2020年3月22日 (日)

これが歴代ベスト、理想の図書館用バッグ トラストマップトートバッグ

14年間使った「理想の図書館バッグ」(ダイソーで購入)の後任として、2017年にコンビニで見つけたのが今使っているバッグ。
雑誌「MonoMax」の付録、BEAMSのBIGトートバッグだ。
コンビニで発見!理想の図書館バッグ

ところが最近困ったことが起きている。
ポケットに入れたはずの10円玉や家の鍵が行方不明になるのだ。
手でさぐっても一向に手に取れない。しかし確かにそこにある。
よくみるとポケットの底に穴が空いて、その内側に入り込んでいた。

困ったことはそれだけではない。
本を入れて階段を昇降する時、鞄の底が階段に当たる。
だから、ちょっと肘を引いて持たなければならない。
これは、気にし始めるとけっこうストレスだ。

よし、鞄を探そう
俺はどんな鞄が欲しい?

って言うまでもなく、条件は決まっている。
それは3年前と同じだ。

【1】マチがある(本が20冊程度入る)
【2】ヨコ長
【3】外側に複数のポケット
【4】間口が広い
【5】価格が安い
【6】キャンバス地

今回はこれにもう1つ
【7】持ち手が短くて階段に当たらない(高い位置で持てる)


まずは吉田カバン店頭へ
感じのいいトートバッグがあったが【2】【5】【6】を満たすものがなかった。

続いてネットで探す
すると、あっさりとAmazonで見つかった。

「トラストマップトートバッグ」
■生地:キャンバス 16オンス帆布
■実勢価格:2,500円程度
■発売:2020年1月

サイズはS/M/Lの3種類があるが、条件【1】【7】に照らしてMを選択
本が15冊程度入り、A3、B4の本も入る
■容量:18L
■サイズ:マチ14cm 幅42cm 高さ29cm


肝心の条件【7】だが、階段の昇降時、地面にぞろびかない

【3】のポケットは外側と内側に1つずつ
外側はマチが浅いので貸出カード、家の鍵に好適
内側はマチが深いので小銭入れ、スマホなどに好適

図書館バッグ用途には不要だが、ファスナー付き。本の出し入れの邪魔にはならない。
肩掛け用のベルトが付属するが、これも図書館用途では使わない。

使ってみて意外な長所だったのは、マチが深く生地が硬いので自立すること。玄関先で靴を履く時など、これまでならば、倒れないようバランスを考慮して、壁にもたれさせていた。鞄が自分で立つのは、なかなかいい。

2,500円という価格帯で、これだけしっかりした物を作るトラストマップというブランドは侮れない。

|

2020年3月21日 (土)

全裸で走る聖火リレー走者像はミッドフット着地だった

1965年4月
第18回オリンピック東京大会から半年後、五輪記念事業として「大田区体育館」が建てられ開館しました。

その際、体育館の表玄関側、国道15号線に面した所に「聖火リレー走者像」が建立されました。
ただ、向きが違いました。
聖火リレー走者は東京方面へ北向きに走ったのですが、西望の意向で走者像はランナーが走った向きとは逆、太陽光に映える南向きで設置されました。
「東調布信用金庫が寄贈」という記録があるので、恐らく、東調布信用金庫が制作費を負担したのでしょう。

2008年
43年使われて施設が老朽化した「大田区体育館」が取り壊されます

2012年
「大田区体育館」跡地に「大田区総合体育館」が完成
「聖火リレー走者像」は表玄関ではなく、体育館の裏に隣接する東蒲田公園に移設されました。
住所:東京都大田区東蒲田1-19-25


体育館の地下駐車場にクルマを停めて地上に上がり、裏手にある走者像へ。
まだ、新型コロナウイルス感染症の影響で学校が休みになる前だったので、体育館ではバスケットボールの試合が行われていました。

子どもの頃から長崎の平和祈念像には、何度か足を運んでいますが、西望の作品と意識して見る像はこれが初めて。
初対面に胸がはやります。
東蒲田公園には、たくさんの自転車が停められていて、ヤンママと幼児が遊んでいます。


その姿は早咲きの梅に紛れるように、地道に立っていました。
早速、一眼レフを取り出して、像の周りをぐるりと一周
まるで、グラビアアイドルでも撮影するかのように、嘗めるようにシャッターを切りまくる僕は、幼児たちからみると不思議だったかも知れません。

よくみると、走者像は全裸?
ランニングパンツも履いていません
ストリーキングか?(古い)

