
前参議院議員

1967年11月28日
東京都生まれ 当時中華民国(台湾)国籍

1974年(7歳)
この年に台湾国籍を抜いたと説明していたが、2016年まで籍が残っていることを隠していた。法務省は2016年9月「国籍法違反に当たる」見解を示す

1985年1月(18歳)
国籍法改正により母方の日本国籍の取得が可能となり、日本国籍も取得
もしも1974年に台湾籍を抜いたという"記憶"がその通りだとしても、この手続き時点で自分がこれまでの11年間「無国籍」ではなく「台湾籍」だったことに気づいていたはず。2016年に「7歳で台湾国籍を抜いた」は虚偽の説明ということになる

2004年7月
参議院初出馬、初当選

2009年
9月、政権交代で民主党が政権を取る
11月、スーパーコンピューター「京」を事業仕分け「2位じゃだめなんでしょうか」と発言

2010年6月
菅直人内閣において、内閣府特命担当大臣(行政刷新担当)
法律で禁止されている二重国籍の状態で閣僚を務めた

2010年10月
撮影目的を虚偽申請して国会内でファッション誌「VOGUE」の撮影
参院で追及されると「事務方に示唆された」と虚偽の答弁
「ご疑念ご懸念をおかけして真摯に反省」という決めぜりふに終始した
自民党丸川珠代は「大臣としての資質の前に蓮舫大臣の人間性を疑います」と委員会発言した

2010年11月16日
ブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王夫妻を迎えての宮中晩餐会前、皇居宮殿内で携帯電話を使用。問題視されると「確かに使用したが配慮した」ので問題なしと述べた

2016年
6月、2016年東京都知事選挙民進党内からの出馬要請を拒否
7月、参議院選挙三選 ポスターに「蓮舫R」と名前に「R」をクレジット。2024年都知事選ポスターでも「R」をクレジットしている
9月6日、中華民国籍を除籍手続き
9月13日、党員・サポーター郵便投票締切 投票率が40.9%にとどまる。蓮舫は167ポイントで2位の前原(52ポイント)に大差をつけた
9月14日、会見を開き「台湾国籍はない」が「記憶違いだった」と述べた。
9月6日に除籍して(党代表選の)地方投票終了まで隠していたことについて、松原仁衆院議員(当時民主党)は「党首選挙をやり直すべき」とした
9月15日、国会議員投票で民進党代表に選出された

2024年5月27日
2024年東京都知事選挙出馬会見


■小池百合子
初の女性東京都知事

1952年7月15日
兵庫県生まれ

1979年~
民放テレビでキャスター

1992年
参議院初当選(日本新党)

1993年
衆議院初当選(日本新党)

1997年
小沢一郎と行動を共にして自由党設立

2002年
自民党入党

2003年
小泉内閣で環境大臣

2005年9月
"郵政民営化選挙"で刺客として兵庫から東京へ選挙区を移す

2007年
安倍内閣で防衛大臣

2016年7月31日
東京都知事選挙 初当選

2020年7月5日
都知事選当選 2期めに入る

2024年6月12日
都議会本会議最終日に三選出馬を表明

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2024年7月 3日 (水)

都知事選が4月ではない理由 東京都知事選の歴史

2024年7月7日、任期満了に伴う東京都知事選挙が行われる。

知事(と地方議員)の任期は4年(地方自治法)
阪神淡路大震災、東日本大震災発生時の2回だけ、任期が延長されたことがある(政府が成立させた特例法)

任期が終わる前の30日以内に知事選を行う(公職選挙法)

大半の知事選挙は統一地方選スケジュールの4月に行われるが、知事の途中辞任があった場合(辞任通知から50日以内に選挙が行われるため)時期がずれる。
知事選挙が4月以外に行われている都道府県は、過去に途中辞任があったということになる。


■戦後の東京都知事
1947年5月~安井誠一郎 3期
1959年4月~東龍太郎 2期
1967年4月~美濃部亮吉 3期
1979年4月~鈴木俊一 4期
1995年4月~青島幸男1期
1999年4月~石原慎太郎 5期途中で辞任
2012年12月~猪瀬直樹 1期途中で辞任
2014年2月~舛添要一 1期途中で辞任
2016年7月~小池百合子 2024年6月現在2期め在任中


