2026年3月 4日 (水)

さらに外国人が増える? 東京マラソン2027 優先枠を持たない 国内居住者の[当選]倍率予測

ここまで東京マラソンの外国人比率、当選倍率についてみてきた。
それでは ONE TOKYOPREMIUM、RUN as ONEといった組織属性がない「国内居住者」の僕が、もしも「東京マラソン2027を走りたい」と想った時は、どれくらいの[当選]倍率になるだろうか。

■東京マラソン2027予想
1.定員38,500人
2.国内居住者エントリー:150,000人
3.国内[当選]枠:8,000人
4.倍率:?倍(予想数値は以下に記述)


1.定員
2026年大会は前回比+1,000人だったが、これ以上の定員増は難しい。

理由:スタートエリアの収容場所、Finish後の混雑
東京マラソンを実況したニッテレは「東京駅にFinish」と伝えていたが、ランナーは視界に東京駅を捉えることはない(ムリして右を向かない限り)
実際にゴールしているのは皇居外苑隣接エリア。
日頃は「東京のど真ん中にこんな広い空間があるのか」と感心する広さだが(時間帯により数千人となる)ランナーを滞留させるには制約がある。
Finish後の導線は「日比谷公園」「大手町」の左右2系統。
自分が2009年大会に出場した際は、日比谷公園手前に荷物受取会場が設営されたが手狭であり、2017年大会に出場した時、荷物受取は日比谷公園(現在も同じ)かなり距離があり、42.195kmを走った後に歩くのはしんどかった。
これ以上の導線分散は難しい。それがボトルネックとなり、定員増はここが頭打ちと想われる。


2.国内居住者エントリー:150,000人
コロナ禍で大きく萎んだ「マラソン出場ランナー人口」だが、回帰傾向は高まっている。さらに東京マラソンのような注目度の高い大会への集中は続くと想われ、応募者は2026年大会より微増と考える。


3.国内[当選]枠 8,000人
東京マラソンの外国人比率は過去3大会上昇カーブを描いていた。2026年大会で2025年の比率が維持されたことから、2027年大会も国内居住者割り当ては定員の55%が維持されるかというと、そこには以下の「2027年特殊事情」がある。

2027年大会では初めてABBOTT WORLD MARATHON MAJORS(以下AbbottWMM)の年代別世界選手権(Age Group World Champs)が併催される。
「AbbottWMM年代別世界選手権」は、世界中の市民ランナーにとってはマスターズ版・世界最高峰の舞台。

Geminiに見解を求めたところ「2,000人~3,000人があらたに流入すると想われる」とのこと。
2,000人と少なく見積もったとして(2026年の)17,502+2,000=20,502人

数字をおさらいすると
定員:38,500人
海外:20,502人(53.25%)
国内:17,998人

国内:17,998人から以下の組織枠を除くと・・
 チャリティ枠: 5,000人
 ONE TOKYO プレミアムメンバー枠:3,000人
 都民エントリー:1,000人
 RUN as ONE(人数不明)
 ↓↓
組織属性のない国内居住者「一般」枠は
8,000人程度と予測する。


4.倍率
従って僕が2027年大会を走りたい場合
エントリー母数:140,000人
(150,000人から優先枠を除外)
[当選]枠:8,000人
140,000÷8,000=17.5

「17.5倍」の倍率に臨むこととなる。

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2026年3月 3日 (火)

東京マラソン2026 外国人比率は来年こそ五割を超える?外国人は抽選で優遇されているのか?

2026年3月1日に行われた第19回東京マラソン2026は、海外 115 の国と地域で放送された。

ここではまず、先週に僕が東京マラソン2026EXPOでみた直感「外国人比率が9割」は果たしてどうだったのかを数値で振り返る。

■都道府県・居住地域別完走者数
海外:16,749人 44.5%
全体:37,567人

■外国籍
出走者:17,502人
完走者:17,179人
完走率:98.2%

■全体
出走者:38,472人
完走者:37,268人
完走率:96.9%

(ここまで、東京マラソン2026速報値)

■外国人比率は?
出走者:45.49%
完走者:46.0%

■直近3大会外国人出走者数(出走者占有比)
東京マラソン2023:11,730人(30.7%)
東京マラソン2024:13,535人(36.9%)
東京マラソン2025:17,228人(45.96%)

おなじ出走者ベースでみた場合、
2025年大会の45.96% に対して、2026年大会は45.49%で -0.47pt 微減だった。
外国人ランナーが「五割を超える」ことは今年についてはなかった。
これによって「東京マラソンは外国籍比率の閾値を 45% に設定した」のかというとまだわからない(次回詳述)


僕が2月26日(木)の東京マラソン2026EXPOでみた「外国人が9割」は
・働いている日本人は土曜日に集中する
・外国人は早めに来日して空いている木曜日に来場している
という状況だったと想われる。


外国人がこれだけ多いと「外国人は優遇されているのでは?」という意見もある。
外国から来るということは、宿泊費、その他もろもろのお金が日本に落ちるし、何より東京ひいては日本のアピールになる。
日本人ランナーは10倍と言われる当選倍率を経て出走権を得ているが、海外勢はどうなのか?

