2025年2月 1日 (土)

「黄色い新幹線を見ると幸せになれる」理由 ドクターイエローT4編成ラストラン

2025年1月末で運用から引退したドクターイエローT4編成の最後は「まさかの展開」続きだった。
 
まず前提として、JR東海(T4編成保有)・西日本(T5編成保有)はこれまで、ドクターイエローの運行については情報を閉ざしてきた。
 
ダイヤは非公開であり「どういう経路で入手したのかわからないなぜか正確な情報」がネット上を歩き、僕らはそれを頼りにしてきた。
それが一転、最後はとてもファンに親切なクロージングだったのである。
 
 
1月18日・19日
のぞみ検測
いつもの「のぞみ検測ダイヤ」で運行されるので、僕はこれがT4ラストランとは思わずに沿線で見送った。
すると、その日のうちに「次回28日・29日の検測はT5で行う」という情報が「駅員さんの話し」として伝わった。
こうした質問に答えてくれる駅員さんがいるのか。親切だなと感心した。
 
ただ、これが(検測運用の)T4ラストランとなったのである。
あと1回あると想っていたのにまさかのラストラン
僕は鉄の塊である列車に向かって「おつかれさまぁ」とか「ありがと~」とか言わないが、これが最後ならばもう少し想い入れをもって見送りたかった^^)
 
 
1月24日
*ツアーについては以下記事に既述
この日はまさかのT4・T5ダブル走行
沿線で"最後のT4走行"に備えていると、当日になって「T5も走る」という情報が伝わった。
「のぞみ検測」は4日前に行ったばかりなので、あるとすれば「こだま検測」かと想ったが、そうではなく「試運転」という微妙な位置づけで。
新たに運用に就く新車両ならばわかるが、長らく実運用をこなしているT5がなにを「試運転」したのかわからない。
 
T4から1時間遅れで走ったT5は、もちろんT4を追い抜くこともなく、鳥飼⇔新大阪ですれ違うこともなかった。鳥飼車両基地でT4と並べて取材対応を行うというネット情報があったが確認できていない。
 
鳥飼車両基地でツアー客を降ろしたT4編成は2泊して、1月26日の最終時間帯に大井車両所へ回送された。
 
あとは、2月1日の「おつかれさま!ドクターイエローおそうじ体験イベント」を残すのみ・・・と言いたいが外れたので、最後の東海旅客鉄道浜松工場回送を残すのみ。
と想っていたら
 
 
1月28日
のぞみ検測日(下り)
T5が走っているものと想い沿線で淡々と見送った
すると、ネット情報で「T4が走っている」という情報がもたらされる
しかも1号車・7号車先頭車両の車窓には「ありがとうT4」のメッセージ
これまで、実運用車両では「ありがとう」装飾が行われてきた例があるが、まさかの手作り装飾
手作りの分、JR職員さんの優しさ・ファンを想う気持ちが引き立った
 
Dy_20250129
写真撮影1月29日 提供:小島さん

1月29日
のぞみ検測日(上り)
「T4編成ラストラン通過」
西のほうからXポストが入り始める
 
のぞみ検測ダイヤが東京都に入る頃には日がとっぷり暮れている
通過の10分前に沿線に駆けつけると、既に20人ほどの先客がいた
やはり、ネット情報はすごい
 
一瞬ひるんだものの、先頭にいた方の前がぽっかり空いていた
「すみません、画角に入らない所に入っていいですか?」
すると、サトウさん(名前不詳)快く「いいですよ」
カメラを実際に構えてみて「大丈夫ですか?」と再確認した
 
新幹線のダイヤはとても正確ゆえ、通例に照らしドクターイエロー通過時間は秒単位でわかる
振り向くとサトウさん、今か今かとカメラを構えている
「**分**秒頃にくるので、あと2分ありますよ」と僕がいうと
「そんなことまでわかるんですか?」と驚かれた
 
「昨日は息子が撮りに来たのだけど、今日は仕事なので私が代わりに来ました」とのことだった。
 
互いに譲り合い、誰もが整然とT4編成ラストランを見送った
動画を撮っている人もいるので、誰ひとり「おつかれさまぁ」とか「ありがと~」と叫んだりもしない。幸い超高級カメラの連写音も聞こえなかった
 
「黄色い新幹線を見ると幸せになれる」
というと眉をひそめる人もいると想う(考えには個人差があります)
 
会社、家族、一期一会の場
ここにイヤなヤツは1人もいない!
そう思える時、人は幸せになれるのだと想う

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2025年1月25日 (土)

