「黄色い新幹線を見ると幸せになれる」理由 ドクターイエローT4編成ラストラン
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ドクターイエロー.com(https://dr-yellow.com)によると、1月18日・19日の「のぞみ検測」がドクターイエローT4編成最後の検測だった様子。
1月28日・29日の「のぞみ検測」が最後だと決め込んでいたので、その情報に慌てている。
遠目にみれば T5編成とT4編成は大差ないし、T5編成は2027年の引退まであと2年見ることができる。
ただ、できればT4編成「これが最後」の走行を目撃したい。
となると走っているT4編成を見ることができる機会は2回。
①1月24日 ドクターイエロー体験乗車イベント
②八潮の東京第二車両所からJR東海浜松工場への移送
2月1日に東京第二車両所で「ドクターイエローおそうじイベント」があるので、②については2月2日以降になるが、日時ともに読みづらい。
①については日付とイベントのタイムテーブルがわかっているので、予測して時間帯を絞ることはできる。1月24日に沿線へ出かけることにして、走行時間の予測にはいった。
つづく
「T4が引退するだけだ」
新幹線ファン同志であれば、なんのことだかわかると想う。
2024年6月12日(水)
東海道・山陽新幹線の電気(架線)、軌道(レール)をチェックする黄色い電気軌道総合試験車、通称「ドクターイエロー」が引退すると報道された。
その日からしばらくネットニュースは「ドクターイエロー引退」見出しの記事に溢れたが、たいていは「こたつ記事」だった。
僕もさほど詳しいわけではないが、四半世紀にわたりドクターイエローについてしらべた知識で、今回の「引退」について解説したい。
■ドクターイエロー引退とは?
今般、引退報道されているのは「923型」
現役のドクターイエロー923型(700系をベースにした車両)はJR東海保有「T4」とJR西日本保有「T7」の2編成。
このうち「T4」が2025年1月で退役。
残る「T5」の退役は2027年と発表されたので、まだ3年ほどある。
発表された3日後の6月15日(土)には、各地の新幹線駅ホームで「初めて見た」といった投稿がSNSに上がっていた。
僕は事情通ではないので真偽は知らないが、この日は「10日に1度」と言われている「のぞみ検測」のスケジュールとは外れている。
「3ヶ月に1度」と言われている「こだま検測」だったのかはわからない。
いずれにせよプレスリリース直後の週末だったので、関心が高まっているところにタイムリーな登場だった。
発表の翌週から「10日に1度」行われる「のぞみ検測」を真面目にチェックするようにした。
■ドクターイエローを見たい!
ドクターイエローは日頃、八潮の東京第二車両所に保管されている
検測初日は任意の時間に東京駅に入線。臨時列車枠を使って「のぞみ」と同じ停車駅・スケジュールで下り(途中省略)博多まで行き(博多南駅がある) 博多総合車両所で停泊。
翌日は逆のコースで上り東京第二車両所に戻る。
運行日は非公開だが運行時刻・スケジュールは固定されているので、1度目撃すると、その後「再目撃」する目安がわかる。以下はたとえばの話しである。
▼m月d日13:00 下りのドクターイエローを目撃した
わかること
①翌日上りのドクターイエローがやってくる
(時刻はSNSやネット記事でしらべて目星をつける)
②10日後下りのドクターイエローが同じ時刻に下る
■引退後のドクターイエローはどうなる?