現時点では、2026年大会の公式数値はみつからないので、東京マラソン2025の数値を参考とする。

■エントリー時点での比率(2025年大会)
国内居住者 約144,000人 約11.3倍
海外居住者 約157,000人 約27.4倍
合計 約301,000人 約12.7倍

海外勢は52.1%を占めており、当選倍率(27.4倍)は国内の2倍を超えていた。
従って「外国人は優遇されている」は当たらない。

ちなみにこの「11.3倍」「27.4倍」の倍率で計算すると当選者数は18,472人であり、2025年大会の定員である37,500人には大きく届かない。
37,500-18,472=19,028人 これはなにかというと恐らく「優先枠」

■東京マラソンの優先枠(2025大会)
チャリティ枠: 約5,000人(先着)
ONE TOKYO プレミアムメンバー枠(3,000人)
都民エントリー(1,000人)
RUN as ONE(準エリート・一般など)

従って「一般枠」ランナーは 38,500人という定員より想ったよりも狭い枠で出場枠を競っていることになる。

つづく

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2026年3月 1日 (日)

今年は五割を超えるのか? 東京で世界がひとつになる日 東京マラソン開催

今日は「東京がひとつになる日」東京マラソン2026開催日。

近年の東京マラソンは「外国人マラソン」の様相を呈している。
それは、コロナ禍が明け海外からの渡航を緩和した2023年大会から始まった。
東京マラソンはABBOTT WORLD MARATHON MAJORS(アボット・ワールドマラソンメジャーズ)に組み入れられており、2025年大会の外国人は4割超え。その分、日本人ランナーの枠が狭まっている。

■外国人出走者数(出走者占有比)
東京マラソン2023:11,730人(30.7%)
東京マラソン2024:13,535人(36.9%)
東京マラソン2025:17,228人(45.96%)

先日のEXPOで目視した限りでは、外国人比率はさらに上がっているように見えた。後日発表される外国人比率は五割を超えるだろうか。


■アボット・ワールドマラソンメジャーズ
東京・ボストン・ロンドン・ベルリン・シカゴ・NYCの6大マラソン
制限時間内に6大会を完走すると Six Starメダルがもらえる
「6大会め」に臨むランナーのナンバーカードには Six Star のQRコードが入っており、6大会目となる大会当日、Finish導線にあるABBOTTのテントで受け取る。

2006年
ワールドマラソンメジャーズがボストン・ロンドン・ベルリン・シカゴ・NYCの五大マラソンで始まる

2013年
東京マラソン2013から東京マラソンが加わり六大大会となった

2015年
アボット・ラボラトリーズ(米国の製薬会社)がタイトルスポンサーとなった

2025年
シドニーマラソンが加わり7大大会となった

東京マラソンのキャッチコピーは「東京が1つになる日」だが、世界中のランナーが東京で愉しんでくれることを想うと「東京で世界がひとつになる日」なのかもしれない。


■東京マラソン2026 時系列の記録

2025年1月22日
第19回大会開催日、参加料値上げを公表

2025年2月10日(月)~3月9日(日)
ラントリップとセイコーがバーチャルランイベント「Seiko HEART BEAT RUN」開催
完走者のうち抽選で10名に東京マラソン2026出走権付与

2025年5月7日~
東京マラソン2026チャリティ募集告知期間

2025年6月下旬~
寄付申込期間

2025年8月15日~29日
一般エントリー
応募者から ONE TOKYO3連続落選>都民>一般 抽選

2025年9月12日
ONE TOKYO3連続落選抽選 当落通知

2025年9月17日
都民抽選 当落通知

2025年9月19日(金)
一般抽選 当落通知

2025年10月30日~11月24日
ボランティア エントリー期間

2026年2月26日~28日
ランナー受付 ボランティア受付 EXPO

2026年3月1日
9:10 号砲
16:10 レース終了


コース
■2022年(第15回)より現在のコースとなって5回め
■ルート
東京都庁~飯田橋~神田~日本橋~浅草雷門~両国~門前仲町~両国~銀座~日比谷~品川~日比谷~東京駅前・行幸通り
大きなアップダウンがなく、全体的にフラットで好記録が出やすい