平和祈念像も「なぜ男?しかも裸」(腰には布を巻いています)と批判があったと西望は書き残しています。
彼にしてみれば、裸像こそ生命の躍動を表現できるということなのでしょう。

確かに後ろ足をはね上げて走る時に発生する筋肉の隆起が、しっかりと表現されています。
足下はミッドフット着地でしょうか。


「走る時はかかとから着地しなさい」
という指導法だった時代ですから斬新です
(ただ、その方が作りやすかっただけだと思いますが)

その表情は精悍
かというと、ちょっと表現しづらいです
(若い人はそういうのをビミョーと言います)


平和祈念像の場合、求道者らしい長い髪が似合っていますが、こちらはスポーツマン。
それにしては髪が長い。それが風になびいている?
アニメの主人公にこういう髪型がありましたよねぇ
カメハメハ~とかいう人(ドラゴンボールかな)

そんなことを考えていてふと、気づくと、前後ともに空気が抜けた自転車を押したおじさんが、僕を不思議そうに見つめていたので、何事もなかったように、カメラを仕舞ってその場を後にしました。
実際、なにもなかったのですが

|

2020年3月20日 (金)

聖火リレー走者像を見に行く

ギリシアで聖火が採火されました。
目に見えるカタチで五輪が動き出しました。
これから日本での聖火リレーが始まります。


僕はオリパラ・スポーツボランティアだけではなく、聖火ランナーにも応募しました。
応募できるのは全部で5口。4つの大会スポンサーと1つの自治体です。

■総数:1万人
■スポンサー枠:およそ7,500人(4社)
日本コカコーラ、トヨタ自動車、日本生命保険、NTT
■実行委員会枠:およそ2,500人(47都道府県)


僕は5つとも応募して、どれかに引っかかるつもりでしたが、実際には4つしか応募しませんでした。
応募しなかった1つは「東京都」です。
他のスポンサー4社の場合、それぞれ要項は異なるものの、すべて自力で応募できたのですが、東京都だけは第三者の推薦文が必要だったのです。

僕のいいところを作文して書いてくれないか?
なんて、恥ずかしくてとても言えません。

友だちにネタとして話すと「僕が書きますよ」と言ってくれましたが、辞退しました。どんな風に持ち上げてくれるのか?一瞬興味が湧きましたが、やはり、そこまでしなくてもいいと思ったのです。
そして、結果的にすべて落選。


従って、聖火リレーが地元に来た時は沿道に見学に行こうと思っているわけですが、その前に1度見ておきたかった「聖火リレー走者像」を見に行ってきました。

「聖火リレー走者像」
作者は北村西望。え、知らない?
ムリもないですね、歴史上の彫刻家ですから。
平和祈念像(長崎市)をつくった彫刻家といえば、あぁその人ねとなるのではないでしょうか。

聖火リレー走者像は、東京都大田区の「大田区総合体育館」のそばにあります。
なんで、長崎の人が東京に?と思いますよね?
北村西望は、長崎県南島原市(現住所表記)の生まれですが、23歳からは東京に住んで活動していたのです。
長崎の平和祈念像を落成させたのは71歳の時。
(北村西望は1987年に102歳で鬼籍に入りました)
平和祈念像の制作は、東京都から借り受けた井の頭自然文化園のアトリエで行われました。

そのアトリエを借り受けた恩義に報いるため、北村西望はその作品の大半を東京都へ寄贈しています。
また、それらは夜には鍵がかかる博物館の中に格納されているわけではなく、無防備なくらいに屋外に設置されているのです。
それを"無防備"と感じる僕のほうが、実はどうかしているのかも知れませんが。


平和祈念像落成から10年後、聖火リレー走者像は建立されました。

1964年10月
東京五輪1964の直前、大田区民の聖火ランナーが神奈川から東京方面に向けて国道15号線を走りました。


この道は地元では「一国(いちこく)」と呼ばれています。
現在は、箱根駅伝のコースであり、多摩川を渡って東京に入り、蒲田踏切(現在は高架)を過ぎたあたりです。さらに行って品川区に入ると新八ツ山橋です。

ちなみに、その北側を並走する国道1号線は「二国(にこく)」と呼ばれています。
東京に来た頃、地元の人が「にこく」というので、なぜ一号線なのに「二国」なのか、訳が分かりませんでした。

つづく

|

2020年3月19日 (木)