ドクターイエローT4 体験乗車の日、まさかのT4・T5ダブル走行

ドクターイエローT4体験乗車は、まさかの展開が用意されていた。
 
【事前の予想スケジュール】 ○は公表された時間
8:45 品川駅集合 ○
9:30 大井車両所で事前説明
10:22 大井車両所発
10:42 東京発 のぞみ135/335枠
13:12 新大阪
15:00 解散 ○
 
 
以下はドクターイエローT4体験乗車イベントが行われた 2025年1月24日 実際の動向について。
 
10:00前
Xを確認すると「T4、T5 ダブル走行」という投稿を発見
それが本当ならば「T5」はいったい何のために走るのだろう?
「のぞみ検測」は順当にいけば次回は1月28日・29日
ということは「こだま検測」か。それならばあり得る
「こだま検測」のいつものダイヤで待機にはいる
 
10:20
「こだま検測」ダイヤを待っていたが「T5」は来ない
ここから、Xポスト #ドクターイエロー でリアルタイムの情報を追う
 
10:29
抽選に当たり参加した乗客を乗せた「T4」が大井車両所発
投稿者は「中の人」ではなく、大井車両所で撮影していた人の様子
「沿線情報」ならば間違いない。
 
以前、mixiのコミュニティ「黄色い新幹線 ドクターイエロー」で行われていた「通過報告」
下る日は東京から博多、上る日は博多から東京へ投稿のリレー。それをみて「今日*時ころ上る」と把握できて、とてもありがたかった。
 
10:51
923ダイヤで「T4」が東京発
ホームにはかなりの人出だが、先日の「T4」最終検測となった18日(土)ほどの混乱は見て取れない。
タイフォン(typhon 鉄道車両や船舶の警笛)を1度2度、そして3度鳴らして出発していく姿は0系の「引退ラストラン」1999年9月18日 を想わせる。
現地に往かなくても、スマホでほぼリアルタイム映像が見られるのは隔世の感がある。
 
11:00過ぎ
無事、沿線で「T4」を見送る
両手が塞がっていなければ、7号車の「乗客」に手を振りたかった
 
だが「ドクターイエローの日」はここでは終わらない。
 
11:31
「T5」が大井車両所発
これで「のぞみ検測」ダイヤ確定だ
 
のぞみ検測ダイヤでこだま検測は、ダイヤグラム編成上あり得ない。
電気軌道確認の本番検測は1月18日・19日に「のぞみ検測」したばかり。
ある方のXポストに「T5は試運転」とあり、別の方は「28日・29日の検測に向けた試運転」とあった。
 
「試運転」というのは、新たに運用に就く車両がおこなうもの。
「T5編成」はこのところも通常運用に就いていたはず。
ということは、何らかの仕様変更があったのか・・・
それは「中の人」じゃないとわからない。
 
12:00過ぎ
いつもの「のぞみ検測」ダイヤで「T5」通過を見送る
1日2回ドクターイエローを見るのは初めて
 
この後 「T4」通過のXポストがタイムラインに上がっていく
小田原駅、静岡駅、ホームで待ち受けるファンのためにタイフォンが鳴らされる
かと想ったら、富士山など沿線撮影スポットでもタイフォンが鳴らされていた
ニクいよこのど根性ガエルじゃなくて、運転士さん
 
12:14
「T4」名古屋着 7号車(添乗席)にもブラインドが下ろされていた。停車駅ではブラインドを下ろすよう指示があったのか。元々いつもそうなのか・・
 
12:20
後を追う「T5」が豊橋を通過
やはり「こだま」ではなく「のぞみ検測」
「T5」もタイフォンを鳴らして通過線を通過
ドクターイエローは(ファンが撮っていると)いつも鳴らしているのか?
 
共に「のぞみダイヤ」1時間差で走っているので「T5」が「T4」に追いつくことはない。最後は鳥飼で並べてメディア取材でも受ける取組なのだろうか。
関西のメディアが取り上げてくれて、リニア・鉄道館での「T4」展示、白山への「T3」移設をアピールする機会になる
 
13:28
「T4」 新大阪着
(画像によると)ホームに着いた反対側の7号車カーテンは開いていた
13:34
「T5」 名古屋着
13:36
「T4」 新大阪発(鳥飼へ出発)
14:22
「T5」新大阪着
 
ここで「T4」車内「乗客」の投稿がないことに気付く。
沿線駅での混乱に鑑みて「下車まではSNS投稿を控えて」と協力依頼が出ているのだろうか
 
もう少し間隔が狭ければ、鳥飼に上る「T4」と新大阪へ下る「T5」まさかのドクターイエロー交差があったのに。
ここでリアルタイム情報は途絶え、15:15頃、参加者が新大阪に着いた投稿があった。