東京マラソン2026に出場するランナーのご家族、知人友人の皆さん、ぜひ沿道の応援に行かれてください。
ランナーはとても喜びます。
沿道から「**さん」と声がかかった時の感動は掛け替えのない記憶。
何十年経っても声の主を探した時の映像と音声を脳が録画していて、いつでも再生できます。
ランナーはいろいろなことを考えて42.195kmを走っていますが、ほとんどの景色は覚えていません。
ただ覚えているのは、沿道から声がかかったこと、ランナー同士で会話したことなどの誰かとふれ合ったこと。
もしも「応援なんか行かない」というご家族の方も、せめてランナーが帰宅したら「風呂を一番に入らせてあげる」くらいはお願いします ^^)

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2026年2月28日 (土)

今年も外国人比率が高い東京マラソンEXPO

2月26日(木)
今年もこの場所に帰って来れて嬉しい
国際展示場の駅を出て会議棟を見上げるといつも想う

4本の巨大な柱(コア)で構造体を支えることで、エントランス広場に開放的な空間を生む設計。上に乗っているのは会議棟。

その1階で東京マラソン2026 スポーツボランティア受付が行われる。
会場が会議棟に移ったのは2025年からで、それ以前はランナー受付・EXPOと同じ「南展示棟」の一角で行われていた。

既に受付を終えたランナーが東京ビッグサイトから出てくる。
今年の外国人比率はどれくらいだろう?
ここ数年、僕の興味はそこに集中している。
案内看板に着くまでの間の目測では「外国人が5割」ほどか。

13:00
期せずして、予約時間ぴたりに受付に並ぶ。
受付予約は1時間の幅があり、少し正時をずらしたほうが空いているのだが、この日は2人が待っているだけだった。

僕がスポーツボランティア・デビューした2007年「第1回東京マラソン」では受付は東京ドーム。第2回以降は(コロナ禍の例外を除き)東京ビッグサイトに場所を移し現在に至る。

今年からユニフォームのリユース制度が始まった。
前年使用のユニフォームを保管していた人は受付に持参。今年の活動と同色ならば、そのままリユースする。色が違う、保管していない場合は新たにもらう。
これまで東京マラソン、横浜マラソンは毎回支給だったので、帰宅するとすぐ可燃ごみにだしていた。さすがにあれを普段使いできない。持っていても二度と使わないのだから。
今回からリユース制度が始まったので、今年の分は保管しようと想う。

ちなみに湘南国際マラソンは毎回、活動終了時にその場で回収。THE NORTH FACEのロゴが入っているので「これこそ、欲しいな」といつも想う。
新宿シティハーフマラソンは今年からリユース制度が始まったので、先日活動分は倉庫に保管した。


ボランティア受付を出ると、お楽しみのEXPOへ。
ランニング各社の最新製品が一堂に会する機会は(東京では)他にない。
Amazonでは知らない本に出会えないが、図書館に行くと出会いがある・・
それと同じで、ネットにない出会いがここにある。

南展示棟に入り順路に沿って歩いて行くと、向かい側の「歩く歩道」には EXPO帰りの隊列がつらなっている。
「外国人6割?」
しばらく歩く、だんだん比率が上がっていく
「7割?8割?9割」
最終的にはほぼ外国人になっていた。この傾向はオフィシャルパートナーエリア(4階)にはいっても同じ。年々配信している人も増えている。

毎年、EXPOは(空いている)初日に来ているので「初日だから外国人が多いのかな」
と想っていたが公表される数字では年々、その比率が上がっていく。もしかすると2026年大会は50%を超えるのかもしれない。


今年はasicsブースに入ることができた。
2023年は60分、2024年は45分、2025年は120分待ち。
それが今回は 0分
入口のスタッフさんに「なにか変えたのですか」と尋ねたところ、推測の息を出ない感想のような回答だった。
僕の考えは、以前はなにかノベルティを配っていたと想うが、それがなくなったのではないだろうか。
数年ぶりのasics 東京マラソン2026年デザインのジャケット、アンクルソックスが欲しくなったが「レジ20分待ち」と聞いて、そのまま退出した。


つづいて一般出展社ブースがある1階へ。
お目当てはadidasのアディゼロ アディオス Pro EV02。去年は試着行列がブース外に伸びていたが、今回はすぐに入れた。
靴のサイズはメーカー・モデル毎に異なる。アルファフライ3VOLTは27.5、METASPEED RAYは27.0、以前履いていたタクミセンは27.5。
そしてadidasオンラインではアディオス Pro4のお勧めは26.5と出ていた。
一度買ったモデルの別カラーならばネットでよいが、お初モデルは履かないと怖い。
そして、Pro EV02は27.5がジャストだった。
ただレース出場予定のない僕は「8万円の厚底」を散歩用に買うのはあまりに酔狂が過ぎると自重した。
展示品(試着不可)のアディゼロ PRIME X EVO は、靴というよりは貨物船のようだった。ここまでの厚底は見たことがない。