いつも、図書館員に感じているストレス

僕はいつもこの瞬間にストレスを感じている
それは毎週の定例行事「図書館通い」で、ほぼ毎回のように起きる

返却です
まず初めにカウンターに立ち寄り、図書館バッグから本を取り出して、カウンターに積む。

図書館員が一冊ずつぱらぱら漫画のように本をめくって確認する。
ページの抜き取り、切り取り、書き込みなどがないかを確認しているのだ。
少々旧聞だが、2001年刊行「図書館で考える道徳」によると、東京23区の図書館で書き込み被害の割合は13.5%。つまり10冊に1冊強の割合で、利用者による書き込みがみつかった。

図書館本の被害は書き込みだけではない。
多いのはページの端の▼折り曲げ
恐らく「ここは大事」と思ったのだろう。
要点?にびっしりと波線が引かれていることもある
何が心に響くかは人それぞれ。押しつけないで欲しい
図書館ではないが、キンドル本で「100人がハイライト」という表示も余計なお世話だ。SNSかっ!

「ページの抜き取り」「落書き」といった極端なものから、鼻毛を並べているといったものまで、図書被害は枚挙にいとまが無い。
だから、図書館員は真剣にチェックする。
その作業が15冊繰り返される間、僕はカウンター奥の掛け時計を眺めて待つ

つづいて開架へ回り「最大枠」までの差を埋める
インターネットで予約して「確保済み」の冊数は事前にチェックしてきている

最大枠=確保済み+開架から選択

これを図書館の公式と呼ぶ^^;)
最大枠が15冊で、確保済みが8冊の場合、開架を周り7冊を選んでくる
そして、再びカウンターへ

7冊をカウンターに置き、貸出カードを提示する
ストレスはここで起きる

図書館員がカードをスキャン
ピンポンといい「確保済み」アラームが鳴る
「予約資料が来ていますね。お持ちになりますか?」

いや、ここまで来て、お持ちにならない選択があると考える方が難しくないか?
と口には出さずに、お願いしますと告げる

そして、ここがクライマックス
図書館員がカウンターに置いた本を数え始める
つづいて、端末に表示された「確保済み」の冊数をかぞえる

「あ、オーバーですね
(僕の怪訝な顔をみて、数え直して)
いや、ちょうどか」

これを毎回聞かされるのに飽きている。
もう少し、利用者を信じてはどうだろう


人は立場を与えられると、その執行官としての役割以外のことが見えなくなってしまう。
サービス提供者として笑顔で接すること、相手の気持ちをくみ取ることは置き去り。
「ルール通りに正しく運用する管理官」
にはまり込んでしまうのである。

|

2020年3月 8日 (日)

中止になった700系東海道ラストラン

2020年2月24日(祝)
僕は東海道新幹線の沿線に、久しぶりに一眼レフを持って出かけました。
お目当てはラストランが迫った700系
ラストランの撮影に備えて、練習がてら「ありがとう仕様」の700系を撮りに来たのです。


新幹線700系の東海道引退
【 時系列の記録 】

2019年12月1日
こだま636号を最後に定期列車の運用から引退
これにより、JR東海保有700系=C編成は残り2編成となる

2020年2月8日10時
ラストラン(全席指定)の切符が発売される
34秒で1323席のうち発売した1305席が完売

2020年2月12日
記念ヘッドマーク、サイドステッカーが付く
これが、冒頭に書いた「ありがとう仕様」です

2020年3月8日(日)
のぞみ315号(臨時ダイヤ)東海道ラストラン
9:40頃
東京駅⑯ホームで出発式
9:47
東京発
12:20
新大阪到着
24番ホームで引退式

 

700系ラストランまで残り少なくなった走行のうち、夜に走るものは撮影ができないため、お休みの昼間に走る貴重な機会に練習をしておこうというわけです。
少し早めに現着して、数台のN700系を撮影して腕ならし。
東京駅 09:47発「のぞみ315号 ありがとう仕様」を待ちます。
ラストランではないため、周囲に撮り鉄の姿はなし。
5歳の子どもを連れたお父さんが「イエローくるかなぁ」と息子に話しています。
そこにゴーっという轟音
きたっ!


