2022年8月23日 (火)

かつての愛機RQ-552との再会 半世紀の時を経て買い戻し

半世紀ぶりに ナショナルRQ-552と再会して
結局こうなるのか・・と考えていた

コレクターには「もう欲しいものはすべて手に入れた」と思える時がある。
憧れのモデルや、究極の造形品または、シリーズを「コンプリ」した時に、それはやってくる。

子どもの頃に憧れていた「スタジオ1980」でラジカセ生活を再開した。
それから「スタジオ1990」を買い足して、音楽カセットコレクターの道を突き詰めた。
すると、心に一つの恐れが沸いた。

RQ-552と再会しないと終われないんじゃないか・・

子どもの頃、両親が買ってくれた初めてのラジカセが「National 音のマック RQ-552」
音楽カセットを聴くという実用面でいえば「スタジオ1990」があり、事足りている。
子どもの頃に持っていたモノを、もう一度所有したいのはノスタルジー(郷愁)以外の何者でもない。
自分は「不要なモノは増やさない」分別を身につけていると想っていた。

だが、その日はやってきた。
幸か不幸か(たぶん不幸)RQ-552の整備品がわりかし安値で出品されていたのだ。
出品に気づくということは、それなりの関心を寄せていたわけで「火のない所に煙は立たない」ように、アンテナを立てていない情報は入ってこない。

数日後、食料品の段ボール箱でやって来たRQ-552が目の前にあった。
およそ50年振りに再会した実機のRQ-552を見た時、意外と高揚感はなく、結局こうなるのかという感じだった。

 

「古い酒は古い革袋に」の格言に倣い、懐かしのRQ-552に懐かしい曲が詰まった「井上陽水/夢の中へ」をセットする。
すると「万全の整備」を謳ったRQ-552の出品説明とは、かけ離れた現実がそこにあった。

テープが回り始めるとハブあたりから「きゅーきゅー」と異音がした(それでもテープは回っている)
インジケーターのランプは切れていた(整備により点灯するという説明だった)
インジケーターの針は停まったままで、音に合わせて振れることはない(説明では触れていない)
巻き戻しボタンはロックされない(手で押し続ける)
ただし、RQ-552の売り物である「ミュージック・セレクター」は機能した(説明通り)

1980、1990を購入した出品者には絶大なる信頼を寄せているが、今回は違う出品者。
やはり中古を買う時は、売主の信用が大切なのだ。そしてそれは、ネットの評価ではわからない。

「音のMAC」だが、音はよくなかった。
「スタジオ1990」という比べる相手が悪いのもあるが、廃屋の何処からか聞こえてくる、閉じこもったような音楽だ。
本来こういう音なのか、経年による部品の劣化なのかはわからない。

こうして手に入れたRQ-552
子どもの頃の僕を、スタジオ1980から目移りさせた「5ウェイワイヤレスマシン」は、稼働確認もしていない。
外観は割とキレイで、しばらくアンティークとして懐かしんでいたが、そのうち足下に片づけた。
これからは時々、電源を入れて、ご臨終を迎えない程度に維持していこう。


ここで、買わなければ、ラジカセ買いは停まらない。ここで買えば区切りが付く。終止符が打てる。その決意を免罪符に、再開ラジカセ生活に3台目を加えた。
その決断を後付けで論じるならば、価格の安さではなく、整備状態に納得がいく一台が目の前に現れた時に参戦すればよかったと想う。


ラジカセ生活再開ブログはこれで一区切り
今後は、動きがあった時に、不定期で書いていきます
(これまでも十分、不定期でしたが・・・)


憧れのスタジオ1990でラジカセ+音楽カセット生活を手に入れた

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2022年7月30日 (土)

エアコンが壊れた!この夏のエアコンの選び方

猛暑がぶり返したという言葉が適切かは微妙だが、とにかく、東京に今年2度めの猛暑がやって来た日のことだ。

いつも通り、居間のエアコンをつける
通常ならば、冷房の場合、ほどなく運転が始まり、冷たい風が体を癒やしてくれる。
はずなのだが、今日に限って、大清快(東芝)という名のルームエアコン(以下、清快くん)は、持ち時間が十分に残っている棋士のような長考に入っている。

