2021年2月25日 (木)

松栄堂 芳輪 6つの香味で組香した結果

「京五彩」5種の目隠し聞香を終えて好きな順位は次の通り
1.【E】
2.【B】
あとの3種は横一線。順位がつけられない


■答えあわせ
「」内は松栄堂の説明

組香①→【E】白川
「白檀のすっきりと甘い香り」
甘いけれどスパイスカレーのような残像が心に残っていた。
これが一番好きと想っていて、価格は下から2番め 80本2,420円
(価格順:二丈<白川<元禄<堀川<室町<天平)
すぐに注文した


組香②→【C】二条
「白檀に華やかさを添えた伝統的な香り」
爽やかで優しくほのかな甘さ。瞑想の時に焚きたい。
価格は最も安い 80本1,870円
ただ、取扱が松栄堂のみ。送料は5,000円以上買っても700円かかる。
(一ヶ月後、Amazonに出ていたので購入した)


組香③→【D】天平
「気品高い和の香り、深みのある残り香」
想像どおりこれが最高級品 80本6,400円
香りを楽しむという香味ではない。
お呼ばれで仏壇に線香をあげる時にはよいかも知れない


組香④→【B】室町
「荘厳で、落ち着きのある香り」
こういう香りのが気分もあるなと想ったのが2番めに高い室町 80本4,620円値段を知って聞いた2度めは「やっぱりいい」(脳は現金だ)
ただ20本セットでも1,540円はちょっといい値段だ。
するとメルカリに"3本使った"77本の品が出品されていて、これも何かの縁と即ゲットした。


組香⑤→【A】元禄
「白檀を中心とした豊かな香り」
【C】二条と似ており、自分は二条の方が気に入った 80本2,800円


■聞香の順位と結果
1.【E】白川 購入
2.【B】室町 購入
二条 購入
天平 見送り
元禄 見送り


現在、この聞香をしてから6か月が過ぎている。
堀川が切れた後は上の3香で楽しんでいたが、やはり堀川の甘さが恋しくなり再度購入。
現在は4香を「今の自分はどれを聞きたい?」と問いかけて選んでいる。
室町は最初のうちはよく聞いていたが、残り香が強いこともあり出番が減っている。
今は「堀川ときどき白川、二条」



京五彩の容器は数種類のお香を身近に置く容れ物として重宝している。

蓋を開いて「さぁどれにしよう」と選べるので便利だ。
もしも、これからお呼ばれに香を携えることがあれば、その容れ物としても重宝するだろう。

おわり

| |

2021年2月24日 (水)

スティック型のお香が2mm燃え残るのが気になる

線香の定義は「調合香を練り線状に固めた香」
棒状の線香をスティック型という。仏壇にあげる長めのもの。聞香用の短いものがある。
他のカタチには渦巻き型、コーン形がある。

調合香の材料は香木(こうぼく)伽羅、沈香、白檀が代表的。日本は輸入に頼っている。
沈香(じんこう)は絶滅の恐れがある貴重な香木。
白檀(びゃくだん)はインドネシア、インドに分布する香木。甘い香りが特徴。
香木、香料以外にも杉やタブの木などが「つなぎ」に用いられる。


組香の2日めは土曜日
検温を済ませると、早速、昨日の続きにとりかかる

【2日め】

10年前に買った100円ライターで線香に火を付ける
5個セットを買ったのだが、用途はお香だけゆえ、まだ1個めを使い終えていない。

香台(香を焚く台)は香皿を愛用している。
香皿は香を立てる穴が空いた皿
香を立てる穴が空いた道具は香立
化粧箱入りのお香に付いている香を立てる穴が空いたドーナツ状の道具は簡易香立。
香皿、香立ともに、線香の穴に刺さっている部分が2mmほど燃え残る。
この燃え残りを集めて、砕いて紙に包む文香(ふみこう)という楽しみ方もある。
香道には匂い袋(香り袋)という楽しみ方もあるのだが、いずれも香りを纏う習慣がないので、手を出していない。

2mm燃え残ると7cmの香の2.85%
微々たるものではあるが、これを燃え残さない方法はないものか
簡易香立を使って香を焚き、火が消える直前に簡易香立をそっと外すと、2mmほどの香が自立して最後まで燃え尽きることがわかった。
だが、いつも気づくのは火が消えた後だ。