と思ったらシャッターを押すのが早すぎました ^^*)
これが本番じゃなくてよかった。
その後、現場に30分ほど居残り、どのタイミングでシャッターを切れば良いかを入念に練習して、その日を終えました。

ところが、全国の学校が一斉休校に入った3月2日「新型コロナウイルス感染症」の影響で、700系ラストランが中止になってしまいました。
従って、2月28日の上り「のぞみ406号」が東海道新幹線での700系ラストラン。
さすがに、電車が運休するとは想像がつきませんでした。


結局、失敗した一枚が僕にとっての700系ラストラン
失敗はしたけれど、練習に行ったおかげで、ひと目は見ることができてよかったと気持ちを切り替えました。

新型車輌「N700S」がデビューする7月までの、およそ4か月。
東海道新幹線では車種がN700系の1種類のみ。これは100系が登場した1985年10月以来34年ぶりです。

JR西日本には17編成の700系が残っており、2020年3月以降も引き続き「こだま」として運用されます。新大阪~博多では「500系」「700系」「N700系」の3種類を見ることができます。

新幹線講座

|

2019年5月13日 (月)

リニア試乗帰りは「吉田うどん」

「山梨実験センター」を後にして、元来た道を戻り「リニア見学センター」へ
復路は大月まで路線バスで戻り、JR特急「かいじ」に乗るという往路を単純に逆にしたルート。


「リニア試乗」は全行程で「90分」をみていて、帰りのバスは12:50を予定していたが「48分」で終わったので時間が余った。
お昼ごはんは大月で「吉田うどん」の予定だが、もう何もすることがないので、移動販売の焼そばでお昼にするかな・・
そう思っていると、1便前のバスがまだ発車していない。
ただし、既に満席
どうしようかな?と一瞬迷ったところへ、係員がやってきて「もう1台呼びましたから」という
(この係員、運転手さんだった)
運転間隔が空くため「試乗」開催日は、1便で2本以上を出しているようだ。
それならば渡りに船じゃなくてバス
もうやり残したことはないので、一番乗りでバスに乗車した。


大月に戻ると、スマホナビで予めしらべておいた「吉田うどん」へ向かう
コシのある太いうどんが、この地域の名物らしい。
ちなみに「るるぶ」「まっぷる」でしらべたところ、大月グルメは見つからなかった。


「吉田うどん」は駅のすぐそばにあるのだが、そちら側に出口がない。
かなり遠回りして線路を超えていくため、片道15分程度を要した。
バスを1便早めて正解だった。



注文は馬肉を使った「肉うどん」と決めている
お腹が空いていたので、これに「ごぼう天」「かき揚げ」をトッピング追加
うどんは評判通りの美味さ。肉がたくさん入っていて、掬っても掬ってもまだ出てくる。トッピングの揚げ物もしっかり量があってお腹いっぱいになった。


大月駅に戻ると帰りの電車までまだ40分程あるので、駅前の喫茶店へ
「今日は(客が)多いね」
「リニアがあったらしい」
お店の人が話していた


朝は満席だった「かいじ」だが、帰りはばらけるので空いている。「富士回遊」に乗り換えて行った外国人たちは、今頃富士山を堪能し終えた頃だろうか。


これで、初応募から2年を費やした「リニア試乗」が終わった。
次に乗るのは、恐らく2027年の開業時。
その頃にはV・ファーレン長崎がゼイワンに定着して「名古屋グランパス」戦をリニアに乗って応援に行けることを祈る。
品川から40分ならば、平塚に行くよりも近い。


おわり

2019春 超電導リニア体験試乗 ブログ 目次

趣味 |

2019年5月12日 (日)

リニアの車内が冷える理由

3月末といえども甲州の山間は肌寒い
今朝からリニア実験センターがある大月は、よく陽が差しているのだが、リニア「L0系」が500km/hを超えて快走?していると、徐々に冷えてきた。

なんだか冷えますね
仲野君が言う。
そうだね。ひざ掛けでも借りたいよねと言ったが、どうも足下から冷気が漂っている。
壁面の膝の高さから床面には「冷蔵庫の裏蓋」のような銀色のパネルが貼られている。
もしかして?と思い触ってみると、これが冷えてきた原因だった。
明らかにこの銀色の部分だけが冷たい。


「どきどきリニア館」で見てきた超電導実験を思い出す。
コイルを液体ヘリウムが入ったボックスに入れて -269度に冷却すると超電導現象が起きた。
車体の外側、ちょうど足下あたりにはその冷却される推進コイルが設置されている。
その冷気が室内にも伝わっているのだろう。

夏場は涼しくていいよね。でも冬場はきついね
地上を500km/hで移動するという生涯初めての境遇に身を置いた僕らは、そんな他愛も無い話しをしていた。
営業運転車両では、この「冷蔵庫の裏蓋」も何らかの変更が加えられるだろう。