■東京都知事選挙の歴史 2011年以降

2011年4月10日
任期満了に伴う都知事選
石原慎太郎が4選

2012年12月16日
石原慎太郎が国政復帰のため辞任したことをうけた選挙
ここで東京都は統一地方選スケジュールから外れた
猪瀬直樹が初当選

2014年2月9日
猪瀬直樹辞任を受けた選挙
舛添要一が初当選

2016年7月31日
舛添要一辞任を受けた選挙→政治資金規正法
小池百合子が初当選

2020年7月5日
途中辞任が3回つづいたため9年ぶりの任期満了選挙
小池百合子が2選

2024年7月7日
任期満了選挙


■2024年都知事選 時系列の記録

2024年5月15日
自民党が独自候補の擁立を見送ると報道された

5月16日
広島県安芸高田市の石丸伸二前市長が立候補表明

5月25日
小池百合子都知事が3選出馬の意向を固めたと報道された

5月27日
立憲民主党 蓮舫参議院議員が出馬会見

5月29日
共産党 田村智子委員長 会見で「蓮舫議員を全力で応援する」と述べた

5月31日
田母神俊雄元航空幕僚長が立候補表明

6月2日
東京有楽町の街頭演説で立憲民主党 蓮舫参院議員「七夕に予定されている都知事選に蓮舫は挑戦します。皆さんのご支援、どうかよろしくお願いします」立憲民主党 枝野幸男衆院議員「蓮舫さんを勝たせましょう」と発言

6月初旬~中旬
日本共産党制作による「蓮舫参院議員 都政に挑戦!」「小池都政をリセット!」などを謳うチラシが都内でポスティングされた

6月5日
社民党 常任幹事会 蓮舫参院議員支援を決めた

6月6日
参議院総務委員会 NHK党 浜田聡委員が「蓮舫議員の街頭演説は事前運動だという意見が多数を占めている」として政府に調査を求めた

6月12日
小池百合子都知事が都議会本会議最終日に三選出馬を表明

6月12日
日本維新の会 馬場伸幸代表が独自候補の擁立を見送ると表明

6月12日
蓮舫参院議員が立憲民主党本部に離党届を提出

6月20日
告示 56人が立候補届け出(史上最多)

6月21日
本庁舎で期日前投票受付開始

6月30日
最寄りの特別出張所で期日前投票受付開始

7月7日(日)
都知事選挙投開票

つづく

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2023年12月13日 (水)

これまで日本株投資をしてきた人にとっての新NISA

あと2週間ほどで、新NISAが始まる。
これまでNISA(以下旧NISA)も使いながら日本株投資をしてきた人にとって「新NISA時代」とどう対峙するか。
「新NISA時代」から日本株投資デビューするという方も視野に入れてしらべてみた。


■まず、始めに「NISAの歴史」

2014年1月
NISA開始 当初非課税枠は100万円だった

2015年
年ごとに金融機関を換えることができるようになった

2016年
非課税枠100万円→120万円に拡大

2023年
NISA終了
*旧NISA制度の終了であり、利用済みNISA枠について(非課税の)恩恵が終了するわけではない

2024年
新NISA制度開始


■旧NISA⇔新NISAの違い
*つみたて投資枠は含まず

  旧NISA 新NISA
年間投資枠 120万円 240万円
生涯投資枠 600万円 1200万円
非課税期間 5年 無期限
枠の再利用 できない できる※1


■旧NISAを使っている人にとっての新NISA
2023年までにNISA口座を持っている場合、自動的にその証券会社で新NISA口座が作られる(従って手続き不要)

旧NISAで使った投資額は新NISAの「生涯1,800万円」には含まれない。2024年分より起算して生涯1800万円のNISA枠が使える。

株・投資信託(成長投資枠)だけで生涯1,800万円を使うことはできない(1,200万円まで)
「つみたて投資枠」だけで生涯1,800万円の枠を使うことはできる。

日本株投資の枠は「成長投資枠」
1年につき240万円(生涯1200万円)までの新規投資について売却益が非課税となる。

そして、新NISA最大の長所が「枠の再利用」※1
旧NISAでは、NISA枠で買った株を売っても、その枠は再利用できなかった。
新NISAでは、新NISA株で買った株を売ると、その枠が再利用できる。