1974年に登場した初代ドクターイエロー922型(0系をベースにした車両)は、現行の923型が運用に就いた2002年夏に引退したものと推察する。当時922型の引退は話題にならなかった。
その車両の1つは 2011年3月14日、名古屋市港区にオープンした「リニア・鉄道館」に展示された。
JR東海所有の「T4」退役車両のうち先頭車両は、JR東海が運営する「リニア・鉄道館」に、JR西日本所有の「T5」はJR西日本が運営する「京都鉄道博物館」に展示されるものと推察する。
中間車両も含めて解体せず、ファンの目に届く場所で静態保存されることを願う(一部はバットかストローにしてもいいけど)
JR東海は「T4」引退発表時、ファン向けのイベントを開催すると告知していたが、7月12日より「わく鉄スタンプラリー」が始まっている。
■わく鉄スタンプラリー
・JR東海の企画
・東海道新幹線開業60周年記念
・デジタルスタンプラリー
・期間7月12日~9月23日
概要
(トラベルWatchより引用)
新幹線車内や対象スポットでクイズに答えてスタンプを獲得すると、スタンプの種類と数に応じて鉄道グッズをプレゼントするほか、一般初公開となるリニア・ターミナル駅(品川)工事現場ツアー、時速500kmを体感できる超電導リニアの体験乗車会、引退予定のドクターイエロー(T4編成)の体験乗車イベントに応募ができる。
(引用ここまで)
リニア試乗は体験済みだが初出の「品川の工事現場ツアー」機会が少ない「ドクターイエロー体験乗車」は気絶するほど悩ましい。
それも「乗らないと当たらない」とは・・世知辛いな^^;)
なんとか対策を練らなければ
萌え出でる緑にビビッときて購入した「エクスペディションドライドットジップハイ(以下ジップ)」
実際に届いたカラーは「水色」と言えるものだったが、これはこれで気に入った。
こういうのを人は「自分ではなかなか選ばない色」と言う。まさにそれだ。
ジップのMサイズは通常Sサイズの体にもフィットした。
着心地はゆったりしているが、着丈・袖丈ともにさほど長くない。これならばアウターの下にギリギリはみ出さない。
そして、驚いたのは「薄くて軽いのに暖かい」ことだ。
極寒の日のバスケ観戦。部屋着として肌寒さを感じない。
トレーナーのように固い着心地がないし、水分を吸って重くなることがない。
もっと、早くに出会いたかった。
「冬はトレーナー一択」という子供の頃からの固定観念はなんだったのだろう。
■固定観念
(fixed idea)絶えず意識を支配し、それによって主として行動が決定されるような観念。(広辞苑第七版より)
固定観念を覆すお気に入りに出会った僕は、すぐに「他にもそんな出逢いがあるのではないか?」と考え、ある外国メーカーのミドルレイヤーをネット購入したのだが、これが大失敗だった。
希望通りのSサイズが買えたのに、届いた品はXLかと想うほど大きかったのだ。
サイトの返品受付フォームには、プルダウンリストの中に「サイズが異なる」があった。返送料は勉強代になったが返品できたのは幸いだった。
ジップ(TT)を買ってから1ヶ月。
やはり、実績のある品で色違いを買おうと思い立ち、カラーを探す。
THE NORTH FACE(Goldwin)のサイトに出ている現行品にはビビッとくるものがない。
探索を他の通販サイトに広げると「黄色」と思しきカラーにビビッときた。
カラー:ミネラルゴールド(ME)
「これは、即ゲットだ」
萌え出でる緑を見つけた時と同様、すぐに在庫を探す。
あいにく通販サイトでは見つからなかった(正確にいうと、手に入る確証があるサイトがなかった)が、フリマサイトに出品を見つけた。
ただ、ここで直面したのが「ネットの写真と実物のカラーがあまりに違いすぎる問題」
通販サイトとフリマサイトに載っているカラーは、とても同じ色とは思えなかった。フリマサイトの写真はゴールドというよりは、暗い黄土色に見えた。
憶測だが、このカラーをネットで買った方には「ネットとカラーが違う」と想った方が多かったのではないか。
Goldwinの通販サイトには、以下の但し書きがある。
(引用ここから)