あとは面白いもの何かないかなと見て回る
いつも奥まったところにある ABBOTT WORLD MARATHON MAJORS
外国の皆さんは 6 star メダルをゲットするために東京に来ている訳だから、狭いブース内は当然のように混雑している。僕以外に日本人客はいない。
店先になんと 6 star メダル(らしきもの?)が売られていた(\26,250)
世界6大マラソンを完走した者に付与されるメダルは、鋳型に流し込んだだけの無骨なもの。それとは別モノの佇まい。恐らく記念品として飾る特注ものなのだろう。

店内に使い勝手の良さそうなカッコイイcapが見えたので、人垣をかき分けて即ゲット。
帰宅してよく見るとV・ファーレン長崎でお世話になっているFanaticsのタグが付いていて、即断した自分を褒めた。


そして最後にTHE NORTH FACE
東京マラソン限定カラーの靴や用品が置かれている。
奥の棚にTHE NORTH FACEロゴ入りソフトボトルを発見。
湘南国際マラソンで売られているのを見て、欲しかったやつ。ロゴ色は白だけどTOKYOの文字が遇われていてステキ。即ゲットだ!と商品を掴んでレジへ向かうと、それを見たスタッフさんが「新しいのと替えましょう」と言って、バックヤードからビニル袋入り未開封品を持ってきてくれた。
週末の東京マラソンボランティアの給水ボトルに使おうと想う。去年は気温が上がりえらい目にあったので・・


東京マラソン2026は 3月1日(日) 9:10号砲
ランナーの皆さんにとって、あまり暑過ぎない好天のレースになることをお祈りしています。
今年もゴール地点でお待ちしています。

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2026年2月27日 (金)

コロナ禍明け 外国人比率が上がっていく東京マラソン

■2023年3月5日
第16回
定員37,500人
参加費23,300円
海外からの渡航緩和により、出走権留保していた外国人11,730人が参加(出場者全体の30.7%)
アボット・ワールドマラソンメジャーズ(世界6大マラソン)でラスト1大会に東京を残していたランナーが Six star メダルを求めて詰めかけた。

ボランティア受付でEXPOに行った時、周りは外国人ばかりで驚いた。
この大会以降、外国人の出場者比率が高い大会となっている。

僕はこの大会で初めて、東京2020選手村で活動した仲間を誘い「選手村仲間」としてグループ参加した。
東京マラソン・ボランティアの応募には「個人」「グループ」「チーム」の三種類がある。仲間と共に活動したい場合、グループ(5人)、チーム(30人以上)のどちらか。
・チームは基本的にそのチームにひとつの部署を任される(【例】第3給水所は全員が***チームで担う)
・グループは個人ボランティアと混ざって活動する


*世の中のニュース
2023年5月8日
新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行
これを境に「見る」「支える」スポーツにおいて「声出し応援」が解禁された。


■2024年3月3日
第17回
定員37,500人
参加費が旧水準の16,500円に戻った(値下げ)
荷物預かりが有料化(1,000円)
コロナ禍による権利移行の最終回。前回につづき多くの外国人13,535人が参加(36.9% 過去最多)

ベンソン・キプルトが大会新記録で優勝(2時間02分16秒)


■2025年3月2日
第18回
概要は前回どおり

気温が22度まで上がった。
僕の記憶が確かならば・・ランナー参加した2009年大会も気温が高かったが、ボランティアとして参加したこの回のほうが暑いと記憶している。
僕らの仲間は持参した水を午前中に飲みきり(Finishエリアの)皇居周りにはコンビニも自販機もないため、午後からは辛い活動だった。


■2026年3月1日
第19回
定員38,500人(史上最多)
参加費値上げ 16,500円→19,800円
外国人 160ドル→230ドル(およそ35,000円)


■2027年は第20回大会
先に述べたように東京マラソンは第15回(本来は2021年)が延期開催されたため、来年が20回めとなる。
*2020年は市民マラソンは不開催だが、MGCが開催された。従って第14回は成立している。

過去にコース変更は2度行われており、そろそろコース変更があるかも知れない。
1度め 第11回 2017年 墨田区が入りゴールが臨海地区→皇居前に変わった
2度め 第15回 2022年 上野広小路折り返し新設

僕の妄想としては第20回記念大会として、一度だけ「東京2020コース」または、MUFGスタジアム(国立競技場)にゴールして欲しい。
新宿シティハーフマラソン(新宿区民マラソン)はMUFGスタジアムゴールだが、全国には「国立ゴール」に憧れるランナーが多いと想う。

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2026年2月26日 (木)

東京マラソンに「厚底」登場 そして、コロナ禍がマラソン界を遅う

■2018年2月25日(2月第4日曜)
第12回
設楽悠太が日本記録更新(2時間6分11秒)