おかしいな

慣れ親しんだパソコンならば、不具合の時にはいくつかの打ち手があるし、経験知もある。未知の場合「Google先生」という味方もいる。
一方、日本製家電は動作が安定しており、不具合に接することがない。
従って、いざエアコンの調子が悪い時に打てる手は限られている。

・電源のオフオン
・リモコンの電池を替える
・コンセントの抜き差し

乏しい経験知による手を尽くしたが、清快くんはまだ長考モード。
こりゃ、なんとかせんばいかん(佐世保弁になる)

こういう時は清快くんの専門家に頼るしかない。なにか、僕が予想だにしない解決策を知っているかも知れない。
メーカーの相談センターに電話をかけて、状況を知らせる。参考までに「冬場はテレビの音がかき消される程、エアコンがうるさい」ことも話す。
専門家の見解によると、室外機が壊れた可能性が高いという。

この猛暑下では、たとえ1日でもエアコン無しはキツイ
ノーエアコン、ノーサマーだ。

いつ治るか、治らないのか先が読めない修理ではなく「エアコンの買い替え」という行動を決めて、真っ先に頭に浮かんだのが「夏のエアコン祭り開催中」のジャパネットだったことは言うまでもない^^)

・空気清浄機能ありなし
・フィルター自動掃除機能 ありなし
・部屋の広さ

ジャパネット公式サイトは、自分の条件で絞り込んでいけて、居住地域の納期までわかる。
コンパクトに情報が集約されており、感覚的に操作ができる。
このウェブページを構築した人は、きっと天秤座に違いない\^^)オイオイ

価格や下取り特典など条件は申し分なかった。
ただ、残念ながら居住地域の納期は2週間後。
もっと早い納期の店を探して街に出た。

この時期、店員さんも忙しいかと思い、予め希望項目をまとめていく。

・買い替え(故障) 引取/下取り希望
・空気清浄機能 あり
・フィルター自動掃除 なし
・畳数 **
 性能に余裕があるものが良い (特に暖房)
・設置工事日 極力早く


■エアコン・プロの意見
・「冬場はテレビの音がかき消される程、エアコンがうるさい」のは、部屋の広さに対して性能が劣っているため。それが、室外機が壊れた遠因と想われる。

・「低温暖房能力」が高いものを選ぶ
今回選択した製品は、トップクラスの 9.1kw

・フィルター自動掃除機能は高級機種には"付いてしまう"
エアコン・クリーニング業者に清掃を頼む場合、この機能が付いていると工賃が割高になるため「機能なし」を希望する人が多い。
だが、フィルター自動掃除機能があれば、エアコン・クリーニング業者に頼む必要がない。

・換気機能付きは高級機種(価格設定高め)


いくつかの量販店で(メーカー販売員ではない)店員さんと相談した結果、僕の条件にベストマッチしたのはダイキン製品。
東京都の「ゼロエミポイント」対象製品のため、申請により一定金額が商品券で還元される。

購入から2日後、新しいエアコンがやってきた。
電気工事の方の手際よさ、人当たりの良さには舌を巻く。
あれだけの緻密で過酷な作業に、十分な報酬が処遇されていることを願う。

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2022年6月10日 (金)

2024年 NationalクーガRF-877 発売50周年記念 復刻限定販売を!

クーガと聞くとオダギリジョー*を思い浮かべる人もいると想うが、僕の場合ラジオである。
(*そちらはクウガです)

コロナ禍が始まった2020年よりラジカセ生活を再開して、子どもの頃に憧れていたラジカセを手に入れた。
(SONY スタジオ1980、1990)
今もあと1台の出物を待っていて、ラジカセ本体の蒐集はそこで打ち止めにするつもりだ。
現代インターネットの仕組みは、ユーザーの興味と関心を把握しており「これ、あなたが欲しいヤツじゃない?」と世話を焼いてくる。
(自分がヤフオクに出品した品が、自分にお勧めされることもある)

最近、ヤフオクを巡回していると、忘れられないルックスのマシンが表示されるようになった。

僕らラジカセ世代が「エアチェック」や「BCL」「ナマ録」に心を奪われていた当時、少年たちの心を鷲掴みにしたラジオ「クーガ」だ。


■NationalクーガRF-877
メーカー:松下電器産業
発売:1974年(昭和49年)
当時価格:18,500円

・仕様
サイズ:W235×H213×D78mm
重さ:1.85kg
電源:AC/電池単2×4
受信バンド:AM/FM/SW


このラジオ最大の魅力はルックス
このマシンを手にした誰もが、ジャングルで野営して生き延びる男になれる気がした(笑)
当時、僕の周りにいた「オーディオマニア」は男子だけだったので、イメージが偏っているのかも知れない。

