2023年2月10日 (金)

ATOKパスポートに33年育ててきたユーザー辞書が戻ってきた

ATOKにいざ復帰してみて想う。
これまでKindle UnlimitedやApple Musicには980円払っているのに、ATOKパスポート(プレミアム)の660円を惜しんでいたのが不思議だ。

・Google日本語入力の変換

日が陰ると旧に寒くなった
ダウンジャケットを着てネタ
総理が避難されている

・ATOKパスポートの変換

日が陰ると急に寒くなった
ダウンジャケットを着て寝た
総理が非難されている

「ダウンジャケット」の部分を選択して[Ctrl][Ctrl]を押下すると
広辞苑第七版|大辞林4.0|ウィズダム和英辞典
それぞれの定義が表示される。
そこからコピー&ペーストすることもできる。


初期設定の仕上げは「ユーザー辞書」
これまで、33年にわたって育ててきた辞書、登録単語を導入する。

以前、使っていたATOKのユーザー辞書である「atoku1.dic」 ファイルを直接インポートすることはできなかった。
 ↓↓
直近までGoogle日本語入力で使っていたものをインポート
(ATOKから引っ越した際に、ユーザー辞書を移管している)
 ↓↓
これを直接、ATOKにインポートしたところ、エラーとなった。
Google日本語入力はある程度、アバウトなフォーマットでも受け容れるが、ATOKはATOKが求める仕様でないといけないのだ。
 ↓↓
Google日本語入力からエクスポートしたテキストファイルをエクセルで開く
よみ|語句|品詞 
の並び順でデータを整備
タブ区切りテキストで保存

これをATOKへインポート
 ↓↓
辞書メンテナンス>辞書ユーティリティ
 ↓↓
ツール>ファイルから登録

これで無事、およそ5万語の登録単語が手元に戻ってきた


ATOKは「39さい」と入力すると「39歳」と、年齢として変換してくれる。
「へいせい20ねん」と入力すると「平成20年」はもちろん、連想変換候補として「2008年」が提案される。
その逆に「2008ねん」からは、連想変換候補として「平成20年」が提案される。
Google日本語入力では、こうした語句は単語登録する必要があった。


時折、ATOKから「新語のお知らせ」が届く。
4ヶ月前まで使っていたパッケージ版(ATOK2017)にはなかった機能だ。

N分N乗方式
往生際の意味を知れ!
宅見将典
僕らの食卓
モンスター焼そばまん

つい最近、話題に上り始めた言葉たち。「N分N乗方式」以外は初耳だった。
編纂会議を経て数年に一度、追加される新語とは違い、今まさに使われ始めた言葉たち。
これまでならば、それを使うユーザー自ら単語登録していたものだ。
時間は未来から過去へ流れている

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2023年2月 9日 (木)

4ヶ月でGoogle日本語入力からATOKに復帰する

日が陰ると旧に寒くなった
ダウンジャケットを着てネタ
総理が避難されている

ATOKならこういうことはないよな・・・
このところ、日増しにため息が増えてきた

その日、仮面ライダー旧1号のネタを書いていたから、そこまではいいとして「避難」はどうなんだろう。

33年連れ添ったATOKがご臨終して、やむを得ずGoogle日本語入力に乗り換えて4ヶ月。
ATOKに戻りたくってきた^^;)

Google日本語入力は、日本語として確かなのかというエンジンが弱く、変換履歴が優先される様子。第2回、第3節といった数字かな混じり語についての変換は壊滅的で、その都度、単語登録をしていくと、今度はその単語が最優先で変換されるために、日常のあらゆる変換がストレスでいっぱいになった。


更新料なしで5,000円ぽっきりで使えた、パッケージとして最終版のATOK2017を使っていた頃、かな漢字変換ソフトという、最も頻度高く使うアプリをサブスクで支払うというのは、考えられなかった。

当初、Google日本語入力のメリットだと思っていた単語登録の上限文字数も、全角の場合は、ATOKと同じ100文字だとわかった。
タダであるという以外に、ここに留まる理由は見当たらない。

今、あの快適さが恋しい
よし、33年連れ添った相棒とよりを戻そう

そうなれば、善は急げだ。
ATOKパスポートの現状をしらべる


■ATOKパスポート
・Windows/MAC/アンドロイドで使える(プレミアムはiOSでも使える)
・コース
プレミアム 年額7,920円、月額660円
ベーシック 年額3,960円、月額330円