※商品の品質不良、ご注文商品と異なる商品(購入した商品の仕様、配色が画像と著しく違う場合など)が届いた場合などは返送手数料は当社で負担します。
(引用ここまで)
「ネットの写真と実物のカラーがあまりに違いすぎる」と消費者が感じた場合"返送手数料は当社で負担"するというのは、大変良心的だ。
恐らくミネラルゴールド(ME)に関しては、フリマサイトに掲載されているカラーが「肉眼で見るカラー」に近いのだろう。
ミネラルゴールド(ME)を見送った僕に、ある仮説が浮かんでいた。
ネットに載っているカラーは今イチでも、実際に届いて見たらビビッとくるということがあるのではないか。
オーバーングレーズ(AU)
そこで、THE NORTH FACEのサイトに載っている現行品から「ジップオーバーングレーズ(AU)」に目を付けた。
本来念頭にあった薄いオレンジの「レトロオレンジ(RO)」は既に「在庫なし」
一方のAUはネット上では"オレンジがかった赤"だが、これの実物が薄い色だったら・・
ジップトランスアンタークティックブルー(TT)が想っていたよりかなり薄い色だったので、その仮説に乗ることにした。
こちらはいつも買っているSサイズが買えた。
結論からいうと
「ネットの写真と実物のカラーはほぼ同じ問題」
"実物は薄い色"を期待していたが、実際には"実物はやや濃い"赤に近いカラーだった。
サイズについてはSでも可動域など支障はないのだが、Mを先に着ていたせいか、そのゆったり感の方に惹かれた。
「エクスペディションドライドットジップハイ」はカラーを変えて継続している定番品。
新シーズンにどんなカラーが出るか楽しみだ。
ジップで3着めを買う時は在庫があるうちに、店頭でカラーとサイズを確かめて買おうと想う。
おわり
ネットの販売サイトに載っている写真と、実物の色があまりに違いすぎる問題に直面している。
それはこの冬、最強のミドルレイヤーをみつけたことに始まる。
冬場の部屋着と言えば「トレーナー」だと想っていた。
それは子どもの頃からで、そこを疑ったことはなかった。
ところが、今年になって、トレーナーというのは「楽しく着られる寿命」が短い服だと気づいた。
基本的にトレーナーは丸首で、さほど口径も大きくない。
そのため早ければ2シーズンめから首元がよれてくるのだ。
お気に入りトレーナーは着ることが楽しい。
そのローテーションが回ってくると嬉しい。
だが、首元がよれてくると着る時に「あぁ・・もうよれてきたのか」と想う。
少しずつ心に落胆の雪が積もり、やがて楽しくなくなる。
3シーズン前に買ったお気に入りトレーナーの首元がよれている。
去年も薄々気づいていて、できるだけ考えないようにしていたが、今年になってそれは自分の目をごまかせないレベルになった。
そこで、僕は考えた。
丸首の服を買う限り、また同じことになる。
丸首以外で普段着に使えるものは、ないだろうか・・
人は興味のアンテナが立つと、その情報に敏感になる。
初めて子どもができた夫婦は、外に出ると「町はこんなに妊婦で溢れていたのか」と思う。
「一生に1度は富士山に上りたいな」と想った途端、登山用品の記事や登山番組が目に飛び込んでくる。
脱トレーナーを考えた日、THE NORTH FACEのサイトで素敵なウエアを見つけた。
ページトップに掲載された写真で、登山中のモデルが着ているレイヤーは、新緑が萌え出でる季節を想起するような鮮やかな緑。
日の光を受けて、鮮やかに輝いている。
首元はハーフジップなので、脱ぎ着しているうちによれることもない。
それが「エクスペディションドライドットジップハイ」だった。
■エクスペディションドライドットジップハイ
メーカー:THE NORTH FACE
品番:NT12122
価格:14,300円
メーカーの説明
「行動時間や運動量が多い遠征や、気温や天候変化が激しい高所での着用を想定したテクニカルベースレイヤー」
「これは、即ゲットだ」
ビビッときた僕はそのまま GOLDWIN WEB STORE に進み在庫を探す。
ところが、在庫どころか、そのカラーそのものが載っていない。
「載せているカラーが売っているカラーと違う問題」である。
旧シーズン製品なのか?