オーディオマニアは、機械をルックスだけでは支持しない。
基本仕様がしっかりしていることを確認のうえ、メーカーが打ち出す独自の機能に注目する。
クーガには、その特徴的なルックスが、そのまま類を見ない機能としても成立するというストロングポイントがあった。

それが、ジャイロアンテナだ
通常ラジオは、FMはロッドアンテナ、AMはフェライトバーアンテナで受信する。
フェライトバーは本体に内蔵されており外からは見えない。
ラジオを受信する際、より電波の入りがよい方向を探す。
ロッドアンテナは支点から360度回るので、本体は据え置いたままだが、フェライトバーの向きを変えるには、ラジオ本体ごと向きを変えなければならない。

クーガのジャイロアンテナは、フェライトバーを筐体の上に出し、そこから360度回転するようにした。
これで、ラジオ本体の向きを変えなくて済む。
電波は拾ったが、スピーカーは人が居ない方を向いているということがない。

カチカチと音を立ててジャイロアンテナを回し、最強の電波を探す。
そんなシチュエーションを想うと、苦手な鉄棒も、クラスのイヤな奴も忘れることができた(笑)



写真は、2003年発売。食玩「タイムスリップグリコ3」(全15種)にアソートされた「ナショナルラジオクーガーNO.7(RF-877)」

当初は、ジャイロアンテナがカチカチと音を立てて回っていたが、そのうち回しても音が出なくなった。


今もヤフオクでは時折「クーガRF-877」そのものが出品されているが、大半は可動しないジャンク品。

使えない機械をインテリアとして手に入れるのは、コレクターの道に反するので手を出せない。


2024年は「クーガ発売50周年」
そこで、我々(誰だよ)は、Panasonicさんに対して、クーガRF-877発売50周年 限定復刻発売を切望する。

■要求する仕様^^;)
◎サイズと外観は完全オリジナル復刻
・ラジオはWi-Fi対応でラジコなどを受信
・スマホで受信設定をセットして転送できる
・電波でもFM/AM/SWが受信できる
・価格3万円前後
◎リチウムイオンバッテリー充電
・AC電源、乾電池でも駆動

◎は必須

Panasonicの皆さん、ご検討をお願いします!



憧れのスタジオ1990でラジカセ+音楽カセット生活を手に入れた

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2022年1月 8日 (土)

「USBカイロ」を選ぶポイントと運用

直近三度の冬で三個の「USBカイロ」を購入して使った経験をもとに、日々の運用、選ぶポイントの順でお話したい。

■USBカイロの運用

1.USBカイロは2個必要
通勤、外出がある場合はもちろん、終日在宅でも1個では(充電のため)使えない時間帯が長くなる

2.充電場所を決める
カイロシーズンは1日1回~2回の充電が必要
毎回「カイロのケーブルはどれだったかな」と探してプラグにさしこむのはストレスになる

また、USB端子には目印をつけるとよい。
通常のUSB端子「USB A」は大きいので一目瞭然だが「MicroB」と「C」の2つはのぞき込まないと(挿してみないと)どちらかわからない。
ケーブルのプラグにも本体と同じ印を貼っておくとよい


3.使い始めたら常時オン
こまめにオフにしても使用時間はあまり変わらない
在宅の場合、厚着&エアコンオフ&カイロオンで過ごすことができる

4.就寝
低温モードで手に握り就寝。お腹を温めるのもよい。
眠りに就くと自然に身体のヨコに落ちるので低温火傷のリスクは低い

5.疲れ目対策
パソコン作業で眼が疲れた場合、目の周囲を暖めるホットアイを眼科医は推奨している。
通常はホットタオルや「目もとエステ」などの専用ツールで行うが、低温モードのカイロを数秒ずつ当てるのでもよい