11:55
500km/hから速度をゆるめ、この日3度めの「着陸」をした「L0系」は神奈川寄り「35.4km」地点で静止。
すぐに再び前進して「山梨実験センター」のある「27.7km」地点で完全に停止した。
これにて本日のリニア試乗は終了。走行時間は20分だった。


*上の写真は「どきどきリニア館」のラウンジにあるモニター

リニアを降りた乗客は「L0系」の先頭車両をガラス越しに撮影できる廊下を通る。
だが、ノーズが長い先頭車両をフレームに納めることができる位置は限られており、撮ろうとすればファインダーに他の乗客が映り込む。
間近に見る「L0系」はあちこちにメンテナンス用のカバーが見えていて、くたびれた宇宙船のようだった。

12:03
あまり満足のいかない1枚をNIKON D60に納めると、早々に施設を後にした。
11:15に受付を済ませてから、ここまで48分。

2019春 超電導リニア体験試乗 ブログ 目次

|

2019年5月 2日 (木)

意外と揺れるリニア「L0系」

11:40
見学センターから神奈川方面へ進んだリニア「L0系」は実験線の東端で停止すると、間髪を入れずに名古屋方面へ進み始めた。
この素早い切り返しは、運転士が乗り込んで操縦する鉄道にはできない芸当だ。
実験車両「L0系」には運転士は乗車していないし運転台もない。
この日から遡ること5日前に、イメージ画が公開された新型車両では、先頭車両に「運転席の窓」のようなものが映っていた。
JR東海は「前方視認用カメラの位置を変えた」と説明しており、運転台というわけではないようだ。
改良型新型先頭車両は2020年に完成。
現在の「L0系」と組み合わせた編成になる見通し。

いよいよリニアが「前進」に入った。
先ほどまでもリニアは「前進」していたのだが、乗客の座席に対して後ろ向きに進んでいたため、我々からすれば「後進」だった。
速度が上がると再びリニアは「浮上」走行に移行した。
一旦「500km/h」に到達すると、今度は航続時間が長い。
車体が小刻みに振動しており、意外と揺れるという印象がある。
ただし、飛行機のようにエアポケットに入って、どーんと落ちたりすることはない。
「安定した揺れ」というところだ。
この乗り心地は、東海道新幹線に似ている。
E2~E7系でフルアクティブサスペンションを採用している車両の静寂には及ばない。

時折トンネルを出て車窓から近隣の山々が見えるが、コースの両脇のコンクリート壁が高く、視界の下側3分の1は壁に遮られている。

11:48
僕らを乗せた「L0系」は、8分でコースの西端に2.4kmを余した地点で静止した。この2.4kmが不測の事態に備えるためのマージンなのだろう。



この映像から、コースの底面はごく普通のコンクリート道であることが見てとれる。

座席の背もたれには新幹線と同様のテーブルが組み込まれているが、留め具が動かないよう固定されており使えないようになっていた。
テーブル下には、これも新幹線同様、ネットの物入れ。ここには先ほど説明会場でもらったお土産を入れた。
その左側には野球場などで見かける、折りたたみ式ドリンクホルダー。こちらは使うことができた。これは新幹線には無いものである。試乗客の給水用として「試験車両限定」なのか、営業運転を想定したものかは不明。

「L0系」は再び神奈川方面に向けて「バック」を始める。
この時、前方のモニターが進行方向先頭車両のカメラ映像が映っていることに気づいた。
脳は視覚に騙される。体は後ろに下がっていても、目で見ている映像が前進しているので、あたかも前進しているかのように感じていたのだ。

2019春 超電導リニア体験試乗 ブログ 目次

|

2019年4月22日 (月)

リニア あっけない離陸 感動の着陸

11:35
僕らを乗せたリニアが定刻どおり発車する
いやこの場合、飛行機同様「出発」するが正しいか
ただ、いつ動き始めかは実はわからなかった
走り始めたかと思うと、もう時速は100km/hを超えている。
先ほど「どきどきリニア館」で学んだ超電導リニアの原理を実感する。
これだけの重い車両(機体?)にたくさんの人を乗せているというのに、それをものともしない圧倒的な推進力が働いているのだ。