組香③
個性がない!
クセもない
万人受けするよう、尖らずに丸い線を狙ったのかな
炊いた後の部屋に戻った時、残り香がない
もしかすると、これが一番高い天平なのかも知れない

ここで、ジャパネットHD高田旭人社長の会見がYou Tubeで配信されるので、一旦休憩。2時間後に再開


組香④
漢方薬みたい
好きではないが、こういう香りの気分の時はある
煙が鼻をつく
個性が強い
甘さでは無く辛さ(からさ)

ランチタイムで1時間空けて最後の1香へ


組香⑤
これは③に似ている
ほのかな草の香り
ただこれは、色が同じ緑だからそう思うのかも知れない
煙の嫌みを強く感じる
ということは個性と呼べる香味(こうみ)=香りの風味がないということだ
いよいよ答えあわせへ
ここまで、値段がわからぬよう目隠しで聞香してきた。
果たして自分が好きな順位と価格の順位が比例しているのかが興味深い。

最終話へ

| |

2021年2月23日 (火)

京五彩で組香に臨む

聞香(もんこう)はお香を嗅ぎわけること。お香は嗅ぐではなく聞くという。
京五彩が届く前に、五種のお香からどれを買うかを選ぶ方法を考えた。

香りを聞く時に銘柄がわかっていると「これは白檀の香りだな」と、判断が情報に引きずられてしまう。
値段が高いお香だとわかっていれば、好みの香りだと感じるかも知れないし、安いとわかっていると、これはダメだと想うかも知れない。
そこで、目隠しして聞香することにする。

目隠しと言っても、目に手ぬぐいを巻いてしまうと、火を付けるのが危なくて仕方ない。
自分にどのお香かがわからぬように細工する目隠しの方法を考えた。

1.それぞれランダムにA~Eの識別記号を振る

A 元禄
B 室町
C 二丈
D 天平
E 白川

2.5枚の紙を用意して、A~Eの番号を書く

3.紙を裏返して1で付番した記号どおりに線香を貼る(Aと書いた紙を裏返して元禄を貼る)

4.5枚の紙をシャッフル

5.1つずつ聞香して感想を書き留める

鑑賞する聞香に、香りを聞き分ける遊びである組香(くみこう)の要素を採り入れた。
組香は線香の原料である香木を嗅ぎ、名を当てる遊び。室町時代から始まった。
江戸時代には組香の手法として源氏香が流行した。
源氏香図は源氏香の答えとなる52パターンを記した図。今も着物、陶器、ハンカチなどの図柄として使われている。


【初日】
注文した翌日の金曜日。京五彩が届き、早速手順に則って組香を始める。
続けていろいろな香りを聞くと嗅覚が混乱するので、初日は2銘柄に留める。

組香①
堀川に似たピンクの線香
甘いけれどスパイスカレーのような残像がある
これは好き
堀川をより仏壇お香に寄せたような仕上げ。香の世界に拡がりがある

燃焼時間はおよそ17分
答えあわせは全5種を終えてから
間を開けず、つづいて2つめ

組香②
腰が弱い
鼻につんとこない
煙が鼻の奥に残る
しかし、嫌いではない
森林の爽やかなイメージがあり、焚いた後の部屋に戻った時、残り香でリラックスする。悪くない

初日はここまで。

つづく

| |

2021年2月22日 (月)

堀川ファンに嬉しい松栄堂 芳輪 京五彩 5種聞香お試しセット

松栄堂は300年ほど前、京都で創業した香舗(本社京都市)
「芳輪」はその聞香用ブランド
仏壇に供えるお香とは違い、部屋のリラックス空間づくりに用いる。
6種類が販売されている(左から価格の安い順)
二丈<白川<元禄<堀川<室町<天平
渦巻き型、スティック型がある
スティック80本入り実勢価格は1,900円~6,600円
松栄堂の店舗、公式通販、大半の商品はAmazonでも販売されている。
10年来愛嗅(造語です)している堀川はラインナップの中位に当たる。