つづいて、上記の運用を踏まえたうえでの選ぶポイント

■USBカイロを選ぶポイント

1.容量
大きいものがよい。
2020年冬は5800、2021年冬は7800、そして2022年1月現在、9000mAhの品が多い。mAhはミリ・アンペア・アワー

2.形状
平べったいものが使いやすい。
厚さが開示されている場合3cm未満のものがよい
ただし、手が小さい場合、横幅が狭い(その分厚みがある)品の方が握り易いかも知れない。

3.スイッチ
オンオフ、温度切替すべてを行うスイッチは上面の端に位置するものがよい。
スイッチが側面にあると誤って押してしまう
USBカイロは大抵、低音モードで使う。使用中に温度を切り替えることは皆無と言っていい

4.表面温度
低温モードが40度未満に調整されたものが望ましい。
ただし、3段階モードの温度設定は、買う前にはわからない。
各ブランドともに表面温度は表示していない。
また、個体差もあると想われる。

まず本命の品を1個買い求め、納得がいけば同じ品を買い足す。
そうでない場合、2個めは同じ仕様の他社製品にする。


かじかんだ指を強力な熱量で温めてくれる「USBカイロ」は、冬場のパソコン仕事には欠かせないし、眼が疲れた時にはホットアイもできる。精製水を浸す準備が必要な「目もとエステ」に比べると格段に手軽だ。

また就寝時には、一旦手を温めてから急激に体温が下がっていくので、入眠の手助けにもなっている。

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2022年1月 7日 (金)

極寒の冬に欠かせないUSBカイロ(3個め)

今からちょうど二年前、2020年1月に「USBカイロ」を紹介した。
そしてちょうど一年前、2021年1月に買い足した「USBカイロ」を紹介した。
それから一年、自身通算3個めを購入した。

「USBカイロ」を3個持っているという人は、日本人の500人に1人と言われているので(憶測)恐らく皆さんより、ちょっと詳しい。
そこで、それぞれ仕様の異なる3個の「USBカイロ」経験で得た知見をご披露したい。


はじめに、3個の「USBカイロ」に共通している仕様は以下の通り
3階段温度調節
両面急速発熱
リチウムイオンバッテリー
モバイルバッテリーとしても使える
USB A/MicroB/C 3種のUSB端子付

USBカイロは複数ブランドから発売されているが、同じ工場で作った品物のように仕様は似通っている。


3個の「USBカイロ」の相違点

■1個め ANSOLO 充電式カイロ
実勢価格:2,680円
発売:2019年8月

・仕様
容量:5200mAh
低温モード8時間連続発熱
重量:135g


■2個め FORTY4 充電式カイロ
実勢価格:2,999円
発売:2019年11月

・仕様
容量:7800mAh
低温モード12時間連続発熱
5V2A急速充電(フル充電4~5時間)
重量:187g

表面温度※
高温:51.0
中温:42.5
低温:38.0


■3個め ANSOLO 充電式カイロ
実勢価格:3,280円
発売:2021年8月

・仕様
容量:9000mAh
低温モード14時間連続発熱
重量:206g

表面温度※
高温:51.8
中温:50.1
低温:45.0


1個め 5200mAhの製品は極寒の屋外活動では3時間もたなかった。
この時は"看板に偽りあり"と想っていたが、それは誤り。
気温が低い場合、かなり手が冷たい。その冷たいものを暖めるために熱量を奪われるので、持続時間は短くなる。

1個めは、3シーズンめに使おうと取り出すと、表面がべたついていたため廃棄した。カイロは手のひらで密着して握る機械なので、この不快感は耐えられない。現在使っている2個も、べたつきが出るのかは1年後にご報告したい。

2個めの製品は幅が広くて平べったい。これは握った時しっくり来る。身体のどこかを暖めたい時に"当てやすい"
屋内では大抵「低音」で使うので、低音が38度と低めなのはグッドポイント。
※表面温度はタニタ非接触体温計で計測

3個めの製品は、握った時に誤って温度切替ボタンに触れてしまい難儀だ。低温が45度と高いのも難点。

次回
「USBカイロ」を選ぶポイントと運用

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2021年12月23日 (木)