2017年7月に発売されたズーム ヴェイパーフライ 4%が長距離ランに革新をもたらし、箱根駅伝では多くのランナーが履いた。
その 「ナイキの厚底」時代となってからの初回大会。ただ、まだ市民ランナーで3万円に迫る高額シューズの使い手は少なかった。


■2019年3月3日(3月第1日曜)
第13回
従前の2月第4日曜(2月24日)に今上天皇「在位30年記念式典」が国立劇場で開催されること。2020年から2月23日が天皇誕生日となることから「3月第1日曜」開催に移動。この日程でそれ以降2026年現在も行われている。この日程はしばらくの間、固定されるだろう。

○開催時期の変遷
2007-2008:2月第3日曜
2009:3月第4日曜
2010-2018:2月第4日曜
2019-2026:3月第1日曜

定員:35,500人→37,500人
参加費:10,000円→10,800円

この年は本来の「東京2020」前年。東京ビッグサイトが東京2020準備のため閉鎖されており、受付はお台場青海地区NOP区画で行われた。
大会当日は冷たい雨のレースとなり、出場した大迫傑が途中棄権した。


ーコロナ禍がマラソン界を襲うー

■2020年3月1日(不開催)
第14回
参加費を初めて大幅値上げ 10,000円→16,200円
都民エントリー枠(1,000人)創設
MGCファイナルチャレンジ開催
フジテレビがFODで無料配信

初めて(一般の部)大会中止
参加費返金なし 出場者に2021年大会出走権付与
第14回はMGCファイナルのみ開催。大迫傑が日本記録更新(2時間5分29秒)東京2020出場権の最後の1枠を得た。
沿道の観衆は前回の69万人から7.2万人に減った。

新型コロナウイルス感染症の影響により全国のマラソン大会で初めて中止を発表。これ以降、各地のマラソンはすべて中止または延期された。

僕はこの年の11月に初めて開催される「長崎平和マラソン」~被爆75周年事業~にエントリーしていた。
僕が走る姿を一度見せたかった両親は既に浄土に還り、郷里に錦を飾るという訳でもないが、僕のマラソン人生にとって「長崎への旅マラソン」は欠かせないPEACE。
他で詳しく書いているので割愛するが、この大会は2021年に延期された後、被爆80周年事業として2025年に延期。それも採算がとれないという理由で「ハーフに縮小」
僕は優先エントリー権を使い「長崎平和ハーフマラソン」にエントリーしたものの、まったく準備できず当日長崎には入らなかった(記録はDNS)
今、平和祈念像や鳩が遇われた大会の記念品タオルだけがここにある。


■2021年(不開催)
第15回
都民枠創設
コロナ禍が続いており、初めて募集開始が遅延した
3月開催→10月に7ヶ月延期
10月開催→さらに5ヶ月延期
2020年につづいて2021年も開催なし
東京マラソン2020出場予定者には第15回大会(2022年)の出走権が付与されることになった。


■2022年3月6日
第15回
3年ぶり、コロナ禍で初開催
2度延期されていた東京マラソン2021(第15回)を2022年3月に開催
→マラソンの回数の数え方
2020年大会出場予定者に出走権付与(エントリーと参加費は必要)

・コロナ対策
定員38,000人→25,000人に絞る
・65歳以上の参加自粛を求め参加費返金、翌年以降出走権付与
・参加者には「72時間前までにPCR検査で陰性証明」「体調管理アプリでの報告」を義務づけ
・密集を避けるため、ナンバーカード末尾1桁で給水テーブルを分けた

○東京マラソン 2度めのコース変更
都庁をスタートして右折が左折となり、上野広小路折り返し新設。その分、品川折り返しが手前になった。折り返しが1つ増えたことでタイム的には後退した。
レースでは上野広小路折り返しに向かって左折する交差点で(折り返しには入らず右折した)先導車につられて先頭集団がコースを間違えた。

当時の世界記録(2018年ベルリンマラソン 2時間01分39秒)保持者 エリウド・キプチョゲが初参加して優勝(2時間02分40秒 当時の大会新記録)

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2026年2月25日 (水)

墨田区の誘致叶う 第11回から大幅コース変更 「高速コース」となった東京マラソン

■2012年2月26日
第6回開催 ONE TOKYO創設1年め
ONE TOKYOプレミアムメンバー枠3,000人、エリート枠100人を設け、チャリティ出場枠は1,000人→3,000人に増員。定員は32,000人→35,500人に増えた。

この頃、東京スカイツリーが(2011年12月に)落成した墨田区が、東京マラソン・コース変更の誘致をしていた。
「東京マラソンを墨田区に」の幟を見て「ないないないない」と想ったので、数年後に実現した時は驚いた。