ドクターイエローの歴史

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2025年1月24日 (金)

ドクターイエロー(T4編成)体験乗車イベントのダイヤを予想する

ドクターイエローT4編成が東海道新幹線を走行する機会は残り2回
(1月18・19日「のぞみ検測」が最終回だった場合)
2つの機会のうち、日時が絞り込みやすいイベント開催日に沿線で見学しようと考えた。
 
■JR東海ツアーズの旅行企画
安全を守るおしごとを学ぶ!ドクターイエロー(T4編成)体験乗車イベント
2025年1月24日(金)開催
 
抽選で選ばれた50人がイベントに参加できる(費用:1人39,000円)
僕は2024年10月のイベント、今回、そして2月1日開催の「おつかれさま!ドクターイエロー(T4編成)おそうじ体験イベント」まですべて外れてしまった。
できれば参加して、その模様を詳しく記述して後世へ伝えたかったのだが・・・
 
 
■体験イベントは「のぞみ検測」ダイヤなのか?
今回のイベントは「下り」のみ。「上り」の募集は行われていない。
2月1日に「おそうじ体験イベント」を控えているため、鳥飼でイベント参加者をおろした後、任意の日時で鳥飼から大井まで回送される。
 
*鳥飼車両基地:大阪府摂津市安威川南町
*大井車両所:東京都品川区八潮
 
 
通常「のぞみ検測」ダイヤは東京発 11:51 → 新大阪着 14:24
10月に開催されたイベントは新大阪駅下車だったが、今回は鳥飼(推測)下車
鳥飼から陸路バスで新大阪に移動するので、いつものダイヤでは「15:00頃解散」に間に合わないと想われる。
ただし、下り線から直接鳥飼に入線できるのであれば現実みがあるが、それならば集合時間が早すぎる。
 
 
■体験イベントのタイムテーブル
ここでは発表されている情報(○印)を元に【A】【B】の2パターンを予測した
 
【A】のぞみ135/335枠
8:45 品川駅集合 ○
9:00 貸切バスでドクターイエロー乗車場所(大井車両基地と推測)へ移動
9:30 大井車両基地内施設でオリエンテーション
10:05 T4編成7号車に乗車
10:22 大井基地出発
10:42 東京発 大阪方面
 ↓↓
13:12 新大阪着
13:26 鳥飼車両基地で降車
貸切バスで新大阪駅へ移動
15:00頃 新大阪駅解散 ○
 
東海道新幹線の時刻表を見ながら、1月24日に運行予定がないのぞみ135号or335号の枠と予想。
ただし、これでは鳥飼に着くのが早すぎる気もする。
 
 
【B】のぞみ検測枠
8:45 品川駅集合 ○
9:00 貸切バスでドクターイエロー乗車場所(大井車両所と推測)へ移動
9:30 大井車両所内施設でオリエンテーション
10:05 T4編成7号車に乗車
11:31 大井車両所出発
11:51 東京発 大阪方面
 ↓↓
14:24 新大阪着
14:38 鳥飼車両基地で降車
貸切バスで新大阪駅へ移動
15:00頃 新大阪駅解散 ○
 
【B】の場合、15:00頃新大阪で解散には時間がタイト過ぎる。
 
今回のツアーでは弁当が配布される。
ドクターイエロー7号車(東京方先頭車)には視察対応用の座席がおよそ50席設えられているが、車内で飲食できるのだろうか。
*この7号車が名古屋市のリニア・鉄道館で静態保存される

10月に開催された体験乗車参加者のブログによると「車内で弁当が出た」とあった(シンカンセンスゴ イカタイアイスも出た様子)

果たしてどのダイヤで"最後"のT4ドクターイエローは下ってくるだろうか。乗車できる皆さんが羨ましい。ブログなどで話しを聞かせてほしい。

明日につづく!