80本入りを買うと1日1本焚いても2か月かかる。
気に入らない香りだった場合、それは苦行だ。
20本入りも売られているが、それでもお試しには多い。
それでは堀川を豆子郎の店舗で買ったように実店舗はどうか。
6種類を店先で焚いて聞香するのが理に叶っている。
銀座に松栄堂の直営店舗が見つかったが、コロナ禍でありお出かけは躊躇われる。

そこで見つけたのが「芳輪京五彩」
セット内容
二丈<白川<元禄<室町<天平
左から価格の安い順
5種×4本=20本
実勢価格は2020年8月当時は1,500円だったが、現在は1,200円台で買えるショップもある。amazon、楽天などで売られていて、松栄堂のウェブショップでは送料がかかる。


松栄堂芳輪6種のうち、手元にある堀川だけを抜いた5種類のお試しセット。
ほっぺはつねらないが、一瞬これは現実なのかと疑った。
まさに自分のために組んでもらった特別セットのようなものだ。
常連で通っているお店ならば「上得意のmotoさんだけ特別に」といって、特別待遇を受けることもあろうが、僕は松栄堂になんの恩も売っていない。ただ堀川を10年来使っているだけだ。

なぜ、お試しセットから堀川だけを抜いているのか?
細かいことが気になる僕は、松栄堂のウェブサイトをくまなく調べたがその答えは見つからなかった。
松栄堂は芳輪6種の銘柄ごとの発売年月を開示していないので、それぞれの発売時期から経緯を類推することもできない。
ただ、次のように想像する。

芳輪シリーズは初めに堀川が発売された。
白檀の甘味を強調して、仏壇用線香とは異なる聞香を提案したことで好評を博した。
そこで白檀の香りづけを変えた派生商品を作る。
それが元禄、白川、二条
一方では高級な香木を原材料に甘さを抑えた商品もつくり、堀川で香道に入った層に高級品も訴求する。
それが天平、室町

しかし、なかなか堀川以外5種の認知度が上がらない。
これは恐らく「1度嗅いでみないと買えない」という顧客心理があるものと推察。
それならば、人気の堀川を抜いた5種でお試しセットを作りウェブサイトでも販売してはどうか。
そうすれば、近くに松栄堂の店舗がない堀川ファンもお手頃価格で試すことができる。
そのように商品企画担当者が考えたのか、あるいは堀川ファンから「お試しセットを作って!」という声が届いたのか・・


速攻で京五彩を注文すると早速、5種の聞香レギュレーションの検討に入った。

つづく

| |

2021年2月20日 (土)

嗅ぐスイーツ 豆子郎で堀川と出会う

僕がお香を始めたのは2007年9月だったと想う。

その年に出たMR-Sファイナルバージョンのオーナーミーティングで、豆子郎横浜あざみ野店を訪れたことがことの発端。
子供の頃、大好きだった豆子郎のお店があざみ野にあると知り、幹事の僕は集合場所を豆子郎に設定したのだった。
あざみ野と言われて、脳内に地図が浮かぶ人はそう多くないと想うが、MR-S仲間たちは「(店まで)たくさん走れる」と喜んでくれた。(川崎の西側にある)

豆子郎(とうしろう)は外郎に小豆が入っている山口県の銘菓
菓舗は山口に数店舗あるのだが、当時、飛び地のように関東に一店だけ出店していた。
社長談によると、関東にお店を出す場所を探しに来た時、まだ開発が進んでいなかったあざみ野の駅に立ち、ここしかないと閃いたのだという。
確かにその後、あざみ野は人口が増えて大きな街になった。
ただ、今久しぶりにしらべると、あざみ野店は閉店していた。


東急「あざみ野」駅から西へまっすぐ行った左側に豆子郎はあった。
集まったMR-S仲間たちに、いかに豆子郎が美味いかを説く。
僕が生絹豆子郎、豆子郎、抹茶味、よもぎ味を全品包んでもらうと、仲間たちも我も我もと注文を入れた。
包装を待っている間、試食の豆子郎とお茶が出る。
一口頬張り「あぁこれこれ」と僕はうっとり、仲間たちが「んまっ」と声を上げる