日割り計算はないので、月末に申し込むと、その月も課金される。

以前、使用していたパソコンに入れていた「広辞苑 第七版 for ATOK」は、webダウンロード版であり、すでにダウンロード期限を過ぎている。
これはとても便利なので、広辞苑 第七版 for ATOKが使えるプレミアム(月額660円)を選択。
昔の教材セールスならば「お父さんが月にコーヒー2杯減らせば、払えますよ」という額である。

一ヶ月無料の体験コースから入れるが、使い続けることは決まっているので、一月後、何か面倒が起きるリスクを避けるため、有料版を申し込んだ。


■ATOKパスポート [プレミアム]コースを使い始める手順

・申込
ATOK新規申し込みのページにアクセス
 ↓↓
ATOK Passport [プレミアム]の契約手続
画面の指示に沿ってコースを選び、支払い方法を入力して申込み
 ↓↓
登録したメールアドレスへアカウント情報が届く

・導入
メールに書かれているWEBページにアクセス
 ↓↓
選択してダウンロード
指示に従いインストール 再起動
 ↓↓
アカウントにログイン
 ↓↓
クラウドサービスの設定

ここまでの作業時間、30分ほどで、4ヶ月だけご無沙汰した旧友、ATOKとの再会を果たせた。

つづく

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2023年1月26日 (木)

30年使ったATOKと別れ、Google日本語入力をできるだけATOKのように使う

ATOKとお別れして2日間、次なるIMEを検討した。
選択肢は2つ。MicrosoftIME(以下MS)とGoogle日本語入力だ。
これまでMSを使わなかった理由の1つが、登録できる単語の文字数(長さ)が60と短いこと。
ATOKは100文字で、この40字の差は大きい。

しらべる制作のために、ウェブサイトのURL+ページタイトルを単語登録する必要があり、そのほとんどが60文字では収まらない。

そこで、Google日本語入力について「Google先生」に尋ねると、なんと文字数の上限は「300」とあった。
ただ、実際に登録してみると2バイト文字も1バイト文字でも、100文字しか登録できなかった。


この30年「ATOKとのお別れ」など、考えたこともなかったので、Google日本語入力については何も知らなかった。


早速、Google日本語入力をインストール(無料)
そして、作業環境づくりに取り掛かった。


【1】ATOKのユーザー辞書をGoogle日本語入力にインポート

・ATOK側の操作
ATOKメニュー>辞書メンテナンス>辞書ユーティリティ
ツール>単語・用例の一覧出力

・Google日本語入力側の操作
タスクバーの「あ」を右クリック
辞書ツール
管理タブ
選択した辞書にインポート

「***** エントリーをユーザー辞書に追加しました」というダイアログが表示されて完了

ATOK(100文字)からMS(60文字)にユーザー辞書を移行すると、60文字を超える単語は「語句がないか、文字数が制限を越えました。」というエラーが返るのだが、ATOK→Google日本語入力の移行では、エラーは出なかった。


【2】単語登録の手順をATOKと同じにする

・[Ctrl]+[F7]で単語登録ダイアログが開くようにする
「あ」を右クリック
プロパティ
キー設定の選択(MS-IMEが表示されているリストから)ATOKを選択
[編集]
[編集]
リストの中に
入力文字なし│Ctrl F7│単語登録の起動
の行があることを確認
[OK]
[適用]→[OK]


Google日本語入力では、登録語の先頭にスペース(または半角スペース)を入れた語句は、[Ctrl]+[C]>[Ctrl]+[F7]操作では スペースが消える。
単語登録ダイアログの「単語」欄に、改めてスペースを入力する必要がある

Google日本語入力では、ATOKにおける登録単語を変換時に削除できる[Ctrl]+[DEL]のショートカットがない。これはかなり不便だ。パテントの都合なのかも知れないが改善されるとありがたい。

単語登録ダイアログでコメントを入力できないのはATOKと同じ。これは、MSだけの長所となっている。


【3】Google日本語入力を便利に使う設定

・数字を常に半角にする
「あ」を右クリック>プロパティ>入力補助タブ>数字欄のプルダウンで半角を選ぶ

・変換候補の初期提案を増やす
「あ」を右クリック>プロパティ>サジェストタブ>サジェストの最大候補数を増やす
デフォルトは3

プロパティのダイアログでは、他にも「テンキーからの入力は常に半角にする」など、便利なカスタマイズができる。

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2023年1月25日 (水)