ドクターイエローの歴史

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2025年1月23日 (木)

ドクターイエローT4編成「最後の走行」を予測する

ドクターイエロー.com(https://dr-yellow.com)によると、1月18日・19日の「のぞみ検測」がドクターイエローT4編成最後の検測だった様子。

1月28日・29日の「のぞみ検測」が最後だと決め込んでいたので、その情報に慌てている。
遠目にみれば T5編成とT4編成は大差ないし、T5編成は2027年の引退まであと2年見ることができる。
ただ、できればT4編成「これが最後」の走行を目撃したい。

となると走っているT4編成を見ることができる機会は2回。

①1月24日 ドクターイエロー体験乗車イベント
②八潮の東京第二車両所からJR東海浜松工場への移送

2月1日に東京第二車両所で「ドクターイエローおそうじイベント」があるので、②については2月2日以降になるが、日時ともに読みづらい。

①については日付とイベントのタイムテーブルがわかっているので、予測して時間帯を絞ることはできる。1月24日に沿線へ出かけることにして、走行時間の予測にはいった。

■JR東海ツアーズの旅行企画(応募したが抽選で外れてしまった(泣)
開催日:2025年1月24日(金)
定員:50人(1名12組、2名10組、3名6組)~抽選
料金:39,000円
*2024年10月に開催された体験乗車は48,000円
 
2025年1月で引退するドクターイエロー923型T4編成に乗る
体験乗車時、機器類は稼働しない
観測ドームに着席して検測作業を模擬体験
記念グッズ付き。弁当が出る
 
 
■時系列の記録
2024年6月13日
ドクターイエローT4編成引退ドクターイエローT5編成引退時期発表
8月2日
JR東海が「ドクターイエロー(T5編成)体験乗車イベント」実施を発表
JR西日本が「ドクターイエロー体験乗車プラン」発売を発表
10月
ドクターイエロー体験乗車(T5編成)実施
 
12月12日~12月18日
T4編成 体験イベント申込期間
12月23日~24日
抽選結果連絡
 
2025年1月24日
T4編成体験乗車実施
 
 
■1月24日のタイムテーブル
8:45 品川駅集合
貸切バスでドクターイエロー乗車場所(東京第二車両所と推測)へ移動
体験乗車(大阪方面)
降車場所(鳥飼車両基地と推測)
貸切バスで新大阪駅へ移動
15:00頃 解散
 
*2024年10月に開催された体験乗車は東京駅乗車、新大阪駅下車。あたかものぞみに乗車するかのようにドクターイエローに乗降することができた。
ホームからの乗降は新幹線ファンの憧れ。特別待遇にかかる運用コストが9,000円の価格差なのだと推察している。

つづく

新幹線講座

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2024年7月14日 (日)

ドクターイエローはまだ引退しない ドクターイエロー体験乗車が当たる!

「T4が引退するだけだ」
新幹線ファン同志であれば、なんのことだかわかると想う。

2024年6月12日(水)
東海道・山陽新幹線の電気(架線)、軌道(レール)をチェックする黄色い電気軌道総合試験車、通称「ドクターイエロー」が引退すると報道された。
その日からしばらくネットニュースは「ドクターイエロー引退」見出しの記事に溢れたが、たいていは「こたつ記事」だった。
僕もさほど詳しいわけではないが、四半世紀にわたりドクターイエローについてしらべた知識で、今回の「引退」について解説したい。


■ドクターイエロー引退とは?
今般、引退報道されているのは「923型」
現役のドクターイエロー923型(700系をベースにした車両)はJR東海保有「T4」とJR西日本保有「T7」の2編成。
このうち「T4」が2025年1月で退役。
残る「T5」の退役は2027年と発表されたので、まだ3年ほどある。


発表された3日後の6月15日(土)には、各地の新幹線駅ホームで「初めて見た」といった投稿がSNSに上がっていた。
僕は事情通ではないので真偽は知らないが、この日は「10日に1度」と言われている「のぞみ検測」のスケジュールとは外れている。
「3ヶ月に1度」と言われている「こだま検測」だったのかはわからない。
いずれにせよプレスリリース直後の週末だったので、関心が高まっているところにタイムリーな登場だった。

発表の翌週から「10日に1度」行われる「のぞみ検測」を真面目にチェックするようにした。

■ドクターイエローを見たい!
ドクターイエローは日頃、八潮の東京第二車両所に保管されている
検測初日は任意の時間に東京駅に入線。臨時列車枠を使って「のぞみ」と同じ停車駅・スケジュールで下り(途中省略)博多まで行き(博多南駅がある) 博多総合車両所で停泊。
翌日は逆のコースで上り東京第二車両所に戻る。

運行日は非公開だが運行時刻・スケジュールは固定されているので、1度目撃すると、その後「再目撃」する目安がわかる。以下はたとえばの話しである。

▼m月d日13:00 下りのドクターイエローを目撃した
わかること
①翌日上りのドクターイエローがやってくる
(時刻はSNSやネット記事でしらべて目星をつける)
②10日後下りのドクターイエローが同じ時刻に下る