その時、店内に甘い香りが漂ってきた。
アロマかなと想ったら、煙が漂っていて、それはお皿の上に立てられた一本の線香からだった。

白檀の甘味を強調した まろやかな香り
というのは今、商品封入の「ご案内」を見ながら書いている^^;)
それまでお香と言えば、辛気くさいイメージだったが、未だかつて無い甘さ。嗅ぐスイーツと言ってもいい

思わずお店の人にこれは何というお香ですかと尋ねると「こちらです」といって新品の箱が出て来た。
菓舗でお香を扱っているのは不思議といえばそうだが、僕にとっては渡りに船。探す手間が省ける。じゃ、それも1つとお買い上げ。

それから10年来、このお香「堀川」はなくなる頃には補充して、欠かさず常備している。

芳輪 堀川
メーカー:松栄堂

実勢価格 スティックタイプ80本入
2009年12月 1,575円
2020年 8月 2,850円

長さ7cm、燃焼時間およそ20分
85×90mmの箱に 80本収納されている


コロナ禍の生活が4か月を過ぎた頃だ。
在宅時間がいつも以上に長くなっており、何か新しい楽しみを家の中に求めていた。
堀川の在庫が残り少なくなっている。そこでいつものリピートでは新鮮味がない。堀川がまだあるうちに、他のお香を試してみたい。
そう思い立って、松栄堂のウェブサイトをしらべる。
すると、おあつらえ向きに「芳輪 京五彩」というお試しセットが売られていた。

つづく

| |

2021年1月31日 (日)

カセットクリーナーと予備のACコードを確保する

ラジカセ生活(5日め)
今となってはビンテージラジカセと呼ぶに相応しいスタジオ1980を、これから末永く使うために、環境を整えていく。


注文しておいたカセットクリーナーが届く。
今回のラジカセ生活では、ヘッド、キャプスタン、ピンチローラーのクリーナーはしっかりやっていこうと思う。

購入したのは、カセットテープのカタチをしたヘッドクリーナー
かつてのラジカセ生活、カセットデッキ生活でも使っていた。
誰でも手軽に一定品質の施術ができるのがいい。


品名:ウォッシュアッププロ7
カセット用ヘッドクリーナー 乾式・湿式
メーカー:ナガオカ
実勢価格:1,955円

クリーニングリキッド(アルコール分50% EX-21J)をクリーナーに浸してカセットをセット。PLAYボタン押下!
ところが、テープが回らない。
いきなり、壊れたか・・
と思って窓をのぞき込むと、ハブが「くくくっ」と必死に回ろうと頑張っている
まずい!
巻きが固いのだ。これではモーターを傷めてしまう。すぐにSTOP

ここで、パッケージを見ると「巻き取りトルクの弱いプレーヤーではクリーニングできない場合もあります」と注意書きがあった。
それは、ネット販売の注意書きに書いて欲しかった。
届いてから言われても遅い ^^*)


結局、ビンテージラジカセの手入れは「audio-technica ヘッドクリーナー」の一択(2020年6月当時)

品名:ヘッド&ピンチローラークリニカ
型番:AT6037
カセット用クリーナー 湿式
メーカー:audio-technica
実勢価格:680円

<セット内容>
■ヘッド、キャプスタンシャフト用クリーニング液 100ml
■ピンチローラー(ゴム部分)用クリーニング液 100ml
100mlという容量は現物を見ると意外と大きく感じた。

□綿棒30本(白い綿)
白い綿棒は磁性粉などの汚れがわかりやすい。付属品がなくなった後も白い綿棒を買うことにした。


つづいて、予備のACコードを探す
当時のラジカセは本体の中にトランスが入っており、筐体とコンセントをつなぐのは、一本のACコードのみ。
今回、落札購入したスタジオ1980にはソニ-純正コード「」が付属しているが、経年劣化のリスクはつきまとう。
これが断線してしまうと、ラジカセが使えなくなってしまう。
転ばぬ先の杖として、予備品を確保しておくことにした。
ただし、30年以上前の機種であり、純正品を探すのは難航を極めた。

そこで、使えそうな品を調べたうえで代用品を購入
オーム電機 VIS-C7508
しかし、これは本体にプラグがはまらなかった。

後日、純正品の中古を見つけて購入。
少々、割高だったが、超レアモノだけに、見送るという選択肢はなかった。


46年の時を超えて、憧れのスタジオ1980を手に入れた

| |

2020年12月12日 (土)

