W杯2010「山本昌邦のウルグアイ講座」につづく「モロッコ礼賛」
【R8】12月11日(日)0時
モロッコ - ポルトガル
NHKG ABEMAが放送
<両チーム ベスト16での戦い>
ポルトガル 6-1 スイス
モロッコ 0-0 スペイン(PK3-0)
グループF1位のモロッコ、H1位のポルトガルが勝利した
モロッコはここまでの4試合でわずか1失点(ポルトガルは4失点)
モロッコのF組での得点は4(H組のポルトガルは6得点)
なんでもダービーにしたがる人にかかれば「ジブラルタル海峡ダービー」と呼ばれるであろう隣国スペインとのR16を勝ち上がったモロッコは、つづいてスペインの西隣に位置し、ともに大西洋に接する近隣国ポルトガルとの対戦。これは「大西洋ダービー」か。
アフリカ北部に位置するモロッコには「アフリカ勢初のベスト4進出」がかかっている。
一方のポルトガルには、デコ・ロナルド・フィーゴで臨んだ2006年ドイツ大会以来のベスト4進出がかかる。
<スタメン>
GK
コスタ
DF
ルベン・ディアス
ディオゴ・ダロト
ペペ
ラファエル・ゲレイロ
MF
ルベン・ネヴェス
ブルーノ・フェルナンデス
ベルナルド・シウヴァ
オタヴィオ・モンテネイロ
FW
ジョアン・フェリックス
ゴンサロ・ラモス
R16スイス戦から先発変更は1人(MFカルバーリョ→MFネヴェス)
「戦術ロナルド以外」を採用。延長>PK戦を想定した場合、これが妥当な手段だ。
<前半>
僕にとってはこの試合、最大のハイライトが訪れる
21分 観客席で試合を観ているデコが映る 所在なさげなうつろな表情がデコらしい。実況アナウンサーはこの日、カメラが抜いたVIPを誰も紹介しなかった。知らなかったのか、それが矜持なのか・・
2005年にバルセロナでばったりデコと会ったのがきっかけで始めたポルトガル・ファン。
2010年にデコが代表引退してからも続けてきた。今回ロナルドが代表を去ったとしても続けるだろう。
ポルトガル人に共感するのだ。特に2008年以降の選手たちは、皆親しみを覚える。
ポルトガル国歌も好きだ。
ボールをもたせるモロッコ
背後にロングボールを入れてポストプレーを狙うポルトガル
日頃「J2」の忙しい試合に見慣れているので、とても落ち着いて観られる
41分【モロッコ】アタッキングサードで競り合いに勝ったモロッコ 左サイドからクロス ネシリが高い打点からヘッドで先制
GKコスタは飛び出す判断、方向ともにずれていた。その後ビッグセーブを見せるだけに、この一瞬がもったいなかった。
DF陣も様子をみているようで、どフリーでクロスをあげさせた。ワンプレーに全霊を注ぐという点でモロッコに負けていた。
それが、この試合の全てだろう
44分【ポルトガル】ブルーノ・フェルナンデスのクロスのようなシュートがクロスバーを叩く
場内はモロッコ応援一色のため歓声が沸かず、惜しいシーンだったという実感が沸かなかった
「地元(カタール)の人もモロッコを応援すると言っていました」
「スタジアムの雰囲気がモロッコを後押ししている」
「歴史が変わる時はこんなとき」
NHKの解説は山本昌邦。試合を通して繰り返しモロッコ礼賛を述べた。
W杯2010では「ウルグアイびいき」を続けたことが記憶に新しい。
あの時は、勝ち進む間、ウルグアイ戦を担当し偏った解説をつづけた。今回またモロッコの試合でそれをやるのだろうか。
12年前、どのように偏っていたかは・・
→山本昌邦のウルグアイ講座(2010年記事)
後半へつづく