非課税保有限度額(年240万円)は買付残高=株の購入金額(手数料含まず)で管理される。
NISA口座内の商品(株・投資信託)を売却した場合、買付残高(簿価)分を再利用できる。


■新旧共通 NISA口座の解説
・売却益だけでなく、配当も非課税
通常は売却益と配当に対して20.315%課税される。NISA口座で投資した場合、これが非課税になる。

(年2回程度の)配当が非課税なので、NISAは高配当株を長期保有することに向く。
このことから「新NISA組」からは「高配当」株が買われるだろうと予想されている。


新NISA枠での株取引手数料が無料の証券会社を探したところ、SBI証券、松井証券、楽天証券が見つかった。

ど素人!株投資講座

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2023年2月 1日 (水)

石原慎太郎さん 一周忌

2022年2月1日、作家であり東京都知事を務めた石原慎太郎さんが亡くなった。
石原さんの功績が数あるなかで、僕が特に記憶していることが4つある。


【1】首都移転を防ぐ

メディア露出が少なく、あまり知られていないが、日本の首都*は東京から何処かの地域へ移転することが法律で決まっていた。
日本は法治国家なので、ものごとは法律の後ろ盾を必要とする。
法律に規定されたことは、そのとおりに遂行されなければならない。

*日本の首都は法制化されていない。従って正式な首都はない。東京は事実上の首都

法律で決まった移転の受け皿として、全国で4地域が名乗りを挙げ「首都招致合戦」を繰り広げるなか、唯一首都移転反対を唱えたのが東京都。
石原さんは都庁内に専門チームを置き、自らも「国会等の移転に関する特別委員会」に参考人として出向き意見を述べた。
この特別委員会に出席した参考人の中で、首都移転反対を述べたのは石原さんと僕の2人だけ。
石原さんは僕を知らないだろうが、僕は首都防衛の同士だと勝手に想っている^^;)


【2】尖閣諸島の購入

1895年
日本(明治政府)が領土として沖縄県に編入

1978年
石原慎太郎衆議院議員を中心とするグループ(青嵐会)が魚釣島に灯台を建てた

1992年
中国が領海法を制定。尖閣諸島を中国固有の領土とした

2012年4月16日
石原慎太郎東京都知事が東京都が尖閣諸島の土地を所有者から購入すると発表
尖閣諸島購入のために東京都に寄せられた寄付金は14億円を超えた

2012年9月
政府(民主党 野田政権)が地権者から3島(魚釣島、北小島、南小島)を購入した後、国有化を閣議決定


【3】マラソンブームの発端となる東京マラソンを立ち上げ

2003年に東京マラソンを構想を発表。東京都と日本陸連の協力で2007年に実現した。
東京マラソンの成功。特に商業的な成功により、全国の政令市がこれに続いた。
長年、あまり「陽が当たらない」レースを走っていたランナーには「陽の当たる」レースが増えた。
それまで500mすら走ったことがなかった人も、42.195kmを目指して走り始めた。
運動不足の人が減る→病気が減る→健康保険の負担が減る
というのは自明であり、市民ランナーの数を増やした石原さんの功績は大きい。


【4】東京2020(オリパラ)招致

2005年、2016年夏季大会の招致を表明(リオに敗れる)
2011年、スポーツ基本法成立を受けて2016年夏季大会招致を表明
国政復帰のため2012年に都知事を退任。猪瀬直樹氏に後を託した
2013年、招致決定

安倍晋三さんが亡くなった時、テレビ各局は五輪招致にまつわる映像を使っていたが、石原さんが亡くなった時、五輪招致の発起人的存在であり功労者であるという論説は見かけなかった。


現代社会では、批判・評論する者が「説明責任を果たせ」「エビデンスを示せ」と、小うるさい。
非難を恐れず、嫌われる勇気を持つことが難しい時代だ。
確固たる信念に基づき、明快な言葉で端的に話す石原さんは、とても清々しかった。

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2022年7月11日 (月)