30年連れ添ったATOKとのお別れ

そんな日が来るとは想っていなかった
ATOKとのお別れは、ある日、突然訪れた
メインパソコンをVAIOノートに移して6ヶ月が過ぎた日に

いつものように、キーボードに文字入力すると、見慣れぬエラー・ダイアログが表示された
「辞書として扱えません」

「何も悪いことはしていないのに、突然、画面が変わった」
これは、僕がパソコンのヘルプデスクとして働いていた7年間の間に100回以上は聞いたセリフだ。
僕は、この台詞を言う人は、ろくなもんじゃないと思っていた。

・何もしていないならば、パソコンは動作を変えない
・誰もあなたが悪人だと言っていない

自分は被害者で、それを何とかするのは(IT部門の)あなただという構図を、最初の一言で確立したい。今ふうにいえば、マウントを取りたい。
そんな気持ちが「何も悪いことはしていない」と言わせている。

真摯にありのままを言えばいいのだ。
こんなことが起きています。なにか(解決方法を)ご存知ないですか?
それが、普通の人だ。

こんな時、僕は次のようにして原因を特定していった。
「なにもしていないならば、何も起きないので、何かがいつもと違うんだと想うんですね。今日なにかいつもと違うことをしていませんか?順番に話してもらえませんか?」


そんな昔話を思い出しながら、今目の前にある「辞書として扱えません」というメッセージに向き合ってみた。
だが、数分前、Wi-Fiの調子が悪かったな・・ということくらいしか思いつかない。
そこで、ATOKの知見を元に原因特定を試みる。

辞書メンテナンス>辞書ユーティリティを開く
しかし「ファイルをオープンできませんでした」とエラーが返る
やばっ、これは深刻かも・・少しずつ心に不安の雪が積もる。

そこで、困った時の再起動
神頼みに近い、この曖昧だが、意外と効果がある対処

しかし、ATOKは「辞書ファイルをオープンできませんでした」という意見を変えない。

つづいて困った時の「Google先生」
だが、特効薬のような解決策は教えてもらえない。


この時点でATOKを離れるという選択肢はない。その理由は2つある。
1. 日本語のかな漢字変換が優秀
2. 30年間、貯めてきた「ユーザー辞書(単語登録)」がある

そこで、ATOKが復旧できなかった時に備えて、Windows11に標準装備されているMicrosoft IME(以前はMS-IMEという名前だった)へ「ユーザー辞書」を引っ越すことを考える。
しかし、過去に調べておいた方法で、ATOKのユーザー辞書を引き継ごうとしたが、うまくいかない。


ここで、腹を据え根本的な対処に乗り出す。

まず、ATOKをアンインストール。これは、あっさり終わった。
つづいて、ATOKの再インストール
VAIOにディスクドライブがついていないので、ネットからダウンロードする「2wayインストール」を使用。
再インストールが終わり、祈る気持ちでキーボード入力。
「辞書ファイルをオープンできません」

さらに、もう一度、再インストール。しかし、ATOKは態度を変えてくれない。
これで、ユーザーに与えられた「2wayインストール」の上限 3/3回に達してしまった。もう後がない。


ATOKを買い替えるしかないか・・
だが現在、パッケージ販売(5,000円程度)は終了しており、サブスクのATOKパスポートのみ。毎年8,000円の出費は痛い。

一夜明け、ジャストシステムに救いを求めようと公式サイトを覗く
「サポートを終了しており、サポートをご提供できません」
ATOK2017のサポートは2020年で終了していた。

これで、1990年以来続いていたATOKとのつきあいが終わった。

つづく

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2020年10月 8日 (木)

うをくとタイプミス問題

うをくとタイプミスすることが増えた
それに気づいたのは1年程前だったと思う

げんこう(原稿)と入力しようとして
げんこく(原告)と打ってしまう

genkou
genkoku

つまり「k」が入ってしまうのだ

意識している時にはミスは起きないが、いつもタイプミスを意識している訳ではないので、ふとした時、特に高速に打っている時にそれは起こる

[k]→[o]→[u]
[k]→[o]→[k]→[u]

タッチタイピング(以下TT)で[k]を担当するのは右中指で[u]は右人差し指
[k]を起点に母音を入力しに行く時、ついコンマ数秒前、起点となった[k]をもう1度打ってしまうようだ