限りない欲望 スタジオ1980に加えてスタジオ1990が欲しい

40年越しの憧れ「スタジオ1980」を手に入れたあと、ある光景を思い起こしていた。
それは、2021年現在、再開発のため一時閉店が噂されている佐世保玉屋の裏手にあったSONY ショップ。
オーディオファンであり、SONYファンでもある僕は、四ケ町に出ると必ず立ち寄っていた。
一時期、その店頭にラジカセのオブジェが飾られていた。
外観は本物のラジカセそのもの、高さは僕の胸の高さくらいあったから、100cmくらいか。
僕はそのオブジェが「スタジオ1980」のレプリカだと記憶していた。
だが、よく思い起こしてみると、フロントグリルがオールブラックで平坦だった。
そうだ、あれは1990だったんだ・・

1980を手に入れた僕は、当時、1980もいいけど、1990はもっといいなと考えていたことを想いだした。
ただ当時は、既にRQ-552を手にしており、買い換えるなど夢のまた夢。店頭で見た1990のオブジェは僕をとても、切なくさせた。

■発売年順
1974年
SONY スタジオ1980
1975年
National 「音のマック」RQ-552
1976年
スタジオ1990
スタジオ1980マークⅡ
1977年
シリーズ最終型 スタジオ1980マークV

子どもの頃は夢をお金で買えなかった。
だが、僕は大人になった。
白い靴を手に入れると、次は青い靴に目移りする・・と唄うのは井上陽水「限りない欲望」だが、1980という夢が叶った僕は、1990もあってもいいんじゃないかと想い始める。

ヤフオクのオークションアラートに「SONY 1990」のキーワードをセットする。
いくつかの出物があったが、どれも「ジャンク扱い」や「保証はできない」というもの。

整備品の1980を購入して使ってきた経験を元に、納得の一台を選ぶためのチェックポイントを絞った。

■動作
再生、早送り、巻戻し、オートストップなど動作OK
ボリューム、トーンコントロール、スイッチなど正常
ライト点灯、レベルメーター可動

■整備(すべてが必須ではない)
駆動ゴムベルト(3本)交換
テープスピード調整
駆動メカ注油
ボリューム、スイッチに接点復活剤
ボリューム、スイッチに接点改良剤(ガリ音無し)

■付属品
ACコード(極力、純正品)

■外観
ラジカセは"正面と向き合う機械"
前面がキレイならば、それでOK
上、側面、裏面の傷や汚れは不問

これらのチェックポイントは、1980の出品者が商品説明に記していた内容に準じている。
45年の時を超えて手に入れた「当時モノ」の1980は期待以上だった。
モーターの回転は力強く、スライドボリュームのガリ音などもない。昭和50年に店頭で新品を手に入れたのと、何ら変わらない整備だった。
できれば、1990もまた同じ出品者から買えたらいいと考えていた。

探し初めて、しばらく経ったある日、1980と同じ出品者から1990がオークションにかけられた。


憧れのスタジオ1990でラジカセ+音楽カセット生活を手に入れた

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2021年1月11日 (月)

USB充電式カイロは2台態勢がマスト

去年の今日、USB充電式カイロをここで紹介している。

<要約>
品名:ANSOLO 充電式カイロ
実勢価格:2,680円
発売:2019年8月

仕様
■5200mAh リチウムイオンバッテリー
■低温モード8時間連続発熱
■重量:135g

その記事はこう結んでいる。
~今年は東京五輪2020のため、3月、4月、9月には水曜夜のJリーグがスケジュールされます。ハーフタイムに速攻で暖を取りたい時に重宝しそうです。~


結果的に、水曜夜のJリーグは「これでもか」というほど行われたが、それを観戦する機会は訪れなかった。
1年前「8時間連続発熱」は偽りあり。実際には3時間程度と書いた。
夜のうちにフル充電しておいて、朝、家から持ち出すとお昼には冷たくなってしまう。
もう少しバッテリー容量が大きいモノがあるといいな・・

そして、また次の冬がやってきて、いよいよ手の冷たさが喫緊の課題になってきた。そこで探してみると、7800mahの品がamazonで見つかったので購入した。


品名:Forty4 充電式カイロ
実勢価格:2,999円
発売:2019年11月

仕様
■7800mAh リチウムイオンバッテリー
■低温モード12時間連続発熱
■重量:187g


<5200mAh⇔7800mAh比較>
*5200-7800

●実測重量
136g-178g
厚さは同じなのでポケットに入れた時の出っ張りは同じ
7800は全体が大きい分、薄く感じる

●低温モード表面温度
42℃-38℃
*TANITA非接触体温計で計測
5200の難点は低温モードが「熱い」ことだった。
入眠時、掌をじっくり温めるという用途には向かない。
7800は低<中<高の設定が実用に合っている。