■引退後のドクターイエローはどうなる?
1974年に登場した初代ドクターイエロー922型(0系をベースにした車両)は、現行の923型が運用に就いた2002年夏に引退したものと推察する。当時922型の引退は話題にならなかった。
その車両の1つは 2011年3月14日、名古屋市港区にオープンした「リニア・鉄道館」に展示された。

JR東海所有の「T4」退役車両のうち先頭車両は、JR東海が運営する「リニア・鉄道館」に、JR西日本所有の「T5」はJR西日本が運営する「京都鉄道博物館」に展示されるものと推察する。
中間車両も含めて解体せず、ファンの目に届く場所で静態保存されることを願う(一部はバットかストローにしてもいいけど)

JR東海は「T4」引退発表時、ファン向けのイベントを開催すると告知していたが、7月12日より「わく鉄スタンプラリー」が始まっている。

■わく鉄スタンプラリー
・JR東海の企画
・東海道新幹線開業60周年記念
・デジタルスタンプラリー
・期間7月12日~9月23日

概要
(トラベルWatchより引用)
新幹線車内や対象スポットでクイズに答えてスタンプを獲得すると、スタンプの種類と数に応じて鉄道グッズをプレゼントするほか、一般初公開となるリニア・ターミナル駅(品川)工事現場ツアー、時速500kmを体感できる超電導リニアの体験乗車会、引退予定のドクターイエロー(T4編成)の体験乗車イベントに応募ができる。
(引用ここまで)

リニア試乗は体験済みだが初出の「品川の工事現場ツアー」機会が少ない「ドクターイエロー体験乗車」は気絶するほど悩ましい。
それも「乗らないと当たらない」とは・・世知辛いな^^;)
なんとか対策を練らなければ

新幹線0系の静態保存

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2024年1月11日 (木)

ネットに載っている写真と実物の色があまりに違いすぎる問題-後編-

萌え出でる緑にビビッときて購入した「エクスペディションドライドットジップハイ(以下ジップ)」
実際に届いたカラーは「水色」と言えるものだったが、これはこれで気に入った。
こういうのを人は「自分ではなかなか選ばない色」と言う。まさにそれだ。

ジップのMサイズは通常Sサイズの体にもフィットした。
着心地はゆったりしているが、着丈・袖丈ともにさほど長くない。これならばアウターの下にギリギリはみ出さない。

そして、驚いたのは「薄くて軽いのに暖かい」ことだ。
極寒の日のバスケ観戦。部屋着として肌寒さを感じない。
トレーナーのように固い着心地がないし、水分を吸って重くなることがない。
もっと、早くに出会いたかった。
「冬はトレーナー一択」という子供の頃からの固定観念はなんだったのだろう。

■固定観念
(fixed idea)絶えず意識を支配し、それによって主として行動が決定されるような観念。(広辞苑第七版より)


固定観念を覆すお気に入りに出会った僕は、すぐに「他にもそんな出逢いがあるのではないか?」と考え、ある外国メーカーのミドルレイヤーをネット購入したのだが、これが大失敗だった。
希望通りのSサイズが買えたのに、届いた品はXLかと想うほど大きかったのだ。
サイトの返品受付フォームには、プルダウンリストの中に「サイズが異なる」があった。返送料は勉強代になったが返品できたのは幸いだった。


ジップ(TT)を買ってから1ヶ月。
やはり、実績のある品で色違いを買おうと思い立ち、カラーを探す。
THE NORTH FACE(Goldwin)のサイトに出ている現行品にはビビッとくるものがない。
探索を他の通販サイトに広げると「黄色」と思しきカラーにビビッときた。


カラー:ミネラルゴールド(ME)

「これは、即ゲットだ」
萌え出でる緑を見つけた時と同様、すぐに在庫を探す。
あいにく通販サイトでは見つからなかった(正確にいうと、手に入る確証があるサイトがなかった)が、フリマサイトに出品を見つけた。

ただ、ここで直面したのが「ネットの写真と実物のカラーがあまりに違いすぎる問題」
通販サイトとフリマサイトに載っているカラーは、とても同じ色とは思えなかった。フリマサイトの写真はゴールドというよりは、暗い黄土色に見えた。
憶測だが、このカラーをネットで買った方には「ネットとカラーが違う」と想った方が多かったのではないか。


Goldwinの通販サイトには、以下の但し書きがある。
(引用ここから)
※商品の品質不良、ご注文商品と異なる商品(購入した商品の仕様、配色が画像と著しく違う場合など)が届いた場合などは返送手数料は当社で負担します。
(引用ここまで)