amazonやヨドバシを探してみるが、これにぴったりのカラーは見つからない。
強いて言えば「トランスアンタークティックブルー(以下、TT)」が近い。
カラー:ジップトランスアンタークティックブルー(TT)
「ネットの写真と実物のカラーがあまりに違いすぎる問題」
ということもあるのではないか。
届いてみれば、望んでいる鮮やかな緑ということもあるかも知れない。
旧シーズンモデルはどこも品薄。希望しているSサイズは「品切れ」で「残りわずか」のMサイズを購入した。
そうして届いたTT。期待をいい方に裏切ってはくれなかった。
ネットで見た商品の色よりもやや薄い。
ビビッときた新緑の緑とはほど遠い。
そして、ここに載せている写真と肉眼見る色も違う。
写真では「ミントグリーン」に見えているかも知れないが、実際の色は「水色」「aquamarine」に近い。
インターネットでモノを買う時の「カラーが違う問題」は複雑だ。
-後編へつづく-
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図書館のユーザー・データベースは、返却後、図書情報を削除している。
僕がこの地区の図書館で、どれだけ多くの本を借りても「貸出番付」は作られないし、僕の嗜好・思想・信条がばれることも無い。
だから、次に本を借りたユーザーが「鼻毛がついていた」とクレームを入れても、遡って誰かにたどり着くことはない。
3ページめには鼻毛がなかった。
しかし安堵もつかの間、数ページいくと鼻毛攻撃が再開した。
さすがに、すべての鼻毛を除去するのは断念した。
さらに鼻毛攻撃がつづく
だんだん、僕は「速読」を始める。
いくらなんでも200ページに渡って、鼻毛を抜き続けられる人間はいないだろう。
いたら、いたで「連続して200本鼻毛を抜き続けた人」としてギネスブックに載るかも知れない。
速読してできるだけ、この鼻毛コーナーを早くやりすごそうと想う
そうして10ページほど速読すると、鼻毛が途絶えた
ところが、それと同時に筋が見えなくなった
鼻毛コーナーの間に、1人称で語る主役が2度交替したのだ
この作家の特徴でもある。
筋が見えなくなると共に、読むのを断念しようかと考え始める。
「この小説はおもしろくないんじゃないか」疑惑だ。
もしかすると、鼻毛が途絶えたのは「鼻毛男」が読むのをやめてしまったのではないか。
そんな風に考えると、余計に読みたくなくなる。
いつまた、鼻毛が復活するのか
それも、僕の気を重くさせていた
この次、鼻毛が登場したら、僕は怒りの感情をもって、読み進めるのをやめる決断をしそうだ。
すると、そこにタイトルにもなっている主人公のキャラクターが登場した。
その描写だけで、それが、彼であることがわかる。
気持ちがのってくる。読み進めるのが楽しくなる。
75ページを読み終えたところで、この本を投げ出さず、読み進める決断をした
それと同時に、安心を手に入れようと考えた。
またいつ、どこに鼻毛が出てくるか?
そう想いながら読むと、読書に集中できない。
今のうちに、最後まで鼻毛スキャンをしておこう。
いつもの「速読」よりもさらに速く、ページをパラパラ漫画でめくっていく。
幸い、鼻毛はない
本の中盤に10ページにわたり水濡れがあった。
本を雨に濡らしたりすると、本全体がよれよれになる。
読んでいる時に水でもこぼしたのだろう。10ページほどは紙が撓んでいるが、それより外側には及んでいない。
本は終盤にさしかかる。そうなると今度は「速読」の能力で、筋を読んでしまうことが危惧される。
少し薄目にして焦点をぼかしながら、鼻毛スキャン。
鼻毛は最後まで見つからなかった。
「鼻毛男」は序盤で鼻毛を抜きながら読み、抜くべき鼻毛が絶えて読み進めたのか。それとも、鼻毛を抜くくらい序盤が退屈で、そこで読書をやめてしまったのか。
もちろん、知る術は無い。
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東京に来てから図書館という強い味方を得て、毎年1,000冊読むようになった。
とにかく東京の図書館は品揃えがいい。
「何でもある」と言ってもいい。
ないものはリクエストすると都内の他市区郡から取り寄せてくれる。
新刊で未蔵書のものは買ってくれる。
漫画や写真集のようなものは原則買ってくれないが、FCバルセロナの豪華本を買ってくれた時は、ホントに買うのかとちょっと驚いた。
ここ数年は500冊にペースを落としている。
読書量は忙しさと比例する。
「逆でしょ。反比例じゃないの?」