7800の表面温度
高温:51.0
中温:42.5
低温:38.0

5200と7800の2台態勢になって、ようやく「使いたい時にいつも使える」環境が整った。
「熱さ」が欲しい時、それが速攻で手に入る「USB充電式カイロ」は極寒期には欠かせない。

※補足
今回購入した7800。最初に届いた品は傾けると中から「からから」と欠片が転がるような音がして返品。再度購入した品を使用している。

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2020年11月 7日 (土)

カセットテープを飾る場所を設えるため、BOOKMANの棚板を増設

2020年、現行品ラジカセの中から選んだのはPanasonic。かつての愛機「National RQ-552」と同じ松下電器だ

Panasonic RX-M45-H
■聴けるもの:FM/AM/カセットテープ
■実勢価格:4,618円
■発売:2017年3月

仕様
■サイズ:W308×H138(ハンドルを上げた状態)×D122mm
■重さ1.7kg(電池含む)
■電源:AC/単1×4 充電式ニッケル水素電池(エネループなど)が使える
■デジタルチューナー
■入力:内蔵マイク
■出力:イヤホン端子

決めてになったのは、カセットテープ走行の安定性、モーターに尽きる。
どれだけ魅力的な機能が付いていても、スピーカーが大きくても、ラジカセはテープが安定してまわってくれないと始まらない。

機種を絞り込むと、受け容れ準備にはいる
車庫からカセットボックスを持ってきて、置き場所を決める。だが、箱に入れっぱなしでは味気ないと想う。人形は顔が猪木だが、カセットは背見出しが命。いつも見える場所にお気に入りのカセットを並べたい。
そこで、書棚に置き場所を設営する
書棚は二重構造になっていて、手前の列がヨコにスライドする
当初はすべてが本で埋まっていたが、徐々に整理して、手前のスライド棚は小物置き場と化している
ダボ穴に「棚ダボ」や「ダボックス」を挿す場所を変えると棚板の位置が変えられる
実際にカセットを置いて見て、段数が足りないことに気づく
文庫本やほぼ日手帳は高さが15cmほどだが、カセットは高さが11cmしかない。棚板が増やせれば、カセットにぴったりの棚を2段作れる・・

書棚の部品を仕舞っておいた箱を探し出し、そこに書かれている名詞を頼りに「Google先生」に照会すると、その書棚は「BOOKMAN」だとわかった

BOOKMAN
静岡の丸伸がつくったスライド書棚
■発売:1979年頃
■丸伸のBOOKMANは製造中止となったが、奈良県の書斎家具屋が技術継承して製造販売している
■実勢価格:123,800円+税(深型2重スライド書棚)

書斎家具屋に問い合わせると、棚板だけ買うことができるというので、必要枚数を注文
購入して30年ほど経っている書棚の部品が買えるとは、なんという僥倖だろうか

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2020年6月11日 (木)

スタジオ1980からRQ-552へ目移りした理由

両親に買ってもらった初めての自分専用の家電品となったラジカセ「National RQ-552」(以下552)を僕は溺愛した。

スタジオ1980への愛を貫かず、552で手を打った理由は「5ウェイワイヤレスマシン」の存在にある。
前身の人気機種「RQ-448(MAC-FF)」~1973年発売~で登場した機構。
552~1975年発売~に搭載され、後継の「RQ-556(リモコンMAC)」~1976年発売~まで3台に搭載された。
(556では本体をリモコン操作できる機能が追加されて6ウェイ)

■5ウェイとは
内蔵コンデンサーマイク
FMトランスミッター
ワイヤレスマイク
ワイヤードマイク(ミニプラグコードで接続)
他の機器からのオンエア録音(これは謎)


筐体の右側面に開閉式のポケットがあり、そこにこのマシンが収まっている。本体に格納した状態では内臓マイク、FMトランスミッターとして稼動する。
「音を送信する」という偉業を達成したくて、ラジカセ本体の音をトランジスターラジオに飛ばして聴いたりしたが、何度かやっているうちに、ドキドキ感が薄れていることに気づいて止めた。