もしかすると「うをくとタイプミス」は高速TTをする人の職業病なのかも知れない。
どうですか?Google先生

ところが「そんなケースは報告されていないよ」と言われてしまった

うをくとミスタイプ
う→く 誤入力
「う」を打とうとして「く」と入力してしまう

いくつかキーワードを替えてみたが、情報は得られない
なかには「誤入力が増えると病気の予兆」といった記事もあったが、僕の場合はそれは違うと思う。

もしかすると、これから先、同じ疑問を抱えた人が「Google先生」に相談して、この記事にたどり着くかも知れない。
そういうニーズに備えて、現時点での見解を述べておくと、次のようになる。

1,高速入力する場合、希に起きる
2,入力の流れで、中指を置いている[k]を押下してしまう
3,脳が疲れていて判断力が落ちている

「うをくとタイプミス問題」が一般的なものになった時、ジャストシステム等のかな漢字変換ソフトメーカーが、解決に立ち上がってくれるかも知れない。

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2020年3月24日 (火)

タブレットとして活躍しなかったASUS VivoTab TF810C

情報機器の三種の神器はパソコン、スマホ、タブレット
僕が初めてパソコンを買ったのは1990年、エプソン386NOTEA
初めてのスマホは2008年、WILLCOM 03 WS020SH
当時周りでパソコンやスマホを持っている人は居なかったので、新しモノ好きということになる。職場では「パソコンとか電子手帳とかを使う変わり者」として畏れられていた。


しかし、タブレットを手に入れたのは2013年。
世の中に出回り始めてから、3年が過ぎている。
(ただ、周りにもタブレットを使っている人は居なかった)
僕のタブレット参戦が遅れたのは「使う場面がない」と想っていたからだ。

2012年6月
台湾のコンピューター機器メーカーであるASUS(えいすーす)が「VivoTab TF810C」を発表した。
2012年秋は、各社から一斉にWindows8搭載ノートPCが売り出されたタイミングで、ASUSもそこに参戦した。

「VivoTab TF810C」は別売の「モバイルキーボードドック」を接続すると、見た目はノートパソコンそのもの。
これならば、タブレットとして使いたい場面が訪れたら、切り離せばよい。その一挙両得の合理性に強く惹かれて、発売日に購入したのだった。

これが一応、僕にとっての「初タブレット」なのだが、結果的に、この機械を所有している間「タブレット」としては一度も活躍しなかった。

キーボードは容易に切り離すことができ、あっという間にタブレットに変身するのだが、切り離した途端それは「キーボードが使えなくなったパソコン」になっただけ。不便極まりない。
結局「いつでも画面が切り離せる」単なるWindowsパソコンに過ぎなかった。
電動ルーフのconvertibleに乗っていながら、一度も屋根を開けないようなものだ。
その後、この機械は電源が入らなくなるトラブルに見舞われ、すぐにお別れした。


今想えば、この機械がタブレットとして活躍しなかった理由は2つ考えられる。
1,起動が遅い
2,タブレット利用に特化したアプリが乏しい

1,スマホを傍らに持っていると、スマホの速さが基準になる。
Windows8当時の起動は遅かった。Windows10では改善したが、それでも指紋認証のスマホには敵わない。

2,Windows8当時のWindowsパソコンは、アプリという概念は希薄で、それはまだ「ソフト」つまりMicrosoftオフィスの存在感で成り立っていた。

つづく

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2020年3月23日 (月)

パソコン、スマホにつづいて、いよいよタブレットに手を出す日が来た

[注文を確定する]

いつものことだが、このボタンを押す時には様々な感慨がある
本当にいいのか?
贅沢ではないか?
いやいやお客さん、今すぐ押さないと(在庫が)なくなりますよ!

ネット通販というバーチャルなお店には店員はいない。
だから、僕が店員と客の一人二役をする。
店員が勝つこともあるし、客である僕が[×]で画面を閉じて、すべてなかったことにすることもある。
リアルな店舗ならば「また来ます」「ウチの大蔵省に相談しないと」といった慰めにもならない台詞が必要だが、ネットではただ[×]をクリックするだけ。


商品を見つけてカートに入れる>即決の時もあれば「後で買う」に保存して、しばらく寝かせ、本当に買いたい気持ちの発酵を待つこともある。
ただ、今検討しているこの商品については、ずいぶん時間がかかっている。
最初に「これって、どうなのかな」と興味を持ってから10年は経つ。
その商品の名は「タブレット」


キーボードがなく、画面に触れて操作するコンピューターのことを「タブレット」というが、タブレットという言葉が世の中に定着する前には「タブレットPC」という言葉があった。