定着した期日前投票と夏の風物詩

「ここに日付を書いてください」
僕が投票用紙を渡すと、ほどよく削られた鉛筆を一本渡された。この鉛筆はすべての投票を終えるまで「マイ鉛筆」となる。
促された通り、裏面の期日前投票記入欄に日付を書き込む。

それ以外の項目は既に投票用紙が郵便で届いた時に書き込んであった。
期日前投票制度は投票日より前でも、本番の選挙とほぼ同じ手順で投票できる制度として2004年7月の参院選より導入された。

その際、期日前投票者は716万9778人。導入前の前回改選時(当時は不在者投票のみ)を140万人上回った。

当初は「きじつぜん」「きじつまえ」と読み方が揺れていたが、今回の選挙ではどこの放送局も「きじつまえ」で統一している様子。
総務省は「読み方はどちらでもよい」という見解を示している。


投票用紙の裏面には当初も今も(期日前投票する理由として)該当する事由を問う欄があり、仕事、レジャー、病気などから1つ○で囲むようになっている。
「投票日は投票所が混雑するから」が本当の理由だったとしても、該当する欄はない。生真面目な人はいつも、この選択で心をいためているだろう。

2022年4月からの日課となった「掘潤モーニングFLAG」ではZ世代のコメンテーターが「今回(期日前投票は)手ぶらでも行ける。免許証なども要らない」と語っていた。
テレビで言うのだから、それは本当なのだろうが、驚いた。
今回の参院選では、鉄道の駅や大学などでも期日前投票所が開設されるという。投票率を上げるため「できることは、なんでもやる」という姿勢は好ましい。

僕は投票用紙を忘れるほど不注意ではないし、わざと忘れて、どんな本人確認をするのかをレポートする趣味もないので、それは、他の誰かに任せることにした。

この制度が始まって以来、投票機会に便宜は図るものの、本来の投票機会(投票日)に臨まない理由は聞かせてもらうというニュアンスを感じてきた。
だが、今回の報道を見聞きする限り、そういう「これ本当はダメだからね」のニュアンスが消えていると想う。
それは、とてもよいことだ。
次回からは事由の選択肢に「投票所の密集を避けるため」を入れてもらいたい。

ちなみに「参院選 投票所混雑状況 自治体名」で「Google先生」に尋ねてみたが「今の時間は混雑しています」といった情報はみつからなかった。
NHKの報道によると、一部の自治体が(過去実績を元に)混雑時間帯を公表し、分散投票を呼びかけていたようだ。

NHKの報道によると、第26回参院選の期日前投票者はおよそ1612万人。
2007年の導入初回と比べて2.2倍に増えた。

 

2022年7月10日に投開票された第26回参議院選挙は、選挙権が18歳に引き下げられて3度めの参院選。

初めてのこととして、コロナなどの感染者が郵便で投票できる「特例郵便等投票」が始まった。

改選数:124
(これに加えて神奈川選挙区欠員1の選挙もあわせて行われる)
選挙後参議院定数:248
前回同様、選挙区 74(1増)比例50(2増)


投票終了の20時に放送局が、出口調査などを元に情勢予測を打ち出すのは現代の風物詩。
前回と今回「NHK 20:00」の情勢予測は以下の通り。

■2019年 第25回参院選時
自公で改選議席過半数「63」確実(67~77)
憲法改正に必要な議席「85」届く可能性も
自民改選65→「55~63」窺う情勢

■2022年 第26回参院選時
自公で改選議席過半数「63」確実(69~83)
改憲4党で(非改選とあわせて国会発議に必要な総議員の)3分の2(166議席)確実
自民改選55→「59~69」窺う情勢

選挙講座選挙用語集

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2020年9月22日 (火)

平穏とは

2020年8月28日、安倍晋三首相の辞任表明を受けてから一両日、誰がどのようなことを言うかを追いかけた。
【1】想像通りというものもあれば【2】意外な印象を受けたものもある。
ここではそれをいくつか載せてみたい。

【1】想像通り
■橋下徹
「(会見の報道各社質問で)お疲れ様でしたと1人の記者しか言わないが、あんなものなんですか(メディアは)厳しく言うところは厳しく言えばいい。7年何ヶ月総理されて病気でこうなっていたというところに関しては お疲れ様でしたと言ってもいい」
辞任会見直後 CX「Live News it!」出演