■2013年2月24日
第7回開催 チャリティ・サポートシステム導入
アボット・ワールドマラソンメジャーズに参加 世界6大マラソンとなる
チャリティ枠3,000人
併催競技を含めた総出場枠35,500人
定員35,500人に対して303,450人が応募。初めて倍率が10倍を超えた。
スターターは猪瀬直樹 都知事が初めて務めた。


■2014年2月23日
第8回
東京マラソンは毎回何らかの変更を加えてきたが、初めて大会概要に変更がなかった。


■2015年2月22日
第9回
チャリティ・サポートシステムがチャリティランナー(ファンドレイザー)という名前に変わった。
この大会よりセキュリティ面に留意した施策が強化された。
警備強化の一環としてスタート会場へのスプレー缶、ペットボトルの持ち込みが制限された。
警察官がランナーと一緒に走りながら警戒にあたる「ランニングポリス」が、日本の大規模大会で初めて導入された。

当時、情報セキュリティの仕事に就いていた僕は、マラソン×セキュリティの世界を体験すべく2度めの出場を目論んだが[落選] これで応募は「1当2落」となった。


■2016年2月28日
第10回
当初からのコースで10回めの開催
第1回から使われていた大会ロゴを変更
アボット・ワールドマラソンメジャーズ6大会完走者にSix Star メダル付与が始まる。
1回限りの定員1,000人増員(36,500人)
チャリティランナーが初めて定員に達した。


■2017年2月26日
第11回 初めてのコース変更が行われ、ゴールが皇居前(行幸通り※)となった。
東京スカイツリーが竣工して以来、東京マラソンを誘致していた墨田区がコースに組み入れられた。
これで「東京タワー」と「東京スカイツリー」という東京の二大電波塔を背景にしたランナー写真が撮れるようになった。all sportsの皆さんは喜んだことだろう。
旧コース終盤の臨海エリアにあった大きなアップダウンがなくなり、東京マラソンは「高速コース」を謳い始めた。
東京マラソン2017大会記念テディベアを予約販売した。

僕は4度めの応募で2度目の出場を果たした。
all sportsから買った写真は東京駅を背にして行幸通りをゴールに向かうシーン。
赤れんがの東京駅を背景にゴールする絵は秀逸。ここの写真はとてもよく売れているのだろう。笑顔でゴールできればなおよかったのだが・・

仮装して走る2度目の東京マラソン(ブログ目次)

※「行幸(ぎょうこう)」とは、天皇陛下が外出されることを指す。「行幸通り」は天皇陛下が公式行事などで東京駅を利用される際の専用路としての役割を担う。
以前、衆議院の「国会等の移転に関する特別委員会等」(首都移転議論)に参加した際しらべたところ「移転推進派」の主張に「天皇陛下は東京に行幸したまま(京都に戻っていないの)であり、依然として日本の首都は京都だ」というものがあった。

行幸通りは道幅73m。そのうち30mは中央帯として御影石が敷き詰められた歩道が占める。
V・ファーレン長崎の有志バスツアー(志バス)はよくここで発着する。
時折、ウエディングの前撮りにも使われるキラキラした通りが、東京マラソンの日だけはとても賑やかな空気に包まれる。

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2026年2月24日 (火)

東京マラソンの歴史 「落選」がライフワークのきっかけになった

僕は2007年の記念すべき東京マラソン第1回にランナーとして応募したが「落選」
落選通知のあとに募集が始まったボランティアに応募した。
「ボランティアをしておけば、来年当たるかも」
という邪推からである。
(この邪推は結果的に当たることになる)

それまで被災地ボランティアの経験はあったが「スポーツボランティア」という言葉があることは、この大会後に行われた笹川財団のボランティア研修会で知った。
結果的に第1回の落選が発端となり、現在はライフワークの1つとなった。
この落選がなければ「東京2020」での経験もなかったかも知れない。


東京マラソンの歴史

■2008年2月17日(2月第3日曜)
第二回開催 130,062人が応募 定員より多い27,500人に当選を出した
東京都がおこなう「緑の東京募金」に協賛して「東京マラソングリーンプロジェクト」を初めて行った。完走者には緑のシューレース(靴紐)が配られた
初めてスタートからよく晴れた大会となった

ランナー受付会場は東京ビッグサイトに変更。以降、基本的にお台場で行われている。ボランティアの受付も棟内の一角で行われる。
ランナー受付会場で行われる「東京マラソンEXPO」には、ランニング用品や靴が一同に会する。
ランナー受付+EXPOのフォーマットも東京マラソンが始めて、全国のマラソン大会が追随している。
実店舗で各社の靴や用品を手に取って選べる機会は滅多になく、僕はボランティア受付を済ませたあと、この展示会を見るのが楽しみにしている。