2002年
マイクロソフトがタブレットPC発表。
小型コンピュータ向けOS、WindowsXP Tablet PC Edition を搭載する。
タブレットPCはビル・ゲイツが大好きな商品。当時、講演などで二言目には「タブレットPC」を口にしていた。

2002年11月7日
タブレットPCが日米同時発売される
日本では日本HP・東芝・ソーテック・富士通・NECなどがハードを発売。
PDAからの買い換え需要はあるだろうが、小型コンピューターとしての新たな市場を切り開くとは考えにくかった。実際「タブレットPC」が「ノートPC」を凌駕する日は訪れなかった。

その状況が変わるのは2010年
当時の背景として、Kindle、koboなど各社の電子書籍用ハードが出そろいつつあった。
同年7月、アップルコンピューターがiPad発売。
遅れること2年の2012年10月、マイクロソフトがMicrosoft Surface発売。

タブレットの定義は「キーボードがないコンピューター」だが、個人でノートパソコンを持たない層にとって、キーボードでも使えれば、それに越したことはない。

慎重に迷った結果、僕が最初に手にしたのは、画面とキーボードが"切り離せる"Windowsパソコンだった。

つづく

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2019年4月11日 (木)

Power Point2016 スライド番号>エンターキーでページが飛ぶ機能がなくなった

その日も、僕はパワポでプレゼンの準備をしていた。
質問があった時のために、主なスライドのナンバーをメモしておく。
スライドショーの途中でスライド番号の後にエンターキー押すと、そのスライドにジャンプすることができるからだ。

ところが、そのジャンプ機能がなくなっている。いつものように操作しても、画面はウンともスンともいわない。これまで便利に使っていて、人にも教えていた機能なのでこれは困った。
恐らく、最近パワポのバージョンを上げたからだろう。だが、こんな便利な機能を削るなんて、あり得ない。そこで「Google先生」に事情を尋ねてみる。



Power Point2016 スライド番号 エンターキー ページが飛ぶ機能がなくなった

ところが「機能がなくなった」という情報は見つからない。キーワードを変えてみる

Power Point2016 プレゼン中スライドを切り替える

的確な情報は得られない

ここで、新機能「発表者ビュー」に着目する
Power Point2013以降、スライドショーを始めるとパソコンモニターには右側に「次のスライド」が小さく表示されるようになった。これが「発表者ビュー」
頼んでもいないのに、表示されるということは、それがデフォルトということ。

デフォルト=初期値
ここでは「初めから」という意味
ここ数年、若年層を中心に「ミスチル参戦はデフォルト」(ミスチルのライブには欠かさず行く)というように、自分にとってお決まりのことを言う時に使われている。


これを不使用にすれば、何か変化が起こるのではないか?
という仮説が浮かび、試してみる

スライドショー タブ
「発表者モードを使用する」
に(デフォルトで)チェックが入っているので、チェックを外す

プレゼン資料を開き[F5]キーを押下してスライドショーを開始
そこでいつもの[5]>[Enter](スライド番号5にジャンプ)

なんと、ページ飛びが復活!

機能がなくなったのではなく、新たに追加された機能の下では制限されていたのだった。
道理で「ページが飛ぶ機能がなくなった」で尋ねても「Google先生」が答えてくれないはずだ。


オフにした「発表者ビュー」だが、便利な時もある。
作ったばかりで、まだ「自分のものになっていない」プレゼンの場合、次のスライドが確認できると安心感がある。

これからは、その日話す内容、プランによって「発表者モードを使用する」を切り替えることにしよう。

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2019年2月 2日 (土)

デスクトップアイコンの並び方がバラバラになる Windows10

打合せでノートパソコンを持ち出すとアイコンの並びが崩れます。
自席に戻りモニターにつなぐと元に戻ることもあります。
これを安定的に使用する方法はありませんか?