黄色を愛する人は心豊かな人♪

西に黄色、東に赤
23年前、Dr.コパの風水の本を読んで以来、金運が上がるというラッキーカラーの黄色に特別な感情を抱くようになった。
ちょうど、その頃に全盛期を迎えつつあった「G-SHOCK」や「NIKE」ブームでも、黄色はキーワードならぬキーカラー、いやキラーカラーとなっていく。

NIKEが発売した1995年のairmax「イエローグラデ」は、履いて入る人を襲って靴を奪う「airmax狩り」という騒ぎを起こした。
(2020年12月に何度めかの復刻発売される)

G-SHOCKに「限定」という禁断の果実を定着させた「イルクジ」ことイルカクジラ会議(I・C・E・R・C)記念モデルでは、カラーバリエーションのイメージリーダーとして黄色モデルが据えられた。
後にG-SHOCKが抽選販売に移行した時に登場した「MIY」Men In Yellow を求めて、僕らは50kmも離れた町の時計売り場まで遠征して、抽選参加の機会を確保した。

仕事で着るスーツ、家の外壁、家族使いの自家用車といった日常の柱に据えるのは躊躇われるが、そっと遊び心で持つモノならば、黄色はその有力候補に躍り出る。
それをラッキーカラーとして愛でる人も少なくない。


その日、僕はナゴヤの営業マンだった。
新規取引先の開拓に従事していた僕は、得意先に紹介を受けた企業を尋ねて四日市(三重県です)の駅を降りた。
駅にほど近い場所にある事務所は、心ある建築家が手がけたであろう上品かつモダンな外観を持っていた。
紹介ということもあり、僕はすぐに社長室へ通された。

部屋に入った途端、僕はその光景に目を奪われた
社長の執務机の前に置かれた大ぶりな応接セット
総革張りのイエロー
「まっきっき」と言ってもいいくらいの黄色
どこの家具屋でも見たことない。そもそも、こんなに大きい真っ黄色の物体を見たのは初めてで、僕は思わず「うわぁ」「いいなぁ」「スゴイですねぇ」と、「んまい」「やばい」「やわらかい」しか言わない食レポのような、ありきたりな言葉を口にした

「僕のラッキーカラーなんですよ」
社長は相好を崩して教えてくれた
結果的に取引条件がネックになり、取引は結べなかったものの、その後もしばらくの間、友好的な関係は続いていった。

春を愛する人は心清き人♪
という歌があったが(四季の歌)黄色を愛する人は、遊び心を忘れない心豊かな人なのではないかと思う。

ということで^^;)
イエローを纏った「ブルワーカーソフト」の購入が視野に入ってきた。
もちろん、即ゲットはしない。
この20年「もう一度買おうかな」と折に触れて気持ちを暖めていたのだ。急ぐことはない。
ただ、それでも、家に居る時間がさらに増えそうな冬が来る前には買いたいと思っていた。

| |

2020年10月29日 (木)

あの日のテレコを見つけた

2020年、コロナに対する評価が人によってまちまちだった3月、iPadを手に入れた
発売から10年、じっくり考えて手に入れたiPadだが「これで何ができる」という見通しは何もなかった。
ただ、iPadを買えば「何かが見つかる」という漠然とした予感だけがあった。
購入から7か月が過ぎて見つかった今、見つかった「何か」は2つある。1つはZoomへの利用。DTPパソコンにカメラやマイク・インカムをつなぐといった手間がない。これ1台ですべてが揃うし、画面の大きさは十分。カメラ画質はよく、パソコンZoomのような、もやっとしたところがない。
もう1つはKindleで読む雑誌。これにはまった。それまでKindle専用機、スマホでは字が小さくてとても読めなかったが、iPad(第7世代)は雑誌の速読にちょうどいい。何より画面の切り替わりが速い。Kindle専用機やiPhoneで見るKindleのような「息つき」がない。速攻でKindle Unlimitedに入り、3月だけで131冊を読んだ。