「ネットの写真と実物のカラーがあまりに違いすぎる」と消費者が感じた場合"返送手数料は当社で負担"するというのは、大変良心的だ。


恐らくミネラルゴールド(ME)に関しては、フリマサイトに掲載されているカラーが「肉眼で見るカラー」に近いのだろう。

ミネラルゴールド(ME)を見送った僕に、ある仮説が浮かんでいた。
ネットに載っているカラーは今イチでも、実際に届いて見たらビビッとくるということがあるのではないか。


オーバーングレーズ(AU)

そこで、THE NORTH FACEのサイトに載っている現行品から「ジップオーバーングレーズ(AU)」に目を付けた。
本来念頭にあった薄いオレンジの「レトロオレンジ(RO)」は既に「在庫なし」
一方のAUはネット上では"オレンジがかった赤"だが、これの実物が薄い色だったら・・

ジップトランスアンタークティックブルー(TT)が想っていたよりかなり薄い色だったので、その仮説に乗ることにした。
こちらはいつも買っているSサイズが買えた。

結論からいうと
「ネットの写真と実物のカラーはほぼ同じ問題」
"実物は薄い色"を期待していたが、実際には"実物はやや濃い"赤に近いカラーだった。

サイズについてはSでも可動域など支障はないのだが、Mを先に着ていたせいか、そのゆったり感の方に惹かれた。

「エクスペディションドライドットジップハイ」はカラーを変えて継続している定番品。
新シーズンにどんなカラーが出るか楽しみだ。
ジップで3着めを買う時は在庫があるうちに、店頭でカラーとサイズを確かめて買おうと想う。

おわり

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2024年1月10日 (水)

ネットに載っている写真と実物の色があまりに違いすぎる問題

ネットの販売サイトに載っている写真と、実物の色があまりに違いすぎる問題に直面している。

それはこの冬、最強のミドルレイヤーをみつけたことに始まる。

冬場の部屋着と言えば「トレーナー」だと想っていた。
それは子どもの頃からで、そこを疑ったことはなかった。

ところが、今年になって、トレーナーというのは「楽しく着られる寿命」が短い服だと気づいた。
基本的にトレーナーは丸首で、さほど口径も大きくない。
そのため早ければ2シーズンめから首元がよれてくるのだ。

お気に入りトレーナーは着ることが楽しい。
そのローテーションが回ってくると嬉しい。
だが、首元がよれてくると着る時に「あぁ・・もうよれてきたのか」と想う。
少しずつ心に落胆の雪が積もり、やがて楽しくなくなる。


3シーズン前に買ったお気に入りトレーナーの首元がよれている。
去年も薄々気づいていて、できるだけ考えないようにしていたが、今年になってそれは自分の目をごまかせないレベルになった。

そこで、僕は考えた。
丸首の服を買う限り、また同じことになる。
丸首以外で普段着に使えるものは、ないだろうか・・

人は興味のアンテナが立つと、その情報に敏感になる。
初めて子どもができた夫婦は、外に出ると「町はこんなに妊婦で溢れていたのか」と思う。
「一生に1度は富士山に上りたいな」と想った途端、登山用品の記事や登山番組が目に飛び込んでくる。

脱トレーナーを考えた日、THE NORTH FACEのサイトで素敵なウエアを見つけた。

ページトップに掲載された写真で、登山中のモデルが着ているレイヤーは、新緑が萌え出でる季節を想起するような鮮やかな緑。
日の光を受けて、鮮やかに輝いている。
首元はハーフジップなので、脱ぎ着しているうちによれることもない。
それが「エクスペディションドライドットジップハイ」だった。


■エクスペディションドライドットジップハイ
メーカー:THE NORTH FACE
品番:NT12122
価格:14,300円
メーカーの説明
「行動時間や運動量が多い遠征や、気温や天候変化が激しい高所での着用を想定したテクニカルベースレイヤー」


「これは、即ゲットだ」
ビビッときた僕はそのまま GOLDWIN WEB STORE に進み在庫を探す。
ところが、在庫どころか、そのカラーそのものが載っていない。
「載せているカラーが売っているカラーと違う問題」である。


旧シーズン製品なのか?
amazonやヨドバシを探してみるが、これにぴったりのカラーは見つからない。
強いて言えば「トランスアンタークティックブルー(以下、TT)」が近い。


カラー:ジップトランスアンタークティックブルー(TT)