というのが一般的な考えだと想うが、実際には「比例する」
サラリーマン時代、読書に充てられるのは土日祝日だけだったが、その時のほうが、空いた時間に「さぁ、読む時間だ」と意欲がわいた。
今は「読もうと想えばいつでも読める」
だが、実際に時間がたくさんあるということは、そう簡単ではない。
なにか、有意義なことをしなければという強迫観念がある。
それと、忙しい時のような「さぁ読書で切り替え」というスイッチが入りづらい。
2023年終盤には、SNS上の友達が紹介していた本をいくつか読んだ。
実用書、小説。タイトルと友達の感想をみていると惹かれる。
以前ならば、仕事帰りに立ち寄った本屋の棚で見つけていたのだろう。
その中から1冊、とても特異な本に出会った。
それが「世界でいちばん透きとおった物語」
この本をしらべるではこう定義した。
「一切の情報を遮断して読みたいネタバレ厳禁の物語」
■概要
著者:杉井光
版元:新潮社
発売:2023年5月1日
価格:737円
■特徴
文庫のみの発売
帯には「電子書籍化不可能!?」「"紙の本"でしか体験できない感動がある」と書かれている
結論からいうと「本が好きです」「趣味は読書」という方ならば、読むべきとは言わないが、読んだほうがいいと想う。
いつも大半の本を電子書籍で読んでいる僕は、新刊を探す時にKindleで検索する。
だが、このタイトルは出てこない。
それどころか新書版でも出ていない(文庫だけ)
なにか言うと、それが心の端に引っかかってしまう。
実際、僕は友達の書き込みがチラチラと頭をよぎって仕方なかった。
だが、その友達が紹介してくれなければ、この本に出会えなかった。
ダマされたと想って読んでみるしかない本だ。
書評や評価・評判、ましてやレビューなど読んだら台無し。
なにか一家言ぶってやろうという無粋な輩の余計な言葉をひろってしまう。
僕もその余計な一言を言わないよう、ここまでにしよう。
→読書
その本を読むのは、ずっと楽しみだった
人気推理作家の作品だが、ここ数年、ご無沙汰していた間に刊行されていたタイトルで、僕はその発売を知らなかった。
amazonで検索して購入を検討する。
そこで、ふと想った。
既に旧刊になっているということは、図書館にあるのではないか。
図書館には大抵の本があるが、新刊のうちは予約が殺到して、なかなか順番が回ってこない。
人気の高い作品の場合、500人超えということもある。
仮に複本が25冊とした場合、500÷25で20番め。
貸出期間は最長2週間なので、14×20で280日。
9ヶ月待たなければならないことになる。
図書館で検索すると、既に文庫が出ていた。
お出かけの時に読めるように文庫本の予約にチェックを入れる。
出版から年数を経ていることもあり、予約順位は1位だった
いくつかの実用書を片付けて、その作品にとりかかる。
小説なので、いつものように速読から入らず、ゆっくり読み進めていく。
すると、10ページめに異物があった。
誰がどう見ても、それは鼻毛だった・・
図書館には「書き込み被害」というのがある
これまでも何度か鼻毛の本はあった。
ティッシュを1枚抜いて、鼻毛をつまんでゴミ箱に捨てる。
糊の部分が紙面に残った。さすがにそれをこそぎ落とす気にはなれない。
僕はそこまで献身的ではない。
不愉快ならばほおっておけばいいのだが、図書館にいつもお世話になっているので、つい、できることはやりたくなる。
端が三角に折ってある本は、全て元に戻す。延々と折ってあると気持ちが萎えるが、1度始めると、途中でやめられない。
鼻毛をくるんだティッシュをゴミ箱に捨て、ページをめくる。
次のページには鼻毛が2本あった
これも、ティッシュで除去した
その次のページには鼻毛が3本あった
おいおい
犯人はどこかのおじさんだろう・・と独りごちる
鼻毛=おじさん
これは古今東西、誰もが思い描くイメージでは無いだろうか
(考えには個人差があります)
小ぎれいな女性がこの鼻毛を付けていたら・・
女子高校生がこの鼻毛を付けていたら・・・
想像できない。やはり、おじさんだろう
その人の名を「鼻毛男」と呼ぼう。
鼻毛の色は黒いので、老人ではないのだろう
そして、奇異なことに、鼻毛が短い
まだ生育途中という短さだ。
鼻から出ている鼻毛を抜いた場合、こんなに短くはない(僕の場合)
よほど、鼻の穴深く指をツッコンで抜いたのか。
それとも、まだ鼻毛が短い若い人なのか。
そんなことを考え始めると、この本が嫌になってきた。
→-後編-
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