そんなある日、いつものように速読していたモノ雑誌の1ページで指が止まった。
「あの時」のテレコだ・・

中学校の時、父の引き出しから勝手に持ち出し「ラジカセ生活」に入る発端になったテレコ
父の引出しにカセットレコーダーを見つけた

電池でも動くこと、マイクで録音できること以外は、ほぼ同じだと思われる。
メーカーはWINTECH
1992年、米国のビースティ・ボーイズが来日公演の際、使っていたモデルで、2018年に復刻された。

■発売:2018年
■スピーカー1個内臓
■音源:モノラル
■サイズ:W145×H53×D255mm
■重さ:638g
■電源:AC/電池単2×4

BEAMS RECORDS公式オンラインショップでは5,478円。Amazonでは3,964円で売っていた。
「今すぐ買う」を思いとどまり、モニターの前に飾っているエリザベスの「落ちつけ」ボードで一旦落ち着く^^)

そうだ、日本の家電メーカーがテレコを出しているかも知れない。まずは市場調査だ。

東芝、Panasonic、SONY、日立が、かつて僕らを熱狂させたラジカセ大手。
2020年の今、現役のラジカセは東芝、Panasonic、SONY が出している。ただ、それらの大半は「ステレオCDラジカセ」僕が欲しいのはラジカセの黄金律「スタジオ1980」を彷彿とさせるものだ。

倉庫には、30年以上聴いていないカセットケースが置いてあった。
その中には、これだけは捨てられないお気に入り、その時々のヒット曲をレンタルで借りてきた時系列のアーカイブなどが30本ほど
テープはどうなっているのだろう。除湿剤は入れてあるが・・
伸びているかも知れないし、カビているかもしれない。
もしも、これが鳴ったら奇跡だな
そう想ったら、とりあえず「鳴るだけ」のテレコが欲しい

・できるだけコンパクト
・CDは要らない
・ステレオ不要

この3条件をクリアする1台をカートに保存した


46年の時を超えて、憧れのスタジオ1980を手に入れた

| |

2020年9月17日 (木)

おじさんがくれたTEACのカセットデッキ A-630

それは、佐世保に引っ越してきて2度めの正月だったと思う。
かつて、遠くに住んでいる時は年に1度の訪問が楽しみだった佐世保のイチロウおじさん。今はクルマで30分ほどの所に住んでいるのだが、やはり、訪問は年に1度だった。
子供の頃、親戚を訪ねるのが三度の飯より好きだった僕は、この現実に忸怩たる思いがあった。
おじさん宅の床の間には立派なオーディオセットが並んでいて、僕はそれを見るのが楽しみだった。

その日、おじさんのオーディオセットには新たにカセットデッキが加わっていた。
当時、音楽を聴く媒体の主役はカセットテープであり、カセットデッキはコンポの中核。いずれ自分で買う時、ハズレのないモノを買おうと日夜、ベスト電器店頭と「週刊FM」で研究に余念がなかった僕は、目が釘付けになった。

僕の選択基準はこうだ。まずはカタログスペック。

■ドルビーNR
ドルビー・ラボラトリーが開発した雑音低減機能。オーディオコンポのカセットデッキに搭載されており、ラジカセでの搭載は珍しかった。東芝には独自のADRES(アドレス)という仕組みがあった。

■フェザータッチ
電子的に制御されていて軽く触れるボタンをいう。ラジカセは物理的にしっかり押しこむボタン。フェザータッチはステレオラジカセが世の中に定着してから登場した。

■ピークメーター
瞬間のピーク(最大音量)を表示するメーター。
録音ボリュームを手動で設定する際、音が歪まないよう、逆に小さすぎないよう絶妙な地点を探すために有効なメーター。
デジタルメーターが登場すると、ピークのコマを1秒程残してくれる「ピークホールド」によりピークが確認しやすくなった。

カタログ以外では、やはりルックス。
カセットは左側、メーターは大きめな横長四角の2連。
子供の頃から家にはSONYしかなく、SONYに強いシンパシーを抱いていたのでSONYを軸として候補を募っていた。

さて、イチロウおじさんのデッキにはTEACとあった。
てぃーく?
週刊FMで見たことはあったが、それをなんと読むのかはわからない。
穴が空くほどガン見していると、おじさんが
「てぃあっくのあたらしかとばい」と教えてくれた。
いくらなの?と尋ねると119,800円だという。