2009年3月19日
石原都知事が定例会見で「多額の参加費を支払う人の別参加枠を 1,000人ほど設けて、参加費を超える部分をチャリティに使いたい」と発言。この構想は2011年大会でチャリティ枠として実施された。


■2009年3月22日(3月第4日曜)
第三回開催 初めて開催時期変更
開催時期が3月終盤だったのは、この1回きり
募集定員が増えて30,000人となり、226,378人が応募した
「東京マラソングリーンプロジェクト」にちなみ、参加者に届いた大会案内には大会スポンサーアシックス製緑の靴紐が同梱されていた
「ランナー位置情報サービス」を初採用。応援者がランナーを追尾できる時代が始まった。

訳あって第2回大会の応募を見送っていた僕は、2度めの応募で[当選]めでたく東京マラソンを走ることができた。
曇りのレースだったが14時頃からは小雨模様となり、コース終盤の臨海エリアは沿道の応援も少なく走っていてとても寂しかった。
ブログ「東京マラソンを完走したい」


■2010年2月28日(2月第4日曜)
第四回開催 2度めの開催時期変更
募集定員が増えて32,000人となり、272,134人が応募
市民ランナーに対しても無作為でドーピング検査を実施


2010年4月23日
日本初のマラソン運営法人「東京マラソン財団」設立
同財団は2027年1月に長崎県諫早市で開催される「長崎ミュージックフェスマラソン」をプロデュースする。
同財団が新規大会事業に携わる最初のケースであり、成果に注目したい。


■2011年2月27日(2月第4日曜)
第5回より東京マラソン財団が主催
初めてチャリティ出場枠を設けた(2009年3月石原都知事が言及していた件)
10万円以上の寄付をすると出場権が付与される
1,000人の募集枠に対して(10kmの部を含む)707人が出走

2011年秋には大阪マラソン、神戸マラソン、2012年春に名古屋ウィメンズマラソンが始まり「東京」に追随した。

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2026年2月23日 (月)

第1回から追いかけてきた東京マラソンの歴史

2006年にマラソン界にデビューした僕は「2007年に東京マラソンが始まる」ことを月刊ランナーズで読んで知って以来、全大会を追いかけてきた。
ランナーとしては応募4回>出場2回
ボランティアとしては応募4回>活動4回(2026年大会で5回め)

ここでは、東京マラソンについては知っているけれど、記憶が混濁している。
東京マラソンはほとんど知らないけれど、今度仲間が出るので知っておきたい。
そういう方のために簡単に「東京マラソンの歴史」を振り返る。


■東京マラソンの歴史

【創生期】
2003年11月14日
*第1回大会の3年3ヶ月前
石原慎太郎都知事が東京マラソン構想を記者会見で発表

当時、自分がマラソンを走るとは想っても居なかった、すなわち「市民マラソン」に情報収集アンテナが立っていなかった僕は、このニュースを知らなかった。
恐らく、マラソン界隈の人以外では"新聞の都民版をよく読んでいる人"くらいしか知らなかっただろう。


2004年4月
東京都と日本陸連が協議を始めた
東京マラソン事務局事業部長の早崎道晴氏が自転車で都内の道路を走り、コースを煮詰めていった。
当時 レインボウブリッジもコースに入れることが検討されたが、高低差が大きくなる(タイムが悪くなる)こと、横風が強い(気象条件によって中止リスクが出る)ことにより外された。

この情報は第2回大会の直前、2008年2月に出版された「東京マラソンの舞台裏」川端康生 枻出版社 で知った。
第1回大会が大成功を収め、オールドメディアで大きく取り上げられたので、このような出版企画が実現したのだろう。


2005年12月12日
第一回開催日を正式決定「制限時間7時間」「定員3万人」「コース」を公表
当時、河川敷の大会「荒川市民マラソン(現 板橋Cityマラソン)」が7時間制限だったが、公道で7時間制限は日本初

僕は当時「生涯に一度42.195kmを走ってみたい」と思い立ち、荒川市民マラソンにエントリーしたばかりだった。
この情報を「月刊ランナーズ」で知った僕は「マラソンは1度で十分」から「いや、2回にしよう」と決意を改めた。


2006年4月10日
開催要項発表
開催日程は2月中旬開催の人気大会「青梅マラソン(42.195kmではない30kmのレース)」に重ならぬよう配慮された。
制限時間:7時間
日本の市民マラソンでは初めての「参加費 1万円」に、マラソン界隈はどよめいた。

僕はこのひと月前に「荒川市民マラソン」で初マラソンに出場し、制限時間(7時間)の10分前にFinishして初完走を手に入れた。
制限時間7時間ならば、なんとかなる。
荒川は河川敷だったので、都心の公道を封鎖して走るコースの魅力に惹かれた。