サトウさんから質問のメールが届く。

 

「Google先生」にどう尋ねていいかがわからず、周りにパソコンに詳しい人もいないので、パソコンに詳しい(と思われている)僕のところへヘルプして来たわけだ。

企業・組織ではノートパソコンに外部モニター、外付けキーボードをつないで使う運用が増えている。
これを「クラムシェルモード」と呼ぶ。

 

ノートパソコンは簡単に持ち運べるので、利用者は打合せに持ち出すことができて便利。
一方、コンピューター管理部署は納品や修理対応の受け渡しが容易になるメリットがある。
ただし、老眼の利用者にはノートパソコンの小さい字は辛いので外部モニターをつけてあげる。また、キーボードは横幅が広くテンキーが独立している方が入力効率がよい。
もちろん、マウスもつける。

 

さて、サトウさんへの回答は以下の通り。

[Windows]+[P]
 ↓↓
右ペインに「映す」のダイアログが表示される
[複製]をクリック

 

事務所の自席では外部モニター接続、打合せでノートを持ち運ぶという使い方では、この「複製」モードで使う。
こうすると、デスクトップアイコンは、打合せでノートパソコンを持ち出した時も、外部モニターと同じ並び順になる。

 

外部モニターのほうが画面が大きいので、2列に収まっていたアイコンが3列になったりするが、並び順が崩れたわけではない。

「複製」で使うと、会議室でプロジェクターにつないだ際にも、ノートパソコンのディスプレイに見えているものと同じものが投影される。

「拡張」で使っている人が会議室で
「パソコンの画面と違うものが映っている。超常現象よっ!」
と騒いでいるのは、このためだ。

 

サトウさんはモニターを「セカンドスクリーンのみ」で使っていた。
「複製」モードでアイコンを並べ直したところ、崩れることはなくなったという。

 

「映る」の切替は、Windows10からの新たな仕様
きっと、世界中の素人が悩んでいるに違いない。

Windows10で「映り方が変」と思ったら
[Windows]+[P]

 

※[Windows]とはWindows10ロゴがキートップに印字された「ウィンドウズキー」のこと

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2018年10月 5日 (金)

メールを打っていると裏に隠れる Outlook2016

メールを打っていると、何も悪いことをしていないのに、突然画面が消えてしまう。
そんな怪現象に悩まされてひと月くらいになる。
ちなみに「何も悪いことをしていないのに」というのは、パソコンのクレーマー達の常套句で「なにしてくれるねん、ぼけ」という気持ちを慇懃に表現したものだ。


この怪現象はOutlook2016で「新しい電子メール」ボタンをクリックして、新規メール作成時に起きる。
実際には「新しい電子メール」画面(以下「ダイアログ」と呼ぶ)は"消えてしまう"わけではなく、Outlook2016本体の裏に隠れている。
Outlook2016を最小化すれば、再び「新規メール作成」作業をつづけることができる。
ただし、入力途中で未変換だった文字はばっさり消えてしまっている。


この現象は「新しい電子メール」ダイアログが、Outlook2016の画面から独立して立ち上がるために起きる。
別ダイアログを開かない「返信」時には起きない。


発生の流れはこうだ。
▼「新しい電子メール」ダイアログで新規メールを書いている
▼Outlook2016が(送受信の)更新をかける
▼この時、Outlook2016の画面が「最前面」に移動する
▼従って「新しい電子メール」ダイアログが裏に隠れてしまう(=消えてしまう)


2週間ほど経った時、重い腰を上げて(重い指を操って?)Google先生に教えを請うてみた。

メールを打っていると裏に隠れる Outlook2016

すると、Google先生、一発回答!
かと思ったら、ところがどっこい
まさかのゼロ回答だ
今どき、斜陽産業の中小企業でもゼロ回答は珍しい
(なんの話だ!)

そういえば、Google先生
最近、歯切れが悪くなった印象がある。
広告が増えたのはご愛敬として、トップ記事で問題解決につながる率が下がっていると思う。

まぁそうは言っても、いつもお世話になっているGoogle先生のこと。
ちょっと調子が悪い時もあるだろう。
先生が答えてくれないならば、自分でなんとかするしかない。
そして試行錯誤の結果、方法1→方法2にたどり着いた。


方法1
■「新しい電子メール」ダイアログをOutlook2016画面と重ならない位置(右側)に置く。
一度位置を決めておくと、次からは毎回同じ位置に固定される。
だが視線の移動が大きく現実的ではなかった。


方法2
■自動受信を停める
自動受信を停めておけば、不意にOutlook2016画面が最前面に移動することがない。
メールの送受信はクイックアクセスツールバーに「送受信」ボタンを出しておいて、任意にクリックする。

自動受信を止める手順 ( )内はペイン
▼ファイル
▼オプション(左)
▼詳細設定(左)
▼[送受信](右)
▼「次の時間ごとに自動的に送受信を実行する」のチェックをすべて外す
▼[閉じる]

ただし、方法2で自動受信を停めていても、何らかの更新がかかるのか、画面が隠れてしまうことがある。

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