「まずはお疲れ様」だけでよいのではないか。非難したい人も、とりあえず苦労を労うのが日本人らしさではないか。同種の発言は他には見つからなかった。


【2】意外な印象
■拉致被害者家族 Aさん
「安倍首相は拉致問題を重要課題に挙げていた分、失望は大きい。何もかも中途半端のまま、また投げ出すのか。安倍首相で結果が出なかったので、政治にはもう期待できない気がしている」
8/28 毎日新聞WEB版

安倍首相が最初に辞任した時は組閣直後というタイミングだったこと。何より「病気であるという本当の理由を伏せていたこと」で投げ出したと言われた。それは言われても仕方の無いことだった。ちなみに続いて総理になった人もあっさり投げ出したが、その後、表舞台に立っていないので大半の人は忘れて居ると思う。
ただ、今回は前回・今回と健康面が辞任理由であると明らかにしているのに「また投げ出す」と言う表現はきつい。インタビュアーに誘導されたのだろうか。

拉致問題については小泉首相が風穴を開けて、安倍首相も尽力した。それなのに一番非難されたのはこの2人。おかしいと思う。

何もしなかった人は非難されず、何かをやった人は非難される

何かを為した人は責めやすい。目の前に具体的な「ツッコミ処満載」だからだ。何もしていない人はツッコミ処がない。だから非難されない。
(非難している人がいてもメディアは取り上げない)

それを経験で知っている人は、何もしない
政治家だけではない。公務員もサラリーマンもそうだ
取り組む過程で非難されそうだから、やった方がいいと思っているけれど、やらないでおこう
そう考えている人は少なくない。
そういう風潮を助長するのが、こういう「ツッコミ処」だけに反応し、出た杭を打つばかりで為すこと・為そうとすることを認めない人たちだ。


【2】意外な印象
■立憲民主党 枝野代表
「こうした理由でおやめになることは大変残念であろうと思う」
辞任会見当日NHKニュース7

NHKがどう編集したかがわからないので、コメント全体はわからないが、放送された短いコメントを聴く限り「場を見た」発言である。それでは、どのようなコメントが想像どおりかというのが次のもの。

【1】想像通り
■立憲民主党 石垣のりこ参院議員
「総理といえども「働く人」。健康を理由とした辞職は当然の権利。回復をお祈り致します。 が、「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」を総理総裁に担ぎ続けてきた自民党の「選任責任」は厳しく問われるべきです。その責任を問い政治空白を生じさせないためにも早期の国会開会を求めます」

「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」が不適切として枝野代表に注意を受けて、その日のうちに以下のtweetをあげた。

「確かにこの箇所の表現に、疾病やそのリスクを抱え仕事をする人々に対する配慮が足りなかったと反省しお詫びします」

目の前で起きていることにリアクションしたい気持ちは誰にもある。耳を傾けてくれる人がいれば、思いついたままを自分の外へ出してしまう人もいる。誰もなにも聞いてくれないということを平穏と呼ぶ。

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2017年12月31日 (日)

トランプvs朝鮮民主主義共和国

しらべるが選ぶ2017年の5大ニュース

第1位
トランプvs朝鮮民主主義共和国(以下、北朝鮮)

2017年1月に就任したドナルド・トランプは歯に衣着せない。
過去の行動や公約の是非は置いて「わかりやすさ」という点で言えば稀代の政治家である。


日本でわかりやすい政治家と問われたら「稲葉修」を挙げる。
子どもの頃、学校から帰りカバンを置くと宿題もせずに国会中継を見ていた。
それは、稲葉法務大臣を見たかったからだ。
初めて彼を見た時、誤解を恐れずばか正直な受け答えをする姿に目が点になった。

それは、僕にとって初めて見る「ずるくない大人」だった。
もちろん、身の回りには父と母をはじめ、ずるくない大人はたくさんいたのだが「守るべき立場・組織」があり、それを攻撃されやすい立場にいる人のなかで・・という前提でだ。