「ネットの写真と実物のカラーがあまりに違いすぎる問題」
ということもあるのではないか。
届いてみれば、望んでいる鮮やかな緑ということもあるかも知れない。
旧シーズンモデルはどこも品薄。希望しているSサイズは「品切れ」で「残りわずか」のMサイズを購入した。


そうして届いたTT。期待をいい方に裏切ってはくれなかった。
ネットで見た商品の色よりもやや薄い。
ビビッときた新緑の緑とはほど遠い。
そして、ここに載せている写真と肉眼見る色も違う。

写真では「ミントグリーン」に見えているかも知れないが、実際の色は「水色」「aquamarine」に近い。
インターネットでモノを買う時の「カラーが違う問題」は複雑だ。

-後編へつづく-

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2024年1月 6日 (土)

鼻毛男と図書館の本-後編-

図書館のユーザー・データベースは、返却後、図書情報を削除している。
僕がこの地区の図書館で、どれだけ多くの本を借りても「貸出番付」は作られないし、僕の嗜好・思想・信条がばれることも無い。
だから、次に本を借りたユーザーが「鼻毛がついていた」とクレームを入れても、遡って誰かにたどり着くことはない。


3ページめには鼻毛がなかった。
しかし安堵もつかの間、数ページいくと鼻毛攻撃が再開した。
さすがに、すべての鼻毛を除去するのは断念した。
さらに鼻毛攻撃がつづく

だんだん、僕は「速読」を始める。
いくらなんでも200ページに渡って、鼻毛を抜き続けられる人間はいないだろう。
いたら、いたで「連続して200本鼻毛を抜き続けた人」としてギネスブックに載るかも知れない。
速読してできるだけ、この鼻毛コーナーを早くやりすごそうと想う


そうして10ページほど速読すると、鼻毛が途絶えた
ところが、それと同時に筋が見えなくなった
鼻毛コーナーの間に、1人称で語る主役が2度交替したのだ
この作家の特徴でもある。


筋が見えなくなると共に、読むのを断念しようかと考え始める。
「この小説はおもしろくないんじゃないか」疑惑だ。
もしかすると、鼻毛が途絶えたのは「鼻毛男」が読むのをやめてしまったのではないか。
そんな風に考えると、余計に読みたくなくなる。

いつまた、鼻毛が復活するのか
それも、僕の気を重くさせていた
この次、鼻毛が登場したら、僕は怒りの感情をもって、読み進めるのをやめる決断をしそうだ。

すると、そこにタイトルにもなっている主人公のキャラクターが登場した。
その描写だけで、それが、彼であることがわかる。
気持ちがのってくる。読み進めるのが楽しくなる。


75ページを読み終えたところで、この本を投げ出さず、読み進める決断をした
それと同時に、安心を手に入れようと考えた。
またいつ、どこに鼻毛が出てくるか?
そう想いながら読むと、読書に集中できない。
今のうちに、最後まで鼻毛スキャンをしておこう。

いつもの「速読」よりもさらに速く、ページをパラパラ漫画でめくっていく。
幸い、鼻毛はない
本の中盤に10ページにわたり水濡れがあった。
本を雨に濡らしたりすると、本全体がよれよれになる。
読んでいる時に水でもこぼしたのだろう。10ページほどは紙が撓んでいるが、それより外側には及んでいない。


本は終盤にさしかかる。そうなると今度は「速読」の能力で、筋を読んでしまうことが危惧される。
少し薄目にして焦点をぼかしながら、鼻毛スキャン。
鼻毛は最後まで見つからなかった。


「鼻毛男」は序盤で鼻毛を抜きながら読み、抜くべき鼻毛が絶えて読み進めたのか。それとも、鼻毛を抜くくらい序盤が退屈で、そこで読書をやめてしまったのか。
もちろん、知る術は無い。

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2024年1月 4日 (木)

「世界でいちばん透きとおった物語」という体験

東京に来てから図書館という強い味方を得て、毎年1,000冊読むようになった。
とにかく東京の図書館は品揃えがいい。
「何でもある」と言ってもいい。
ないものはリクエストすると都内の他市区郡から取り寄せてくれる。
新刊で未蔵書のものは買ってくれる。