モニターの「路面」に黒い筋が二本並んでいるところをみると、どうやら機体が自走するためのデバイスは、鉄輪ではなく「タイヤ」のようだ
鉄輪はレールの上を走れば脱線しない
ではタイヤで走るリニアが左右の壁に激突しないのは?
その秘密が、先ほど学んできた「ピン止め効果」


磁力で態勢を固定してしまうなんて、日本人はスゴイことを考えるものだ
将来、リニアに乗った外国人も同じことを思うだろう。

160km/hを超えた頃「浮上走行にはいる」というアナウンスが入る
さぁ生まれて初めて、リニア浮上の瞬間だ
いったい、どんな感動が沸き起こるのだろう
期待が大いに膨らむ

車体への反発が「すっ」と薄れた・・
ような気はしたが、それは事前にわかっていたからであり、アナウンスがなかったら、気づかないと思う。
営業運転では「これから浮上します」といちいち言わないだろうから、大半の乗客が気づかないはずだ。

むしろ、感動したのはその後にやってくる「着陸」だった。

乗客は名古屋方向を向かって座っていて、リニアは神奈川方向に進んでいるので、感覚的にはバックしているわけだが、体が「後ろに進んでいる」と感じていない。

なぜだろう?
この時はよくわからなかった。

リニア実験線の神奈川寄り東端が近づくと、リニアは減速を始め「車輪走行に移る」旨のアナウンスが流れる。
すると、どーんという音と共に車体が地面に着いたことがわかった。
その後、飛行機のように逆噴射で止めるということはない。
電気負荷を落とすことで、モニターに表示される速度は一気に下がっていく
東端に着くと、ディスクブレーキが「きー」と軋む音もなく、ベテランタクシー運転手のように、かっくんと衝撃なしで静止した。

ここで、ちょっと一息入れて、考えを整理したい
車内販売でも来れば、きっとみんながアイスを買っただろう
ところが、間髪を入れず、リニアは名古屋方面への前進を始めた。

2019春 超電導リニア体験試乗 ブログ 目次

|

2019年4月21日 (日)

リニアにはシートベルトがない

「超電導リニア試乗」は、予め提示された候補から第1希望~第3希望までを選んで応募する。
第1希望で出しておいた今日の2便は、ほぼ満席の乗客を迎えて出発準備中だ。

といっても、CAが乗客のシートベルトや荷物入れを確認して回ることはない。
そもそもリニアにはシートベルトがない。
同じく「宙を飛んでいる」飛行機の場合は、乱気流などで大きく揺れることがあるが、リニアの場合、それがないからだろう。
シートベルトについては、従来の「電車」同様の扱いになりそうだ。

説明会場で見たところ、3号車の座席には一部空席があった。
仕事などで都合がつかなくなったか、往路の交通で遅れているのかわからないが、いずれにせよ10倍以上(しらべる推定)の難関を突破して獲得した「搭乗券」を無駄にするのは、なんともったいないことか。
当然ながら、搭乗しなくても払い戻しは受けられないし、基本的に全席満席のため「1便後に乗せてください」ということも叶わないだろう。

飛行機と同程度の小ぶりな窓からは、近隣の山間が見えている。
新幹線ならば、窓際の座席に座れば車窓から「富士山」「掛川の茶畑」「浜名湖」といった景色を楽しむことができる。
しかし、リニア中央新幹線はコースの大半がトンネルであり、車窓の絶景は望めない。

そこで、僕らリニア搭乗客の楽しみは「先頭車両カメラが撮影する映像モニター」である。

今となっては少し小ぶりなパソコンモニター(富士通の文字が入っていた)にカメラの映像、出発点からの距離、現在時速が表示される。


飛行機では同様の映像が流れることがあるが、電車では見かけない。このモニターサービスは、中央新幹線の本番運用でも、ぜひ採り入れてもらいたい。そうすれば「一生に1度、リニアに乗っておきたい」という鉄道ファン、いや航空機ファンが日本だけでなく、世界中からやって来るだろう。逆にこのモニターがなければ、ほとんどの人から「リニアは超忙しい人の移動手段であって、乗って楽しむものじゃない」と言われてしまうだろう。
そして、その感想はこの「超電導リニア試乗」体験者の多くが、周囲に語っていると推察する。

「キャビンアテンダントはドアモードを切り替えてください」といったアナウンスがあるわけではない。
そもそも、JR東海側と僕らをつないでいるのは「車内放送」だけであり、車掌は搭乗していない。

2019春 超電導リニア体験試乗 ブログ 目次

|

より以前の記事一覧