本体から取り出すとワイヤレスマイクとして使える。
小学生の頃、憧れたトランシーバー。
学年でも、お金持ちの家の子供しか手にできない、夢の通信機。ついに、買ってもらうことはなかったあの品と同じことが実現できる。

通信にはその相手が必要だ。
それにはシンちゃんを巻き込む必要がある。
2階にある僕の部屋からシンちゃんの部屋は50mほど。ワイヤレスで電波が届く。
僕はシンちゃんに、父から借り受けていたワイヤレスマイクを貸し渡した。
(シンちゃんのラジカセにはワイヤレスマイクは付いていない)


テレビは八時までと決められているので、僕は8時以降は二階の部屋で過ごす。
窓の外を見てシンちゃんの部屋に電気がついていると、僕は窓を開けリコーダーで[ド][シ][ラ][ソ]を奏でる。これが僕の合図。
シンちゃんからの合図は、ただリコーダーをぴーっと吹くだけ。こちらがお願いする側なので、相手のハードルは低くした。

その音に気づいて、シンちゃんも窓を開ける。
互いにラジオとワイヤレスマイクのスイッチを入れて交信する。

明日の宿題もうやった?
テレビに拓郎が出てたね

まぁ、そういう不要不急の話しだったと想う。それを証拠にまったく内容を思い出せない。


その日は電波の入りが悪く、僕は椅子に乗ってラジオのロッドアンテナをぐるぐる回して、シンちゃんからの電波を探していた
その時だ
頭に強い衝撃があり、火花が散った

僕は生涯で火花が散った経験を2度しているが、いずれもシンちゃん絡みである。

つづく

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2020年6月 6日 (土)

200円のお小遣いがPTAで取り上げられる

借りて来た陽水をカセットテープに収めた僕は、さっそく「ミュージックセレクター」のスイッチをオンにする
キューまたはレビューボタンを押下
(あとは見ているだけ)
自動的に曲間を検知すると「きゅうん」という音と同時に赤いランプが点灯してテープの回転が止まる
キューまたはレビューボタンがかちゃっと音を立ててキャンセルされ、新しい曲が始まる

曲間を検知するために、音楽を録音する際、曲間に4秒以上の無音部分を作るよう説明されていた。
当時のLPレコードは大抵、その条件に合致していたので、大半の曲間が検出できた。
ただし「あかずの踏切」から「はじまり」というような、ほぼ無間隔でつながる曲間は検出できなかった。


当時はまだレンタルレコードも、音楽配信もない。
音楽を趣味にしている同級生は五島の身の周りにいなかった
従って、音源の頼りはFMからのエアチェック

既に「テレビマガジン」を卒業していた僕は、新たに「週刊FM」が愛読書になった。


少し話しが逸れるが「テレビマガジン」は仮面ライダーやキカイダーなど、当時の特撮ヒーローを主に取り扱った月刊誌。講談社が発行していた。
僕が今でも講談社贔屓なのは、その影響だと想われる。

仮面ライダーファン(当時オタクという言葉はない)の僕は、発売日には国丸書店に飛び込んで購入した(配本が1~2冊と少なかった)
ページが折れないよう1ページずつ大切にめくり、穴が空くほど読み込んだ。
付録としてカードやポスターが綴じ込まれていて、僕が壁に貼っているのはこのポスターと旅先で買ったペナントだった。

当時、毎月のお小遣いが200円
テレビマガジンが200円
つまり、全財産を仮面ライダーの情報収集に費やしていたのだ。
仮面ライダースナックも買う必要があったが、それは、お年玉を切り崩していた。

200円というお小遣いは当時としても決して高くはなく、恐らく学校じゅうでも最低ラインだったと想う。
ある時、なんの気なく、お小遣いが「テレビマガジン」で終わってしまうという話を頭の良い上級生に話した。
すると、その上級生が親に話し、その親がPTAで取り上げた。
少なすぎる!可哀想!
要は学校の先生の子供にしては、みじめだということだ。
同級生の大半は漁師の家庭で、そこから見ると公務員というのは収入が安定しており、お金に困っているはずがないということなのだろう。

余計なお世話だ

この話しは、母から聞いた。
つまり、母がPTAに行った時に、リッチな母親たちに言われたのだ。
母が、僕と同じ見解をその場で述べたのは言うまでもない。
僕もおおいに同意したが、内心はこれを機に100円くらい上がらないかなと想った。

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