そのわかりやすさは、異質のものだが、トランプの「わかりやすさ」そのものは否定要件ではない。
「わかりやすさ」は話が速い。
だから「わかりやすさ」は他人から時間を奪わない。
だが「わりやすさ」は、攻撃にさらされて不利だ。
多くの人が日々の平穏を願う。
だから、日本人の多くはわざと「わかりにくく」人に接している。
平穏を手放すことは勇気を要する。


トランプvs北朝鮮の舌戦は、わかりやす過ぎてはらはらした。

極東が戦地となっても、アメリカは遠くにある。
かつて湾岸戦争時、日本国民がそうであったように、ニュースでテレビゲームのような戦争を見物してある人は偽善者となり、ある人は快哉を叫ぶ。
だが、日本は戦地に近い。

基地がある町の住民、日本近海に出漁する漁業重視者にとって、爆薬が弾ける映像をモノクロの記録映像ではなく、臨場感溢れる立体動画で見る恐れが、深海を漂う難破船のように、心に静かに沈む日々


それは「地政学的リスク」というらしい。

武力衝突の可能性が高まり、株式や商品相場の暴落が懸念されること
(しらべるの定義)
主に証券用語であり、株投資をしていない人の目には滅多に触れない。


2017年3月、アメリカがシリアを爆撃。北朝鮮にも軍事圧力を高めた頃から、相場関係者が使い始めた。

9月3日に北朝鮮が核実験を行ってからは、軍事行動の憶測がピークとなり、東京証券取引所の株価は「緊張」と「安堵」を繰り返した。
緊張が高まれば地政学的リスクに「弱い」業種が下がり、資金は「強い」業種へ向かった。

■強い
エネルギー資源
素材・化学
情報通信サービスその他
運輸物流
食品

■弱い
鉄鋼・非鉄
不動産
金融全般


トランプと北朝鮮がメディアを舞台に繰り広げる「舌戦」は、わかりやす過ぎて、危機感がすっかり麻痺してしまった。


今年も「しらべる」「しらべるが行く!」を読んでいただきありがとうございました。
2018年も時々読みにきてください。お待ちしています。
よいお年をお迎えください!

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2017年12月30日 (土)

至極まっとうだった「排除発言」

第2位
総選挙 与党が議席を伸ばす

10月22日(日)
第48回総選挙

インターネット選挙運動が解禁された前回(2014年12月)との違い
■10議席が減らされて衆議院定数が465になった
小選挙区が295→289(6減)
比例選挙区が180→176(4減)
■97小選挙区の区割見直し
■選挙権年齢が20歳以上から18歳以上に引き下げられた


時系列の記録
9月初旬
安倍晋三首相が解散の意向を固めたと報道され始める

9月25日
安倍晋三首相が衆議院解散を表明「国難突破解散」と命名した

9月28日
衆議院解散
民進党(旧民主党)が事実上の解党

10月10日
選挙公示

10月11日
期日前投票開始

10月21日
台風21号の到来に備えて、兵庫県南あわじ市、徳島県牟岐町、高知県宿毛市などの離島で繰り上げ投票が実施された
期日前投票者21,378,400人(過去最高)

10月22日 (日)
投開票
20:00投票終了時、NHKGは「自公310議席うかがう」とした。
結果は自公で313
自民は改選前議席と同じ284議席を獲得。
定数10減を加味すると議席拡大となった。



第48回総選挙から遡ること3ヶ月前に行われた都議会選挙
改選前議席最多の自民党が議席を減らし「都民ファーストの会」が第一党となった。

民進党が都民ファーストの会を母体とする「希望の党」に合流するという策に出ることは、安倍晋三の読みにはさすがに入っていなかっただろう。
「与党は解散判断を誤った」という空気を救ったのが、小池百合子の「排除します」発言だということになっている。

小池百合子が民進党員のうち、思想傾向が異なる政治家の合流はお断りするという「排除」発言。
政治家として、まっとうなものだ。
何が悪いのか、わからない。


ところが、メディアはあれだけもてはやした小池百合子を一転して叩く。
排除発言はいったい、どれだけの有権者の耳に届いていただろう。
どれだけの有権者が、それに嫌気をさしただろう
すべてはメディアの「手のひら返し」だ。