ちなみにマラソンは「公道を42.195km(26.224マイル)走る陸上競技」
コースは「公道」と定義されている。
従って公園を周回したり、河川敷を42.195km走る競技は定義から外れる。


東京マラソンは「東京国際マラソン」と「東京シティロードレース」を収斂した大会であり、それぞれの放映権を持っていたニッテレとフジテレビが交互に放映権を持つことになり、初回はフジテレビが生中継した。

■2007年2月18日(2月第3日曜)
第一回開催 日本のマラソンブームはここから始まった
ランナーの事前受付会場は東京ドーム(この1度きり)
第1回から25,000人が走った大会は世界初
定員の3倍を超える77,000人が応募。この規模で抽選となった大会は日本初
*世界ではNYC、ロンドンなどが既に抽選を導入していた。

スタート前に強い雨が降り、ランナーとボランティアはびしょ濡れ
ランナーは急遽配布されたポンチョ(東京メトロ提供)を付けてスタートした。
このポンチョは透過性がなくゼッケンを隠してしまったため、ゼッケンを頼りに写真を探す「all sports」では自分が映った写真を探すことが難しくなった。
スターターは石原慎太郎都知事が努め、以降の大会も時の都知事がスターターを務めている。

この大会には1万人を超えるスポーツボランティアが参加したことから、2007年は「スポーツボランティア元年」と呼ばれている。

つづく

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2026年2月16日 (月)

東京マラソンまで2週間 マラソンを走る人に言ってはいけない言葉 ランナーが言って欲しい言葉

関東に冬の間長くつづく好天が終わり、少しずつ雨が降り始めるものの、それでも依然として晴れの日が大きい頃「東京がひとつになる日」東京マラソンの季節はやってくる。

僕の記憶が確かならば・・
「東京がひとつになる日」というキャッチフレーズは、第2回の2008年大会から使われているので、東京に住む多くの人が見聞きしたことがあると思う。

第1回大会はマラソン界隈の人々にとっては大注目イベントだったが、一部には懐疑的な声もあった。
日本で初めて1万円を超えた参加費には「1万円もらっても42.195kmは走りたくない」という人たちは、なんと酔狂なことかと驚いた。

それが実際にやってみると、定員25,000人に対して77,521人が申込んだ。
今では10倍は当たり前の倍率が3倍だったことは驚く。
豪雨のなかボランティアは1万人、スタートラインを(10kmを含む)3万人の最後尾が超えるのに19分かかり、沿道では138万人が応援した。

なにもかもが想定外。マラソンの中の人も外の人もびっくり
これが、2年めから「東京がひとつになる日」と言ってしまう根拠となった。
さすがに、1回めからそれは言えなかったと思う。

マラソンをしていない人、身内や知人にランナーがいない人にとってみれば「おれは1つにならない」と想うのかも知れないが、まぁそう言わずに接してみてほしい。
42.195kmを走るために過酷な練習を積んだり、積まなかったから当日地獄を見る人だったり、多くの人が体力の限界を超えていく姿は、それほどみていて悪くない。


東京マラソンを走る人が職場にいることは、だいたい事前に噂になる。
それは、人事部が素行調査を徹底しているからではなく、ランナー自ら「言いたくてしかたない」からだ。
特に初めて42.195kmに挑むという人は、まず黙っていられない。

そんなランナーに対してあなたは、当日応援に行かないにしても、暖かい言葉くらいかけるだろう。

「がんばってください」

これが大正解。
似非心理学者の人が「がんばるという言葉を言ってはいけない」というかも知れないが、ランナーにとってみれば、そのシンプルな言葉が嬉しいし、一ひねりしたことを言ってやろうというヤツは困る。

・怪我に気をつけてください
・脚を痛めないように!
・死なないように!
・ダメだと思ったら、棄権してください

これは、実際に僕がマラソン直前に言われたことがある。

・無理しないよう頑張ってください
・ほどほどに頑張ってください

ムリです
ムリしないで、ほどほどに走れるほど42.195kmは甘くないです。
余裕の走力をもっている人は、これくらいのことを言われたくらいじゃへこたれないが、初マラソンだったり、忙しくて走れてない人としては、ネガティブワードは聞きたくない。

・頑張ってください
・完走を祈っています
・好記録を祈っています
・天気がいいといいですね
・終わったら、お話を聞かせてください

こんな言葉をかけてくれる人は「酸いも甘いも知り尽くした、懐の深い人物だな」と想う。


東京マラソン2026まで、あと2週間
今年もFinishエリアでスポーツボランティアができることになった。
2021年のオリパラ選手村で出会った仲間たち「選手村仲間」とグループ(5人)参加するのは今回が4年連続4回め。
東京マラソンではランナー同様、ボランティアにも抽選があり、当たらないと活動できない。
旧交を温める機会をいただけることは、とてもありがたいことである。

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