漫画や写真集のようなものは原則買ってくれないが、FCバルセロナの豪華本を買ってくれた時は、ホントに買うのかとちょっと驚いた。


ここ数年は500冊にペースを落としている。

読書量は忙しさと比例する。
「逆でしょ。反比例じゃないの?」
というのが一般的な考えだと想うが、実際には「比例する」

サラリーマン時代、読書に充てられるのは土日祝日だけだったが、その時のほうが、空いた時間に「さぁ、読む時間だ」と意欲がわいた。

今は「読もうと想えばいつでも読める」
だが、実際に時間がたくさんあるということは、そう簡単ではない。

なにか、有意義なことをしなければという強迫観念がある。
それと、忙しい時のような「さぁ読書で切り替え」というスイッチが入りづらい。


2023年終盤には、SNS上の友達が紹介していた本をいくつか読んだ。
実用書、小説。タイトルと友達の感想をみていると惹かれる。
以前ならば、仕事帰りに立ち寄った本屋の棚で見つけていたのだろう。

その中から1冊、とても特異な本に出会った。
それが「世界でいちばん透きとおった物語」


この本をしらべるではこう定義した。
「一切の情報を遮断して読みたいネタバレ厳禁の物語」

■概要
著者:杉井光
版元:新潮社
発売:2023年5月1日
価格:737円

■特徴
文庫のみの発売
帯には「電子書籍化不可能!?」「"紙の本"でしか体験できない感動がある」と書かれている


結論からいうと「本が好きです」「趣味は読書」という方ならば、読むべきとは言わないが、読んだほうがいいと想う。

いつも大半の本を電子書籍で読んでいる僕は、新刊を探す時にKindleで検索する。
だが、このタイトルは出てこない。
それどころか新書版でも出ていない(文庫だけ)


なにか言うと、それが心の端に引っかかってしまう。
実際、僕は友達の書き込みがチラチラと頭をよぎって仕方なかった。
だが、その友達が紹介してくれなければ、この本に出会えなかった。


ダマされたと想って読んでみるしかない本だ。
書評や評価・評判、ましてやレビューなど読んだら台無し。
なにか一家言ぶってやろうという無粋な輩の余計な言葉をひろってしまう。

僕もその余計な一言を言わないよう、ここまでにしよう。

読書

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2023年12月30日 (土)

鼻毛男と図書館の本-前編-

その本を読むのは、ずっと楽しみだった
人気推理作家の作品だが、ここ数年、ご無沙汰していた間に刊行されていたタイトルで、僕はその発売を知らなかった。

amazonで検索して購入を検討する。
そこで、ふと想った。
既に旧刊になっているということは、図書館にあるのではないか。

図書館には大抵の本があるが、新刊のうちは予約が殺到して、なかなか順番が回ってこない。
人気の高い作品の場合、500人超えということもある。
仮に複本が25冊とした場合、500÷25で20番め。
貸出期間は最長2週間なので、14×20で280日。
9ヶ月待たなければならないことになる。


図書館で検索すると、既に文庫が出ていた。
お出かけの時に読めるように文庫本の予約にチェックを入れる。
出版から年数を経ていることもあり、予約順位は1位だった


いくつかの実用書を片付けて、その作品にとりかかる。
小説なので、いつものように速読から入らず、ゆっくり読み進めていく。
すると、10ページめに異物があった。
誰がどう見ても、それは鼻毛だった・・


図書館には「書き込み被害」というのがある
これまでも何度か鼻毛の本はあった。
ティッシュを1枚抜いて、鼻毛をつまんでゴミ箱に捨てる。
糊の部分が紙面に残った。さすがにそれをこそぎ落とす気にはなれない。
僕はそこまで献身的ではない。


不愉快ならばほおっておけばいいのだが、図書館にいつもお世話になっているので、つい、できることはやりたくなる。
端が三角に折ってある本は、全て元に戻す。延々と折ってあると気持ちが萎えるが、1度始めると、途中でやめられない。


鼻毛をくるんだティッシュをゴミ箱に捨て、ページをめくる。
次のページには鼻毛が2本あった
これも、ティッシュで除去した
その次のページには鼻毛が3本あった

おいおい

犯人はどこかのおじさんだろう・・と独りごちる
鼻毛=おじさん
これは古今東西、誰もが思い描くイメージでは無いだろうか
(考えには個人差があります)

小ぎれいな女性がこの鼻毛を付けていたら・・
女子高校生がこの鼻毛を付けていたら・・・
想像できない。やはり、おじさんだろう
その人の名を「鼻毛男」と呼ぼう。
鼻毛の色は黒いので、老人ではないのだろう

そして、奇異なことに、鼻毛が短い
まだ生育途中という短さだ。
鼻から出ている鼻毛を抜いた場合、こんなに短くはない(僕の場合)

よほど、鼻の穴深く指をツッコンで抜いたのか。
それとも、まだ鼻毛が短い若い人なのか。
そんなことを考え始めると、この本が嫌になってきた。

-後編-

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