そもそも、自分ファーストの問題提起を連発して迷走する都知事を、都議会選挙であれだけもちあげたのは誰だったのか。

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2017年6月22日 (木)

自分ファーストの会

政治家はパブリックサーバント
公僕でなければならない

あるいは、政治家はライフワークの政策を持たなければならない
それがない政治家は「職業政治屋」である



かつて、名古屋市長 河村たかしは「減税」という「公僕の起点」をかざし「リコール」という手法で議会勢力を塗り替えてみせた。

かつて、衆議院議員 小泉純一郎は「郵政民営化」というライフワークを掲げ「抵抗勢力」を際立たせる手法で、その本懐を成し遂げた。



公僕でもなくライフワークもない政治屋が「抵抗勢力」という手法だけ真似、議会勢力を塗り替えようとしている。
そんな「自分ファーストの会」に我田引水してはいけない。

「盛り土」という本来、なくても大勢に影響ないものを、あたかも食の安全を守る生命線であるかのように祭り上げ、鬼の首を取ったかのように論い(あげつらい)政争に仕立てた「自分ファーストの会」は狡猾だ。

かつて、小泉が挙げた「抵抗勢力」は確かに、郵政族の抵抗勢力だった。
だが、盛り土、豊洲移転決定といったプロセスがあたかも「歪んだ都政」だったかのような「印象操作」は、もはや手法とは言えない。



それでも気まぐれは起こる
その進撃を停める者はいない
絶望的な断絶

どうしたもんじゃろのぅ

今はこの不明快な混沌を「とと姉ちゃん」の常子がよく嘆いたように、穏やかなため息をついて見守るしかない

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2017年6月10日 (土)

橋下徹の話しが心を捉える理由

第一部決起大会が終了すると「マスコミ」は退席を求められた。
そして予定時間より5分早く、橋下徹が登場した
前日は別の会場で「1時間40分で話した内容ですが今日は1時間しかないですから」

「皆さん本当に変わってますねぇ
日曜の朝から政治の話しを聞きに来ますかねぇ」

もっともだ。おおいに同意する

「今日は政党選挙の話しはできません
つまらない地味な話しばかりで、面白おかしいところはありません。聞くのは五分が限界だと思いますよ」

そうなのか・・
まぁ何でもいいや
たまには、そういう堅い話をする橋下徹を見るのもいいじゃないか

彼は時折、聴衆に問いかける
「東京都の東京長期ビジョンを知っている方、どれくらいいますか?」
ほとんど、手が挙がらない
東京都庁のウェブページに載っているらしいが、見たことはない

別に東京都側の周知不足ではない
メディアが取り上げないからでもない
我々、有権者に「関心がない」からだ

無関心な有権者が相手だから、ピコ太郎と踊ったり、キャッチーなフレーズで政策をデコったりする政治家が幅をきかす。
要は嘗められているのだが、嘗められても仕方がない。
事実、そういう人を選んでいる。


講演は予定時間を前後5分ずつ延ばし70分
「聞くのは五分が限界だと思いますよ」と脅した割には、示唆に富み、知識の在庫が整理整とんされるような時間だった。
これを「おもしろい話し」と呼ばない道理はない
漫談を聞きに来たわけではないので、可笑しくなくてよかったのだが、十分に可笑しかった。


書籍は滅多に会えない人の話を聞くのに、とても有効な手段だ。
だが、人の話はこうして直接聞くのが最もコンパクトにまとまっていてわかりやすい。
(話すと逆に意味不明な人も多いが)

「つまらない話しだ」と言っていたが、十分「つまる話」
できれば、また聴きたい
テレビに出ているのは知っているが、あれは無理だ
テレビ番組では魑魅魍魎(コメンテーター)がセットで付いてくる。
あれは、精神衛生に悪い。


橋下徹の話しを聞きながら考えていた
彼の話しはなぜ、ここまで人の心を捉えるのか
恐らくそれはこういうことだろう

橋下徹は
正しい抽象化ができている
本質をとらえ
そこに対しては徹底的にマニアック
一方、不要なことには、首を突っ込まない、手を出さない


そうありたい
不要な課題から降りなければならない

おわり

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