たかっ!
という言い方は当時なかったので「たかかぁ」と僕は言った。
僕が選ぶとすれば、ヨンキュッパ(49,800円)が限度かなと思っていたので、そこで関心を打ち切ることにした^^)

それから一年後、僕の進学先が決まった翌日。
おじさんから一本の電話がかかってきた。
「デッキば、お祝いにやるけん、取りにこんね」
僕はわんわんわん、と電話口で尻尾を振った^^;)

おじさんが譲ってくれた"お古"は TEACのA-630
型番も記憶していなかったので、令和の今しらべると次のことがわかった。

A-630
価格:99,800円
1975年発売
ドルビーNR、プッシュボタン、ピークボタン
高価な機種だけに、僕の選択基準はすべてクリア。
他の機種とは一線を画す縦長の威風堂々とした筐体。
これが大学から社会人にかけて、僕の音楽生活を支える相棒となった。

プッシュボタンは夜中に操作すると、となりの住人が怒鳴り込んでくるんじゃないかと思うほど「がちゃーん」と大きな音が反響した。
電子的に操作しているのだが「中身は機械でやっています」という音だ。
晩年はプッシュボタンが反応しなくなり、次なるデッキにバトンタッチしたが、後継機の型番はやはり記憶がない。



46年の時を超えて、憧れのスタジオ1980を手に入れた

| |

2020年9月 5日 (土)

オーディオ山内とTechnics SL-2000

愛機「RQ-552」を破壊した僕は徐々に「ラジカセ」から「オーディオ」へと軸足を移していく。

転機はSONYの家具調ステレオのレコードプレーヤー(以後プレーヤー)が壊れたことだ。
ある日、レコードを乗せてスイッチを入れると、ターンテーブルが回らなくなっていた。恐らくドライブベルトが切れたか外れたのだろう。

昔のプレーヤーはモーターとターンテーブルをベルトで結んで回転させていた。そしてその頃、ターンテーブルの直下にモーターを置きベルトを介さずに回転させるプレーヤーが登場していた。
前者が「ベルトドライブ」後者が「ダイレクトドライブ」という。

ベルトのせいでレコードが聴けなくなった僕は「ダイレクトドライブ」という合理的な仕組みの信者になったが、その新しいプレーヤーは、こずかい2,500円/月の高校生には手が出ない価格帯だった。

ちょうど、その頃、下京町のバス停そばに「オーディオ山内」という店がオープンした。
それまで、佐世保でオーディオといえば「ベスト電器の2階」いつも、買いもしないのに訪れては「これがエルカセットかぁ」と涎を垂らしていた。
四ケ町には千日音機もあったのだが、オーディオという格調の高い世界観に乏しかったのだと思う。
そこにできたのが山内。こぢんまりした店だったが「専門店」らしい佇まいと、上品な店主に惹かれて、やはり買いもしないのに通っているうちに「ここで何か買いたい」と思うようになった。

そして、ちょうどその頃、初めて3万円を切ったダイレクトドライブ機が発売された。

Technics(National)
SL-2000
29,800円
1977年発売

アーム、カートリッジまでオールブラックの筐体
今、見ても非の打ち所がなくクールな外観
カートリッジのバランス、内側へ滑る力の調節は手動。
オレンジのストロボライトをターンテーブルに照射して回転を目視。手動でピッチを調節する。

家のプレーヤーが壊れた代わりだから、親にねだってもよかったのだが、僕はこれを自分のお金で買いたいと思った。
「今日から僕もオーディオ界の一員です」と名乗りたい。そのための入会金は自腹を切る必要がある。
他人の懐を当てにしてきた子供時代から、大人への旅立ちだった。

その心意気に感銘した?店主は確か3,000円くらいまけてくれたと思う。
このプレーヤーは高校を卒業するまでは家具調ステレオに接続して使い、大学で福岡に行く時は下宿に持っていった。
そして、オーディオファン時代が終わるまで、僕にとって最初で最後のプレーヤーだった。

このプレーヤーのターンテーブルで佐野元春と出会い、レコードがCDに移りかわるまで幾多の音楽を僕に響かせてくれた。



46年の時を超えて、憧れのスタジオ1980を手に入れた

| |

より以前の記事一覧